Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2~3日目:ロメ滞在(ホテル・SIMカード・交通手段・観光)

今回の西アフリカ旅行はトーゴの首都ロメからスタート。2泊する宿はBooking.comで評判の良さそうだったRésidence Hôtelière Océaneを選びました。1泊€81と少々いつものバックパック旅行の水準からすると高いですが、立地が中心部に近く歩いて観光するには適しているのと、無料空港送迎が付いていたのでこちらに泊まることに。オーナーはロメ在住21年・アフリカトータルでは46年という頼れるフランス人のお爺さんです。

特に後者は、アフリカの知らない空港に着いてからタクシーを探すとなると現地ドライバーの恰好のカモになってしまいますのでありがたいサービスです。

4,000 CFA(=約1,000円)で朝食も提供してもらえます。フランス式の軽い内容の朝食なので、これは頼まずに外国人向けスーパーで買うカップヌードルやパンでよかったかも。

ちなみに、レストランも併設されているので夕食もホテルで摂ることが出来ます。

1度だけ夜に行ってカルボナーラをお願いしたところ、出てきたのがこれ。美味しそうな見た目ですし実際美味しいのですが、センターに堂々と構える生卵が若干不気味。西アフリカで生卵なんてギャンブルでしかない気がするのですが、これだけ残しても申し訳ないので覚悟を決めてトライ。とりあえず帰国まで腹を下すことは1回も無かったので、ギャンブルには成功したようです。

SIMカードについては空港の預け荷物引き取り場にあるTogocomのブースで購入。SIMカード代1,000CFA(=約250円)、データプランは2GBで3,000 CFA(=約750円)・4GBで4,500 CFA(=約1,100円)等好きなものを選べる形式でした。

市内の移動は流しのバイタクが中心。普通のタクシーは数が少ないのか町を歩いていても流しのタクシーを見かけることはほとんどなかったので、タクシーを利用したいのであれば宿泊先等を通じて事前に電話でアレンジするのが必須のように思われました。

バイタクは大体市内の5~10分の移動で300~500CFA(=約75~125円)が目安。これはトーゴに限らず西アフリカはどこでもそうですが、ドライバーの大半はスマートフォンの地図が読めず、通りの名前もあってないようなものなので、行き先を指定するときは近くのランドマーク(警察署・郵便局・市場・スーパー・ホテル等)を伝えるのが基本です。

アフリカにしては珍しくヘルメットの義務化が徹底されており、ドライバーが乗客の分もヘルメットを常備しており毎回被るように促されました。

ロメ中心部の街並み。主要道路は舗装されていますが、まだまだ中心部でも半分以上の通りは未舗装。なるべくバイタクは舗装道路を選んで走ってくれますが、時たま未舗装区間を走らざるを得ないときは振り落とされないように要注意。

昼間は相当暑いので基本的に町中で歩いている人はあまり見かけないのですが、例外は中心部にある青空市場グランマルシェ(Grand Marché)。この付近に限っては、朝から夕方まで地元住民を中心に大混雑です。

ビジネススーツから得体の知れない生肉まで生活に必要な品物は何でも揃っている一方で、土産物等は無いので観光客にはあまり縁がありませんが、この喧騒や臭いを五感で経験すること自体が1番の観光かも知れません。くれぐれもスリには注意。

ロメの町はギニア湾沿いに広がっていますので、市場から数分歩けばもうそこは海。ひたすらだだっ広いビーチですが、アフリカ人は海に入る習慣が無い人も多いので閑散としています。ちょっと西の方に行けばバーやグリルレストランもあるようなのですが、今回はパス。

ロメで観光客向けの1番の見どころといえば、ブードゥー教の儀式で使うような動物のミイラ等を揃えるフェティッシュ市場(Le marché de fétiches)でしょう。

中心部から少し離れており歩いて行くには遠く、バイタクを利用していくこととなります。私は市場近くから乗って、往復+現地での待ち時間(20分程度)を全て含めて2,000 CFA(=約500円)で行ってもらいました。

ちなみにこちらは地元の人が利用している様子は全くなく、入場料・写真撮影料まで徴収する完全な観光市場。入場料を払うとガイドが付いてくれ、15分程度で一通り回って説明をしてくれます。一応英語ガイドもいるのですが正直英語スキルはかなり低く、彼の言っていることを理解するのもやっとだし、こちらからの質問を正しく理解してもらおうなどというのはもう論外。せっかくお金を払っているので色々ブードゥー教のことを聞きたかったのですが、少しがっかりでした。

とはいえ色々な動物のミイラは見応えがあるので、観光でロメに来る機会があるのであれば行ってみても損はないかもしれません。入場料・写真撮影時料で5,000 CFA(=約1,250円)は現地の物価水準を考慮すればかなり高いですが。

この通り首都とはいえかなり片田舎感のあるロメですが、今回の滞在で見つけた一番先進国らしかったのは、市場近くにあるMonsieur Théというタピオカミルクティー屋。私は甘ったるいミルクティーは好きではないのでパッションフルーツ・パイナップルミックスのフレイバー緑茶をもらったのですが、まさかトーゴにタピオカミルクティーが進出しているとは驚きました。

値段は1杯1,200CFA(=約300円)で日本感覚からすれば激安ですが、現地人にはまだまだ気軽に手が出るものではありません。他にいた客も全て欧米expatでした。

こんな感じで1日半のトーゴ滞在は終了。西アフリカの肩慣らしも済んだところで、翌日は久々の陸路国境越えで隣国へと向かいます。