Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2018年11月 ミャンマー旅行 まとめ

2018年のシメとなる旅行はミャンマー。学生時代に旅行した際にヤンゴンバガンマンダレーといったメジャーどころは訪れていたので、今回はその時に行きそびれていたインレー湖に行き先を絞って行ってきました。

 ニャウンシュエをベースに2泊して、ボート貸切、サイクリングツアー等に参加。特にGrasshopper Adventuresの1日サイクリングツアーは、徒歩では訪れにくいようなローカルな村を訪れたり、そこで地元の結婚式のイベントに飛び入り参加したりと、ツアーでありながら現地人の生活を肌で感じられるような楽しみ方が出来る内容でした。ツアー代の80ドルは東南アジア基準では安くありませんが、1人でぶらぶら散策するよりもよっぽど良い体験になると思います。

 

【フライト】

往路はエーゲ航空の特典航空券をシンガポール航空のフライトで発券。関空シンガポール間はリージョナル型の最新機材であるB787-10に初搭乗することが出来ました。

ミャンマー国内線はゴールデンミャンマー航空のチケットを自社ウェブサイトから購入。1区間1万円とそこそこの値段です。どうやらこの航空会社は遅延常習犯のようで、往復共に遅延。機材が少ないので夕方になるにつれて玉突きで遅れが拡大していくことが多いようです。利用する際はご注意を。

復路はベトナム航空+JAL。経由地のホーチミンでは台風に巻き込まれフライト遅延に遭遇。結局便を振り替えて半日遅れでの帰国となりました。元々は朝に羽田に着いてそのまま出勤する予定だったのですが、夕方成田着となり、休暇を1日延長するはめに。毎月のように飛行機に乗っていますが、予定通りのスケジュールで帰国が出来なかったのは初めてのことでした。

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旅行記

 1日目:ANA NH97 羽田〜関空 エコノミー

1日目:シンガポール航空 SQ623 関空〜シンガポール ビジネス

2日目:シンガポール航空 SQ998 シンガポール〜ヤンゴン ビジネス

2日目:ゴールデンミャンマー航空 Y5533 ヤンゴン〜ヘーホー エコノミー

2日目:ニャウンシュエ散策

3日目:インレー湖周辺サイクリングツアー

4日目:インディン村ボートツアー

4日目:ゴールデンミャンマー航空 Y5201 ヘーホー〜ヤンゴン エコノミー

4日目:ヤンゴン乗り継ぎ観光 夜のシュエダゴンパゴダ

5日目:ベトナム航空 VN942 ヤンゴン〜ホーチミンシティ ビジネス

5日目:JAL JL70 ホーチミンシティ〜羽田 ビジネス 台風で大幅遅延→振替

6日目:JAL JL750 ホーチミンシティ〜成田 ビジネス

6日目:JAL JL750 ホーチミンシティ〜成田 ビジネス

昨日の台風の混乱から一晩が過ぎた、朝のチェックインカウンター。何事もなかったかのように通常通りオペレーションが行われていました。私は昨晩にボーディングパスを受け取り済みだったので、ここはスルーして出国します。

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JALの指定ラウンジは、Le Saigonnais SASCO Business Lounge。ご覧の通り、2018年11月25日にオープンしたばかりの出来立てほやほやのラウンジです。

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JALの他にもANAをはじめとする主要なエアラインはだいたいここを利用。ベトナム航空以外の大半がアサインされているようです。

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ラウンジ内に入ると日本人だらけで混雑。この時間は7:30のANA便、8:00のJAL便が連続するのが理由でしょう。ただANA便客の方が利用者が多かったようで、ANAのボーディングが始まると7割方の人が退室して快適になりました。

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ラウンジの正面に停まっているのはANA機。こちらはB767で座席数は214席。

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対してその奥に駐機するJALB787で、座席数はANAとほぼ同じ206席。同じキャパシティなのに目に見えて上級会員の数が違うのは面白いところです。やはり会員数ではSFC>JGCというのは間違いなさそう。

