羽田便の到着が6:00過ぎで、チュニス便の出発は9:20。6時台〜7時過ぎは朝のラウンジ混雑のピークなので少し時間をずらすことにし、少し空港内をぶらぶらして過ごすことに。
メインロビーのテディベアといい、この理解しがたいモニュメントといい、シュールなインテリアが目立つ空港です。
7時半頃にラウンジに行くと既に人は少なめ。ピーク時間帯だと順番待ちとなるシャワーも、待ち時間ゼロで入ることができます。
2階のダイニングスペースでも席探しに労力を割くこともなくすぐに着席。世界的なハブ空港ではどこも乗り継ぎが集中する時間帯というのが決まっているので、事前に少しリサーチをするだけで滞在の快適さがかなり変わります。
今回のゲートはDエリア。標識によると最近運転を開始したばかりのモノレールで向かうようです。
窓やドアはほぼ全面ガラス張りの近未来的な乗り物で移動。DエリアやEエリアのゲートは今までかなりの距離を歩かされていたので、これで乗り継ぎが楽になりました。
今はまだ1駅だけの運行ですが、レールはまだ先に続いているので、空港の拡張に伴い今後も延伸していく予定と見受けられます。
今回のゲートはD20、バスゲートです。バスはビジネス用とエコノミー用にそれぞれ用意されていました。ビジネスの乗客は私が最後だったのか、乗車するとすぐに発車しました。
バスの移動は意外と長く、10分ほどかかりようやく機体へ。機材はA330-200です。
カタール航空ではA330のビジネスシートは2種類ありますが、今回は新シートの方でした。フルフラットにはなりますが旧シートに比べて前後の間隔が狭く、少し圧迫感があります。最近搭乗したTGのB787-8、KLMのB777-300ERとほぼ同じ仕様です。
ウェルカムドリンクはシャンパンをもらいます。日系エアラインのプラカップとは違い、シャンパングラスが出てくるのはさすが中東系。
着陸時と同様にドーハ市街を横目に見ながら離陸。
食事メニューは朝食仕様。これで羽田便の機内、ドーハ空港ラウンジに続き、これで3度目の朝食ですが、時差の関係で最初の朝食からは既に7時間ほど経っています。
朝でもまずはナッツから。
メニューの順番とは少し違いますが、最初に前菜。
続いて最初に出てくるはずのエナジャイザー。クルーが忘れていたのでしょうか。
メインは前回アラビア風朝食で失敗したので、無難にフリッタータ。
食事が終わったのはクウェート沖あたり。普段だったらこのままイラン西部に進路を取るのですが、何と今日のフライトはそのままイラク領内へ。バグダッドへ向かって一直線です。
バグダッドの東部を通過。ISがほぼ駆逐されたこともあり、イラク領内の上空が解禁されたようです。
イラク中央政府とクルド人自治区の係争地のなっているキルクークでは、市街地のほぼ上空を通過。上空からでは不穏な空気は全く感じられず、中東の一地方都市でしかありません。
その後はトルコから地中海を横断。さすがにシリア領内は未だに迂回対象でした。
チュニジア上空に入り機体は着陸へ向けて降下。上空から見る限り、想像よりも緑が豊かな土地のようです。
出発は定刻だったのに、なぜか40分遅れで到着。冬なので強力な偏西風のせいでしょうか。
チュニジアのフラッグキャリアであるチュニスエアの隣りのゲートに駐機しました。
カタール航空は機内にチュニジアの入国カードを積んでいなかったので、入国審査場に無造作に放置されていた中から1枚入手して記入。隣国のアルジェリアと違い英語表記もあるので安心です。
入国審査はほとんど待ち時間無く終了。到着ロビーに出たら、まずはSIMカードを入手します。カタール系のooredooで、30日間有効の2.25GBのデータプランが11ディナール(=約500円)とリーズナブルな価格で販売されていたので即購入です。
空港の外観。年季の入った建物です。
タクシー乗り場の前には、メーター制であることを利用客に知らせる大きな看板。これがあるおかげで料金をふっかけられることも無く、メーター利用で市内中心のホテルまで4.5ディナール(=約200円)で向かうことができました。
今回の宿泊先はHotel Carlton。チュニジアは最近観光産業が低迷しているせいか、宿泊費は1泊5,000円程度と割安感があります。