Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2日目:北京街歩き (2) 毛主席紀念堂、天安門広場

北京滞在2日目。ホテルのエレベーターのカーペットもしっかり置き換わっていました。

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フルで1日使えるのはこの日のみなので、朝から早速街歩きに出かけます。

ホテルから地下鉄駅まで歩いて行く途中のマンションの塀には、富強・民主・文明・和諧と行った中国共産党のスローガンのプリントを発見。一般住宅にこんな掲示があるとは、さすが一党独裁国家です。

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地下鉄駅近くの食堂で朝食にしました。蒸し餃子8元。

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6号線の東大橋駅から地下鉄に乗車。東大橋駅は、インターコンチネンタルホテルからの距離では団結湖駅に比べると遠いですが、それでも徒歩10分ほどです。

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朝陽門駅で2号線に乗り換え、前門駅までやってきました。地上に出ると、真正面には天安門広場が広がります。

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天安門広場の内部に入るには保安検査の通過とパスポートの提示が必要。朝10時頃だったのですが、日曜だったせいか中国人観光客でかなり混雑していました。

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20分ほど並んでやっと入場。圧倒的な規模感です。

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まずは、前回の北京訪問時に時間切れで入場できなかった、こちらの毛主席紀念堂に行ってみることに。中には毛沢東の遺体が防腐処理をされた状態で安置されており、入場者は見学することができます。ロシアのレーニン、ベトナムホーチミン北朝鮮金親子等、社会主義国家は指導者をこのようにして死後に展示物とするのが定石になっています。

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毛主席紀念堂の入場に際しては、財布や携帯電話等の貴重品以外は一切持ち込み不可。バッグ等は広場の東側にある荷物預り所に預けてから、専用の通路を通って向かいます。

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紀念堂用の追加セキュリティチェックを済ませたら、いよいよ入場の列に。中国人観光客の多くは、お供え用の花を購入していました。西側諸国では文化大革命等の負の側面がクローズアップされがちな毛沢東ですが、中国人の特に地方出身者にとっては今でも尊敬の対象であるということの表れでしょうか。

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館内では立ち止まることが一切禁止されているため回転は速く、長そうに見える列もどんどんと建物内に吸い込まれていきます。

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一度館内に入ると後はベルトコンベヤに乗っているかのようにひたすら前に進むだけ。少しでも立ち止まろうものなら大勢いる警備員からすぐにキツい注意を飛ばされることになります。入館から退館までは1分半ほどで、そのうち遺体と対面できるのは30秒程度と行ったところでしょうか。

退館するとそこにはお土産屋が数軒。どれも毛沢東グッズばっかりで全く欲しくなるようなものはありませんが、中国人観光客で賑わっていました。

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毛主席紀念堂の出口側。両脇はこれぞ社会主義国といった像で固められています。

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天安門広場の中心へ。空の青色が良く映える景色。

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地下通路で車道を横切り、橋を渡って厳重な警備の天安門へ。中心に鎮座するのは毛沢東肖像画です。

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城楼に登れるようなので行ってみることに。

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ここも入場には荷物を預ける必要があります。毛主席紀念堂と違い、カメラは持ち込み可とのことでした。

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城楼から一望する天安門広場。重要イベントの際に習近平が現れる場所ということもあり、広場を見下ろすと軽く国家指導者気分。

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この後、移動のために地下鉄駅に行こうとしたのですが、なんと天安門は一方通行であることが発覚。南側からは入場のみで、外に出たい場合は北にある故宮手前の午門の方から迂回しなければならず、予想外に時間を喰ってしまいました。

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この日は3月にも関わらず最高気温が26度という暑さ。午門の脇から西華門に向かって歩いている途中に、アイスのようなものを1元で売っているおばちゃんがいたので、物は試しに購入してみることに。

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開けてみると、アイスではなく砂糖水を凍らせたようなものでした。冷たくて美味しいのはそうなのですが、元は砂糖水なのであっという間に手がベタベタに。

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西華門は近くに地下鉄駅が無いので、バスに乗って次の目的地へ向かいます。

