Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (2)

前夜早めに寝たため、6時前には起床。外に出てみると雲ひとつない快晴です。

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天気が崩れないうちにさっさと歩き始めたかったのですが、あいにくキッチンが7時までクローズしており朝食の準備も出来ないので、しばらく待機。それでも、朝の静けさの中でこの雄大なパノラマを独り占め出来ることに幸せを感じます。

7時を過ぎると他の宿泊客も続々と起床してきます。アイスランドの山の朝は遅めのようです。

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よく考えてみれば、今日の行程も6時間ほど。これだけ日が長いアイスランドであれば、そもそも急ぐ必要などないのかもしれません。私も朝食、身支度をゆっくりと済ませ、食後の緑茶まで楽しんでから9時過ぎに小屋を出発。

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前日の後半同様、しばらくは残雪の中を進むことに。

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かなり分厚く雪が積もっていることがわかります。7月中旬でこれだけの量が残っているのであれば、一年中溶けない万年雪なのでしょう。

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一つ丘を登りきると、絶景が広がっていました。

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丘を越えると雪道は終わり。少しの間、川沿いの道が続きます。

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相変わらずコースの脇では至る所で湧き出る温泉水。噴水口は当然かなりの熱さなのですが、いい感じに冷めたあたりのところを探せば足湯も可能です。天候も崩れる気配がないので、GPSで歩いた距離と残りの距離を確認しながら、休憩をいつも以上に多く挟んでゆっくり進みます。

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11時半頃、峠に到達。ここから先はひたすら下って、正面奥に見える湖のすぐそばにあるアルフタヴァトン小屋を目指すことになります。その前にまずはこの景色のいい場所でランチ休憩。

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食事を終えたら下り始めます。途中、小川を渡るところがありますが、この程度の川であれば石伝いに渡ることが出来るので、濡れることなくクリア。

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振り向くと滝。絵になります。

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ここの下りはずっと眺めがよく、休憩ポイントがたくさんあるのでなかなか進みません。本日ゴールの湖と小屋が見えている安心感もあり、ピクニック気分です。

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ちなみに、湖の奥に見えるこの白い部分は雲ではなく氷河。まさにこの氷河が2010年に大噴火を起こして欧州中のフライト網を麻痺させたエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)です。

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ついに渡渉ポイントが現れます。ここではさすがに石伝いも出来ず、靴を脱いでサンダルに履き替えて渡ることに。雪解け水なので当然冷たいですが、翌日の川に比べれば幅も狭くかわいいものでした。

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坂を下りきると、あとは平坦な道のりが続きます。

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振り向くと、今下ってきた道。この急坂があるため、逆方向に歩くことはあまりオススメされていません。こうしてみると大したこともなさそうですが、実際には重い荷物を背負ってのこの登りはかなり堪えるはず。

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小川沿いに生える草は色がとても鮮やかでCGのよう。

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最終盤は車道と合流。 

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15時半、本日の目的地であるアルフタヴァトン小屋に到着。

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建物はいくつかありますが、今回アサインされた宿泊棟はこちら。

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2階の大部屋に通されました。一人マットレスひとつで、場所は早い者勝ちです。

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その他、数名用の小部屋もありました。グループで泊まるとこちらを使わせてもらえるのかもしれません。

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1階はキッチン&ダイニングスペース。昨日泊まったフラプティンヌスケル小屋に比べると随分整った設備。

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車でもアクセス可能な立地のおかげか、ゴミ箱まであります。小屋の外にはゴミ箱は設置されていなかったので、残念ながらテント宿泊者は使うことは出来ないようです。

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荷物を下ろした後は、周辺をぶらぶら。パトカーもオフロード仕様です。

