Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2日目:ヘルシンキ市内観光(空港ホテル、市内への移動、観光地巡り)

この日はヘルシンキに1泊して翌日に国内線で移動予定。翌日のフライトは早朝なので、今晩は空港内にあるGLO HOTELに宿泊します。

チェックイン開始は15時のところ到着したのは少し早い14時だったのですが、もう部屋の準備は出来ているとのことでチェックインして荷物を置いていくことが出来ました。早めに部屋に入れたおかげで街歩きに向けて着替えも出来てラッキー。

窓もないシンプルな部屋で素泊まり1泊約$150は少し高い気もしますが、空港直結という立地を考えれば妥当な料金でしょうか。

荷物を置いて少し休憩したらヘルシンキ市内へ向けて移動。ここヴァンター空港からはヘルシンキ中央駅まで鉄道が直結しており便利です。駅はコンクリート打ちっぱなし建築の建物をエスカレーターで地下深くまで降りて行った先にあります。

チケットはホームにある券売機で購入。もちろんクレジットカード対応です。片道4.10€、1日フリーパスで11.00€でした。

ヘルシンキ空港駅を発着するのは環状タイプの路線。それぞれの方向にIとPという路線番号が振られていますが、どちらに乗ってもヘルシンキ中央駅に辿り着くので、早めに来る方に乗れば問題なさそうです。

今回は先に来たP trainで市内へ。

車内はガラガラ。ホームに自動改札等の無い欧州スタンダードの信用乗車方式でしたが、途中で乗車してきた子供達が無賃乗車だったのか車掌に捕まり、次の駅で下ろされているところに遭遇しました。罰金を徴収されている様子はありませんでしたが、子供だったからでしょうか。

30分でヘルシンキ中央駅に到着。この時点で16時ですが、もう完全に夜です。

駅前からはトラムで移動。今回は1日フリーパスを購入していたので、このトラムもそのまま乗車できます。いちいちチケットを購入するのも面倒なので、観光客にとってはフリーパスはかなり便利です。

やって来たのはヘルシンキ大聖堂。ヘルシンキに来るのはまだ10代だった大学生の頃以来で約15年ぶりですが、当時は8月と真夏で夜遅くまで明るかったので、今回は全く違う風景です。

その次に来たのは、大聖堂から歩いて5分ほどのところにあるオールドマーケットホール。

もうちょっと活気のある市場のようなところを想定していましたが、このような感じで人はほとんどおらず。構えている店も観光客向けの加工食品店や食堂のようなところがほとんどで、ここは正直期待外れでした。

その後は外をぶらぶら。ヘルシンキの中心部はコンパクトにまとまっており、長い夜を楽しむためかイルミネーションも充実しており歩くだけでも効率的に楽しめます。

時差もあってかあまり空腹でも無かったので、中央駅のバーでホットドッグとビールで夕食。プラットフォームが一望できるので、人の流れを見ているだけでなかなか飽きません。値段もこれで11.50€となかなかお手頃。

これにてヘルシンキ街歩きは終了。翌朝も早いので、早めに空港行きの電車に乗ってホテルへと戻りました。

 

1日目:フィンエアー AY16 ニューヨーク(JFK)〜ヘルシンキ ビジネス

今回は7年ぶりのフィンエアー搭乗。JFKではJALアメリカン航空と同じターミナル8からの発着です。このターミナルは他にもBA、イベリア、カタール、ロイヤルヨルダン、キャセイなどワンワールドキャリアが一部を除きほぼ全て集結しています。出発の2時間半ほど前にカウンターに着きましたが、ビジネス・エコノミーともに行列は見受けられませんでした。

ワンワールドエメラルドステータスを所有しているのでいつも通りSoho Loungeが使えるはずなのですが、なぜか搭乗券に表示されているラウンジはサファイア向けのGreenwich Lounge。ただ、Sohoに行くと問題なく入室することが出来ました。この搭乗券にはステータス関係なく搭乗クラスの対象ラウンジが表示されているだけのようです。

Soho Loungeのビュッフェ飯。アラカルトメニューもありますが、わざわざ頼む価値があるほどのものでは無いことを最近になってやっと学びました。

ボーディング。JFK線は機材こそ従来型のA330-300ですが、機内は改装済みであり座席は新型シートのAir Loungeが搭載されています。他のエアラインでは見ない、リクライニングをしないタイプの面白い座席です。

