Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

5日目:エルチャルテン オフロードサイクリング

エルチャルテン最終日はオフロードサイクリング。車でチリ国境にあるデシエルト湖(Lago del Desierto)の湖畔まで連れて行ってもらい、そこからは各自で川沿いのオフロードをエルチャルテンまで引き返してくるツアーで、費用は約50ドルです。37kmほどありますが、基本的に上流から下流方向に向かっていくのでそこまでキツくはありません。

朝7時45分に集合で、車に乗ってデシエルト湖へ。未舗装のオフロードなので車もスピードが出せず1時間半ほどかかります。途中でパタゴニアにしか生息していない希少種の鹿ウエムル(Huemul)に遭遇できてラッキー。

デシエルト湖畔にあるキャンプ場で下ろしてもらい自転車を受け取ったらあとは完全に自由行動。まずは自転車を置いて、ここから片道1時間ほどのトレッキングで行けるというウエムル湖へ行ってみることにします。トレイルは私有地なので、キャンプ場の受付で5,000ペソ(=約5ドル)を支払ってスタート。

トレイルは短いとはいえそれなりに登りますが、さすが有料なだけあってロープ等もしっかり整備されており、初心者でも問題なく歩けます。

基本的にウエムル湖から流れ出てくる小川の横を進みますのですが、谷の奥にはフィッツロイも見えたりしてなかなか気持ちの良いルート。

40分ほどでウエムル湖に到着。絵の具を垂らしたのかと思うような綺麗なエメラルド色で、ここまで登ってきた甲斐がありました。

こちらがウエムル湖の上部に広がるウエムル氷河。パタゴニアの他の氷河に比べるとかなり小規模で、温暖化により退行が進んでしまったのかなと推測されます。

キャンプ場まで下りてきたら、デシエルト湖の湖畔も少し散策。かなり縦に長い湖で、奥側の対岸まで船で渡ってもう数km歩いていけばチリ国境です。

12時半頃、いよいよサイクリング開始。エルチャルテンまでは37kmの道のりです。

道路は終始こんな感じのオフロード。車とすれ違うと砂埃に襲われますが、デシエルト湖で行き止まりの道路ということもあって交通量はほとんど無いのが救いです。

途中にはこうした滝のような見所もいくつかあり、休憩スポットには困りません。ちなみに、オフロードバイクで周るのは体力的にキツいという方には、普通にワゴン車で周る1日ツアーもあるようでした。

基本的にはフィッツロイの方に向かって走って行くので、このように正面に峰々を見ながらサイクリングをする区間も結構あります。本当にアウトドアフリークには最高の環境。

1965年にアルゼンチンとチリの国境警備隊が衝突した際の犠牲者追悼碑。今やこのエリアは国境紛争とは皆無ですが、かつてはこういう時代もありました。

エルチャルテンに戻るまでの37kmの間に集落やレストランは皆無ですが、いくつかキャンプ場があり、そうした場所の中にはサンドイッチやコーヒー等を販売しているところがあります。途中そうした1ヵ所に立ち寄りました。ただ、いつもオープンしているかどうかは確かでは無いそうなので、ランチや水は十分な量を持参した方が良いでしょう。

暑かったのでミント入りレモネードで休憩。これで3,500ペソ(=約3.5ドル)。

チョリージョの滝(Salto del Chorrillo)。ここはもうエルチャルテンの町からも歩いて来れるような距離なので、観光客も多くいました。

チョリージョの滝の周辺にはマウンテンバイク専用のサイクリングコースがあるので、最後はそこを爆走。全長4kmくらいですが、アップダウンあり急カーブありでなかなか面白いコースでした。

これにてエルチャルテンは終了。夕方の最終バスでエルカラファテまで戻り、翌日は北へと飛行機で一気に飛びます。