Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2018年7月 アンドラ旅行 まとめ

残り少ないヨーロッパの未踏国の1つであるアンドラ。昨年より増便されたJALのロンドン行き深夜便のスケジュールをフル活用して、3連休+有給1日で行ってきました。

バルセロナ空港からはバスで3時間というアクセスの悪さにより、アンドラ国内での実質的な滞在時間は48時間程度でしたが、それでもアンドラ最高峰であるComa Pedrosaの登頂も達成。ピレネー山脈でのトレッキングは初めての経験でしたが、なだらかな山が多く初心者向けのトレッキングコースが多そうな印象でした。

アンドラ自体はバルセロナからの日帰りで済ます旅行者も多いようですが、アンドラの最大の見所は豊かなピレネーの自然。数時間の滞在で首都だけ見物してお茶を濁すのではなく、ぜひ泊りがけでの訪問をおススメします。

 

【フライト】

ロンドン経由でバルセロナまでの単純往復。もちろん日本発券は高すぎるので、欧州発券の残りの復路+新たに購入した往路の組み合わせです。羽田〜ロンドンはJAL、ロンドン〜バルセロナはBA運航でした。

往復共に、JALが昨年より増便したJL41/JL42を利用。往路は仕事終わりに羽田に向かって翌日昼にはバルセロナ着、復路はギリギリまで遊んで出勤日の早朝に羽田着というエクストリーム気味な旅程でしたが、現地滞在時間を最大限確保できました。この便にはこれからもお世話になりそうです。

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旅行記

1日目:JAL JL41 羽田〜ロンドン(LHR) ビジネス

2日目:ブリティッシュエアウェイズ BA478 ロンドン(LHR)〜バルセロナ ビジネス

2日目:アンドラ滞在 (1) アンドラまでのバス移動、市内観光

3日目:アンドラ滞在 (2) アンドラ最高峰Coma Pedrosa登頂

4日目:アンドラ滞在 (3) 市内散策、バルセロナへのバス

4日目:ブリティッシュエアウェイズ BA487 バルセロナ〜ロンドン(LHR) ビジネス

5日目:JAL JL42 ロンドン(LHR)〜羽田 ビジネス

 

5日目:JAL JL42 ロンドン(LHR)〜羽田 ビジネス

翌朝、ホテルをチェックアウトして、再びバスに乗って空港へ。2月にJALの同じ便を利用した時と時間帯は一緒なのですが、7月だと既に太陽は高く昇っています。

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この日はどういうわけか空港へ向かう道が大混雑。バスもやって来ないし、やっとのことで乗ったバスも渋滞のせいでなかなか進みません。

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結局、ホテルを出てから40分ほどかかって空港のバスターミナルに到着しました。

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ボーディングパスは昨日バルセロナで受け取り済みなので、チェックインカウンターには寄らずにそのまま保安検査場へ直行。ファストトラックがあるので行列とも無縁です。 

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空港到着が遅れてしまったのであまり時間がありませんでしたが、キャセイのラウンジに立ち寄って朝食だけ頂くことに。

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まずはお馴染みのキャセイディライト。

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そして朝飯は定番のEastern Setです。2月に食べた時と全く一緒ですが、十分満足できる内容。

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この時間帯の利用はここ1年で3度目ですが、出発便が少ないのか基本的に空いています。特に日本人はほとんど見かけないのですが、JAL便の利用客はBAラウンジにでも行っているのでしょうか。個人的にはターミナル3のBAラウンジは苦手なので、こちらが空いているのは大歓迎。

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食事が終わったら足早にラウンジは立ち去りゲートへ。今回は26番から出発です。

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搭乗すると、既に窓ガラスが遮光状態になっていました。日光で機内温度が上がらないような工夫だと思われます。

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座席はいつものスカイスイート。これでこのシートは今年9回目と、もう慣れたものです。

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路線によってサーブされたりされなかったりするウェルカムドリンク。ロンドン線はきっちりサービスがありました。