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フードコーナーにはベトナムらしくフォーが置いてありましたので、これで腹ごしらえ。優しい味で朝食にぴったりです。

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ANAに遅れること30分、JALの搭乗時刻も近づいてきたのでゲートへ向かいます。

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ゲートに着くと、既に優先搭乗が終わりエコノミー客の搭乗が始まっているところでした。

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機内へ。シートは一世代前のシェルフラットネオ。夜行便では避けたいシートですが、東南アジア線の昼行便であればそこまで苦ではありません。

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フルフラットにはなりませんが、足元のピッチはまあ十分。

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日本だと台風が過ぎ去った後は晴れ渡るのが普通ですが、こちらではそうでもないよう。相変わらず小雨が降り続いている中を離陸しました。

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それでも、上空に出れば快晴。

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8時発のフライトですが、食事は朝食ではなく昼食仕様のよう。離陸してすぐにサーブが始まるところ、先ほどフォーを食べたばかりだったので、クルーにお願いして到着前にサーブしてもらうことにしました。

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すると、まずはチーズでもどうですか?とクルーに尋ねられたので、ありがたくもらうことに。ただ、内容自体はかなりお粗末。やはりチーズプレートはJALの弱点です。

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その後は映画を見ながらゆっくり過ごし、沖縄本島を過ぎたこのあたりで食事をお願いしました。

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和食をチョイス。ワンプレートかと思いきや、前菜とメインで別々にサーブされました。まずは、いつも通り品数が多く彩りも鮮やかな小鉢類から。

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メインはサーモンと牛肉。牛肉の味噌バターソースはちょっとクドかったのが残念です。

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デザートはパンナコッタ。これは見た目通りの味。

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最後にフルーツプレートももらいました。

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食事が終わるともう着陸間近。なぜかモニター上の表示では行き先が羽田になっていますが、正しくは成田です。

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マップ上でも行き先として示されるのは羽田。珍しいミスです。

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一瞬羽田行きだったかなと勘違いしそうになりますが、鹿島灘、北浦が見えてきたので成田で間違いありませんでした。

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成田への着陸便が最も集中する午後3時頃に到着しました。メインターミナル側、キャセイ機の隣りにゲートイン。

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台風の影響で当初の予定よりは半日ほど遅れましたが、無事帰国です。

5日目:JAL JL70 ホーチミンシティ〜羽田 ビジネス 台風で大幅遅延→振替

とりあえず、空港近くのアパートメントホテルであるZeta Apartmentへ。台風で荒天の中、徒歩数分なので何とかなるかと思って自力で向かったのですが、傘も役に立たない状態で全身ずぶ濡れになってしまいました。

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スタッフは常駐しておらず、メールで送られてくる暗証番号を入力して鍵を解除して部屋に入るシステム。開業したての特別料金で1泊2,000円だったのはラッキーでした。

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ちなみに、この日の台風の状況はこんな感じ。午後から夕方にかけて、まさにホーチミンシティを直撃です。

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ホーチミンに台風が直撃するのは40年ぶりとのことらしく、住民もあまり慣れていない様子。宿の向かいの家は洗濯物を干しっぱなしにしていましたが大丈夫なのでしょうか。

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到着便も混乱状態。部屋の中でFlightradar24を眺めながら様子を観察しますが、何度も着陸を試みた末に引き返す機体も出てくるほど。あまり良い状況ではありません。

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道も冠水して外はひどい状態。

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そして22時。この頃になると幾分風も弱まったのか、数機に1機くらいは着陸できるようになっていました。JAL便の出発予定時刻は23:50なのですが、ホームページを見ても欠航の情報は出ていないし、22:30着予定の到着便もこちらに向かっているようなので、とりあえず空港に向かうことにします。