足元は広めで奥行きもしっかり。欧米系キャリアにしては珍しくスリッパも準備されています。

最新型シートらしく、サイドテーブルにはワイヤレス充電も。黒い部分が滑り止めになっており、マグネットは無いにも関わらず、離着陸時のような激しい動きがあるときですら置いたスマートフォンがズレることはなくかなり便利でした。

アメニティキットはフィンエアーお馴染みのマリメッコデザイン。

ウェルカムドリンクはこちらもフィンエアーお馴染みのイッタラのグラスでサーブ。アルコールは離陸後でないと提供できないとのことで、ブルーベリージュースをもらいました。

離陸前にセーフティービデオに続いて新型シートの案内も流れました。座席の操作方法が特殊なのでこれはありがたいです。フルフラットにしたいときはまずこのように足元の部分を持ち上げて、、、

更に座席横のボタンを押すと座席下からベッド部分が上がって来てフルフラットになる仕様です。

フィンエアーとしては、睡眠時以外もこのようにフルフラット状態にしてリラックスすることを想定しているよう。確かに、一般的なビジネスクラスシートと違いフルフラットにしても背もたれ部分はそのままなのでこうした使い方ができるのは便利。

ちなみに、横になりたいときはこのように簡易マットレスも用意されています。

離陸後、機内食メニューのチェック。22:45出発だったのですが、驚いたこと離陸後は簡易的なスナックの提供のみのようでディナーの提供は無いようです。まあ北米東海岸から欧州は距離も近いですし、時差を考慮すれば既にフィンランド時間では早朝ということ等を勘案しているのでしょう。

こちらが離陸後にサーブされたサーモンキッシュ。これだけだと満腹になるには少し足りないので、フィンエアーのこの便に乗る場合はラウンジ等で事前に腹ごしらえするのがベターと学習しました。

食後は5時間ほど睡眠して、朝食のサーブのタイミングで目を覚ますと、グリーンランドアイスランドを通過してちょうどスカンジナビア半島に差し掛かるあたりです。

朝食は3択の中からワッフルを選択。こちらがこのフライトのメインミールになるはずですが、ワンプレートでのサーブでした。ただ、その方がサーブ時間が短くギリギリまで寝かせてもらえるので、朝食に限ってはワンプレートの方がありがたいのが本音。

ちなみにフィンエアービジネスクラス利用の場合に限り機内WiFiが1時間無料となります。現在の接続人数がわかるのは他のエアラインでは見ない表示な気がします。しかし、接続中の人数がたった16名とは、250席以上ある機材であることを考えると想像よりもかなり少ない結果でした。

食後はお茶で終了。

最後にフィンエアー100周年の記念ロゴが入ったチョコレートが配られ、着陸前のサービスも終了して離陸準備に入ります。

13:30、ヘルシンキのヴァンター空港に到着。真っ昼間なのになんとなく薄暗い、いかにも冬の北欧らしい景色でした。



2024年1月 アルゼンチン旅行 まとめ

年末年始休暇はアルゼンチン。南半球に位置するアルゼンチンはこの時期は夏真っ盛りなので、アルゼンチン南部に広がる雄大な自然で有名なパタゴニア地域を旅行先に選びました。

パタゴニア自体は大学生の頃に旅行して以来2回目。その時にメジャーな観光地は大体全て周っったのですが、唯一曇天で心残りがあったフィッツロイに今回まずはリベンジです。そのあとは前回に訪れていない北部パタゴニアの2つの国立公園、ロスアレルセスとナウエルウアピを周りました。

各地でトレッキング、サイクリング、カヤックなどのアウトドアアクティビティを楽しみましたが、全般的に天候にも恵まれた中で、メジャーどころを一歩外れれば観光客の混雑とも無縁で静かな大自然の中で休暇の大部分を過ごすことができ、かなり良いリフレッシュになりました。ただこれだけ広いパタゴニアだと13日間でも満喫するには全然足りず、米国にいるうちに何度も通いたいと思っています。

 