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まだまだ外も明るいので脇にある丘を登ってみることに。

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15分ほどで簡単に登頂。

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アルフタヴァトン湖も一望出来ます。

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小屋に戻ったら2日ぶりのシャワー。500クローナで5分間使うことが出来ますが、一度使い始めたら、途中でお湯を止めてもカウントダウンを止めることは出来ないので要注意。シャワー設備はテント宿泊者も利用できるので、かなり混み合っており、利用するのに30分ほど並びました。

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ランドマンナロイガルからここまで、2日間で24km歩きました。ゴールのソルスモルクまで、残り30km。

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2日目:ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング (1)

レイキャビクからロイガヴェーグル・トレイルのスタート地点であるランドマンナロイガルまでのバスは、Reykjavik Excursions社とTrex社の2社が運行しています。それぞれ、ロイガヴェーグルのゴール地点であるソルスモルクからレイキャビクに戻るルートも運行しており、トレッカー向けの往復チケットも販売しているので、あまり違いはありません。

私は、レイキャビクの宿からバス出発地点が近かったTrex社を選択。朝7:30発です。

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ランドマンナロイガルに近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきました。

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途中に休憩を1回挟み、6時間かかって12:30頃にランドマンナロイガルに到着。

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ランドマンナロイガルには温泉の他、ここを起点に日帰りで歩けるトレッキングルートも多く整備されており、ここを目的地に来る観光客も多くいる様子でした。

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ロイガヴェーグルのルート全景。正直、イラストではよくわかりません。

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本日のルートの解説。距離の112kmというのは11.2kmの誤植。4日間の中で最も短いですが、標高差は+470mと最も登るので、そんなに楽なスタートではありません。平均コースタイムは4~5時間とのこと。

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持参したランチを済ませてから、13:00頃トレッキング開始。

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最初は溶岩台地の中の整備されたルート。この辺りは日帰りと思われる軽装の人たちもたくさん見かけます。

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正面に見える丘の頂上まで行くのが日帰りの場合の定番コースの様です。

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地中から湯気が湧き出ているのはさすが火山国のアイスランド

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日本の温泉街を思い出す硫黄臭。

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少し登って後ろを振り返ると、歩いてきた溶岩台地が広がります。500年以上前の噴火時の溶岩とのことです。

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山肌も不思議な色。アルゼンチンのプルママルカを思い出します。

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歩き始めて1時間で分岐点に到着。ロイガヴェーグル・トレイルを進む場合は左へ、日帰りで丘の山頂を目指す場合は右へ。

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せっかくなので私も丘の頂上まで登ってみることに。分岐点からは数分で頂上に着きます。曇っているのが残念ですがいい眺め。

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谷の反対側にも登山ルートがありました。別の日帰りルートでしょう。

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ロイガヴェーグル・トレイルはこちらの方向に進んでいます。まずはあの尾根を越えていくようです。

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本道に戻って先へ進みます。日帰り客がいなくなり、一気に静かになりました。

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途中、雪が残る部分も所々出てきますが、しっかりと踏み固められており特に問題なし。

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振り返ると今歩いてきたトレイル。

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峠を越えるとその先は平坦な道が続いていました。先を歩いているトレッカーが豆粒のよう。日本のトレッキングでは味わえないスケールの景色です。

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遠くを見ると雨模様。嫌な予感。

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また湯気が。

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まさに温泉が湧き出している所でした。温泉水は触れないほどの熱さで、生きている地球を感じます。

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この後嫌な予感は的中して雨が降り出します。雨が降ると写真も撮れないので、ただ黙々と歩くしかありません。幸い、通り雨だったようで30分ほどで止みました。

ルートはひたすらアップ&ダウン。

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少しずつ標高が上がり、いつの間にか周りは雪原になります。再び晴れ間が出てきましたが、照り返しが厳しくサングラスが役立ちました。

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この辺りは尾根伝いや沢伝いの道ではなく、広い雪原の中をまっすぐ進んで行くだけなので、霧や雨で視界が遮られるとトレイルからロストする可能性もありそうな雰囲気。天気ばかりはどうにもならないので、念のためGPSは持って行った方がよさそうです。

