Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2017年10月 インドネシア旅行 まとめ

本来はバリ島でアグン山の山頂までトレッキングをする予定で組んでいたインドネシア旅行ですが、ちょうど旅行が近づく時期になって、アグン山自身の噴火の可能性が騒がれ始めてきました。

どうしようかとしばらく様子を見ていたのですが、結局予定を変更して目的地をカリマンタン島に変更することに。今回訪れたサンボジャ・レスタリはロンプラをぱらぱらと眺めていた時に偶然見つけたものですが、バケーションというよりはスタディツアーといった内容で、オランウータンの生態や、生息域が脅かされる現実等の見識を深める良い機会となりました。

 

【フライト】

往路はエーゲ航空発券の特典航空券でデンパサールまで。通常、他社発券のSQ特典航空券はリージョナル機材の便しか予約できないのですが、羽田〜シンガポール便は予約時はリージョナル機材だったものの、後に機材変更で長距離機材がアサインされたので、思いがけず体験することができました。

復路はガルーダ+KLMの片道有償でKLまで、そこから先は2月に往路だけ使ったエアチャイナの復路分を利用して帰国しました。印象的だったのはガルーダのビジネスクラス向けサービス。チェックイン、ラウンジ、荷物ピックアップと国内線の地方路線とは思えない充実したサービスは感心ですが、最近赤字が続いているだけに、こうしたサービスは真っ先に削減対象になるかもしれません。

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【旅行記】

1日目:シンガポール航空 SQ635 羽田〜シンガポール ビジネス

2日目:シンガポール航空 SQ938 シンガポール〜デンパサール ビジネス

2日目:シティリンク QG904 デンパサール〜バリクパパン エコノミー

2~3日目:バリクパパン街歩き

3~4日目:サンボジャ・レスタリ滞在

4日目:ガルーダ・インドネシア航空 GA573 バリクパパン〜ジャカルタ(CGK) ビジネス

4日目:KLMオランダ航空 KL810 ジャカルタ(CGK)〜クアラルンプール ビジネス

4日目:中国国際航空 CA872 クアラルンプール〜北京 ビジネス

5日目:中国国際航空 CA181 北京〜羽田 ビジネス

5日目:中国国際航空 CA181 北京〜羽田 ビジネス

朝の北京の乗り継ぎは、かつて経験したことのないほどの長蛇の列でした。北京空港の乗り継ぎの行列は噂では聞いていたものの、今まではそこまでひどいものに遭遇したことが無かったのですが、これはかなりの長さ。奥の壁で列は右に曲がり、そのあとに階段を降って保安検査場まで続いていました。

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ちょうど1時間かかってやっとのことで保安検査まで通過して出発フロアに到着。搭乗時刻までは少し時間があるのでラウンジで時間を潰すことに。

エアチャイナはビジネスクラス利用でもファーストクラスラウンジが利用可というよくわからない運用です。

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ラウンジ内は混雑しておらず、ゆったりした雰囲気。内装はビジネスクラスラウンジと特段変わりありません。

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搭乗時刻にゲートへ向かうと、もう大方の搭乗は済んでいるようでした。

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この便も機材はA330-300。クアラルンプールから乗ってきた便とレジ番まで同じの、完全な同一機材でした。搭乗率は30%程度で、隣りも空席なので快適。

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この便ではウェルカムドリンクまでサーブされました。

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8:20北京発、12:30羽田着のフライトなので、この便でもサーブされるのは朝食。中華か洋食から選べ、和食はありません。

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イヤホンが壊れていたのはご愛嬌。

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乗り継ぎ客を待っているとのことで少し出発が遅れ、8:45頃にゲートを離れました。

離陸後は食事タイム。洋食にしましたが、想像していたよりはかなりまともな食事。エアチャイナの機内食はいつもがっかりなことが多いのですが、普通においしく食べることができました。

