Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

4日目:トーゴ〜ベナン 陸路国境越え

この日はトーゴの首都ロメから、隣国ベナンの最大都市コトヌーまで陸路で移動。距離にして150km程度と、そこまで離れているわけではなく、3時間程度あれば移動出来るとの評判ですが、アフリカの陸路移動は朝に行動開始をするのが鉄則。

ということで8:15に宿をチェックアウトして移動開始です。ロメからコトヌーは直通の乗合タクシーが出ているとのことで、まずはバイタクに乗って乗合タクシーの出発地まで。すぐ近くだったので300CFA(=約75円)で連れて行ってもらえました。

ちなみに出発地は以下の地点で、オランドー(Hollando)と呼ばれているようです。ただ、地名を言わなくても「ベナン行きのタクシーに乗りたい」というフランス語さえ言えれば、バイタクドライバーがそこまで連れて行ってくれます。

乗合タクシーの運賃はドライバーとの交渉制です。最初10,000CFA(=約2,500円)と言ってきたのですが相場から考えると高すぎるように思われ、5,000CFAでと持ちかけたところそれじゃ話にならないとの反応。コトヌー行きのドライバーは彼しかおらず、他の選択肢があるわけではないので圧倒的にあちらが強い不利な交渉なので、結局8,000CFA(=約2,000円)で決着。

これでも少々高い気はしますが、ロンプラの記載を見ると7,000CFA程度が相場なようなのでとりあえず納得。しかも私が最後の1人だったようで、私を乗せるとすぐに準備が整い8:35には出発となりました。

この区間は、大西洋岸の大動脈ということでトーゴ側・ベナン側共にしっかりと道路は整備されており快適そのもの。渋滞も無くどんどん進んでいきます。

途中で少し停止してガソリン補給。先進国の感覚ではガソリンなんて客を乗せる前に入れておけよと思うところですが、アフリカの乗合タクシーではこれが通常運転です。ちなみにガソリンスタンドなんていうものは存在せず、こうやって路上で地元民から謎の入れ物に入った液体を給油することとなります。

走り始めてちょうど1時間、9:35に国境到着。この国境はトーゴベナンの入管・税関が1つの建物をシェアしており、ここに立ち寄るだけで出国・入国の手続きが両方終わるという優れもの。ちなみに、現地人はこの国境越えにあたり何も手続きをする必要はないようで、私だけが乗合タクシーから降りて手続きをし、その間他の乗客とドライバーには待ってもらうこととなりました。

実際に回るブースもトーゴベナンそれぞれ1つずつと簡素で、ベナン入国に関しても今回はe-visaを事前に取得していたためそれを印刷した紙を提示すれば賄賂要求もなくあっさりと審査終了。20分で全て終えることができ、10:55(ベナントーゴの間には1時間の時差あり)には国境から出発しました。

なお、SIMカードについては国境に着けば売人が向こうから寄ってきますが、ベナンでのSIMカード新規購入時にはIDカード(外国人の場合はパスポート)との紐付けが必須なところ国境ではそれが出来そうには見えなかったので、ここでのSIMカード購入は避けた方が無難かと思われます。仮に紐付け作業が出来るとしても作業自体に10-20分程度かかるので、その間ずっと乗合タクシーを待たせるのはあまり現実的ではないような気がします。

トーゴ側も検問等は無く快調に進み、コトヌー市街に入ると少しずつ乗合タクシーの乗客を降ろしていきながら、最後にここまでだということで降ろされたのはEtoile Rouge(英語でRed Star)というラウンドアバウト。12:20には着いたので、ロメの宿を出て約3時間という事前評判通りでの移動でした。