【フライト】

行きはアメリカン航空の直行便、帰りはエアカナダでサンパウロまで飛んでそこからは行きと同じくアメリカン航空でした。エアカナダは初めての搭乗でしたが、サービスのスタンスは米系ほどの過度なフランクさは無くより欧州系に近い印象。今度は機会があればより長距離線も試したいところです。

アルゼンチンの国内線はほぼ独占企業のアルゼンチン航空。遅延が多い印象のあるエアラインですが、今回乗った4区間は全てオンタイムだったのが何より。ただ、荷物のチェックが厳格だったりして軽くトラブルになりそうな場面もあったので、今後利用するときは要注意です。

 

旅行記

1日目:アメリカン航空 AA941 ニューヨーク(JFK)〜ブエノスアイレス(EZE) ビジネス

2日目:ブエノスアイレス乗り継ぎ(SIMカード購入、両替事情)

2日目:アルゼンチン航空 AR1848 ブエノスアイレス(AEP)〜エルカラファテ エコノミー

3日目:エルチャルテン観光(バス移動、ホテル、クラフトビール)

3日目:ラグーナトーレ/トーレ湖 日帰りトレッキング

4日目:フィッツロイ ロストレス湖 日帰りトレッキング

5日目:エルチャルテン オフロードサイクリング

6日目:アルゼンチン航空 AR1867 エルカラファテ〜ブエノスアイレス(AEP) エコノミー

6日目:アルゼンチン航空 AR1666 ブエノスアイレス(AEP)〜エスケル エコノミー

7日目:ロスアレルセス国立公園 (1) アクセス・宿泊

7~8日目:ロスアレルセス国立公園 (2) トレッキング・カヤック

9日目:ロスアレルセス国立公園からバリローチェへ移動

10日目:ナウエルウアピ国立公園トレッキング (1) セロカテドラル〜フレイ小屋〜サンマルティン小屋

10~11日目:ナウエルウアピ国立公園トレッキング (2) サンマルティン小屋での年越し、タンボへの下山

12日目:バリローチェ近郊でサイクリング(Circuito Chico)

13日目:エアカナダ AC91 ブエノスアイレス(EZE)〜サンパウロ(GRU) ビジネス

13日目:アメリカン航空 AA950 サンパウロ(GRU)〜ニューヨーク(JFK) ビジネス

13日目:アメリカン航空 AA950 サンパウロ(GRU)〜ニューヨーク(JFK) ビジネス

既にブエノスアイレスアメリカン航空便の搭乗券も入手済みなので、乗り継ぎの保安検査もそれを提示するだけでスムーズに通過。エアカナダとアメリカン航空はどちらもターミナル3を使っているので、あっという間に出発ゲートエリアに到着しました。

ここグアルーリョス国際空港では、アメリカン航空は自社ラウンジAdmirals Clubを構えています。ワンワールドキャリアで自社ラウンジを持っているのはAAだけなので、BA、IB、QRなどワンワールド他社も基本的にはここに案内されるはずです。

夜間帯はアメリカン航空JFK、マイアミ、ダラス行きが重なるのでラウンジ内部はかなり混雑しており、内観の写真は自粛。食事はホットミールがこれくらいでした。鍋の中にはチキンや蒸し野菜など別々の種類のものが入っています。

その他コールドミール類。アメリカの航空会社が運営するラウンジということであればまあこれくらいが平均的でしょうか。

デザートは米系らしく甘そうなもののオンパレード。ブラジル人も甘いものは好きですから、ここはこれで良いのかもしれません。

ラウンジがあまりに混み過ぎていたので、早々に退散してプライオリティパスを受け入れているレストランへ。せっかくのブラジルなのでここでカイピリーニャを飲んで過ごしました。プライオリティパスの上限までで4杯くらいは行けるのでのんびり。

今回の搭乗機。アメリカン航空の長距離線ではお馴染みの機材の1つ、B777-200ERです。

ニューヨークはポルトガル語だとNova Iorqueと表記されることをこの前LATAM機に乗った時に学習したのですが、ここの表記はNova Yorkでした。中途半端に英語とポルトガル語ミックス。

