Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

10日目:ナウエルウアピ国立公園トレッキング (1) セロカテドラル〜フレイ小屋〜サンマルティン小屋

この日からは泊まりがけでナウエルウアピ国立公園のトレッキングへ。スタート地店のCerro Catedral(セロカテドラル)という場所まではバリローチェから55番のバスで向かいます。バリローチェ近郊のバスは全てブエノスアイレスと同じ交通系カードSUBEが使えるので便利。

45分ほどバスに揺られてセロカテドラルに到着。ここは冬は南米でも屈指のスキーリゾートになるようなところで、この時期だとだだっ広いだけの駐車場が広がっていました。リフトが動いていればこれで一気に上に行くことも考えたのですが、止まっているようだったのでここからトレッキングスタート。

まず目指すのはRefugio Frey(フレイ小屋)。コースタイムベースで片道4時間で、距離は9.5km、標高差は700mなのでまあ初心者向けのコースと言えると思います。

最初はしばらく平坦な道が続くトレイル。フレイ小屋までのコースを往復で行く日帰りトレッカーも結構多いようで、この区間は結構多くの人を見かけました。

危険な区間はこのように人工の歩道が整備されているのですが、ど真ん中に大きな穴が空いていたりするトラップがあるので要注意。ここは日本ではありません。

前半は平坦だった分、後半で一気に登ります。あの正面の峠の裏が目指すフレイ小屋。

12:20にフレイ小屋到着。セロカテドラルを出たのがちょうど10時だったので、4時間のコースタイムのところを2時間20分で上がってきたまあまあのペース。

フレイ小屋のすぐ横に広がるのがLaguna Toncek(トンセク湖)。この景色もかなり綺麗なので日帰りでここまで来るだけでも十分楽しめますし、小屋は宿泊可能なのでここに1泊するのもありです。

私はそのまま先へ。トンセク湖の脇をトレイルに沿って進んでいきますが、フレイ小屋を過ぎると12月にもかかわらずまだ残雪が多く見られました。

とはいえかなり雪解けも進んでいるので、油断するとこのようにザクっと足が下へ沈んでしまうので要注意。この区間は慎重に進まざるを得なかったので結構時間がかかりました。

フレイ小屋の先は歩く人もかなり少なくなりトレイルを見つけるのも一苦労。雪に残った足跡と時たま現れるこの赤い印を見失わないように気をつけながら進みます。

フレイ小屋から30分くらい登った先にあるLaguna Schmoll(スチモル湖)。ここまで来るとトレッカーもほぼ見かけなくなり、かなり静かになりました。

スチモル湖の脇をさらに登り続けます。この辺りが今回のトレイルで一番多く雪が残っていたエリアでした。

スチモル湖から20分ほど登ってやっと峠の反対側へ。こちら側も絶景が広がっていました。ただ、これからここを眼下に見える緑の平地まで降りるかと思うと喜んでいもいられません。

このガレ場を下りて、下の谷を奥へと進み、また更に奥に見える峠を越えた向こう側にあるのが今日目指す目的地の小屋。ここの下りは最初は丁寧に歩こうとしたのでかなりキツかったですが、岩は少なめで砂が主体なので途中で踵から踏み込みながら滑り下りるスタイルに変えたら意外とサクッと下りられました。

谷に降りたら、途中の川で水分補給。このエリアは基本的にフィルターなしでも問題なく飲めます。

この年は残雪が多かったようで、川の水位も例年よりは高め。途中このくらいの川を越えなければいけない区間が複数あり、靴を脱いで冷たい雪解け水の川を渡渉する覚悟は必要でした。

谷を進んで次の峠越え。こちらもやはり雪が残っており、足跡を頼りに進むしかなさそうです。

この通り雪は結構深め。12月のバリローチェなんててっきり夏山シーズンかと思いきや、とんだ誤算でした。

峠を越えたらまた絶景。真下に見える湖の右脇に小さくポツンと見えるのが今日の目的地のRefugio San Martin(サンマルティン小屋)です。

ということで、小屋に向かうべく再びガレ場を直下降。

17:15、ヤコブ小屋に到着しました。フレイ小屋からここまで元々のコースタイムが8時間のコースで、フレイ小屋を出てすぐにかなり残雪に阻まれたので暗くなる前に辿り着けるか少し心配でしたが、峠越え以外のゾーンは普通に歩きやすく結果的に4時間半で踏破。心配は杞憂に終わりました。