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1日目:北京街歩き (1) インターコンチネンタル三里屯、天壇公園

今回北京で宿泊先に選んだのはインターコンチネンタル三里屯。三里屯地区は各国の大使館が点在しているため外国人が多いせいかおしゃれなショップやレストランが立ち並ぶエリアで、日本でいうと六本木か麻布のようなイメージのところです。

インターコンチネンタルは地下鉄10号線の団結湖駅から徒歩5分程度のところに位置しているためアクセスは良好。空港からはエアポートエクスプレスと地下鉄を乗り継いで45分ほどで到着しました。

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13時半頃到着したのですが、まだ部屋が準備中とのことです。10分くらいで準備が出来るとのことなので、ドリンク券をもらってロビーラウンジで待機。一昨年オープンしたばかりなのでまだ内装もへたっていません。

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前言通り10分ほどでキーを受け取り部屋へ。IHGのポイント利用での宿泊なので、一番ベーシックな部屋です。

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バスタブが不思議なところに設置されていました。

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ベッドから完全にバスタブが見える仕様。新しいホテルということもあり、なかなか前衛的な内装になっているようです。

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コーヒーマシンとボトルウォーターはもちろん準備されています。

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デスクにはフルーツ、マカロンやアンバサダー会員用のギフトが置いてありました。もしかしたら、これを準備するために10分待たされたのかもしれません。

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ギフトの中身はキーホルダー。中国らしいゴールドのデザインがしっくりこなかったので、これは残念ながら持ち帰りせず。

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面白いと思ったのはエレベーターのカーペット。ついつい曜日感覚が無くなりがちな旅行中なので助かります。

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部屋に荷物を置いたら早速街へ。まずは天壇公園へ向かうことにします。

中国ではGoogle Mapが機能しないので、事前にダウンロードしておいた百度地図のアプリを使って調べると、どうやら路線バスだと乗り換え無しで行けそうです。百度地図は中国語のみの対応ですが、Google Mapと使い方はほぼ同じなことと、漢字が何となく理解出来ることから、特に問題なく使いこなすことが可能。今回の旅行でかなり役立ちました。

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30分弱の乗車で天壇公園に到着。北京は東京以上に大きな都市なので、地図だと近そうに見えても実際の移動にはそれなりに時間がかかるので要注意です。

北京の路線バスはEV車でした。EV車の普及という観点では、中国は既に日本を上回っているかもしれません。

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週末だからか、天壇公園のチケット売り場には行列が。

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公園自体は21時まで開園していますが、主要な見所である祈年殿、圜丘壇などは17:30でクローズ。しかもそうした見所への共通入場券の販売は16時までとなっています。列に並び始めたのが16時の数分前で焦ったのですが、実際は16時を少し過ぎてもチケットを売ってもらうことはできたので一安心。

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園内に入場。一番有名なのはこの祈年殿でしょう。現在建っているのは日清戦争直後の1896年に再建されたもの。

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時の皇帝が天に対して祈りの儀式を行った場所だそうです。

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内部を見ようと開いている3箇所の窓に観光客が殺到する光景はさすが中国。欧米人はこの光景に引き気味だったのが対照的で面白いところです。

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祈年殿から南に向かって天壇公園を貫くのが丹陛橋。かなり幅の広い通路で、大陸らしい規模感を実感します。

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ここですれ違った、地方から出てきていると思われる中国人観光客の団体は、グループ毎にお揃いの帽子を被っていて何だか幼稚園児の遠足のよう。

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丹陛橋を挟んで祈年殿の向かいにあるのが皇穹宇。

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ここを取り囲む壁は回音壁と呼ばれ、円形であることから左右の壁にそれぞれ人が立つと、声が反射をするのでささやき声でもお互いに聞こえると言われています。試している中国人多数でしたが、観光客の往来でザワザワしている場所なので本当に聞こえるかどうかは不明です。

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続いて皇穹宇の更に奥にあるのが圜丘壇。ここも祈年殿と同様に皇帝の祭壇だそう。天に向かって大きく開いた屋根のない3段の円壇は、実用的な使い道はなさそうですし、いかにも儀式が行われそうな場所という感じではあります。