とても歩けないので、目の前のターミナルまでGrabをリクエスト。天候のせいか中々捕まりませんでしたが、10回以上リクエストし続けてやっとピックアップしてもらえました。

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空港について出発便一覧を確認すると、JAL便は一応チェックイン受付中。

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一方、夕方頃に出発予定だった便は軒並み遅延もしくは欠航になっています。

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JALのチェックインカウンターは混乱した様子も無し。スムーズにチェックインが完了し、ボーディングパスを受け取ります。

本来であればこの後は出国してラウンジで時間をつぶすのですが、この台風の中、まずは到着便が着陸しないことには折り返し便も出発出来ません。一度出国してしまうと再入国の手続き等が面倒なことは想像に難くないですから、とりあえずは出国せずに様子を見ることにしました。

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そして結果はこの通り。しばらくホーチミン手前で旋回を続けたのですが、着陸の順番待ちをしている機体が多すぎた結果、一度もJAL機に順番が回って来ないまま、バンコクダイバートとなってしまいました。

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Flightradar24でダイバートを確認した時点で、以下の考えが頭の中を巡りました。

現在ダイバートバンコクへ向かっている機材が、バンコク到着後に再出発してまたホーチミンにやって来るのは、どんなに早くともAM3:00頃。そうすると、それの折り返しでJL70便が出発するのは最短でもAM4:30頃となります。

一方、JALホーチミン便は1日2便体制なので、羽田行きのJL70便とは別に、成田行きのJL750便というフライトもあります。こちらはAM5:50着の便の折り返しでAM8:00主発予定。AM5:50であれば既に台風も過ぎ去ったあとでしょうから、問題無く到着して定刻通りに出発するでしょう。

しかも、JL70便は現時点では出発時刻は未定。このまま空港でハラハラと一夜を過ごして寝不足の状態で早朝に搭乗するよりも、ゆっくりと寝て翌朝のJL750便に乗った方がよほど精神衛生上も良いことは間違いありません。ということで、JL70便からJL750便への振替をお願いすることにしました。

ExpertFlyerでJL750便の残席をチェックすると、ビジネスクラスの残りは1席。即座にJALのチェックインカウンターに戻り、振替を依頼します。幸い、担当のベトナム人スタッフはイレギュラー対応にも慣れた人で、10分ほどで変更完了し、JL750便のボーディングパスも印刷してもらうことが出来ました。これがもし出国を済ませていたらJALのスタッフを見つけることすら困難だったでしょうから、出国をせずに待っていた判断が今回は吉と出たことになります。新しい搭乗券を手に、再びZeta Apartmentへ戻り一晩を過ごしました。

ちなみに、結局バンコクダイバートした機材はAM2:23にホーチミンに到着。折り返しのJL70便はAM5:23に出発しました。この夜はJAL以外にもこのような便が続出し、ラウンジも全席埋まり仮眠をとるスペースも無い大混乱だったようです。

 

 

5日目:ベトナム航空 VN942 ヤンゴン〜ホーチミンシティ ビジネス

ベトナム航空のチェックインカウンターには出発2時間前に到着。一番混み合う時間帯のはずですが、予想に反してカウンターはガラガラです。

今回のフライトは元々エコノミーで購入したものを、Optiontownのアップグレードを使い、最安値の74ドルで入札。そうしたところ、搭乗の2日前になって"Your upgrade to Business Class has been accepted subject to availability upon checking in"という、アップグレードが確定したのかしていないのかよくわからないメールが届きました。どうやら、ベトナム航空の場合は空港でのチェックインの段階までアップグレードが最終確定しないようです。

ヒヤヒヤしましたが、カウンターにて無事アップグレード完了。

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まだ新しいヤンゴン空港。ミャンマーの現在の経済規模からすれば立派すぎるほどの設備です。

