Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2日目:ニュージーランド航空 NZ974 オークランド〜ヌクアロファ Works Deluxe

シドニーに比べると随分こじんまりとした造りのオークランド空港。それでもこれから行く島嶼国の空港とは比べものにならないほどの規模です。

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ラウンジはニュージーランド航空のほか、エミレーツカンタスが自社で設置。それ以外のエアラインは共用ラウンジであるStrata Loungeが案内されるようです。

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Strata Loungeはプライオリティパスで利用可能だったので、少し中に入ってみることに。受付のインド系の男性が随分おしゃべりで、どこに飛ぶのかと訊かれてトンガに行くと答えたら、航空券にいくら払ったのかとか、自分も前にトンガ人と付き合っていてトンガの女性は素晴らしいだとか、訊いてもいないことをペラペラと話し続ける人でした。ムスッとしたスタッフよりはまだ良いですが。

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16時前後は出発便も少なく、ラウンジ内は閑散としています。

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食事はホットミール数種類を始めとしてそれなりに充実していました。寿司も置いてありましたが、これは残念ながら予想通りのクオリティ。

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モニターで出発便の状況をチェック。ここのモニターも英語と目的地の言語が交互に表示される仕組みで、トンガ行きは'Alu ki he hū'angaの表示。これでGo to gateです。

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ゲートは一番端の10番でした。搭乗は程なくして始まったのですが、驚きだったのが優先搭乗のタイミングで搭乗する人がWorks Deluxe利用者以外にいなかったこと。スターアライアンスといえば大量のゴールド会員による優先搭乗の長蛇の列が風物詩のはずですが、南半球ではそうでもないようです。

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今回もWorks Deluxeなので真ん中のシートは空席。そこには予め水のボトル、ヘッドフォンと新聞が用意されていました。

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隣に駐機しているのはカンタス航空。昨年にエミレーツがオーストラリア~ニュージーランド間のフライトを減便させたため、パートナーのカンタスのこのルートの機材を大型化して対応しています。フルフラットのビジネスシートを搭載しているため、この区間だけ乗るのであれば断然あちらの方がいいでしょう。

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夕刻のオークランドを離陸。

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上空に出ると、まだ日の入り前でしたが既に月が姿を見せていました。

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機内食は口頭で選択肢が伝えられ、チキンカレーかビーフとクスクスの2種類。後者にしたところ、残念ながら前のフライトとほぼ同じ内容でした。KAPITIのアイスクリームが付いているのはさすがニュージーランド航空

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飛行時間にして3時間半でトンガに到着。空港はかなり小さな建物ですが、2階部分は展望デッキになっており、大量の人の影がこちらを見ているのがわかります。

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到着ロビーには、楽器を手に歌で歓迎してくれる男性3人組。南国らしい出迎えです。

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宿泊するホテルに送迎を頼んでおいたのですが、同乗することになるもう1人の乗客が出てくるまで時間がかかりそうだったので、展望デッキに行ってみることに。既に待ち人の大群は到着ロビー前に移動しており、先程に比べて人は少なくなっていました。

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駐機場にポツンと一機だけ停まっているニュージーランド航空の機体。その背後は完全に漆黒の闇に覆われており、後ろにあるのが山なのか海なのか全くわかりません。

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空港から首都のヌクアロファまでは車で30分。Simon's Placeというアメリカのモーテル風の宿をベースにし、翌日から町歩きを開始です。

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2日目:ニュージーランド航空 NZ702 シドニー〜オークランド Works Deluxe

到着ロビーからそのままエスカレーターで出発ロビーへ。ニュージーランド航空オークランド以外にもクライストチャーチウェリントンクイーンズタウンなどニュージーランド各地にフライトを飛ばしており、ここでは一大勢力です。

チェックインは、上級クラス乗客を含めて全員が自動チェックイン機を利用して行い、その後に預け荷物がある場合は専用カウンターへ向かう流れ。

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私の場合はすでに東京でボーディングパスを受け取り済みだったのですが、スタッフに確認したところボーディングパスを再印刷してもらった後に、荷物預けも完了。バゲッジタグは渡されず、タグナンバーがボーディングパスに印刷されるという今までに経験したことがない仕様でした。