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朝のヒースローは混雑しているので、離陸も順番待ち。隣りで待機しているのはSQのA380でした。言わずもがな、世界最大の民間旅客機です。

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SQの離陸後に隣りに現れたのはBAのB747A380搭乗前の世界最大機材ですが、フォルムの美しさではこちらに分があります。

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離陸。

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ちなみに、タキシングから離陸の間は隣席とのディバイダーを下げておかなければならないのですが、どうしても気になるのは隣人の足。人のふり見て我がふり直せと言いますが、こうならないように気をつけたいものです。いくら快適な環境でも、機内は我が家ではありません。

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気を取り直して機内食メニューの確認。

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アラカルトでは、ロンドン出発便限定の「ロン丼」が気になるところ。

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往路の深夜便と違い、こちらは離陸後すぐにミールサービスが始まります。まずは和洋共通の1品目。

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帰りも和食を選択。少量とはいえロブスターが入っているのは初めて見た気がします。

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メインはチキンとサーモン。それ自体は可もなく不可もなくという程度で、付け合わせのトマトの漬物が面白い味だったのが印象に残ったくらい。

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デザートは抹茶ケーキ。外れようがありません。

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食事終了はこのあたり。いつもはオランダからバルト海サンクトペテルブルク方面に抜けていくルートなのですが、この日はそれよりも北に逸れる進路でした。

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進路が違ったおかげで、外の風景もいつもと違います。ノルウェーの氷河群が眼下に広がっており、絶景を楽しめました。

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食後は到着後に備えて早々と就寝。朝食のために目を覚ますともう日本海上空でした。たっぷり6時間以上は寝られた計算です。

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朝食は、気になっていたロン丼がなんと終了とのこと。残念ですが致し方ないので、和定食をもらいました。内容的にはビジホの朝食といったところ。

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食後はハーゲンダッツでシメ。

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定刻より少し早い朝5時に羽田に到着。この時間帯はまだ早朝の到着ラッシュが始まるより少し早いので、到着便も少なくすぐに到着ロビーにたどり着くことが出来ました。

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4日目:ブリティッシュエアウェイズ BA487 バルセロナ〜ロンドン(LHR) ビジネス

アンドラからのバスが遅れることを見込んで余裕のあるスケジュールを組んでいたので、出発時刻の3時間前にはチェックインカウンターに到着。おかげでまだカウンターはガラガラで、あっという間にチェックイン完了。ヒースローで1泊を挟みますが、荷物は東京までスルーで預けられます。

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ガラガラなBAのカウンターとは対照的だったのが、ここバルセロナをハブとしているブエリングのチェックインカウンター。見事なまでに人で埋め尽くされており、怒号も聞こえてきます。出発便ボードを見る限り欠航便が生じているわけではなかったので、ただ単にカウンターのキャパが追いついていないということでしょうか。

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ちなみに、ブエリングの行列はカウンター前に留まらず、ターミナルの一番端の方まで続いていました。LCCなので預け荷物が無い限りはオンラインチェックインを済ませればカウンターに寄る必要はないはずなので、もしバルセロナからブエリングに搭乗する際は要注意です。

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ブエリングの悲惨な光景を横目に、ファストトラックから制限エリアへ向かいます。

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保安検査と出国審査を済ませて制限エリアに入ったら早速ラウンジへ。

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シェンゲン圏外便の出発エリアにあるラウンジはこの1つしかなく、全エアラインがこのラウンジを共有している様子でした。

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ラウンジ内部は結構な混雑具合。1人なら問題ありませんが、グループ客だと席を見つけるのに苦労しそうです。

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基本的には長距離フライト乗客を想定したラウンジなので、ホットミールもしっかり用意されています。ヨーロッパ各地の空港で、シェンゲン圏内ではなく圏外便用のラウンジを使えるのがBAのいいところ。

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スペインの空港らしく生ハムも置いてありました。

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仮眠スペースもあるので、長時間の乗り継ぎでも耐えられそう。