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それでも、新規就航路線は少しずつ増え続けている模様。四川航空の西安線はまだわかりますが、Neosのミラノ線が飛んでいるとは驚きです。レガシーキャリアと違い、観光専門の半LCCのようなエアラインですから、ヨーロッパでミャンマー観光が流行っているということなのでしょう。

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大規模な免税店。9年前に旧ターミナルを利用した時はこんな規模の店はありませんでした。

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酒やたばこといった一般的な免税店とは別に、ミャンマー伝統品を取り扱う免税店もあります。価格は街中に比べると高いですが、意外とセンスの良い商品が多く並んでいます。バラマキ用のお菓子類もここで買えるので、万一買い忘れたまま空港に着いてしまっても安心。

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免税店の物色を終えたらラウンジへ。Mingalar Sky Loungeを利用します。

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ラウンジ前には各社のスタンドが並びます。どうやら就航している全てのエアラインがここを利用するようです。加えてプライオリティパスでも利用可能。

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新しい空港なだけあって、ラウンジ内部も広々とした造り。昼間の時間帯は大して出発便が重ならないこともあって、スペースに余裕があります。

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フード類は、質は別にして少なくとも種類は充実しています。ただ、国内線ラウンジのようにモヒンガーのようなミャンマー料理は置いておらず、洋食、中華等が中心。

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一応巻き寿司もあります。とても食べる気になれるようなものではありませんが。

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このラウンジで最も不思議なのが、テレビの大相撲中継。日本人の利用客が多いので内容に関係なくNHK WORLDを流しているだけかもしれませんが、ミャンマーで相撲とは奇妙な光景です。

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この便の出発予定時刻は12:10なのですが、ボーディングパスに記載されていた搭乗開始時刻はその50分前の11:20。さすがに早すぎるだろうと思っていたのですが、11:15になるとスタッフがラウンジ内を巡回しながらベトナム航空の搭乗が始まったことを伝えてくれました。まさかと思いつつゲートに向かうと、本当に搭乗が始まっています。驚きの早さです。

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機材はA321でした。シートは少しヘタっていますが、単通路機としては標準的な仕様のもの。

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席に着いてみると、どういうわけか座席下の救命胴衣保管スペースが開いていました。着陸時の衝撃で開いたのがそのままになっているだけなのかもしれませんが、この辺りの緩さはいかにも東南アジアの航空会社。

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 離陸前におしぼりとウェルカムドリンクが配られました。きちんとガラスのコップを使っているのはJALANAにも見習ってほしいところ。

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隣りに駐機していたのはタイのLCCであるノックエアの機材。特徴的な図柄で否が応でも注目してしまいます。

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50分前に始まった搭乗のおかげで、定刻より15分ほど早くドアクローズしました。そのまますぐに離陸。

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ヤンゴンも少しずつ高層ビルが立ち始めているようです。

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上昇中に見えたのはティラワ工業団地。日本が官民一体となって開発しているエリアです。

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機内食はメニューが無く、口頭で伝えられます。この日はChicken with noodle、Fish with potato、Beef with riceの3択とのことだったので、チキンをチョイス。

ヌードルなのでてっきりアジア風かと思いきや、実は洋食でした。このような思い違いもあるので、出来れば紙のメニューを配るか、そうでなければ各メインの詳細までしっかり伝えてほしいものですが、今回のクルーは愛想の無いおばちゃん2人組だったので期待するだけ無駄でした。

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ホーチミンシティが近づき降下していく途中、機体がかなり揺れます。到着後にわかったのですが、実はこの日ちょうど台風がホーチミンを直撃していたところだったのでした。

ひどく揺れながらも何とか無事着陸。この30分後には強風で滑走路閉鎖となっていたので、ヤンゴンを早めに出発したおかげでギリギリ滑り込めたわけです。

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残念ながらこの荒天なのにバスゲート。スタッフが傘で守ってくれるのですが、風が強いためあまり意味をなしていません。

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ビジネスクラス乗客には専用のバンが用意されていました。エコノミー客の降機を待つ必要が無いので助かります。