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峠を越えると、すぐ下に小屋が見えました。

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17時過ぎに今夜宿泊の山小屋、フラプティンヌスケルに到着。途中眺望のいい場所でゆっくり休憩を取った時間を含めても、ランドマンナロイガルから4時間で歩いてきたことになります。

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小屋の脇にも噴気孔。

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小屋でチェックインをすると、寝床は2階の屋根裏部屋を指定されました。マットレスだけが並べて置いてあり、どこの場所にするかは早い者勝ちです。

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1階にもベッドルームはありましたが、この日はツアーグループ向けになっていました。2段ベッドの下段は1つのマットレスを2人でシェアするらしいので、見知らぬ人とペアになってしまうとキツいかもしれません。

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宿泊者向けの共用キッチン。調理器具や食器は備え付けが十分あり、小屋泊であればそういった類の荷物は不要です。

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小屋の管理人の女性と少し話をしていたのですが、このトレイルを歩くのはヨーロッパからの旅行客がほとんどで、アジア人は珍しいとのこと。最近アイスランドでも中国人観光客は増えており、運転マナー等の問題で現地でも話題になることが多い一方、彼らはこういうトレッキングには全く来ないというようなことを言っていました。

確かに、アイスランドに限らず今までの海外トレッキングで、香港・台湾・シンガポール出身の人や中華系アメリカ人であれば見たことはある一方、中国本土出身の人を見たことはありません。ある程度の先進国でないとトレッキングはポピュラーにならないということでしょうか。

ツアーグループでキッチンが混雑する前に食事を済ませ、全く暗くならない中、早めに就寝です。

 

1日目:レイキャビク街歩き

今回レイキャビクで宿泊したのは、Treasure B&Bという小さなゲストハウス。中心部に位置しており、繁華街や観光案内所など、どこへ行くにも歩いていける便利なロケーションでした。

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1階部分は共用エリア。コーヒーやお茶は飲み放題です。

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部屋は半地下部分にあり、質素な造り。特に問題なく快適に過ごせましたが、これで1泊20,000円という価格設定にアイスランドの物価高を痛感します。

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宿にチェックインした時点で既に18時過ぎですが、レイキャビクの街を観光できるのは実質的にこの日のみ。幸い日没は心配する必要が無いので、さっそく町歩きへ繰り出します。

宿から歩いて数分でレイキャビク最大の繁華街、ロイガヴェーグル通りに到着。明らかに地元住民を凌駕する数の観光客で賑わっていました。

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そのまま進むと、特徴的な外観で有名なハットルグリムス教会。レイキャヴィクで最も高い建造物とのことです。

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教会なので入場は無料。

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後ろを振り向くと、立派なパイプオルガンです。

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塔の上に登るには900クローナレイキャビク全体を見渡せます。一国の首都としてはかなりこじんまりとした街です。

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南側を臨むとすぐ街のすぐ隣りには国内線用の空港があります。この後に乗る予定のグリーンランド行きのフライトは例外的にこの空港から出発なのですが、この近さであれば歩いて行けそうです。

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夕食は有名なホットドッグスタンド、Baejarins Beztu Pylsurで。

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2004年にビルクリントン元アメリカ大統領が訪れて一躍有名になり、今やガイドブックには必ず載っているホットドッグスタンドです。実際のところ、アイスランドはここに限らずホットドッグスタンドは街中に多くあり、どこも大した味の違いはないそうですが、せっかくなので。

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with everything?とだけ聞かれるので、特に嫌いなものが無ければyesと答えれば、ケチャップ、マスタード、マヨネーズ、フライドオニオン、生玉ねぎが入ったホットドッグが出てきます。1つ450クローナアイスランドでの外食としては最安レベル。

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外はまだ明るいですがもう夜9時過ぎ。翌日からのトレッキングに備え、宿に戻ってパッキングを済ませてから早めに就寝しました。