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ここの最上段中央には一段高くなった場所があるのですが、ここで写真を撮るための中国人観光客同士の場所取り合戦がかなり熾烈。円形なので列を作りづらいのか、皆が中央を囲うように陣取っており、1人終わる度に早い者勝ちの競争が始まります。2人以上が壇上でぶつかってさながらタックルのようになることもあり、ここを確保するには相当な気合いが必要なようでした。これも中国ならではの光景でしょう。

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ちなみに、ここの公園は地元の人たちにも人気があるようで、至る所で中高年の方々が思い思いに週末を過ごしている風景が見られます。

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これは将棋?のようなものでしょうか。

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トランプをするおばちゃんたちも。

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家族でフリスビーをやっていたり。

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足で行う羽根つき?だったり。

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健康器具も設置されていました。観光客にとっては天壇公園というと世界遺産にも登録されている一大観光地ですが、地元住民にとっては週末の憩いの場になっているようです。

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世界遺産の建造物よりも人間観察の方を楽しんだ結果になってしまった気もしますが、天壇公園を後にして王府井へ。

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中央の交差点に面した好立地に陣取るのはApple StoreGoogleと違い中国政府に協力的な姿勢を示すAppleは中国でかなりの存在感があるようです。

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適当なショッピングモールに入り、夕食にしました。今回選んだのは、中国でよく見る1人鍋用の店。各席の前にIHコンロが設置されているので、1人で行っても気兼ねなく鍋を楽しめるので一人旅には重宝します。

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同じショッピングモール内でくまモンのグッズを取り扱うショップを発見。まさかくまモンが北京に進出していたとは。

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リラックマもいました。こうしたゆるキャラ系は中国でもウケるのでしょうか。

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 路線バスでインターコンチネンタルへ戻ると、昼とは違いなかなか強烈な色使いのライトアップがされていました。これも中国的感覚ということなのでしょう。

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1日目:JAL JL21 羽田〜北京 ビジネス

久しぶりに羽田を朝に出発するフライトで出国。これだけ自然光で明るい出発ロビーは新鮮な感じがします。

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春休みシーズンということで保安検査場は大行列。ファストトラックを使えるので実害はありませんでしたが、GW、お盆、年末年始等で無くともここまで混雑するとは予想外でした。

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ファーストクラスラウンジで時間を潰してからファイナルコールで機内へ。今日の機材はB787-8です。

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昨年増便されたロンドン線の間合い運用として、この便にも長距離線用の初代スカイスイート機材が回ってきています。一時的なものかもしれませんが、現状では当たりの便だと言えるでしょう。

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隣には昨年ファーストクラスに搭乗したBA便。その奥に尾翼だけ少し見えるのは大韓航空でしょうか。

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搭乗後はすぐにドアクローズ。あっという間にゲートを離れました。

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C滑走路から離陸。

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この日は本州を西へ向けて縦断していく航路だったので、長野県あたりでは連なる山々を眼下に収めることができました。これは八ヶ岳

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こちらは手前に聳えるのが御嶽山。何事も無かったかのように雪をかぶっていますが、数年前に死者を出すほどの大噴火したばかりです。

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アルプスを通り過ぎて福井県上空に達したあたりで食事のサービスが開始。短距離線仕様のメニューですが、和食と洋食の2種類から選べました。

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メニューの端をみると、北京線と広州線で共通のメニューのよう。羽田発で似たような距離では他に上海、台北、香港あたりのフライトもありますが、なぜこの2路線だけ共通なのでしょう。

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何はともあれ、和食を選択。ワンプレートでサーブされます。ご飯はいつもの見慣れた包みに入った形式。

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食後のアイスはハーゲンダッツ。今まで特に気にしていませんでしたが、ちゃんとJAL仕様の特別パッケージになっていました。

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食後は少しフルフラットでうとうと。気づくと既に中国上空に到達していました。中国政府も環境対策に力を入れているとはいえ、やはり日本上空に比べると全体的に視界が悪いのは否めません。

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特に北京空港の混雑に巻き込まれることもなく定刻で到着。地上まで降りるとそこまで靄は気になりません。