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ラウンジからはショップ街が見下ろせます。ただし、これらは全てシェンゲン圏内便エリアのショップで、シェンゲン圏外便エリアにはほとんど免税店が無いので、空港で最後の買い物をしようとしている人は要注意です。

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搭乗時刻に合わせてゲートに着くと、既に搭乗を待つ人たちでごった返していました。

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ただし、窓際から搭乗予定の機材を見てみると、ちょうど清掃員が機内に入っていくところ。どうやら搭乗開始まではもう少し時間がかかりそうなので、適当なベンチに座って待機することにします。ちなみに、搭乗開始時刻に関するアナウンスは一切なく、せっかちな英国人達はずっとゲート前に立って待っているのでした。

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結局、20分くらい経って搭乗開始となりました。座席は1Aを確保。ビジネスクラスは7列あり、2列目以降はほぼ満席でしたが、1列目の乗客は私だけでした。1列目は上級会員用という運用はしっかりしているようです。

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真ん中の列を潰しただけの"なんちゃってビジネス"なのはいつもと同じ。

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1列目前の壁にはBAのロゴが。こういう形でインテリアにロゴを取り入れるのは日系キャリアではあまり見ない気がします。

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隣に駐機するのは、長距離線LCCであるLEVELの機体。大西洋横断路線もLCCが飛ぶ時代になった今、太平洋横断路線にLCCが登場するのも時間の問題かもしれません。

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20:40発のフライトなので、夏のこの時期であれば出発時刻にちょうど夕暮れ時になるくらいです。

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海側を眺めながら離陸。ターミナルビルと反対側なのであまり意識していませんでしたが、バルセロナ空港は海に面しているのでした。

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離陸して高度を上げると、沈みかけたはずの太陽が少し戻ってくるという一見不思議な現象が見られます。少し考えてみれば当然の理屈なのですが、実際目にすると面白いものです。

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食事はチキンサラダかチーズパニーニとのことで、チキンサラダを選択。今になって見返すと、与えられた選択肢も選んだものも半年前の搭乗時とほぼ同じ。違いといえばサラダの野菜が夏らしいラインナップになったことくらいでしょうか。

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食後はお茶。

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食事が終わることには、一度戻ってきた(ように見えた)太陽も、今度こそ日の入りとなりました。

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ちょうどサウサンプトン付近から英国に進入してきたあたり。

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到着前に入国審査用のファストトラックカードが配られました。なぜか配られたのは私だけでしたが、対象はEU外パスポート保持者のみとのことなので、他のビジネスクラス乗客は全員EU市民ということだったようです。

ちなみに、バルセロナ便の到着するターミナル3でのファストトラックの運用時間は22時までとのこと。この便のスケジュール上の到着予定時刻が21:55のため、少し早着してくれないと間に合わなさそうです。

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ロンドン上空に差し掛かる頃には、そろそろ暗くなり始めました。

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ヒースローに到着。ゲートに着いたのが21:50過ぎなので、22:00のファストトラック門限に間に合うかどうか微妙なところです。

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降機後は早歩き気味に進んだのですが、入国審査場に着いたのは22:02。非情にもちょうど係員がファストトラックの看板を片付けているところでした。そんなわけで、大混雑の一般レーンに並ぶ羽目に。結局45分ほどかかって入国審査を通過。

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入国したら、ホテルへと向かう路線バスに乗るためCentral Bus Stationへ。

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ホテルの最寄りバス停はHarlington Corner。緑枠に囲まれた部分が、ヒースロー周辺の路線バス無料ゾーンなので、ぎりぎりその範囲内です。

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ロンドン名物の2階建てバス

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乗ったはいいのですが、空港周辺が大混雑。なかなか進みません。

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やっとのことで予約してあったHoliday Inn Arielの部屋に着いたのは23:45。降機から2時間以上が経過しており、なかなか骨の折れる移動となりました。