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富士山が見えたら東京ももうすぐ。

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京葉工業地帯の方を周って高度を下げていきます。

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羽田への進入ルート。都心上空の空域がオープンしたら、このルートも変わるかもしれません。

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4日目:中国国際航空 CA872 クアラルンプール〜北京 ビジネス

KLMでジャカルタから到着したので、まずは乗り継ぎカウンターでエアチャイナのチェックイン。預け荷物もないので、一旦入国する必要はありません。

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チェックイン自体は数分で完了したのですが、なんと手渡されたのは手書きの搭乗券。こんな搭乗券は初めて目にしますが、正式な搭乗券はゲートで手渡すとのことでした。

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クアラルンプールでのエアチャイナの提携ラウンジはマレーシア航空。いつもはワンワールドステータスでファーストクラス側のラウンジに入っているので、今回初めてビジネスクラス側の方に入室しました。

もちろん利用者が多い分ファースト側よりは広めに設計されていますが、それでもかなり混雑しています。

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ヌードルバーでワンタン麺を頼んだところ、ファーストクラスラウンジのダイニングで出てくるものと全く同じであることが判明。知らなければ何ともなかったのですが、知ってしまうと少しがっかりです。

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ラウンジのシャワーはお湯が出ないとのこと。ハブ空港のラウンジとしては考えられないお粗末さです。幸いにして、この時の利用の数週間後からこのラウンジは大規模改装に入ったので、リオープン時にはこのイシューも解決していることでしょう。

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ボーディングパスを交換しなければならないので、少し時間に余裕を持ってゲートに向かったのですが、残念ながら長蛇の列。クアラルンプールは各ゲート前に保安検査があるので、たまにこういう目に遭います。当然優先レーンもありません。

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20分ほど並んで保安検査を通過し、ボーディングパスはゲート前のカウンターで無事交換できたのですが、そのあとの搭乗もカオス。どういうわけかボーディングブリッジの左右両方から乗客が流れ込むので、もはや列はぐちゃぐちゃです。

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機材はA330-300。座席も2-2-2の配置でフルフラットになる仕様です。この配置のシートだと、隣りに人が来るか来ないかが重要になってくるのですが、搭乗率は80%を超えるほどで、残念ながら隣のシートも埋まってしまいました。

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出発前にクルーが各座席を周って、食事はどうするか(離陸後すぐ、到着前、不要の3択)を聞いて周ってきました。23:40発、5:55着という深夜フライトですが、あまり朝早くに起こされるのも嫌なので、離陸後すぐにもらうことに。

搭乗の混沌の影響で30分ほど定刻を遅れて出発し、水平飛行になるとすぐに食事が運ばれてきました。お粥に点心と、食事の内容自体は朝食仕様です。

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さっさと食事を終えてベトナム沖に到達するあたりで就寝。相変わらずエアチャイナは寝具についてはいいものが揃っており、快適に眠れます。

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30分の遅れのまま、朝の北京に到着。雨模様ですが、スモッグよりは幾分マシです。

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4日目:KLMオランダ航空 KL810 ジャカルタ(CGK)〜クアラルンプール ビジネス

スカイチームのうち何社かは既にターミナル3へと移動しましたが、KLMはまだターミナル2発着。ガルーダからの乗り継ぎの場合はターミナル3から2へと移動しなければなりません。

移動手段はスカイトレインシャトルバス(どちらも無料)なのですが、スカイトレインは20分に1本と全く使い物にならないため、シャトルバスで移動。ターミナル3は出発階のゲート4に発着所があります。

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シャトルバスは車体全面に大きくFree Shuttle Busと書いてあるので間違えることはありません。運がよかったのか、待ち時間2分ほどですぐにやってきました。

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ところが、途中経由するターミナル1の前で渋滞にはまってしまいました。タクシーが3列の車線を目一杯使って客待ちをしているため、他の車が全く通り抜けできない状況。いくらターミナルの建物自体が新築されても、こうした無秩序さは変わらないままのようです。

