Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

4~5日目:コトヌー滞在(SIMカード・ホテル・食事・ガンビエツアー)

トーゴからの乗合タクシーEtoile Rougeで降りたは良いですが、通信環境が確保されていないのでまずはSIMカードを入手することにします。

コトヌーの町中には至る所に下の写真のような簡易ブースがあり、ここにいるスタッフに頼めば各社のSIMカード及びデータプランの購入が可能。前の記事でも少し触れましたがSIMカードを新規購入するにはパスポート情報を提供する必要があり、その情報登録を小さなスマートフォンを使ってスタッフの女性が行うため、SIMカードを入手するまでに20分程度かかりました。

今回は最大手のMTNを選びましたが、SIMカードは無料でデータは2GBで2,000 CFA (=約500円)。最近は各国で使える旅行用のe-SIMも流行り始めていますが、アフリカ諸国向けは1GBで1,000円以上することがほとんどなので、やはり現地で購入した方が断然お得です。

SIMカードを買ったらバイタクで宿へ移動。今回宿泊したのは、各国大使館や政府系施設が軒を連ねる地区にあるB&B Chez Ritaという宿で、Etoile Rougeからはバイタクで500 CFAでした。宿がある辺りはコトヌーにしてはかなりハイソな地区で、この地区内であれば夜に出歩いても問題なさそう。

宿泊したB&B Chez Ritaはベナン人男性とスイス人女性の夫婦が経営しているB&B。2人とも英語が堪能でコミュニケーションには困りません。1泊朝食付きで46€(=約7,500円)と、値段も手頃でコトヌーではおすすめ宿です。

ちなみに、宿の近くにあるMaquis la Résidenceという地元料理のレストランは結構人気があるようでおすすめ。メニューはチキンor魚のグリルという2択しかない潔い構えで、今回はチキンをトライしましたがピリ辛でクセになる味です。価格もビール込みで6,000CFA(=約1,500円)と、物価が高い地区ということを考慮すればなかなかお得でした。

もう1つおすすめの地場料理のレストランが、中心部にあるRestaurant Chez Maman Benin。ここはショーケースの中に色々な料理が用意されているので、自分で実際に見て欲しいものを注文するスタイルです。アフリカ料理はメニューを見ても想像が付かないものが多いので、この形式は旅行者には助かります。

この中から、牛の串焼き、玉ねぎの付け合わせ、揚げチーズ、ジョロフライスをチョイス。値段もこれで3,000CFA(=約750円)程度とそこそこお得です。この牛の串焼きは日本でも売れるのではないかと思うくらいの絶品でした。揚げチーズも、見た目や食感は完全に厚揚げながら後からチーズの味が口の中に広がってなかなか美味。ジョロフライスは言わずもがな、日本人の口に合うことで有名な西アフリカ料理の定番なので外しようがありません。

コトヌー滞在中に行った観光名所の1つが、Statue de l'Amazone(アマゾンの像)という巨大な女性兵士の像。かつてこの地で繁栄したダホメ王国という黒人国家が女性兵士の軍隊を組織していたことから近年造られたそうです。人間のサイズと比べてもらえば巨大さは伝わると思いますが、だだっ広い広場の中にこうした銅像が置かれている風景はなんとなく旧ソ連圏の国々を彷彿とさせるものがあります。

町の雰囲気としてはロメよりも全体的に都会感のあるコトヌー。フランス本土のスーパーマーケットであるSuper Uも進出しており、店内の品揃えは欧州と変わりありません。ここも欧米や中国からのexpat達でかなり賑わっていました。

コトヌー滞在2日目に行ったのは、町の北にあるノクエ湖の北岸に広がる水上集落ガンビエ(Ganvié)。インターネット上で評判の良さそうだったツアーガイド(英語可)にコンタクトを取り、3時間程度のプライベートツアーを組み立ててもらいました。現地集合・現地解散でツアー代は20,000 CFA(=約5,000円)です。

待ち合わせ場所は、ガンビエに向かう船着場があるアボメーカラヴィ(Abomey-Calavi)という町の交差点。船着場は1ヶ所しかないので、多分どのツアーガイドにコンタクトを取ってもこの近辺が集合場所になると思います。交差点の真ん中にあるキングコングの像が目印。

宿からここまではバイタクで1,200CFA(=約300円)でしたが、帰りのここからコトヌー中心部までは500CFA(=約125円)で行ってくれたので、行きは少しぼったくられていたようです。それでもコトヌーの町からは30分くらいかかるので500CFAは少々安すぎた気も。

交差点でガイドと合流し、5分ほど歩いて船着場に到着。個人で船着場に来てもここでガイドを雇えるようですが、金額は事前予約の場合と変わらずまたボートをすぐにアレンジできなかったり英語ガイドがいなかったりすることもあるようなので、事前予約がベターかと思われます。

乗るボートは屋根付きでこんな感じ。日差しがキツいので屋根は助かります。

ボートでノクエ湖を20分ほど進むとガンビエの水上集落に到着。ゴミがたくさん浮いているというようなこともなく、意外と清潔に保たれている様子です。

子供達は外国人が乗った船を見かけると、「ヨボ!ヨボ!」と大合唱。ガイドに聞いてみると、ヨボとはwhite peopleという意味だそう。町中だとチャイナ!シノワ!と呼ばれることが多いですが、ここの子供達は中国人と接触する機会すらないということなのでしょう、新鮮な体験でした。

ガンビエは基本的に水上集落のため、どこに行くにもボートが必要。子供達も5歳くらいまでにはボート操縦を覚えるそうで、1人で器用に漕いでいる子供を何人も見かけました。私も少しトライさせてもらったのですが、オールの重さと船のバランスの悪さで10分ほどでギブアップ。今までカヤック等はたまに乗る機会があったのですが、それに比べるとかなり難易度高めでした。

ツアーの内容は1時間半ほどかけてガンビエの集落をボートで1周し、地元の女性が作った手芸品を売るお土産屋に立ち寄り、少しボート漕ぎの体験も出来るといったもの。ボートで周る間も、ガイドさんが拙い英語ながらガンビエの歴史(奴隷狩りから逃げるため水上で生活を始めたのが由来、等)を一生懸命に伝えようとしてくれたりと、なかなか好印象のツアーでした。

コトヌー滞在もロメと同じく1日半で十分といった感じ。どちらもアフリカ基準で言えばかなり平和な都市で、西アフリカ旅行のデビュー戦にもおすすめです。