 

1日目:アイスランド航空 FI343 ヘルシンキ〜レイキャビク(KEF) ビジネス

アイスランドもシェンゲン圏内のため、まずはヘルシンキで入国手続き。これがなかなか厳しく、レイキャビクでのホテルの予約確認書とシェンゲン圏からの出国eチケットの提示が必要でした。フランスやスペインでは日本パスポートであればほぼノーチェックだったのですが、ここでは大違い。それでも、これが入国審査のあるべき姿でしょう。

ヘルシンキの空港は、よく言えばコンパクトで乗り継ぎには便利なのですが、悪く言えばかなり狭いです。最近フィンエアーが好調なこともあり、若干空港自体がオーバーキャパシティ気味。

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アイスランド航空にはJALのマイルは加算できません。乗り継ぎカウンターでマイレージ番号の変更をお願いしようと思ったのですが、カウンターにあったのはこの掲示だけ。どうやら出発間際にゲートでお願いするしかないようです。

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とりあえずラウンジへ。アイスランド航空の指定ラウンジはSASのところでした。それにしてもスターアライアンスの加盟航空会社数には驚かされます。小規模な会社も多いとはいえ、ワンワールドの2倍近くありそうです。

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アウェイキャリアのラウンジらしく、かなり端の方にありました。

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受付でボーディングパスを提示。成田で発券されたフィンエアー仕様のボーディングパスなので、一瞬えっ?という顔をされますが、アイスランド航空のフライトであることを確認してもらい無事入場。これどこで発券したの?と聞かれたので相当珍しいのでしょう。

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この時間帯はスターアライアンスのフライトが無いのか、ラウンジ内には誰もおらずまさかの貸切でした。

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食事類はホットミールが写真のタイ風ベジタブルスープと、コールドミールがホムス、ファラフェルなど数種類。

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搭乗時刻になりゲートへ。ゲート前にいるスタッフにお願いして、マイレージ番号のデータをJALからアラスカ航空に書き換えてもらいました。しかし、帰国後確認するとうまく加算されておらず、結局事後加算の手続きをすることに。1冊の航空券で複数の航空会社に跨っている時のマイル加算は難しいです。

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マイレージ番号の手続きをしている間に搭乗はどんどん進んでしまい、結局最後の方に。ボーディングブリッジで詰まってしまうのは単通路機の宿命です。

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機材は日本ではあまり見ないB757-200。シートは他の欧州系キャリアに比べれば十分すぎるレベルです。

ビジネスクラスは14席設定があり、私の隣だけが空席で、他の乗客はアメリカ人の夫婦が1組とインド人の10人組グループ。インド人は機内で騒がしいイメージを勝手に持っていたのですが、幸いとても常識的な人たちでした。

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ウェルカムドリンク代わりのボトルウォーター。

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ユニークなヘッドカバー。

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離陸。フィンランドヘルシンキしか訪れたことがなく、また旅してみたい国の一つです。

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機内食白身魚のオープンサンドイッチもしくはチキンの2択。

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ドリンクメニュー。赤・白各2種類に加え、シャンパンまで用意されています。

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まずはメインの前にプレッツェル。

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メインはサンドイッチを選択しました。3時間の路線であればこれで十分。少量ですがキャビアも付いてきます。

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食後はお茶をお願いすると、ティーバッグ数種類と一緒にもらいました。残念ながら緑茶はありません。

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最前列なのでテレビモニターは引き出し式。さすがに日本語の映画はありませんが、それでもなかなか豊富なラインナップです。アイスランドの観光情報に関するムービーも多く入っています。ちなみに、ビジネスクラス利用者はWi-Fiも無料で利用可能。

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アイスランド上空に入り降下開始。天気が安定しないとは聞いていましたが、やはり雲が多いのが気になります。