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どうやら上級役人か国会議員かのお偉いさんが搭乗していたようで、到着ゲートにはJALスタッフが待機しており、まずはその一行が地上に停めている専用車へと案内されました。関係の無い一般平民はゲートから歩いて入国審査へ。

入国審査の手前には、昨年から始まった乗り継ぎ時の24時間/144時間ビザ無し滞在受付ブースが。中国は日本を含むごく一部の限られた国を除いて原則として入国にはビザが必要なので、欧米人はこの制度を活用する人が多い様子で長蛇の列ができていました。

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入国審査を越えたら、シャトル電車に乗ってターミナル3のメインビル側へ。

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メインビル側では到着フロアからエアポートエクスプレスの乗り場まで直結。北京市内の地下鉄やバスで利用可能な交通カード(一卡通)もここの売り場で購入可能なので、北京で公共交通機関を利用する予定のある人はここで入手しておくと便利です。

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市内へ向かうエアポートエクスプレスは満席で座れない客が出るほどの混雑でした。

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2018年2月 チュニジア旅行 まとめ

2018年最初の旅行はチュニジア。元々観光業にかなり力を入れている国なのですが、2011年のジャスミン革命以降は政情が不安定になり、それに伴って観光客が激減しているところです。

今回は首都チュニスをベースにスース、ケルアン、カルタゴなど、治安面で問題の無い近隣の歴史遺産のある都市を周りました。鉄道やバス、乗合タクシー等の公共交通機関が十分発達しており、個人旅行の難易度はかなり低め。言葉も公用語アラビア語とフランス語ですが、観光業に従事していた人が多いのか英語もそれなりに通じます。

海外からの投資も減り失業率も上昇傾向と経済的には疲弊しているようなのですが、そのおかげか旅行コストも激安。観光地も今なら混んでいないし、実は今が旅行しどきのタイミングなのかもしれません。

 

【フライト】

往路は11月のアルジェリア旅行で発券したカタール航空の復路を使い、ドーハ経由でチュニスまで。

復路はチュニスからマドリードまではチュニスエアの片道発券、そしてマドリード発オーストラリア行のJAL発券で、まずは東京までの区間を利用して帰国。

JALが増便したロンドン発の羽田朝着便を初めて利用しましたが、弾丸旅行との親和性は高いので今後も利用することになりそうです。あとはロンドン発をもう少し遅くして、欧州各地からの同日乗り継ぎの選択肢を増やしてくれれば言うことなしなのですが。

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【旅行記】

1日目:カタール航空 QR813 羽田〜ドーハ ビジネス

2日目:カタール航空 QR1399 ドーハ〜チュニス ビジネス

2日目:チュニス街歩き

3日目:スース観光

3日目:ケルアン観光

4日目:カルタゴ遺跡観光

4日目:チュニスエア TU606 チュニス〜マドリード ビジネス

4日目:ブリティッシュエアウェイズ BA465 マドリード〜ロンドン(LHR) ビジネス

5日目:JAL JL42 ロンドン(LHR)〜羽田 ビジネス

5日目:JAL JL42 ロンドン(LHR)〜羽田 ビジネス

朝7時頃、ホリデイインをチェックアウトしてロンドン名物の2階建てバスで空港へ。冬のロンドンはこの時間でもまだ夜明け前です。

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出発便はターミナル3なので、ヒースローのセントラルバスステーション行きに乗車しました。到着すると、バスステーション内は不思議なライティング。

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ターミナル1,2,3を利用の際は、セントラルバスステーションから各ターミナルまで歩いて行くことになります。今回利用のターミナル3は5分ほどで到着。

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前日にマドリードで搭乗券は受け取っており荷物もスルーで預けていたので、チェックインカウンターは立ち寄ること無く通過。

ファーストクラス利用者とエメラルドステータス保持者には塀で隔離された専用チェックインカウンターが用意されているようですが、上から覗き見る限り特段違いはなさそうでした。

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そのままファストトラックで出国。ビジネスクラスの搭乗券があれば、特段インビテーションが無くとも利用可能でした。イギリスは出国審査は特に無く、自動改札のようなゲートを通過するだけです。