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残念ながらスターアライアンスの上級会員ではないので今回はラウンジが使えません。そこで、プライオリティパスで利用可能なレストランの一つ、Better Burgerに行ってみました。

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プライオリティパス会員であれば36豪ドルの割引が受けられます。チーズバーガーとジュースを注文したところ、まだまだ36ドルに達していないとのことで店員さんにフライドポテトLサイズまで勝手に追加されてしまいました。朝から随分ジャンキーに。

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食事を終えて出発ゲートへ向かうとバスゲートでした。なぜかゲート通過の際に赤ランプが点灯。ビジネスクラスが無いフライトなのでインボラは有り得ないですし、なんだろうと思っていたら、1Fから1Aへの座席変更でした。最前列の窓側という属性は変わっていないので特段問題は無いのですが、直前で勝手に座席変更されるのはあまり良い感じではありません。

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軽い雨模様の中搭乗。機材はA320

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ニュージーランド航空A320にはビジネスクラスの設定が無く、その代替として最前列から数列にWorks Deluxeが用意されています。Works Deluxeとは、シートはエコノミーと同じである一方で3列掛けの真ん中座席は空席確約という欧州のビジネスクラスと似たようなクラス。ただし、優先搭乗は可能ですがラウンジ利用は不可なので一般的なプレミアムエコノミー相当というような理解でしょうか。

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滑走路混雑の影響で、30分ほど遅れて離陸。

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最前列なのでパーソナルモニターは座席横から出てくる形式。解像度の良い画面で特段操作に不自由することはありません。

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言語は英語・中国語と並んで日本語が選択可能。日本から団体ツアーで訪れるような英語の苦手な客層にも優しいサービスです。

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座席には、短距離路線にしては珍しいペットボトルが1本置いてありました。これもWorks Deluxeの特典です。

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機内食ビーフキャセロールかチキンサラダの2択で前者をチョイス。内容は完全にエコノミー仕様といったところ。

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この便はクルーが個性的で、みなさんに重大なお知らせがあります、、、というアナウンスをいきなり始めて何かと思いきや、AirlineRatings.comの評価で世界のベストエアラインに選ばれました!という発表をして機内を盛り上げたり、小さな子供達を集めて乗客に対する着陸前の飴配りサービスを体験させたりと、乗客を少しでも楽しませようとする工夫が感じられる心地よいフライトになりました。

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結局、30分の遅れを取り戻せないままオークランドに到着。ロサンゼルス行きの乗継客は乗継便の出発がギリギリということらしく、まずはその便へ乗り継ぐ客だけを先に下ろしてから、他の乗客の降機となりました。アナウンスを無視して自分勝手に降機しようとする人が全くいなかったあたりは、さすが先進国路線です。

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1日目:JAL JL771 成田〜シドニー ビジネス

ゴールデンウィーク前の最後の勤務日は、定時より1時間ほど前に会社を後にしてそのまま成田へ直行。

チェックインカウンターで最終目的地を聞かれたので、シドニーから先は別手配のニュージーランド航空便でトンガまで行くと伝えたところ、なんと乗り継ぎ便のボーディングパスまで発券してもらえました。アライアンスも違うのにここまでしてくれるとは。

荷物のスルーチェックインも可能だとのことでしたが、往路ということで乗り継ぎ時の紛失リスクが恐いのでそのオファーは辞退。そもそもスルーができない前提で、シドニーの乗り継ぎ時間は3時間半と余裕を持った設定にしているので問題ありません。

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出国後は、いつも通りJALのファーストクラスラウンジでシャワーを浴びて旅行仕様の服装に着替えようとしたのですが、本館側はシャワールームが1時間待ちとのこと。そのため、仕方なくサテライト側へ。

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サテライト側では待ち時間無くシャワーが利用できました。設備は本館側と同じだと思われます。