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何も無い荒野に向けて降下。

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到着。

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北欧らしいスタイリッシュなデザインの空港です。

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荷物受け取りのターンテーブルの前には大規模な免税店。アイスランドは税率がかなり高いため、アルコール類などはここで購入しておくとかなり得になります。

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私はSIMカードを購入。Vodafoneで1GBのデータ通信と無料通話が込みのスターターキットが1,499クローネ(約1,600円)でした。

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到着ロビー真正面にあるflybusのカウンターでアイスランド市街までのバスチケットを購入し、市内へ向かいます。オンラインで事前予約も可能ですが特に割引があるわけでも無く、この時間帯であればバスも頻繁に出発しているようなので、特に予約の必要はなさそうでした。

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1日目:フィンエアー AY72 成田〜ヘルシンキ ビジネス

フィンエアーは夏季のみ成田便を曜日限定で増便中。今回はその増便されたAY72便に乗ってヨーロッパへ向かいます。

まずは日暮里駅からスタート。夏休みだからでしょうか、週末の朝7時でもスカイライナー乗り場はこの混雑。

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 2時間前にはフィンエアーのチェックインカウンターに到着。ヘルシンキから先はアイスランド航空に乗り継ぐのですが、ボーディングパスは問題なくアイスランド航空のものまで発券されました。

臨時増便のAY72便と通年運航のAY74便は約1時間の間隔で連続して出発するのですが、カウンターは便別に分けられています。

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保安検査場への行列もかなりの長さ。7月の時点でこれだとお盆の時期はひどいことになりそうです。私は幸いファストトラックが利用可能なのでこの行列は回避。

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制限エリアに入ったらさっさとラウンジへ。ここは意外と空いています。

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搭乗時刻が近づいてきたのでゲートへ向かいます。フィンエアーはサテライト側の発着です。

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72便と74便でゲートも隣同士。乗り慣れていない人は少し混乱するかもしれません。

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搭乗時刻になっても、機内の最終準備に時間を要しているとのアナウンスがあり搭乗は始まらず。ヘルシンキから先の乗り継ぎがあるので遅れると嫌だなと思いつつ、10分ほどの遅れで無事搭乗開始。

この便は最新機材のA359が投入されています。この日はワンワールド塗装の機材でした。

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シートは逆ヘリンボーン型。

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イヤホンプラグやリモコン、座席操作パネルは全て1カ所にまとまっています。リモコンはかなりシンプルですが、モニターがタッチパネル式なのであまり使うことはありません。。

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フルフラットにした時の足元も十分な広さ。

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ただ、導入されたばかりの新機材にもかかわらず、もうモニター下の枠が外れているのが気にになります。これが噂のZodiac製シートの欠陥なのでしょうか。(参考:Airbus to Swap Finnair's Zodiac Seats Amid A350 Quality Concerns - Bloomberg

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ウェルカムドリンクはブルーベリージュースをもらいました。このイッタラの特徴的なグラスは機内販売で購入することができます。

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アメニティセットとスリッパはマリメッコとのコラボレーション。自国推しが徹底されています。しかし、アメニティの中身は長距離線にしては貧相なものでした。

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モニターは離着陸時でも引き出したままで問題ありません。

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機外カメラが2台搭載されており、機材の上と下を見ることができます。

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離陸。

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タイヤが収納される様子は初めて目にしました。

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 着席時はうまい具合に他の乗客が視界から隠れるようになっており、プライベート感は十分。

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機内食メニューをチェック。

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1食目、2食目ともに3種類のメインから選択できるようです。それ以外のタイミングで注文できるメニューはカップ麺やサンドイッチなど少し寂しいラインナップ。

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ワインメニューからはフィンエアーシグネチャードリンク・ブルースカイが気になったのでこれを注文することに。ブルーベリーのリキュールとシャンパンのカクテルです。

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アミューズブッシュからスタート。これもイッタラの器です。

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前菜。料理からはあまりフィンランドらしさは感じられませんが、無難にまとまっています。