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ヒースローでは搭乗の1時間前にならないとゲートが発表されないため、ラウンジに入れない場合はゲート前ではなく免税店やレストランが立ち並ぶエリアで待つことになります。朝は北米便の出発が多い時間帯なので、それなりに混み合っていました。

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ターミナル3にはワンワールド系ではBA、AA、CX、QFの4社がラウンジを構えています。今回は昨年改装されたばかりのキャセイパシフィック航空のラウンジを利用してみました。

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ここはホーム空港でないにも関わらず、ファーストクラス用とビジネスクラス用のラウンジが別々に設置されています。キャセイのロンドンに対する注力ぶりを現していると言えるでしょう。ワンワールドエメラルド保持者であれば、搭乗クラスに関係なくファーストクラスラウンジが利用可能です。

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まずはダイニングへ。

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香港のホームラウンジと同じく、アラカルトメニューから注文する形式。この時間帯は朝食メニューです。

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The Eastern Setをチョイス。お粥、点心、フライドヌードルといった香港風の内容。朝にはちょうど良い量です。

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食後はソファーでゆったり。朝はキャセイ便が無いからか、かなり空いていて快適です。

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場所によって椅子の種類も様々。

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ダイニングコーナー以外にも、ドリンク類や軽食等を自由に取れるカウンターもあります。

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ここにあるのは簡単なサンドイッチやフルーツ、デザート等。

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もちろんアルコールもあります。

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ソファー席からは外の駐機場の様子がよく見えます。A380はやはり存在感で他を圧倒していました。

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搭乗時刻になったので、モニターでゲートを確認。31番と結構遠くのゲートがアサインされていました。

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小走り気味にゲートへ急いで、ファイナルコールで無事搭乗。機材はB787-8で、座席はおなじみの初代スカイスイートです。

昨年秋から増便されたこのJAL42便ですが、ビジネスクラスの搭乗率は50%といったところ。羽田深夜発のJAL41便に比べて、復路のこの便はロンドンで当日乗り継ぎ可能な欧州内出発地が限られているのが少し使いづらいのでしょう。

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隣りに駐機していたのは、最近は日本ではほとんど見なくなったB747。BAがターミナル3から長距離線を飛ばしているとは知りませんでした。

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ゲート出発後、朝の滑走路混雑で少し待たされた後に離陸。

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ドーバー海峡を渡り、オランダ上空に到達したあたりで食事のサービスがスタート。

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海上には風力発電用の風車が並んでいるのが見えました。かなり大規模で、さすが再生可能エネルギー先進国のオランダです。

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メニュー。

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アラカルトはB787だと搭載スペースに限りがあるのでB777に比べると少なめですが、それでも他社比では十分。

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まずはお決まりの和洋共通の前菜から。

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続いて小鉢類。

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和食のメインは、最近は肉と魚を1品ずつというのがJALのトレンドのよう。今回は豚とサーモンです。

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デザート。これは見た目も味も安っぽい感じがして残念。

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バルト海あたりで食事終了。昨年に2度乗ったBA(羽田便成田便)に比べるとペースの早いサービスでした。羽田に朝到着のフライトなので、ここから先は睡眠を確保するのが最優先。食後はドリエルを服用して強制終了です。

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到着前の朝食もパスして、到着直前まで8時間ほど熟睡。

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6時過ぎ、羽田に到着しました。シャワーを浴びてから出勤と思っていたのですが、なんと空港のシャワールームの待ち時間は90分。それなら自宅に戻った方がまだ早いので、一旦帰宅し身支度を整えてから出社しました。

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4日目:ブリティッシュエアウェイズ BA465 マドリード〜ロンドン(LHR) ビジネス

ターミナル4でBAに再チェックイン。ロンドンで1泊の後JAL便で帰国するのですが、荷物は東京までスルーチェックインが可能でした。

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保安検査は、前回利用時は早朝で閉まっていたファストトラックが今回は利用可能。一般の保安検査場とは違う場所にあるので、意識していないと気づかないかもしれません。