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4日目:アンドラ滞在 (3) 市内散策、バルセロナへのバス

アンドラ滞在最終日は、残念ながら雨模様。予定ではアンドラ唯一の世界遺産登録地でもあるマドリウ=ペラフィタ=クラロ渓谷でトレッキングをするつもりだったのですが、これでは諦めざるをえません。

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といっても、ホテルの部屋にいても仕方が無いので、適当に街中をぶらぶら。スーパーに入ると、アルコール類のラインナップに圧倒されます。

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 酒税は相当低く設定されているのか、アサヒやキリンといった日本のビールですら1ユーロちょっとという驚きの値段。酒好きにはたまらない国です。

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続いて、開店したばかりのバルに入ってピンチョスで腹ごしらえ。

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ピンチョスとは、切ったフランスパンの上に様々な食材を乗せたスタイルの軽食のこと。スペインでポピュラーな食べ物で、刺さっている串の形によって値段が違うのが定番です。ここの店は、細い串が1つ1.5ユーロ、太い串は2ユーロでした。

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バルを出ると、ようやく晴れ間が。

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もうあまり時間も無いので遠出は厳しいですが、街の中心部からすぐ歩いて行ける散策路があるとのことで、そこに立ち寄ってみることに。

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山の斜面を登って行くこと10分ほど。

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散策路に着きました。用水路沿いに道が続いているため、ずっと平坦なので一旦登ってしまえば、後は楽なものです。

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アンドララベリャの市内が一望できます。こう見ると、深い谷底に広がっている街であることが一目瞭然。

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散策路沿いは街灯があるので夜でも歩けそう。きっと夜景が綺麗なことでしょう。

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そろそろバスの出発時刻が近づいてきたので、ホテルに戻って荷物をピックアップしたらバスターミナルへ。往路と同じANDBUSです。

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行きは数名しか乗客がいませんでしたが、帰りは満席。

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出発するとすぐに国境に到着です。

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往路は完全にスルーでしたが、今回はスペイン側の入国時に一度バスが止められました。

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ただ、前に止まっていた大型バスは荷物をチェックされ、係官がバス内部にも乗り込んでいた一方で、小型バンのANDBUSは運転手に尋問があったのみですぐに解放されました。

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帰りのバスは爆睡。モンセラットが見えてきたらバルセロナももうすぐです。

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空港の手前で少し渋滞がありましたが、アンドラを出発してから3時間半で空港に到着しました。

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3日目:アンドラ滞在 (2) アンドラ最高峰Coma Pedrosa登頂

この日は1日かけてアンドラ最高峰であるコマ・ペドローサ(Coma Pedrosa)に挑戦。

朝7時台にホテルを出ましたが、まだこの時間帯のアンドラ市内は人気も無く、昨日は買い物客でごった返していたメリチェイ通りもこの静けさです。

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まずは適当な所で朝飯と思っていたのですが、空いている店を見つけられずに一苦労。日本のように24時間営業のコンビニなどあるはずもなく、やっとの思いで開店したばかりのパン屋を見つけました。

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パンを調達したらバス停へ。登山口まで行くバス路線はL5ということを昨日観光案内所で確認済みです。

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ふと気になった、バス停にあった広告。「セール」を上からカタルーニャ語スペイン語、フランス語、英語とここまでは良いのですが、一番下がロシア語。ロシア人観光客が多いのでしょうか。

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バスはなかなかやって来ず、結局バス停で45分ほど待ちました。一応朝の時間帯は30分間隔で運行しているはずなのですが、必ずしも時刻表通りではないようです。

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乗車すると他に乗客は無しで貸切状態。これなら間引き運転されても仕方がないかもしれません。

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乗車時間20分ほどで、アリンサルに到着。アリンサルの市街地は通り過ぎて、インフォメーションセンターの前で下車します。ここがバスの終点なので迷うことはありません。

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アリンサルは冬場はスキー場として賑わうらしく、実は夏場は閑散期。大きなホテルもありますが、この時期は静かな場所です。

