Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:アンドラ滞在 (2) アンドラ最高峰Coma Pedrosa登頂

この日は1日かけてアンドラ最高峰であるコマ・ペドローサ(Coma Pedrosa)に挑戦。

朝7時台にホテルを出ましたが、まだこの時間帯のアンドラ市内は人気も無く、昨日は買い物客でごった返していたメリチェイ通りもこの静けさです。

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まずは適当な所で朝飯と思っていたのですが、空いている店を見つけられずに一苦労。日本のように24時間営業のコンビニなどあるはずもなく、やっとの思いで開店したばかりのパン屋を見つけました。

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パンを調達したらバス停へ。登山口まで行くバス路線はL5ということを昨日観光案内所で確認済みです。

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ふと気になった、バス停にあった広告。「セール」を上からカタルーニャ語スペイン語、フランス語、英語とここまでは良いのですが、一番下がロシア語。ロシア人観光客が多いのでしょうか。

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バスはなかなかやって来ず、結局バス停で45分ほど待ちました。一応朝の時間帯は30分間隔で運行しているはずなのですが、必ずしも時刻表通りではないようです。

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乗車すると他に乗客は無しで貸切状態。これなら間引き運転されても仕方がないかもしれません。

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乗車時間20分ほどで、アリンサルに到着。アリンサルの市街地は通り過ぎて、インフォメーションセンターの前で下車します。ここがバスの終点なので迷うことはありません。

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アリンサルは冬場はスキー場として賑わうらしく、実は夏場は閑散期。大きなホテルもありますが、この時期は静かな場所です。

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まずは地図で今日のルートをチェック。①→②→③の道のりです。現在地点の標高が1,500mでComa Pedrosaの頂上は2,943mなので、約1,500m登ることになります。

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このトンネルから登山開始。

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このルートは、GR-11というバスク地方から地中海岸まで、ピレネー山脈のスペイン側を横断するトレッキングコースの一部を成しており、そのサインもありました。全て踏破しようとすると1ヶ月から1ヶ月半ほどかかると言われる長大なコースです。

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トンネルを越えたら、看板に沿って左折。

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乗馬用の馬。アリンサルでは登山以外にも様々なアクティビティが用意されているようでした。

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5分ほど歩くと舗装道路は終わり、登山口の入り口に。安全の注意書きを一通り読んで気を引き締めます。

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登り始めのこの辺りからは、ちょうど谷の奥の方に目指すComa Pedrosaの雄姿を眺めることが出来ます。こう見ると1,500mも標高差があるようには見えないのですが。

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谷の向かい側の斜面にはリフト。冬場には大活躍するのでしょう。

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少し上がると分かれ道にでますが、ここは看板に沿って左が正解。

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最初のうちは、しっかりと慣らされた道で軽い散歩気分。

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15分ほどで道も狭くなり、登山道らしくなってきました。

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途中、小川を渡る場面が何回か出てきますが、基本的には橋がかかっているので、雨が降っていない限り靴が濡れるようなことにはなりません。

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道すがら、多くの場所でカラフルな花が咲き誇っていました。

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高山植物が好きな人だとかなり楽しめそうなコースです。

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右手に滝を望みながら直登が続きます。

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直登が終わると分岐点に到着。ここまで1時間半かかりました。

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ここを左に曲がると山小屋があります。今回は日帰りなので立ち寄りませんでしたが、GR-11を踏破する人はここで宿泊するようです。

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私は右方向へ。カールのような少し広がったところに出るので、しばらく平坦な道になります。

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右手に新たな滝が見えてきたあたりから再び登りに。

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ここからはしばらく急登が続きます。

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途中で後ろを振り向くと、随分高いところまで登ってきました。

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先ほどの小屋も遥か下。

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小さな池に到達。登山道は雪渓上を続きます。

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滑りやすいので慎重に。

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付近に轟音が響き渡ったので何かと思い上空に目をやると、頂上付近でヘリコプターがホバリングしていました。数分で立ち去って行きましたが、何かあったのでしょうか。結局よくわからず。

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雪渓を過ぎた後はガレ場に。

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Coma Pedrosaは登山者だけでなく、トレイルランニングをしている人も多め。トレランは主に地元の人がやっている様子でした。

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ガレ場を登って行くと眼下に大きな池が見えてきます。その名もEstany Negre(英語だとBlack Lake)です。

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またヘリが飛んできました。定期巡回をしているだけなのかもしれません。

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尾根に上がるとラストスパート。

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やっとのことで、アンドラの国旗が掲げられた頂上に到着。山小屋を過ぎた後の急登がキツく、途中の休憩時間を含めて4時間かかりました。

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それでも景色は抜群。苦労して登ってきた甲斐のある絶景が広がります。遠くにここよりも標高の高い山が見ていますが、あちらはスペイン領。

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こちらはフランス側。アンドラピレネー山脈のど真ん中に位置していることがよくわかる景色です。

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そしてこちらがアンドラ側。アリンサルの街並みも眼下に確認できました。

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日本の山の如く、写真付きでの風景の解説もあります。

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頂上でゆっくり昼寝をして1時間半ほど滞在した後、帰りは私もトレラン気味に走って下山。バスが昼間は1時間に1本しか走っていないので、その時刻に合わせて時計を気にしながら慌ただしい下山となりました。それでもちょうど計算が合って、出発時刻の2分前に滑り込みでバス停着し、17時過ぎにはアンドラ市内に帰還です。

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行動食は少し持って行ったものの、下山した時はかなりの空腹状態。そのまま適当な食堂に入りがっつり食事にすることに。一人で食べるには少し多すぎる量を注文してしまいましたが、あっさり完食してしまいました。

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