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メインはすき焼きを選択。GWに搭乗したBA便のときと違い、ちゃんと想定通りのすき焼きが出てきて一安心。

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デザートはケーキ。飲み物に緑茶を注文したのですが、ティーバッグ受け(これもイッタラ製)を一緒に用意してくれたりと、欧州系キャリアにしては細かいところまで気が利いていて好印象です。

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食事が終わったのはこの辺り。モニターを見るとヘルシンキまでの飛行時間はもう6時間を切っています。さすがヨーロッパの玄関口。

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フィンエアーの長距離線ビジネスクラスでは、Wi-Fiが1時間無料で使うことができるので食後に試してみたところ、問題なく繋がりました。乗り継ぎ便の情報などをチェックするのに便利なサービスです。

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 そのあと少し横になり、目が覚めるとちょうどロシアの中間あたり。2時間ほど眠れたようです。

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トイレは窓が付いており、明るく開放感があります。

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窓の外にはロシアの大地。

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ヘルシンキが近づき、2回目の食事の時間。ここでも和食の弁当を選択しました。味噌汁はさすがにインスタントです。

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食後は再び緑茶とチョコレート。なかなかしっかりとしたティーバッグです。

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パーソナルモニターのホーム画面には、出発から到着までのサービス内容が、現在の時刻と合わせて時系列で示されています。もう少しで到着です。

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北欧らしい針葉樹林帯の中を降下。

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定刻より少し早く、ヘルシンキに到着しました。

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ロイガヴェーグル・トレイル トレッキング事前準備

今年の夏休みの旅先はアイスランドグリーンランド。その中でもメインイベントは世界的にも有名なハイキングルートであるロイガヴェーグル・トレイルの踏破です。今回はその準備編。

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【ルート概要】

アイスランド南部に位置する、ランドマンナロイガル(Landmannalaugar)からソルスモルク(Thorsmork)まで続く全長55kmのハイキングコース。ルート上に山小屋は4カ所あり、フラプティンヌスケル(Hrafntinnusker)に1泊、アルフタヴァトン(Alftavatn)もしくはハヴァンギル(Hvanngil)に1泊、エムストル(Emstrur)に1泊し、全3泊4日で踏破するのが通常の行程です。

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ルート上の高低差はそこまで厳しくありません。スタート地点のランドマンナロイガルが約600m、初日に1100mに位置するフラプティンヌスケル小屋まで登ったあと、2日目以降は基本的に下りもしくは平坦な道程が続きます。

(標高図は、毎年開催されるロイガヴェーグルマラソンのホームページから拝借。)

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私が歩いた7月中旬時点では、フラプティンヌスケル小屋周辺はまだ残雪があるものの、アイゼンが必要になるほどではありませんでした。

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また、ルート上に渡渉する場所がいくつかあります。ご覧の通り膝下まで雪解けの冷たい水に浸かることになるため、それなりの覚悟が必要です。

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【宿泊】

山小屋に泊まる場合は事前の予約が必須。私の場合は10ヶ月前に予約を入れたのですが既にキャンセル待ち状態で、全ての予約が確定したのは出発の2週間前になってからでした。

ルート上の山小屋は全てFERÐAFÉLAG ÍSLANDSによって運営されており、予約は全てメールで行います。空きがあれば、メールで送られてくるリンクにクレジットカード情報を入力して決済。1泊8,000クローネ (約8,600円)となかなかの値段です。

山小屋はどこも基本は男女ミックスの大部屋で、寝袋は持参する必要があります。場所取りは基本的に早い者勝ち。

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キッチン設備はどの山小屋にもあり、ガスコンロや調理用具、食器類は常備されているので、そうした類のものは持っていく必要はありませんでした。ただ、ルート上では食料を売っているところは全く無いので、全行程分の食料は持参必須です。

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シャワーはフラプティンヌスケル小屋以外の山小屋には設置されており、5分で500クローネ。ただしシャワーブースの数が少なく、小屋への到着が遅れると1時間以上並ぶことになります。