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入国審査で優先レーンが無かったので15分ほど並び、やっと到着ロビーから外に出ると、ものすごい数の待ち人に直面。いかにもアジアといった光景です。

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乗り継ぎ便であるJALの羽田行きの出発は深夜。まだ8時間ほどあるのですが、この天気だと無事に飛ぶのか心配です。乗り継ぎの合間に町歩きをする計画もこの天気では断念せざるを得ず、かといって空港で待つには長すぎるので、空港近くのホテルで様子を見ることにします。

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4日目:ヤンゴン乗り継ぎ観光 夜のシュエダゴンパゴダ

今回はヤンゴンで乗り継ぎのために1泊する旅程。夜20時過ぎに着いて翌日の昼には出発なので空港近くのホテルでもいいのですが、せっかくだから夜のシュエダゴンパゴダを見ておこうと思い、パゴダ近くのホテルに泊まりました。

ホテルの傍の道からすぐに見えるシュエダゴンパゴダ。期待通りに光り輝いています。

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22時クローズなので早速境内へ。どうやら現在は修復作業中のようですが、内部への入場は問題ありません。

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境内は靴及び靴下禁止。歩き回った後は足の裏が真っ黒になってしまいますが、仕方ありません。

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シュエダゴンパゴダには東西南北に4つの参道が設けられています。参道によってはエスカレーターやエレベーターが設置されているところもあるのですが、今回訪れた東参道は階段のみ。頑張って登りましょう。

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参道の両脇には商店が並びます。参拝に使う花やお供え物を売っているのかと思いきや、このように普通の玩具などを取り扱う店ばかりでした。

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入場料の支払い。現地人は無料ですが、外国人の場合は10,000チャット(=約700円)かかります。チケット代わりにステッカーをもらうので、それを服に貼ることで入場料支払済の証明になります。

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そして目の前に飛び込んできたのがこれ。この巨大な仏塔がシュエダゴンパゴダの本丸です。残念ながらこちらも修復作業中のようですが、それでもこの圧倒的な存在感。

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夜の21時過ぎですが、数多くの参拝客で賑わっています。お祈りをする人ばかりではなく、友人同士でお喋りをしているだけの人も多く、リラックスした雰囲気が流れているのが良い感じ。

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お坊さんの説法を聞いている人たちもいます。顔から察するにインド系でしょうか。

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蝋燭の灯りも夜だと少し幻想的な雰囲気に。

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ミャンマーには八曜日の文化があり、シュエダゴンパゴダもそれぞれの曜日毎のお参りエリアがあります。それぞれ自分の生まれた日の曜日のところにお参りするそうです。

なぜ七ではなく八なのかというと、どういうわけか水曜日が午前と午後で2つに分かれているため。これは水曜日午前中生まれの人用のお参りエリアです。

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9時半を過ぎると、どこからか現れた掃除スタッフ達が1列になって掃き掃除を始めました。1列になって波のように押し寄せてくるため、床に座ってお参りをしていた人達を撤収させることも目的としている様子。

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端の方には、なにやらロゼッタストーンのような石碑の展示も。ガラスで守られていることから、重要なものであることが伺えます。

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英文解説を読んでみると、どうやらこのパゴダの成り立ちが刻まれている文書だとのこと。確かにびっしり文字が詰まっていました。

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22時になったのでシュエダゴンパゴダを後にします。近くの路上では、獅子舞のような着ぐるみの出し物が行われていました。屋台なども多く、パゴダ周辺は夜遅くまで賑やかです。

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屋台で気になったのは、どう見てもたこ焼き器だと思われる道具を使っているスナック。タコは入っていなさそうですが、ひっくり返したりする動作は日本のたこ焼きと全く同じです。

試してみようかと思いましたが、生地の入っているバケツの衛生面がかなり酷そうだったのでパス。

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ホテルの受付で教えてもらったAKSという食堂で夕食をとることにしました。