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今回はシェンゲン域外線なのでサテライト側からの出発。保安検査後は自動運転の地下鉄に乗ってサテライト側へ向かってから出国審査という流れです。

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地下鉄での移動は3分ほど。

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実はサテライト側を利用するのは今回が初めて。サテライト側にはイベリア航空の旗艦ラウンジであるVelazquezラウンジがあるので、早速向かいました。

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内部はスペインらしく赤をアクセントに使ったインテリア。かなり横に広いラウンジで、端から端まではかなり距離があります。

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今回利用した20時頃は全く混雑していませんでした。ラウンジがそもそも広いということに加え、深夜の南米便の出発が集中する時間帯よりはまだ早かったおかげでしょう。

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フード類はビュッフェ形式のカウンターがラウンジの両端に設置されています。

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基本的にはコールドミールのシンプルなものばかり。ホットミールではスパニッシュオムレツがおいてありました。

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アラカルトメニュー形式のレストランもあるのですが、この時間帯はクローズ。なんとディナーサービスは21時半からということで、ここがスペインであるということを実感します。

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ワインバーもオープンしているもののカウンター内にスタッフは見当たらず。たまたま覗いた時に外していただけかもしれませんが。

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他にもTVルーム、プレイルーム、仮眠室など設備自体は充実している様子。

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仮眠室は4つほどブースがあるようでしたが、全て埋まっていました。ラウンジは24時間オープンですから、乗り継ぎの都合で夜を明かしたい時には便利かもしれません。

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搭乗時刻が近づきゲートへ。サテライト側も基本的な設計はメイン側と共通です。

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ゲートに到着すると、平日のロンドン行き最終便ということもあり混雑しているのかと思いきや、ゲート前でも待っている人はまばらでした。

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搭乗開始前にゲートに着いたので、そのまま優先搭乗で機内へ。A320で、ビジネスクラスは5列の設定でした。

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ただし、ご覧の通り搭乗客は5名のみ。それに加えて8席もブロック席がありますが、1Cと4Dはステータス保持者の隣席ブロックだとしても、残りはなぜブロックされているのかよくわかりません。

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隣に駐機していたのはイベリア航空A340-600。サテライトは長距離線が多いためこのような大型機が主体となるので、今回搭乗しているA320などはほとんど見かけません。

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どうやらエコノミー乗客も人数が少なかったらしく、搭乗はあっという間に完了。離発着が混雑する時間帯でもないので、すぐに離陸しました。西側にはマドリードの夜景がきれいに見えます。

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ミールサービスはチキンサラダもしくはターキーのパニーニの2択。チュニジアからの便でがっつりした食事が出ていたので、ここは軽めにチキンサラダにしました。パンも希望者には配られましたがパス。

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食後はヨーロッパの域内線なので特筆すべきようなことは何もなく、本を読みながら過ごしていると2時間弱でロンドンに到着。マドリード同様、夜でも煌々と明るいメガシティ。

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着陸後、翌日の機材運用の関係か、国内線用ゲートに到着するとのアナウンスがありました。そのため、降機後はそのままターミナルへは入れず、搭乗ブリッジから階段を降りて外に出るはめに。

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外にはバスが待機しており、これに乗って入国審査場の下まで運ばれました。真冬のロンドンは寒さが堪えます。

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イギリスは入国審査が厳しいことで有名ですが、翌朝の乗り継ぎ便までの1泊の滞在だというと特段問題無く通過。ターミナル5から路線バスに乗り、予約してあるホリデイインへ向かいました。空港周辺は路線バスが無料なので助かります。

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部屋は典型的なホリデイイン。寝るだけなので特に文句はありません。

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4日目:チュニスエア TU606 チュニス〜マドリード ビジネス

チュニスの空港も建物入場前にはセキュリティチェックが。IS予備軍が大勢いる国ですから、仕方ありません。

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出発ロビーは天井の低い古い建物ながらも、建築は優美でおしゃれ。

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チュニスエアは行き先別にチェックインカウンターを分ける運用をしているので、モニターで自分の便のカウンターをチェック。搭乗便はマドリード行きかと思いきや、マドリードは経由地で最終目的地はリスボンのようです。