座席は逆ヘリンボーン型。今回はビジネスクラス最後列の10Aをチョイス。

設備やアメニティは往路のブエノスアイレス行きと同様なのでここでは省略します。

ウェルカムドリンクはスパークリングワイン。

23:55出発なので、機内食はパスしてさっさと就寝すべく、お茶だけもらいました。

一応記録用にメニューはこちら。

歯を磨きにトイレに向かった際に、ギャレー脇のコーナーも確認。こちらも往路とほぼ同じ内容でした。

7時間ほどしっかりと眠りにつき、朝食のサーブのために機内が明るくなったタイミングで起床。サンパウロ時間で8:15、ニューヨーク時間で6:15頃に朝食がサーブされました。オムレツの方を選びましたが、アメリカの国内線ファーストクラスの朝食とほぼ同じような量とクオリティです。

若干S字を描くような航行ルートでした。

Global Entryのおかげで秒殺で入国。今までは預け荷物が出てくるより前に入国審査を終えることなど稀だったのですが、Global Entry取得以降はここで待つようになりました。

 

13日目:エアカナダ AC91 ブエノスアイレス(EZE)〜サンパウロ(GRU) ビジネス

帰りは米国まで直行便ではなく、ブラジルのサンパウロ経由。サンパウロまではエアカナダの以遠権フライトを利用します。エセイサ空港は2023年に新設された出発ターミナルがあるのですが、そこだけではキャパオーバーなのかエアカナダのチェックインカウンターは旧ターミナルの方にありました。列がかなり奥まで伸びておりカオスな雰囲気。

幸い、ビジネスクラス客はきちんと分離されたレーンが用意されていました。サンパウロから先はアメリカン航空に乗り継ぎなのですが、同一航空券のおかげかアライアンスを跨いでいても難なく荷物のスルーとボーディングパスの印刷が完了。マイレージ番号もそれぞれのフライトで別に紐付けたりといったことまで難なくこなしてくれたりしたのはさすがです。

チェックインを終えたら、新ターミナルに移って出国。こちらは天井の低い旧ターミナルと違い広々しており開放感があります。

エスカレーターを上がった先の出国審査は大混雑。自動審査の機械もあるのですがこの日は作動しておらず、通過に30分程度かかりました。

エセイサ空港にはスターアライアンスが運営する共同ラウンジがあり、エアカナダもここを利用します。この時間帯はエアカナダ便以外のスターアライアンス便の出発は無いので、比較的空いていました。

食事類はこれで全部。スターアライアンス運営とはいえ期待するほどの内容ではありませんが、プライオリティパスでも入れるのでエコノミークラス利用の場合は重宝するかもしれません。

新ターミナルオープンと同時に開業した新しいラウンジなので、こういうユニバーサルな充電対応をしているあたりはさすがでした。

少し早めにラウンジを出てゲートフロアを散歩。ルフトハンザのレトロ仕様B747がちょうどフランクフルトから到着したようでした。時代遅れになりつつありますが、やはり機体の形状が一番美しいのは今でもこのジャンボ機でしょう。

こちらが旧ターミナル部分のゲートエリア。新ターミナル開業後も引き続き利用されており、新旧間は自由に行き来可能です。

今回のエアカナダの出発は新ターミナル部分からでした。搭乗開始時刻よりは前でしたが、ゲートに着くと優先搭乗側にも結構な行列が。

エアカナダの機材はB787。さっきのルフトハンザと対照的な、現在のボーイングのエース機材です。

搭乗。座席は逆ヘリンボーン型のシートで、今回指定したのは右側最前列の1Kです。サンパウロまでの以遠区間にも関わらず、座席にはしっかりとした枕やマットレスが準備されていて驚きました。短距離なので使う機会はなかったですが。

足元の広さはこれくらい。逆ヘリンボーン型シートとしては標準的で、特段最前列だからといって広いわけではありませんでした。

座席脇の収納。アメリカン航空等に比べると深めの収納で便利そうです。

その下にはペットボトル等のちょっとしたものを入れられそうなスペースも。

そしてシートは座席横のタッチパネルで操作する方式でした。

短距離だからか特段ウェルカムドリンクは無し。ドアクローズすると速やかにタキシングが開始されました。エセイサ空港の駐機場には昼寝中の大型機材が勢揃い。

離陸。10日以上過ごしたアルゼンチンともお別れですが、今回も期待通り楽しめました。

離陸後、特段の予告も無く急に座席のエンタメシステムがリブート。おかげでAndroidベースのシステムであることが判明してしまいました。

機内食。選択肢なしでコールドミールのみです。温める必要もないので、離陸して20分ほどですぐにサーブされました。午後5時発の昼食にも夕食にも中途半端な時間帯ですし、これくらいで特段問題はありません。