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メニューはこの通りミャンマー語のみ。外国人向けというわけでもないため、店員も英語は全く通じません。

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メニューの写真を頼りに指差しで選び、出てきたのはこれ。鶏肉の卵野菜炒めといった風のものが出てきて、普通に美味しく食べられる味だったので一安心。 

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一晩寝て翌日、ホテルで朝食を食べるために会場の屋上に上がると、そこからもシュエダゴンパゴダが正面に見えました。これなら夜もここに上がってくれば綺麗に輝く姿が見えたことでしょう。

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4日目:ゴールデンミャンマー航空 Y5201 ヘーホー〜ヤンゴン エコノミー

ニャウンシュエ市街から空港までのタクシーは15,000チャット(=約1,000円)。往路は25,000チャットだったのですが、やはり空港発のタクシーが相場より高くなるのは仕方無いようです。

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ゴールデンミャンマー航空のチェックインカウンターは、この簡易ブース1つのみ。しかも、2時間前に着いたところブース内には誰もいません。

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後ろの張り紙を見ると、この空港を出発するゴールデンミャンマー航空の便は1日4便だけのよう。今回の搭乗便のチェックイン時刻は15:25(出発予定時刻の90分前)と書いてありました。

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とりあえず、チェックインカウンターが開くまでの間は待合スペースで待機。空港というよりは地方の鉄道駅の待合室のような雰囲気です。

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ミャンマーにしては珍しく、15:25ほぼぴったりにスタッフが現れチェックイン開始。ボーディングパスは全て手書きで、座席欄に至っては空欄。スタッフに確認すると、なんと自由席とのことでした。

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チェックインを済ませたら、到着時と同様にイミグレーションに立ち寄ります。ここでボーディングパスにスタンプを押してもらえるので、多分このスタンプが無いと飛行機に乗れないものと思われます。

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ボーディングパスにスタンプを押されたら、保安検査を通って制限エリアへ。もちろんラウンジ設備などありません。

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制限エリアは西向きになっているので、夕方は西日がキツいです。ちょうど日が沈むタイミングの、一番眩しさが際立つ時間帯でした。

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往路の経験からも遅延の可能性を心配していたゴールデンミャンマー航空のフライトですが、今回は30分ほどの遅延で無事に搭乗開始。Flightradar24で飛んでくる機体の現在位置をリアルタイムでチェック出来ていたので、それほどハラハラせずに済みました。

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搭乗後、外は暗くなってしまったので、機内誌チェックをしながら時間つぶし。一応しっかりとした機内誌を作っているようです。

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国際線には未進出のゴールデンミャンマー航空ですが、国内各都市を網の目のように繫いでいます。経由便が多いのがミャンマー国内線の特徴で、今回搭乗した便も直行ではなく、ヘーホー出発後にニャウンウー(バガン近郊)を経由してからヤンゴンへ向かいます。

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機内誌の他にもう1冊、ミャンマー語オンリーの雑誌が各席に入っていました。左下のバーコードに2,500チャット(=180円)と書いてあるので、市販されている雑誌なのでしょうか。

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機内食はそれぞれの区間で提供されました。まず、ヘーホー〜ニャウンウー間はボックス型。フライト時間が30分ほどしかないため、ドリンクもボックスに入った水のパック以外はサーブされません。

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続いて、ニャウンウー〜ヤンゴン間。こちらはトレイ型ですが、前区間との違いといえばパンの種類が増えたことくらい。往路も含め、ゴールデンミャンマー航空の機内食はパン縛りのようです。

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30分遅延のままヤンゴンに到着。バガンから乗ってきた日本人が何組かいたのですが、この後ANA便に乗り継ぐらしく降機すると慌ただしく走って行きました。ミャンマー国内線から国際線への当日乗り継ぎは、遅延のリスクがあるため出来るだけ避けたほうがよさそうです。