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結局20分以上かかってターミナル2に到着。これならおとなしく次のスカイトレインを待っていた方が早く到着できたというオチでした。

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もともとジャカルタでの乗り継ぎ時間は3時間あったのですが、到着便のガルーダが1時間遅延したことに加え、ターミナル間の移動に手間取ったおかげで、KLMのチェックインカウンターに着いたのは既に出発時刻の1時間前。既に人もほとんどおらず、クローズの寸前でした。

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チェックイン後は出国審査もかなり列が長くなっており、抜けるのに15分ほどかかりました。

国際線出発の制限エリアはガルーダが抜けて利用客が減ったせいか、シャッターを下ろした店が目立ちます。徐々に国際線はターミナル3へ移っていくとのことなので、ターミナル2はこのまま少しずつ寂れていくのでしょう。

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ガルーダの移転後は当然ガルーダラウンジも無くなったので、KLMも他アライアンスのエアラインと同様の共用ラウンジを利用します。チェックイン時に受け取ったinviationによると、Pura Indah LoungeとJAS Premier Loungeの2カ所のうち好きな方を利用できるようです。

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こちらがJASの方。

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すぐ隣にPura Indahもあります。どうやらKLM以外にも、JALキャセイ、エティハド、エミレーツなどは2つのラウンジの好きな方を利用可としているようです。

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搭乗時刻が迫っていたので、ラウンジには立ち寄ることなくそのままゲートへ。ちょうど優先搭乗中のタイミングでした。

機材はB777-300ER。ビジネスクラスのシートは、先月乗ったばかりのTGのB787に採用されているタイプとそっくりです。

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ウェルカムドリンクはオレンジジュース。もちろんシャンパンもありました。

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離陸前にアメニティも配布。

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搭乗がスムーズに進んだのかドアクローズは定刻の10分前でしたが、滑走路が混んでいるとのことで、なかなか出発せず。クアラルンプールでの乗り継ぎは別発券にもかかわらず1時間45分しかないので遅延は困るのですが、ハラハラしながら待つしかありません。結局、ドアクローズから35分ほど経ってやっと離陸しました。

機内食メニュー。以遠権路線ということもあり軽めの内容で、メインはパスタかカレーの2択です。

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ドリンクメニューでは、KLMのシグネチャーカクテルというフライングダッチマンが目立ちます。キャセイやフィンエアでもこうした独自ドリンクはありましたが、なかなかお国柄が出ていて面白いものです。

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機内食はパスタを選択。距離も短いのでワンプレートなのは致し方ありません。

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食後は緑茶。注文する時に、砂糖はいるか?と聞いてくるあたりは欧米のエアライン。

 

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到着前に、KLM名物であるデルフトのミニチュアハウスが配られます。たくさんの種類が入ったカゴを持ってクルーが席を周ってくるので、お気に入りのがあればそれをもらえますが、今回はクルーのおすすめで2017年の最新作というものをもらいました。

中にはジンが入っているのですが、残念ながらこの後の北京の乗り継ぎで液体類は持ち込み不可と言われてしまい、開封して中身は捨てざるをえませんでした。クアラルンプールの乗り継ぎ時は何も言われなかったのですが、空港によって扱いに差があるので、乗り継ぎ便がある場合は要注意です。

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4日目:ガルーダ・インドネシア航空 GA573 バリクパパン〜ジャカルタ(CGK) ビジネス

サンボジャ・ロッジにアレンジしてもらった車で空港へ。新しいターミナルなので屋内もまだまだ綺麗です。国内線ということで出発1時間前を目安に到着したのですが、残念ながら搭乗便は1時間の遅延ということでした。

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ガルーダの優先チェックインカウンターはエコノミーとは違う場所に設置されていました。専用ソファーまで用意されていますが、そもそもこのカウンターを利用する客がほとんどいなかったせいか、少し不相応な感じも。

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制限エリアに入ると、ラウンジも立派なものが用意されています。