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まずは地図で今日のルートをチェック。①→②→③の道のりです。現在地点の標高が1,500mでComa Pedrosaの頂上は2,943mなので、約1,500m登ることになります。

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このトンネルから登山開始。

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このルートは、GR-11というバスク地方から地中海岸まで、ピレネー山脈のスペイン側を横断するトレッキングコースの一部を成しており、そのサインもありました。全て踏破しようとすると1ヶ月から1ヶ月半ほどかかると言われる長大なコースです。

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トンネルを越えたら、看板に沿って左折。

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乗馬用の馬。アリンサルでは登山以外にも様々なアクティビティが用意されているようでした。

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5分ほど歩くと舗装道路は終わり、登山口の入り口に。安全の注意書きを一通り読んで気を引き締めます。

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登り始めのこの辺りからは、ちょうど谷の奥の方に目指すComa Pedrosaの雄姿を眺めることが出来ます。こう見ると1,500mも標高差があるようには見えないのですが。

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谷の向かい側の斜面にはリフト。冬場には大活躍するのでしょう。

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少し上がると分かれ道にでますが、ここは看板に沿って左が正解。

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最初のうちは、しっかりと慣らされた道で軽い散歩気分。

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15分ほどで道も狭くなり、登山道らしくなってきました。

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途中、小川を渡る場面が何回か出てきますが、基本的には橋がかかっているので、雨が降っていない限り靴が濡れるようなことにはなりません。

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道すがら、多くの場所でカラフルな花が咲き誇っていました。

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高山植物が好きな人だとかなり楽しめそうなコースです。

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右手に滝を望みながら直登が続きます。

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直登が終わると分岐点に到着。ここまで1時間半かかりました。

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ここを左に曲がると山小屋があります。今回は日帰りなので立ち寄りませんでしたが、GR-11を踏破する人はここで宿泊するようです。

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私は右方向へ。カールのような少し広がったところに出るので、しばらく平坦な道になります。

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右手に新たな滝が見えてきたあたりから再び登りに。

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ここからはしばらく急登が続きます。

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途中で後ろを振り向くと、随分高いところまで登ってきました。

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先ほどの小屋も遥か下。

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小さな池に到達。登山道は雪渓上を続きます。

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滑りやすいので慎重に。

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付近に轟音が響き渡ったので何かと思い上空に目をやると、頂上付近でヘリコプターがホバリングしていました。数分で立ち去って行きましたが、何かあったのでしょうか。結局よくわからず。

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雪渓を過ぎた後はガレ場に。

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Coma Pedrosaは登山者だけでなく、トレイルランニングをしている人も多め。トレランは主に地元の人がやっている様子でした。

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ガレ場を登って行くと眼下に大きな池が見えてきます。その名もEstany Negre(英語だとBlack Lake)です。

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またヘリが飛んできました。定期巡回をしているだけなのかもしれません。

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尾根に上がるとラストスパート。

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やっとのことで、アンドラの国旗が掲げられた頂上に到着。山小屋を過ぎた後の急登がキツく、途中の休憩時間を含めて4時間かかりました。

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それでも景色は抜群。苦労して登ってきた甲斐のある絶景が広がります。遠くにここよりも標高の高い山が見ていますが、あちらはスペイン領。

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こちらはフランス側。アンドラピレネー山脈のど真ん中に位置していることがよくわかる景色です。

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そしてこちらがアンドラ側。アリンサルの街並みも眼下に確認できました。

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日本の山の如く、写真付きでの風景の解説もあります。

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頂上でゆっくり昼寝をして1時間半ほど滞在した後、帰りは私もトレラン気味に走って下山。バスが昼間は1時間に1本しか走っていないので、その時刻に合わせて時計を気にしながら慌ただしい下山となりました。それでもちょうど計算が合って、出発時刻の2分前に滑り込みでバス停着し、17時過ぎにはアンドラ市内に帰還です。