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また、山小屋の予約が取れない場合や費用を節約したい場合は、テント泊も可能です。各山小屋にはテント場が隣接しており、1泊あたり2,000クローネ(約2,100円)を払えば、特に事前の予約は不要で利用することができます。ただ、テント泊の場合は山小屋のキッチン設備は使用不可なので、コンロや調理用具等も持参が必要となります。

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【装備】

標高は高くても1,000m程度と大したことは無さそうですが、北緯65度に位置するだけあり、当然のことながら日本の標高1,000mとは感覚が全く違います。7月中旬でも最高気温は1桁にとどまり天気も安定しないため、それなりの装備が必要です。

シューズ・・・ミドルカットで十分。ハイカットを履いているトレッカーはほとんど見ませんでした。

サンダル・・・渡渉時に使用するので、足首が固定出来るものを。山小屋に到着した後にシャワーやトイレ等で少し外に出る必要がある時にも気軽に履けるので重宝します。

レインウェア(上下)・・・アイスランドでは晴れが続くことは稀で、4日も歩いていれば必ず1度は雨に遭遇します。よってGore-Texのレインジャケットは必須。

防寒着・・・晴れていれば歩いている間はTシャツのみでも何とかなるものの、立ち止まったり風が強かったりすると寒いので、すぐに羽織れるフリースやダウンジャケットのようなものが必要。テント泊の場合は夜間の備えも。

寝袋・・・山小屋泊の場合は暖房が効いているので、あまり高性能のものでなくても大丈夫。-10℃まで対応の寝袋を持参したのですが、暑すぎるくらいでした。

その他・・・防水対応の手袋、トレッキングポール、サングラス、帽子、日焼け止めあたりは通常の登山と同様に役立ちました。

 

【食料】

アイスランドは物価が全般的に高いので、現地に着いてから食料を調達しようとすると費用が膨らんでしまいます。よって、持ち込みが制限されてい生鮮食品以外は日本から持っていくのが得策。

 

【通信手段・GPS

通信手段としてはレイキャビクVodafoneの現地SIMを入手。ルート上では3G/4Gの高速通信が出来る場所はほとんどありませんが、通話程度の電波であれば入ったり入らなかったりといった状況で、無いよりはマシといったレベルです。山小屋を含めルートの途中で充電できる場所はないので、モバイルバッテリーも忘れずに持参しましょう。

また、GPSスマートフォンで代用。maps.meにはオフラインでも使えるロイガヴェーグル・トレイルの正確なルートが載っているので、事前にアプリでダウンロードしておくと自分の現在位置を把握するのに重宝します。

2017年6月 台湾旅行 まとめ

6月は祝日も無くあまり遠出はできないということで、台湾をチョイス。2度目の台湾は台中、日月潭へ行ってきました。

梅雨時なので天気が心配だったのですが、幸い雨に降られることもほとんどなく日月潭ではサイクリングを楽しむことができ満足。週末+有給1日で十分楽しめる旅先です。

 

【フライト】

那覇までの往復はJALの欧州発航空券に追加した国内線区間那覇から台北まではLCCのピーチで手配しました。日系LCCに乗るのは初めての経験でしたが、那覇空港のターミナルといい、レシートのようなぺらぺらの搭乗券といい、ヨーロッパや東南アジアのLCCと遜色ありません。過剰サービスに慣れた日本の乗客にはLCCは馴染まないという話もありましたが、それは杞憂に終わったようです。

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【旅行記】

1日目:JAL JL925 羽田〜那覇 クラスJ

2日目:ピーチ MM921 那覇〜台北(TPE) エコノミー

2日目:台北駆け足観光〜台中へ移動

3日目:日月潭 一周サイクリング

4日目:ピーチ MM922 台北(TPE)〜那覇 エコノミー

4日目:JAL JL912 那覇〜羽田 クラスJ