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本館側と違い、サテライト側はいつも空いている印象です。静かな環境でゆっくりしたいなら断然こちら側。

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ダイニングにも人っ子一人いません。

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ラインナップは寿司バーを除けば本館側と変わりないのですが。

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搭乗時刻が近づき、本館側に戻ってゲートへ。シドニー線は優先順位が低いのか端の方だったので、サテライト側からだとかなり歩く羽目に。

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すでにエコノミークラスの搭乗が始まっていました。それでも優先レーンはきちんと確保されているので、並ばずにすんなり搭乗。この辺りはさすが日系キャリア。

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いつものスカイスイート。今回は1A指定。

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ゴールデンウィークということで当然満席。エコノミーも満席だったようです。

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この便ではウェルカムドリンクが配られました。

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アメニティはゼロハリバートンが終了し新しいETROのものに変わっていました。それにしても年寄りくさい色使いで、全く持ち帰ろうと思わせないデザインです。

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定刻でドアクローズ後に機長からアナウンスがあり、シドニー空港の早朝の運用制限のために30分ほど成田で待機するとのこと。地上で待っている間にオーストラリアの入国カードが配布されました。しっかり日本語版。

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20:00前にゲート発。この時間帯は成田を発つ便も多くなく、待ち時間なしですぐに離陸しました。

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離陸後は早速夕食タイムです。

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最前列だったおかげか、待ち時間も短くすぐにサーブが始まりました。まずは前菜。

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和食をオーダーしたところ、このような弁当箱スタイルで出てきました。

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機内食にしては珍しい刺身が入っています。今回担当のクルーはつい最近まで機内食部門で地上勤務をしていたとのことで、生物の殺菌処理方法など詳しいことまで解説してもらえました。

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メインは牛と鮭。いつも通り、肉と魚の組み合わせ。

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デザートは自分で作るタイプの最中。

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グアムの手前あたりで食事終了。オーストラリアは時差がほとんど無く到着が朝となるので、食後はすぐに就寝。

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目が覚めたのはこのあたり。

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朝食は和食や洋食のセットメニュー等もあったのですが、そこまで空腹でもなかったのでフルーツとアイスクリームだけ。先日の北京線ではハーゲンダッツでしたが、長距離線になるとDEAN&DELUCAになるようです。

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到着直前にExpressカードが配布。これで入国審査・税関でも優先レーンが利用可能。

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成田で出発時刻の調整をしたおかげで、上空待機になることもなく定刻でシドニーに到着。

オーストラリアでの入国時は、日本国籍者は機械での無人入国審査の利用が可能。物は試しと挑戦しようと思ったのですが、機械の前はご覧の通り長蛇の列。朝の時間帯はアジア各地や米国西海岸からのフライトが続々と到着するので、混雑しがちなようです。

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利用は諦め、従来の有人審査を通過して入国。多くの人が手前に設置された機械利用に流れるので、混雑時はむしろ奥に進んだ有人ブースの方がスムーズかもしれません。

 

2018年3月 中国旅行 まとめ

2年ぶりの中国で、北京自体は学生の時以来の2度目。2泊3日といつも通りの弾丸旅行で慌ただしく終わってしまいましたが、中国は訪れるたびに発展の度合いに驚かされます。その一方で、急速な発展から取り残された垢抜けない一面もまだまだ残っているのを見つけて安心する場面もあり、中国ならではの二面性を楽しめる旅でした。

 

【フライト】

今回は珍しく乗り継ぎも無しで、JALの直行便による単純往復でした。北京線は1日3便(羽田2便、成田1便)が運航されていますが、今回搭乗した羽田午前発、北京午後発のフライトは現在長距離線用の機材で割り当てられています。機内サービス自体は短距離線仕様の簡素なものですが、それでも食後にゆっくりとフルフラットで横になれると快適度は格段に上がります。