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利用客はまばらで広々した雰囲気。

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ダイニングスペースもあり、ナシゴレンやチキン料理をはじめとしたホットミールが用意されています。これも地方空港の国内線ラウンジとしては豪華な部類。

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搭乗時刻が近づいてきてゲートへ。1時間遅延したこともあり、ゲートではボックスミールが配られていたようで、脇にはその余りが山積みされています。

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搭乗も秩序立っており、優先搭乗のタイミングで機内へ。機材はB737-800で、シートもナローボディでは一般的な2-2配列(x3列)の仕様です。

不思議だったのは、ビジネスクラスの乗客は私を含めて2名だったのですが、2列目と3列目に制服を着たクルーが8名陣取っていたこと。搭乗開始時には既に着席しており、一切業務は行わずにそのまま一緒にジャカルタまで飛んでいきました。1時間の遅延と何か関係があるのかどうかは謎ですが、あまり見ない光景です。

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ウェルカムドリンクはオレンジジュースか水。新聞や雑誌のサービスもありましたが、残念ながらインドネシア語のみの用意でした。

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ちなみに、機内誌には日本語ページも用意されています。成田〜バリ線などはほとんど日本語しか話さない乗客も多いでしょうから、そうした層のこともしっかり考えているということでしょう。

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ガルーダの制服一覧。女性クルーの鮮やかな色が特徴でしょうか。右端2人の男性はファーストクラス専用シェフです。

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機内誌をパラパラめくっている間に離陸。こう見るとバリクパパンも大きな街です。

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機内食は特にメニューは配布されませんでしたが、"Chicken with noodles"か"Beef with rice"とのことだったので後者を選択。短距離国際線でも十分通用するレベルの食事です。

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2時間弱でジャカルタに到着。

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 ガルーダは国際線・国内線ともに2016年に開業したばかりのターミナル3を利用しています。

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ゲートはたくさん空いているように見えたのですが、なぜか沖止め。

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それでも、ビジネスクラス用のバンが用意されているので特に支障はありません。むしろ、遠いゲートに到着して長い距離を歩くよりはこちらの方が楽。

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到着時には、Premium Arrival Serviceなるサービスがあります。これは、ビジネスクラス乗客であれば、カウンターにいるスタッフに荷物タグを渡すと、乗客は専用のアライバルラウンジで待っているだけでスタッフが荷物をピックアップしてくれるというサービス。

人件費が安いインドネシアだからこそできるのでしょうが、国内線でここまでガルーダがビジネスクラスのサービスに注力しているとは驚きでした。

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3~4日目:サンボジャ・レスタリ滞在

バリクパパンのホテルで13時にピックアップをしてもらい、車に乗ってサンボジャ・レスタリへ。

サンボジャ・レスタリとは、バリクパパン近くの熱帯雨林に造られた、オランウータンやマレーグマを保護し、野生に戻すための訓練を行うリハビリセンターです。施設内にはサンボジャ・ロッジという宿泊施設もあり、泊まりがけの見学プログラムも用意されているので、今回は1泊の予定で訪れました。

バリクパパン市内からは約2時間でサンボジャ・ロッジに到着。熱帯雨林と一体化しているかのような建物です。

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事前に調べたところ、屋上に位置するスイートルームは眺望が良いとの評判だったので、そちらを予約しておきました。1泊290万ルピア(=約2.4万円)と、なかなかの価格設定です。

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スタンダードルームではシャワーは水のみですが、スイートはお湯あり。ジャングルの中で汗だくになった後はやはり熱いお湯のシャワーがあると助かります。

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テラスからは事前の評判通り、視界いっぱいに密林が広がります。保護されているオランウータンの鳴き声が時折聞こえてくる以外は静寂に包まれた環境です。

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到着日の午後はマレーグマの保護施設へ。施設の敷地内ではロッジ内部を除いて個人行動は認められておらず、必ずガイド同行です。