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国内線ターミナルの前にもタクシードライバーが数多く待ち構えていますが、多分彼らのほとんどはぼったくりだと思われます。私も声をかけられましたが、Grabを使うと言うとおとなしく引き下がりました。価格では勝負にならないことがわかっているのでしょう。

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4日目:インディン村ボートツアー

この日は夕方のフライトでヤンゴンまで戻ります。それまでの間、ボートをチャーターして インレー湖の南西側に位置するインディン村(In Dein Village)を訪れることにしました。

ボートは宿のおばちゃん経由でアレンジして15,000チャット(=約1,000円)。1人でボートを借りきって1,000円なんて、ミャンマーの物価の安さを実感します。

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朝7時にホテルまでバイタクに迎えに来てもらい船着場へ。そのままバイタクドライバーから船頭さんに引き継がれ、すぐに出発です。天気は幸いなことに今日も快晴。

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湖に出ると、カモメ(?)がボートに合わせて横を飛んで行きます。餌付けをする観光客が多いのかもしれません。

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昨日も通った水上農園の脇を再び通過。

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生活排水垂れ流しの水辺で泳ぐ少年達。きっと逞しく育つことでしょう。

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インディン村が位置するのはインレー湖岸ではなく、少し内陸に入ったところ。そのためボートも途中からは川に入り上流へと進んでいきました。

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インレー湖周辺の中でも人気スポットのインディン村とあって、村に近づくと観光客のボートで川が渋滞するほど。

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ニャウンシュエから1時間弱でインディン村に到着しました。

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インディン村の一番の見所といえば、丘の上にあるパゴダ(僧院)と仏塔群。入り口で撮影料500チャット(=約35円)を払って入場しました。パゴダまでは長い屋根付きの参道が整備されています。

参道の入り口にはバイタクの運転手が待ち構えており、歩くと1時間かかるからバイタクで迂回した方が良いということを言ってきますが、実際は15分ほどで到着するので騙されないようにしましょう。

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両側にお土産屋がありますが、朝の時間帯は人も少なくまだ静か。昼過ぎから観光客が増えて騒々しくなるらしいので、ここを訪れるなら朝一がオススメです。

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パゴダに到着。ここで靴を脱ぎます。

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パゴダ内部は正直大したことが無いのですが、目を惹くのがこの仏塔群。

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金ぴかの仏塔が並ぶ様は圧巻です。1つ1つの仏塔の下に日付とネームプレートが埋め込まれており、その人による寄付で立てられたことを表しています。

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端の方には古い仏塔群が残っています。上の方が欠けていたり、上の方まで残っているものの傾いていたりと、それぞれに味がありました。

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さらに古いものになると、もはや地面に飲み込まれ始めていたり。パゴダ周辺の金色に輝く仏塔もいずれはこうなるのでしょう。

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このように樹木に乗っ取られている仏塔も。人工物を易々と飲み込んでいく自然の強さを感じます。

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すぐ脇にある小山に登ると全体像が俯瞰可能。規模自体はそこまで巨大ではありませんが、こう見ると密集度はかなりのものです。

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続いて参道を下りて川岸まで戻ったら、橋を渡って川の反対側にあるパゴダへ。

岩山の上にあるこのパゴダはインレー湖の眺望が良いとロンプラに書いてあったので足を伸ばしてみましたが、こちら側まで来る観光客はほとんどいないのか、道中は地元住民以外誰ともすれ違いませんでした。

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眺めはこんなもの。確かに遠くまで見渡せますが、高さが少し足りない気も。

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これ以上の眺望を期待する場合は、インレー湖畔で毎朝気球ツアーが催行されているので、それに参加するのがベストでしょう。300ドル以上するらしいですが。

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インディン村の観光客向けレストランで昼食。ビール1本込みで7,500チャット(=約500円)。

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食後はボートでニャウンシュエに戻り、タクシーで空港へ向かいました。