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【旅行記】

1日目:JAL JL21 羽田〜北京 ビジネス

1日目:北京街歩き (1) インターコンチネンタル三里屯、天壇公園

2日目:北京街歩き (2) 毛主席紀念堂、天安門広場

2日目:北京街歩き (3) 牛街、抗日戦争紀念館、盧溝橋

3日目:北京街歩き (4) コピー商品モール、花見

3日目:JAL JL22 北京〜羽田 ビジネス

3日目:JAL JL22 北京〜羽田 ビジネス

エアポートエクスプレスに乗って空港へ到着。北京空港の出発ロビーは高い天井と自然光が入ってくる天窓のおかげで開放的な雰囲気。

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空港に着いたのが出発のほぼ2時間前くらいだったので、JALのカウンターもエコノミー側は混雑している時間帯でした。私は預け荷物も無くWebチェックインも済ませていたのですが、紙のボーディングパスと引き換えるためにビジネスカウンターにちょっと立ち寄り。そちらは列も無く、スムーズに手続き完了です。

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カウンターでは、ラウンジのインビテーションも受け取りました。BGS PREMIER LOUNGEというのが指定ラウンジのようです。

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出発ゲートへの動線は国内線・国際線共に同じ。

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そのまま直進するとシャトル電車乗り場。これに乗って1つ目の駅が国内線・2つ目の駅が国際線の出発ゲートです。降りる駅を間違えると搭乗便のゲートにたどり着けないので要注意ですが、日本語での放送もあったので間違えることは無いでしょう。

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JALの指定ラウンジはどこかと免税店街をうろうろしていたら、キャセイのラウンジを見つけたのでそちらに行ってみることに。キャセイJALと同じワンワールドなので、JALのビジネス利用であれば可能です。

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広さは大したことありませんが、この時間帯はキャセイの出発便が無いのか内部は余裕があります。

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キャセイのラウンジの代名詞とも言っても過言では無いヌードルバーはここにももちろんあり、牛肉麺と担々麺の2種類から選べました。小さなサイズで小腹を満たすには丁度良い量。

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帰りも機材は往路便と同じ初代スカイスイート仕様のB787。往路との違いは、Bコンのビジネスシートが全てエコノミーに開放されていたこと。やはりこの機材は長距離線仕様でビジネスの座席割合がかなり大きいので、北京線のような短距離線ではなかなか埋まらないのでしょう。エコノミー利用客からすれば狙い目の路線とも言えます。

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近くに駐機していたのはユナイテッド機。成田と違い、米系航空会社のプレゼンスはこの空港ではかなり低めです。

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離陸間際に、SQのA380が見られました。アジアの航空会社でA380を上手く使いこなせているのはSQくらいでしょう。来年からANAもホノルル線で導入予定ですが、どうなることやら。

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離陸。今日は靄が濃くなっていました。

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機内食メニューをチェック。行きと同じく和食と洋食が1種類ずつ。

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まずはおなじみのあられミックスとドライ納豆からスタート。そういえば、行きの便では配られなかった気がします。朝発の便では配らないという運用なのでしょうか。

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メインは洋食を選択。

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食後にはいつものハーゲンダッツ。一緒にベイリーズのロックをお願いしたのですが、「ベイリーズのロックでございます。」と言われて渡されたのはどう見てもストレートです。クルーの方があまりにも自然にロックだと言うのでこちらも思わず受け取ってしまいましたが。

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私がよほど不思議そうな顔をしていたのか、先ほどのクルーがすぐに「どうされましたか?」と戻って来たので、ロックをお願いした旨を指摘。すぐに改めてロックを持ってきてくれたので問題は無かったのですが、あまりJALらしくない体験でした。クルーもお疲れということでしょう。

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トイレには普段は見かけない小物入れが。他の便では見たことがないので、この便のクルーの私物でしょうか。殺風景になりがちなトイレに置くのは良いアイデアです。

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定刻で到着。夜の羽田はアジア各地からの便が一斉に到着し、手荷物受取場はかなりの混雑でした。

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3日目:北京街歩き (4) コピー商品モール、花見

早いものでもう最終日。帰国便のフライトは16:40発なので、この日は午前中が勝負です。ホテルはアンバサダー特典で16時までレイトチェックアウトが可能なので問題無し。

