ツェルマットの町は完全に観光客向けのリゾートで、軽井沢のようなイメージ。ただ、何かアトラクションがあるわけではないので、ウィンタースポーツをしない人だと数時間で飽きてしまうかと思います。
今回宿泊したのはツェルマットのメインストリートであるバーンホフ通りに面する、Hotel Helvetiaという安ホテル。5階建てですがエレベーターは無いので、上の階になるとボードの持ち運びにかなり苦労します。そして、このような質素な部屋ですが1泊73フラン(=約12,500円)と、シーズン真っ只中らしくなかなかのお値段。一応これでもツェルマットでは最安値レベルです。
そして、今回ツェルマットに来た目的はスノーボード。ただ、今回の滞在中はずっと強風が続く荒天とのことで、リフトがかなり停まっており滑れるエリアが制限されていました。本来であれば標高3,800m超にあるマッターホルン展望台まで上がれて、そこからイタリア側に滑っていくこともできるのですが、初日にオープンしていたのはスネガ(Sunnegga)エリアのみ。そのため多くのスキーヤー・スノーボーダーがここに集中してしまい、朝のケーブルカーは大混雑。
30分ほど待ってやっとケーブルカーに乗車。乗り放題リフト券でこちらのケーブルカーも乗車可能です。
スネガは標高約2,200m。これくらいの標高だと、3月末になってしまうと雪質も微妙。また、このエリアは細いコースがほとんどなのですが、ここしかオープンしていないためたくさんの人が集中してしまい、あまり気持ちよく滑れなかったのも残念でした。
1度滑って上に戻るためのリフトもこの混雑。日本のゲレンデでよく見るような、ソロ客専用のシングルレーンのようなルールもありません。
本来であれば正面にマッターホルンを臨めるはずなのですが、天気はイマイチ。
そしてスネガ自体も強風のため午後3時にはクローズ。唯一オープンしていたスネガエリアもクローズしてしまったため、この日のスノボはこれにて強制終了となりました。
翌日はスネガエリアに加えてリッフェルベルク(Riffelberg)エリアもオープンしたのでそちらへ。ツェルマットからゴルナーグラートを結ぶ登山鉄道がリッフェルベルクまでは運行していたので、そちらを利用します。
しかしみんな考えることは同じなので、この日はリッフェルベルクエリアがこの通り大混雑。ちなみに、この写真からもわかると思いますが欧州ではスキーヤーの比率がかなり高くスノーボーダーは全体の1割もいません。
リッフェルベルクは標高2,500m超あり、スネガよりも少し高め。加えてこの日は1日中雪が降り続けていたこともあり、新雪のおかげで雪質は幾分よくなりました。
ランチはリッフェルベルクの駅の近くにあるレストランで。これで35スイスフラン(=約6,000円)は、アメリカとほぼ同等のレベルの物価水準です。日本のゲレンデのレストランとは比較になりません。
結局この日はリッフェルベルクで1日滑ってスノボ2日間終了。マッターホルン展望台、ロートホルン、イタリア側など行けない部分がかなりあり、消化不良感の残るスノボとなりました。現地の人に聞いたところ3月後半以降は強風の日が増えるらしいので、来年はもっと早い時期にヨーロッパのゲレンデをリベンジしようかと思います。