一時帰国滞在を終えて帰路へ。今回はビジネスクラスの予約でファーストクラスへのアップグレード待ちを入れていたのですが最後までクリアせず、ExpertFlyerで調べたところ1席だけ空席があるのは把握していたので当日アップグレードにかけて早めに空港へやってきました。ということで11:05発のところ7:40頃には空港に着いたのですが、まず驚いたのはこの行列。なんと保安検査場への列がチェックインカウンター脇を過ぎてこの辺りまで伸びているのでした。
ダイヤモンド会員用のカウンターに行ってアップグレードを申し入れると、右奥の収納が不備で一部使えないが問題ないか?とのこと。これがアップグレード待ちが通らなかった理由のようです。その程度であれば問題ないので、無事アップグレードが完了しました。ファーストクラスなのでこちらへどうぞ、とのことで、前回と同様にこの扉の奥にある専用チェックインカウンターへ。
ここではパスポートと預け入れ荷物をスタッフに渡してしまえば、あとはソファーに座って待つだけ。その後も専用の保安検査場へと繋がっている導線なので、あの長蛇の列とは無縁で制限エリアへと通過することが出来ました。
その後はラウンジで一休み。この日は朝の出発が早く十分な朝食を摂る時間がなかったので、ここで軽くお寿司をもらいました。ただこの後の機内でも食事がたっぷり出るので、食べ過ぎないように注意します。
本日の搭乗機材。ニューヨーク線は真っ先にA350-1000が充当されたため、ダブルデイリーの便が両方ともに新型機への入れ替えが完了済みです。
搭乗。今回は当日アップグレードということで窓側席は確保できず、唯一残っていたのは後方中央席である2Gでした。
座席周りの設備は前回搭乗時に触れたので割愛。こちらをご覧ください。
座った時の視界はこんな感じ。窓が無い代わりに片側が大きな壁となっており、少し閉塞感があるのは否めません。
横を見ると通路を挟んで窓側の席が一部見えますが、相当身を乗り出さない限りそちらの乗客と目が合うことはありません。この辺りのプライバシーは十分。
アメニティポーチは、前回のゼロハリバートンからヘラルボニーに変更。日系ブランドですしデザインもコンテンポラリーになっていますし、色々と中高年をターゲット層にしているようなブランディングが多いJALにしては良いんど絵はないかと思います。
ちなみに中身はこんな感じ。あまり機内アメニティセットで見かけないものとしてUSBコネクタが入りましたが、これを必要とする人がどれだけいるのかは謎です。
ウェルカムドリンク。ビジネスだとプラカップですが、ファーストだときちんとしたグラスでサーブしてもらえます。
ウェルカムドリンクの後はパジャマの配布もありました。扉を閉めて座席で着替えられるのは便利です。
窓が無いので、スクリーンに機外カメラを映して少しでも外の光景を味わってみます。画面がかなり大きいので、なかなか迫力のある離陸シーンでした。
離陸後はテーブルがセットされてミールサービス。かなり重厚感のあるテーブルで、出し入れしてくれるクルーの方もかなり力が必要で大変そうです。
JALのファーストクラスといえば、やはりSALONからスタート。今までは各便1本のみの搭載でしたが、なんといつの間にかJFK線とCDG線のみ増量して2本搭載になっているということでした。なぜその2路線なのか不思議ですが、とりあえずJFKが入っているので大歓迎です。
まずは和洋共通の突き出しから。フランス語風にAvant-amuse(アヴァン・アミューズ)と呼ばれてサーブされました。ズワイガニのサーモン巻き、ポークリエットのグジェール、サラミと酒つま系が揃っています。
機内食メニュー。最近JALのファーストは洋食を選ぶことが多かったので、たまには和食をと思いそちらを選択することにしました。
アラカルトメニュー。
ドリンクメニューその1。前回の2月搭乗時に比べると、控えのシャンパンがドラピエからシャルルエドシックに入れ替わりました。白ワインは流石に半年以上経っているので総入れ替え済。
赤ワインは結構同じラインナップが残っています。日本酒はあまり飲まないのでよくわかりません。
ノンアルコールの欄に、プレミアムスパークリングジュースというよくわからないドリンクが追加されていました。要は炭酸ジュースということでしょうが、ここまでアピールされているということはそれなりに良いものなのかもしれません。今回は試しませんでしたが。
和食ということでまずは前菜五種から。色味が全体的に茶色っぽいのですが、秋っぽいラインナップ。
続いて何故か蓋を開けた写真を撮りそびれてしまっていたお椀。鯛の大きな切り身がゴロっと入っているあたり、さすがファーストクラスのお椀という出来でした。
続いて魚。キャビアが添えられてサーブされましたが、JALでキャビアが1瓶サーブされるのは珍しい気がします。
ここまででの食事と合わせて白ワインをそれぞれ1杯ずつ楽しみました。チリのAmeliaはちょっと重過ぎて和食とは微妙でしたが、他の2本は爽やかで良い感じ。色々なワインを少しずつ楽しめるのも機内食の醍醐味です。
そしてメイン。お酒を楽しみながらゆっくり進めているので、メインが出てくる頃にはミールサービス開始から2時間が経っていました。牛タンが主菜というのもなかなか攻めています。
コースの食事が終わった後はそのままアラカルトメニューに移行。せっかくのJAL便なので久々に森伊蔵を飲みながら、串盛り合わせと牡蠣の一夜干しをもらいました。牡蠣なんて機内食で見ることがほとんど無かったのですが、酒のアテとしては最高でした。
その後はチーズ。ドリンクは響で。白いプレーンな皿に戻ってしまったせいで、プレゼンテーションが少し安っぽくなってしまった感じがするのが残念。
そして最後にコースのデザートである抹茶ババロアを、黒糖リキュールと一緒にもらってシメ。6便は昼の出発ということで眠くなることもないのでいつも長時間の食事になってしまいがちですが、今回は4時間オーバーでした。
食後時点での飛行機の位置がこの辺り。もう太平洋を半分以上進んでいます。
お酒のおかげもあって良い感じに眠くなり、日本時間17時(NY時間朝4時)あたりに就寝。前回搭乗時は、ベッドメイクをお願いした際にサイドテーブルも折りたたんでベッドを広くしますか?と聞かれたのでそうお願いしていたのですが、今回は特に聞かれずに普通サイズのベッドに。広い方が良ければきちんとそうして欲しいと伝える必要がありそうです。
5時間ほど寝てこの辺りで起床。NY時間の朝9時前ということで、うまく時差調整ができました。
到着まで約2時間ということで2回目の食事をお願いすることに。まずはフルーツ盛り合わせから。柿が入っていて秋の良い演出になっています。
続いてさつまいもポタージュ。JALで(味噌汁以外の)スープがサーブされるのはファーストクラスのみです。
最後はサーモンいくら丼。これはいくらも少し水っぽいですしご飯もあまり味がついていないですし、ちょっと期待はずれでした。
最後に機内販売。クルーの方から今月はファーストクラス限定の森伊蔵の取り扱いがあります、ということで記念に買っていくことにしました。機内でサーブされたものと同じ「極上森伊蔵」です。JALカード割引で5,700円(=約40ドル)と米国基準で考えると激安水準。
10:45、JFKに到着。グローバルエントリーで即入国できますが、結局預け荷物の受け取りに15分ほど待たされました。