食後はデザートということなのか、トリュフチョコレートが配布されて終了。

エアカナダのこの機材の特徴は、トイレに窓があること。外の光が入ると室内もずいぶん明るくなり機内トイレ独特の閉塞感が紛れるのでこれは良い仕掛けだと思います。

ウルグアイ上空を越え、サンパウロまで大西洋岸の少し内陸寄りを飛行するルートです。

2時間半ほどでもう日没を過ぎて暗くなったサンパウロに到着。このまま国際線乗り継ぎのサインのある方に進みます。

 

12日目:バリローチェ近郊でサイクリング(Circuito Chico)

2泊3日でトレッキングをするつもりが、トレイル閉鎖による予定変更で1泊2日で終わってしまったため、最終日が1日ぽっかりと予定が空いてしまいました。バリローチェ周辺であそべることを調べていたら、近郊のCircuito Chicoという景観の良いドライブコースが自転車でも周れることを知り、急遽サイクリングに決定。レンタサイクル屋まではバス20番で向かいます。

レンタサイクル屋はここ。バリローチェの町からはバスで40分ほどで到着しました。

今回周遊するCircuito Chicoルートはこちら。(レンタサイクル屋のホームページから拝借しました。)一周26kmなので軽いサイクリングにはちょうど良い距離です。

バリローチェ周辺のこのエリアはLake District(湖水地方)と呼ばれるだけあって、湖が多く山の緑と湖の青の対比でどこも素晴らしい景観。景色が良いところで気軽に止まれるので、こういうエリアはサイクリングと相性が良いです。

途中クラフトビール屋Cervecería Gilbertもありました。ある程度飲酒運転に寛容なこちらではビール1~2杯であれば自動車・自転車共に普通に運転する人も多く、レンタサイクル屋でもこのクラフトビール屋をお勧めしているくらいなのですが、まだスタートしてすぐのところなのでちょっと今回はパス。このクラフトビール屋自体はここを目的にバリローチェから車を飛ばしてくる人もいるくらい有名だそうです。

その先、スタート地点から8.5kmのところにあるArroyo Lopezのホットドッグ屋で休憩。ここはナウエルウアピ国立公園へのトレイルの入り口の1つでもあり、本来であればこの日の午後にここに下山してくる予定でした。

アルゼンチンでも軽食としてポピュラーなホットドッグ。スペイン語でも国によって呼び名が大きく変わるこの食べ物ですが、アルゼンチンではPancho(パンチョ)と呼ばれています。

Bahía Lopez(ロペス湾)に架かる橋で今回レンタルした自転車を撮影。一応MTBですが、今回走るコースは基本的に全て舗装道路です。アップダウンもそれなりにあるので、体力に自信がない人はe-MTBのレンタルも可能。

走る道路は基本こんな感じ。風光明媚なことで観光客に有名なルートなので、区間によっては結構な交通量があるので要注意です。

3時間ほどでサイクリングは終了し、最後はバリローチェの町に戻ってお土産の物色。やはりアルゼンチンといえばワインが有名なので、赤ワインを色々と買い漁ってきました。普通のスーパーでもこれだけのラインアップがあるのはさすが。

最終夜はバリローチェの有名なステーキハウスEl Boriche de Albertoへ。予約を取っていないので当日覗いてみると2時間待ちとのことでしたが、店内で待つ必要はないので名前だけ順番待ちリストの入れてもらったらあとは町を散策したり近くのパブで時間を潰していれば問題ないのでそこまで苦ではありませんでした。肉はもちろん文句なし。

順番待ちの間の時間つぶしは、すぐ近くにあるパブManushがおすすめ。地元のクラフトビールが何種類も置いてあります。ちなみに今回は食事の肉が待っているので食事のオーダーはしませんでしたが、ここのオーナーシェフは日本人だそうです。