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 柵で仕切られたエリアに、50頭前後のマレーグマが保護されていました。ほとんどはペットとして飼育されていたものの飼い主の手に負えなくなってしまったケースだとか。

クマをペットにするとは日本では想像しがたいですが、サイズが小さいこともありインドネシアをはじめとする東南アジアでは普通のことのようです。

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一部の攻撃的な性格のクマは個別の檻で隔離されています。舌が長いのはマレーグマの特徴。

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1時間ほどの見学を終えてロッジに戻ってきたら、あとはテラスでのんびり読書。

夕食は簡単なブッフェ形式。肉料理が1品、魚料理が1品と野菜程度の質素な食事ですが、立地を考慮すればこんなものでしょう。

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翌朝はきれいな日の出を期待していたのですが、残念ながら雨模様。

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それでも、オランウータン保護区へ向かう頃には雨は止んでくれました。

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オランウータンの保護施設はいくつかの区画に分かれており、今回見学ができたのは、周囲に運河を這わせて造成された人工島のような場所。

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この人工島で暮らしているのは、オス1頭とメス2頭。オランウータンは1つの区画にオスを複数入れると争いになってしまうため、オス同士は分けて生活させる必要があり、それが理由で保護にも広大な土地が必要になってしまいます。

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餌は朝夕の1日2度、スタッフによって投げ込まれます。こうしたスタッフには現地住民を雇い入れており、地元への経済的な貢献も大きいことが、この施設が現地社会から理解も得られている理由なのでしょう。

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リハビリのレベルに合わせて、餌の仕掛けも様々。自然に戻った時に自力で餌を見つけられることができるように工夫されています。

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そのほか、リハビリの進度に合わせて、より原生林の環境に近い区画で生活させ、葉や枝を使った寝床の作り方、天敵の見分け方等を学んでいくのですが、家庭でのペットやサーカス団から保護されたオランウータンは精神面での傷が大きく、残念ながら森へは復帰できずにこのリハビリセンターで一生を終える例も少なくないとのことでした。

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最後は施設のオフィスでレクチャーを受けて、プログラム終了。リハビリ施設という、野生環境とも動物園とも違った環境をガイド付きでじっくり見学し、なかなかユニークな経験ができる場所でした。

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2~3日目:バリクパパン街歩き

バリクパパンの宿はSwiss-Belhotel。インドネシアでよく見かけるホテルチェーンで、バリクパパンではOcean Squareという中心部のショッピングモールに隣接したところに立地しています。

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物価が安いインドネシアらしく、1泊約5,000円とリーズナブルな価格設定。部屋は普通のビジネスホテルといった趣きで特に問題はありません。

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外から見渡せるこの辺りが街の中心。

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ただ、隣接するショッピングモールのOcean Squareはテナント数も少なく人も疎ら。まだ開発途中という印象でした。

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夕食は宿近くのワルンで適当に。

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紙皿に乗って出てくるのがいかにもインドネシア風です。

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翌日は午前中に街をぶらぶら。

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バリクパパンの街は特に見所があるわけでもなく、中心部のメインストリートを一歩外れると、住宅地が広がっていました。

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住宅街の中にはモスクが点在しています。

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この交差点が街の中心。立体歩道橋が堂々と聳えます。

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KFCやマック、スタバなどがこの交差点近辺に集中しており、先進的なものを凝縮したエリアという感じでした。

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この交差点に面するショッピングモールのPlaza Balikpapanはホテルに隣接するものよりも多少賑やか。

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モール内にはしっかりとしたインドネシア料理のレストランも入っており、そこでナシレマの朝食を。

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なんと、丸亀製麺まで入居していました。この地方都市には似合わない感もありますが、インドネシア国内では積極出店しているようです。

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うどんの値段は500円程度と日本と変わらず。インドネシアでは安くないはずですが、数組の客が入っていました。味は日本のものとほとんど変わりません。

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昼過ぎにはバリクパパンを後にし、この旅行の目的地であるSamboja Lestariへ向かいました。