まずは、バスに乗って紅橋市場へやってきました。ここの1階、2階はコピー商品を取り扱う店ばかりが入居しているとのことで、物珍しさから行ってみることに。

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10時開店なのですが、少し早く着いてしまったので地下にある吉野家で朝食。北京でも多くの店舗が展開している吉野家ですが、日本と違い、カウンター形式ではなくレジで商品を受け取った後に着席して食べる一般的なファストフード方式でした。

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キムチ牛丼の茶碗蒸し、ドリンク付きのセットメニューで29元(=約500円)。日本と変わらない値段設定ですが、前日の朝食だった蒸し餃子が8元だったことを考えると見方が少し変わります。

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10時になったのでいざパチモンモールへ出陣。もっと雑然とした雰囲気を想像していたのですが、写真はあまり撮れなかったものの、意外と中はきれいで普通のモールとあまり変わりません。ただ、取り扱っている商品は高級ブランド、スポーツ用品、バッグ、財布等なんでもござれという感じ。何も買う気は無いのですが、様子見で何軒か価格交渉をしてみると、言い値からは10分の1くらいまでは下がる印象です。

印象的だったのは客の大半が外国人だったこと。店員も英語・日本語・フランス語・ポルトガル語等の外国語を流暢に操る人ばかりです。中国はコピー商品大国という印象がありますが、そうした商品を多く生産していることは事実である一方、実は需要は外国にあるのかもしれないと感じる場所でした。

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紅橋市場を見学し終えた後は、フライトまで少し時間が余ったので、バスの車窓から見えた、多くの人が集まっていた公園で下車してみることに。

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ちょうど春を迎えて北京でも木々が開花するタイミングだったらしく、花を愛でる人々で賑わっていたのでした。これは梅。

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こちらは山桃。ソメイヨシノはありませんでした。

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地元の人たちも思い思いに記念撮影を楽しんでいますが、日本と違い酒を持ち寄って花見をする習慣は無いようです。

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ホテルに戻り、チェックアウトを済ませて空港へ向かいます。最寄りの地下鉄駅の近くに、こんな機械が設置されていました。

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どうやらセルフサービスの図書館のよう。こんなハイテクな設備を街中においているなんて、中国も侮れません。

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最寄の団結湖駅からは10号線で三元橋駅まで。10号線は40駅以上の停車駅がある環状線で、地下鉄の路線としては世界最長らしいです。

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三元橋の乗り換え通路で見かけた広告。アフリカでのゾウの密猟の最大要因は中国での象牙需要だと言われていますから、これが実効性がある施策なのだとすれば、影響力は大きいはず。

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2日目:北京街歩き (3) 牛街、抗日戦争紀念館、盧溝橋

天安門からバスに乗って向かったのは牛街。北京で最も大きなウイグル人街です。

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ウイグル自治区は現在では中国の一部ですが、ウイグル民族漢民族よりもトルコ・中央アジア系の民族と文化的に近く、宗教もイスラム教。そのため、ここにはムスリム用のハラル食品を取り扱うスーパーやレストランが揃っています。

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スーパーの入り口もモスク風。イスラム教のシンボルカラーである緑色が全体的に目立つ街並みです。

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積み上がった干しぶどうの山はシルクロードを彷彿させます。

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ラム肉を多く食するのも中央アジア系民族の特徴。脇道に一歩入ると、そこは羊肉の専門店街のようになっていました。

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ワイルドに放置されている羊肉。この雑然とした感じもウイグルらしい風景です。ガラス窓に貼られた"清真"というのはイスラム教の意味。

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当然モスクもあります。中にあった観光客向けの解説板によると、西暦996年に建立された北京最古のモスクだそう。

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建物自体は中華風の建築様式ですが、中を覗くと礼拝用のマットが敷かれており確かにモスクです。