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行動食は少し持って行ったものの、下山した時はかなりの空腹状態。そのまま適当な食堂に入りがっつり食事にすることに。一人で食べるには少し多すぎる量を注文してしまいましたが、あっさり完食してしまいました。

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2日目:アンドラ滞在 (1) アンドラまでのバス移動、市内観光

バルセロナの空港からは、直通のバスでアンドラまで。バルセロナアンドラの間を結ぶバスは複数社が運行していますが、その中で唯一ANDBUS社は空港からバルセロナ市内を経由せずにノンストップでアンドラまで向かい時間が節約されるので、今回はそちらを選択。

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バスというよりはミニバンです。各座席にUSBチャージャーも装備されており便利。

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道中、車窓からはバルセロナからの日帰り観光地として有名なモンセラットの山並みも見えました。

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途中で通り過ぎる田舎町では、手すりや橋桁等の至る所に、カタルーニャ独立のシンボルである黄色いリボンが目立ちます。

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丘の斜面にも。バルセロナよりも田舎の方が独立支持者が多いというのは本当のようです。

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立派なダムを通過するあたりから標高も上がり始め、景色も山がちに変わっていきました。

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そして国境。この日は週末なので、税率の低いアンドラに買い物に行くのか、自家用車が多数でかなり混雑していました。

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それでも特に検査等は無く、パスポートもチェックされることなくそのまま国境を通過。

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そしてバルセロナを出発してから3時間ちょっとで、アンドラの首都であるアンドララベリャに到着しました。

まずはバスターミナルから歩いて数分のところにあるホリデイインにチェックイン。この日はアンドラでシルクドソレイユのサーカスが行われるらしく、家族連れで大賑わい。騒々しい夜になりそうです。

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そのせいか、他の部屋より少し広い角部屋を用意してもらえました。これで1泊90ユーロならお得感があります。

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荷物を置いたら早速町歩きへ出かけます。まず目に入るのは、ホテルのすぐ近くにある政府関係のビルと、その前の広場にあるいくつもの人間の像。

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ちなみにこの像、夜は色とりどりにライトアップされていました。不思議なコンセプトです。

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メインストリートにあたるメリチェイ通りは工事中。このタイミングでは市内の様々な所で工事が行われており、路線バスのルートも一部変則的になっていたりと少々不便でした。

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そしてメリチェイ通りを下って行くとたどり着くのがロトンダ広場。ここにあるサルバドール・ダリの彫刻はアンドラで一番有名なモニュメントでしょう。

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その先もメリチェイ通りは続きます。ピレネー山脈の中にある人口2~3万人の地方都市であるにも関わらず、ZARAからアルマーニまで世界的なブランドが勢ぞろいしているのが何とも不釣り合い。

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街の規模には不釣り合いなショッピングモールもいくつもあります。

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アンドラは独立国家としては世界で唯一、カタルーニャ語のみを国語としている国。但し、実際に街を歩いていると聞こえてくるのはスペイン語6割、カタルーニャ語3割、フランス語1割といったところ。国民全員がカタルーニャ語を解すのは当然として、スペイン語もほぼ誰にでも通じましたが、フランス語はそうでも無い様子。経済的・文化的な結びつきはフランスよりもスペインの方が強いようです。

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夜は旧市街の方へ少し向かってみました。丘の上の方にあるため歩いて行くと結構大変ですが、実はエレベーターが備え付けられています。ちょっとわかりづらいですが、位置的にはポブレ広場(Plaça del Poble)の真下あたり。

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もちろん無料で誰でも利用可能。私も滞在中に何度も利用しました。

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エレベーターを降りたところにあるポブレ広場からは、写真映えしそうな教会が目に入ります。この辺りが旧市街。

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石畳に細い路地と、いかにもヨーロッパの旧市街といった雰囲気。良く保存されている方でしょう。