これにてバリローチェも終了。明日はいよいよ帰途につきます。

 

10~11日目:ナウエルウアピ国立公園トレッキング (2) サンマルティン小屋での年越し、タンボへの下山

サンマルティン小屋のチェックインはスムーズに完了。ベッドはその日の予約状況に応じて割り振ってくれるようで、今回は4人部屋のベッドの1つをアサインされました。

ベッドはマットレスだけで掛け布団無し。サンマルティン小屋のホームページにはレンタルの寝袋があると記載してあったのであてにしていたところ、今シーズンは置いていないと言われ焦りましたが、一晩中かなり暖房の効いている施設だったので、むしろ寝袋があると暑いくらいで結果オーライでした。

基本的には食堂が共用エリアとなっており、寝る以外の時間帯はここで過ごすことが多いです。お湯は自由にもらえますし、ビールやお菓子類も買うことができます。

日没までは外に出てヤコブ湖の畔で過ごすのもあり。雪解け水でかなり水は冷たいのですが、それでも泳いでいる強者も見かけられました。ちなみに、この写真を撮影した時点で既に18時過ぎということで、夏の間はかなり遅くまで明るい状態。18時を過ぎてから小屋に到着するハイカーも多く、日本との登山カルチャーの違いを感じます。

暗くなるのが遅いこともあってか、こちらも日本の山小屋からすると信じられませんが夜21時を過ぎてやっと夕食の時間。この日は大晦日ということもあって、アルゼンチンの名物料理アサード(アルゼンチン風BBQ)がサーブされました。

食後はしばらく食堂に残って歓談。山小屋に泊まると知らない人同士でも自然と仲良くなるのは世界共通です。

年越しが近づくと大音量で音楽が鳴り出し、食堂がダンスフロアに変貌。カウントダウンで盛り上がった後、1時過ぎまでパーティーは続きました。山小屋でパーティーなんて日本では絶対に出来ないでしょうし、かなりユニークな年越し経験でした。

外に出てみると最高の星空。南半球らしく南十字星もしっかり見えました。

翌朝は8時過ぎに朝食。昨日のチェックイン時に朝食の時間は?とスタッフに訊ねたら8時からと言われたので、山小屋なのに遅くない?と聞いたら「私たちにそれ以上早起きさせる気?」と笑いながら言われてしまいました。今まで世界各地でトレッキングをしてきましたが、山では早朝から行動するのが基本というのは、意外と日本だけの常識なのかもしれません。

稜線に囲まれているので初日の出は8時37分。

現在地はこの地図でいうところの7番。今日は8番のLaguna Negraまで縦走してそこの小屋で更に1泊する

ルートだったのですが、スタッフからこの縦走トレイルは残雪が多すぎるため今シーズンはまだオープンの見込みが立っていないとのこと。ということで、予定を変更して谷沿いのトレイルを通って今日もう下山してしまうことにしました。

サンマルティン小屋から下山口のTambo Baez(タンボ)までは18km。距離は長いですが川沿いをずっと進むコースなので、初級者向けのトレイルです。サンマルティン小屋の宿泊客も半分以上はこのルートを往復で来ているようでした。

ただ、川沿いということで景色が変わり映えしないので、昨日の変化に富んだルートと比べると少し飽きてしまうかも。

9:45にサンマルティン小屋を出て、12:30にはタンボに到着。18kmを2時間45分でクリアしたということで、特段難所もなかったのでかなりのハイペースで下りてくることができました。

タンボからバリローチェに戻るバス停までは更に数kmの道のり。ここは楽勝かと思っていたのですが、最後の最後で渡渉というトラップが待っていました。

ここも通常は夏季であればもっと水量が少なく石の上を歩いて渡れるようなのですが、今年はくるぶしの上まで水に浸かってしまうような状況。ただ暑い中でかなり距離を歩いてきたところだったので、最後に良いリフレッシュです。

そのまま河川敷で足を乾かしつつランチを食べながら1時間ほどゴロゴロして過ごし、その後は21番のバスでバリローチェに帰還。2泊3日の予定が1泊2日に短縮になってしまいましたが、天候にも恵まれ良いトレッキングになりました。