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ムスリムの人たちの憩いの場となっている様子。ノースリーブで来た白人女性の観光客は敷地内への入場を丁重にお断りされていたので、観光地というよりも地元住民向けの宗教施設としての色合いの方が強いようでした。(当然といえば当然ですが。)

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一応、女性向けの礼拝所も別の建物にありましたが、当然中は見られず。

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牛街の入り口にそびえ立つのが地区の雰囲気に似つかわしくない高層ビル。マンションでしょうか。

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上の渡り廊下部分は錆びがひどくてボロボロ。落ちてくるのではないかと心配になるレベル。こういったところに、まだ北京が先進国に追いついていないところを垣間見えてしまいます。

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続いてまたバスに乗り抗日戦争紀念館がある地区へ。牛街からは直通便が無く、六里橋で乗り換えが必要でした。

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抗日戦争紀念館は、宛平城という明の時代に建てられた城塞都市の中にあります。看板が出ているので迷うことはありません。

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宛平城の正門。盧溝橋事件の際の中国軍の拠点だったところでもあります。

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ここの解説板は日本語がありました。歴史的背景もあり、日本人の訪問が多いということでしょう。

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城内には高い建物も無く、保存状態は良い様子。観光地である一方で、今でも通り沿いには住宅には地元住民が暮らし続けています。

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正門から入城してメインストリートを数分歩くと紀念館に到着。入場は無料ですが、まずは右の扉にあるチケット売り場で無料の入場券を受け取った後で、左側の入り口から入場です。

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正式名称は"中国人民抗日戦争紀念館"。平日は愛国教育の一環で訪れる学生の社会科見学が多いようなのですが、この日は週末。それでも家族連れ等の一般客でそれなりに賑わっていました。

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残念ながら内部は写真撮影禁止。中国人観光客のみなさんはそんなの気にせず撮り放題でしたが、さすがに滞在2日ではまだ現地人のように振舞うことには抵抗があります。

パンフレットは日本語版が置いてありました。

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展示は基本的に時系列に沿っており、南京大虐殺等の展示も生々しい写真と共になされていました。当時の大日本帝国が憎き敵役として描かれるのは中国の立場からすれば当然とはいえ、それだけではなく中国の国民党政権についても完全に悪者扱いの前提で展示されているあたりは、愛国教育のための施設と考えれば仕方ないのかもしれませんが、政治的な意図を感じざるをえません。

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紀念館は閉まるのが早く、16時には閉館。展示内容はかなり充実しており、14時半頃に入場したのですがとても1時間半では見終わりませんでした。

続いて、すぐ隣りにある盧溝橋へ。

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日本では盧溝橋というと日中戦争を連想してしまいがちですが、この橋自体はマルコポーロが世界一美しいと讃えたという逸話も残る歴史的な建造物。一時期は舗装されて自動車も通行していたようですが、現在では文化財保護のため一般車の通行は禁止されているので交通インフラとしての役割は終え、入場料を支払って見学する観光地の一つとなっています。

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欄干にはそれぞれの柱に獅子が鎮座。この獅子が盧溝橋の壮麗さを一層引き立てています。

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ちなみに、この獅子は一つ一つ表情が違います。お気に入りを見つけるのも楽しいかも。

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全長数百メートルでしょうか、現代ではこれより長い橋梁はいくらでもありますが、マルコポーロの当時の技術では偉業だったのでしょう。

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ちなみに、盧溝橋近くの河岸に人だかりがあったので立ち寄ってみると。

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なんとダチョウがいました。

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それからキジも。動物園でもないのに、なぜこんなところにいるのかは謎。北京の冬は寒いはずですが、吹きさらしの河川敷でよく冬を越せたものです。

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ホテルのある三里屯に帰還。北京中心部の西側にある盧溝橋から東側にある三里屯までは市街地を横断するような形になり、バスと地下鉄を乗り継いで1時間半ほどかかりました。着いた時にはもう真っ暗。

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三里屯は日本と見間違うかのような街並み。夜でも賑やかです。

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夕飯は清真料理店で蘭州干拌面。22元(=約380円)。やはり清真料理は外しません。

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