Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:スース観光

週末の朝は静か。今日はチュニスから南へ150kmほど離れたスースとケルアンという2つの街を訪れるので、朝8時には出発です。

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チュニス鉄道駅まではホテルから歩いて10分ほどで到着。正面の電光時計の表示時刻がずれていてもそのままにしているあたりにお国柄が出ています。

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まずはチケット売り場でスースまでの乗車券を入手。ここのスタッフは英語をちゃんと理解し、私が片道で買おうとすると往復の方が割引があってお得ということまで丁寧に教えてくれました。ただ今回はスースからケルアンに向かうので、そのまま片道だけ購入。

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今回乗るのは8:35のスファックス行き。6番線から発車です。これを逃すと次にスースを通るのは12:20のモナスティール行きと、本数はあまり無いようなので注意が必要。

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ホームに出ると、6番線にはもう車両が停まっていました。

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4両編成で、一番手前の1両だけが1等車。2等が7ディナール(=約300円)、1等が10.9ディナール(=約480円)とあまり運賃に差が無かったので、今回は1等で。

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1等の車内。ほとんど人はおらずガラガラです。

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2等も覗いてみました。座席配置は2-2で同じですが、椅子が少し硬そうでしょうか。こちらの方が乗客が多いですが、それでも混んでいるというほどではなく、2等でも別によかったかもしれません。

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チュニスの街を過ぎると、時々小さな街を通過するものの、基本的にはルートはずっと平原の中。途中停車駅も少ないので、あまり変わらない車窓がひたすら続きます。

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2時間半でスースに到着。

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駅から旧市街の入り口までは歩いて5分ほど。まず目に入ってくるのは高い塔を持つリバトという要塞です。

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リバトの入場料は7ディナール。旧市街で最古の建造物のことですが、良い保存状態です。

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もちろん塔にも登ってみました。隣に建つグランドモスクの中庭が見え、奥には海も臨み眺望は抜群。

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9世紀のスース市街地の地図によると、どうやらリバトとグランドモスクのすぐ手前が海岸線だった様子。まさに市街地への入り口で敵の侵入を防ぐ役割を担っていたのでしょう。

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そのままグランドモスクに入ろうとしましたが、12:00~13:30の間は礼拝のためか一旦クローズとのことで入場できず、とりあえず旧市街をふらふらすることに。チュニスに比べると落ち着いていますが、観光客相手に小遣い稼ぎをしようとする自称ガイドが多く、若干うざったいのが残念。

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週末だからか、街には子供たちも多く見かけました。そういえば、チュニジアでは一度もチャイナ!やシノワ!と言われることが無かった気が。やはりサブサハラとは教育水準に大きな差があります。

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白と青のコントラストはいかにも地中海という風景。

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マルシェ(市場)を見つけたので中を探検しようとしたら、

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いきなり牛の顔面がお出迎え。レプリカではなく本物です。断面がリアルになっていそうな裏側を覗き見る勇気はありませんでした。

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気を取り直して場内へ。港町なだけあって魚介類の取り扱いがメインのようです。宗教的な戒律は隣国に比べて緩いはずのチュニジアですが、それでも目に入るのが男性ばかりなのはさすがイスラム教。

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13:30になったのでグランドモスクへ。モスクのゲートはきっかり13:30に開いたのですが、チケット売り場のスタッフが戻って来ないため入場できず、結局入れたのは13:40頃。まあこの程度ならこの地域では遅れたことにはならないのでしょう。

このモスクはミナレットが無いのが特徴。そのため見た目は宮殿か何かと勘違いしてしまいます。

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メインホールの礼拝スペースは異教徒は入れませんが、入り口から覗き込むのは可能。

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グランドモスク見学を終えたらスースを後にして、次はケルアンへ向かいます。