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アサインされていた24/25番カウンターはどちらも大行列。優先カウンターはありませんでした。チュニスエアのホームページにはビジネスクラス乗客用の優先カウンターがあると記載されていたのですが。

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チェックインを終え、余ったチュニジアディナールを米ドルかユーロに戻そうと思い両替所へ。しかし、困ったことにチュニジアディナールへ両替した時の書類が無いと再両替は不可とのこと。今回は到着時にATMで必要な分を下ろしているので、ATMの引き出し時の明細を見せたのですが、どの両替所も受け付けてくれませんでした。

手元に3,000円分ほどディナールが余ったのでどうしようかと思い、空港の免税店で買い物でもしようかと思ったところ、免税店では米ドル、ユーロ等のハードカレンシーしか受け付けず、ディナール払いは不可で、使い道を見つけられないまま出国となってしまいました。チュニジアでのATMの利用は計画的に。

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気を取り直して出国後はチュニスエアのラウンジへ。チュニスに就航する大半の外航の指定ラウンジにもなっているようです。

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あまり期待してはいなかったものの、ラウンジ内部は残念ながらかなり貧相。フード類の種類も少なく、椅子もあまり居心地がいいタイプのものはありません。極め付けは、トイレが水浸しで全く使える状態ではありませんでした。エミレーツのファースト客等もここを利用するのかと思うと、ご愁傷様としかいいようがありません。

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居心地の悪いラウンジは早々に離れ、早めにゲートへ。こちらの方が滑走路もよく見え、ラウンジよりも開放感があります。

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今回搭乗するA320。機齢25年というなかなかの年代物な機材です。

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優先搭乗のアナウンスも無く搭乗開始。ここまでビジネスクラスの恩恵はほとんど受けていません。

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古い機材にも関わらず、従来のビジネスクラスシートは取り払われ、欧州スタイルのエコノミーシートの中央席が空席なだけのタイプに置き換えられていました。

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中央席には取り外し可能な簡易テーブルが設置されています。

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どうやらチェックインしたのに搭乗していない客がいるようで、その客の荷物を下ろすのに手間取り、30分ほど定刻より遅れて離陸。

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 離陸後はすぐにテーブルクロスが準備され、食事タイムに。

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メニューが配布されるわけでもなく、口頭で確認されるわけでもなく、ただこのプレートが出てきました。なんと各皿にラップがかかったまま。

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ラップを外すとこんな感じ。フライト時間が2時間しかない短距離路線ですから、これだけでも十分に思えるほどの内容です。

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ところが、これを食べ終わって下げてもらうタイミングで、クルーが次はビーフとチキンのどちらがいいかと聞いてきます。どうやら先ほどのプレートは前菜という扱いだったようです。

ビーフをお願いすると、出てきたのがこれ。アフリカらしさをなんとなく感じるワイルドなプレートです。地上サービスは散々のチュニスエアも、短距離路線にも関わらず機内食は他社比でも非常に充実しているのでした。

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ちなみに、このフライトで隣に座っていたのは何とリビア人の男性。トリポリで自動車ディーラーの仕事をしており、今回はマドリードへ出張とのことでした。破綻国家であるはずのリビアでこうして普通に生活をしている人と話をするというのは、何とも不思議な感覚です。

彼は一般的なリビア人に比べても裕福そうですし、他の国に移住しようと思わないのか?と訊いたところ、治安は悪いけどライフラインが寸断されているわけではないし、何より祖国だからね、と言っていたのが印象的でした。

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食事が終わる頃にはもうイベリア半島上空。

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トレホンの町を横目に見ながら降下するいつもの着陸ルート。

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チュニスエアはターミナル1に到着。隣りに並ぶのはライアンエアばかりでした。

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普段はターミナル4ばかり利用しているので、1~3の旧ターミナルは久しぶり。低い天井と殺風景なインテリアに時代を感じます。

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預け荷物を一度ピックアップする必要があるので一旦入国。無料のターミナル間連絡バスでターミナル4へと向かいました。

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