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翌日はメインイベントであるアンドラ最高峰へのトレッキングが控えているため、この日はこれで終わり。早めに就寝して明日に備えます。

2日目:ブリティッシュエアウェイズ BA478 ロンドン(LHR)〜バルセロナ ビジネス

ヒースローに到着したら、乗り継ぎ便一覧から搭乗便の情報を確認。BAはターミナル5が本拠地なのですが、今回搭乗のバルセロナ行き等の一部路線はターミナル3からの発着です。

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JAL便の到着もターミナル3なので、ターミナル移動のバスに乗る必要もなく便利。

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朝は乗り継ぎ用の保安検査も混雑しておらず、あっという間に出発フロアへやって来ました。

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出発ゲートがぎりぎりまで表示されないのもロンドン恒例。バルセロナ便は出発予定は7:40ですが、45分前の6:55までゲートは明らかにされません。

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ターミナル3にあるワンワールドのラウンジはなんと4ヶ所。BA、AA、カンタスキャセイと、よく考えると全て英国と歴史的な繋がりが深い国・地域のエアラインなのが興味深いところです。

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 それでも結局いつものキャセイラウンジへ。アジア系の安心感がありますから。

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そして、ファーストクラス側のダイニングで朝食。メニューは半年前に利用した時とは微妙に変わっているもののほぼ同じ内容。ダイニングのスタッフが全員インド系で、ヒンドゥー語なのか現地の言葉で会話をしているのが少し気になりましたが、まあ大したことではありません。

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JALでも中途半端な時間に食事をしっかり取らされましたし、今回のBA便でも食事が出るはずなので、量の少なそうなアップルシナモンクレープにしました。一見軽そうですが、クレープの中に甘く煮詰めた林檎がどっさり入っているため、完全に甘党向け。

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搭乗時刻になってゲートへ。今回アサインされていたのはキャセイラウンジの目の前にある11番でした。ゲート前の待合室に入るのに長蛇の列ですが、ビジネスクラス利用客は右側の優先レーンからスルー可能。

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ただし、待合室に入ると既に搭乗が開始しており、単通路機あるあるのボーディングブリッジの行列までは避けられませんでした。スペインで夏休みを過ごすイギリス人達が多いのか、朝早い便なのにも関わらず満席です。

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満席によって搭乗に手間取ったせいで、定刻より20分ほど遅れてゲートアウト。タキシング中にはカンタスA380が見えました。

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今や日本からは撤退してすっかり影の薄くなってしまったヴァージンアトランティックの機体を久しぶりに確認しながらの離陸。

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水平飛行に入ると早速朝食のサーブが始まります。English BreakfastかSpanish Omeletteと口頭で伝えられたので前者を。いつもと変わり映えしないですが、逆に言えば安定の内容。

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機体はドーバー海峡を越えてフランス上空へ。ビスケー湾を飛んでいくマドリード路線の方が馴染みが強いので、フランスの大地が下に見えるのは新鮮です。さすがの欧州一の農業国といった風景が広がります。

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そして、そのままピレネー山脈へ。ヒマラヤ山脈アンデス山脈に比べると随分となだらかです。地図と照らし合わせると、ちょうどこの写真に写っているあたりが今回の目的地のアンドラのはず。

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そのままピレネーの裾野に沿って降下し、バルセロナへ。後ろに座っていたイギリス人の中年団体は、休暇がそんなに楽しいのか離陸からずっとワインを飲み続けてパーティー状態でしたが、彼らもバルセロナの市街が見えると大歓声。

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海岸沿いに広がるスペイン第2の大都市です。写真では判別が難しいですが、肉眼ではサグラダファミリアもしっかり確認。

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到着。イギリスはシェンゲン協定の外側なので、入国審査が必要な国際線扱い。よって米国便などと同じポジションに駐機し、隣にはユナイテッド便が見えました。

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入国審査はファストレーンこそ無かったものの、多くのブースが空いていたためスムーズに進み10分ほどで完了。これで無事にスペインまで到着です。