サンマルティン滞在の最終日。この日はアマゾン川の本流にある比較的な村であるプエルトナリーニョを訪れ、午後にそのままそこから乗合ボートでレティシアへ帰るため、朝でサンマルティンとはお別れです。3泊だけでしたが、まだ観光地化されていない素朴なアマゾン先住民の生活を体験することが出来、満足できる滞在でした。
船着場まで見送りに来てくれたカサ・グレゴリオのスタッフ 達に別れを告げ、朝9時過ぎにガイドと2人で出発。
プエルトナリーニョまではモーターボートで1時間。アマカヤク川からアマゾン川の本流に出ると、この辺りに多く生息するイルカを目撃することが出来ました。カメラに収めるのは難しかったのでわかりづらいですが、肌の色がピンク色なのが特徴的です。
10時過ぎにプエルトナリーニョに到着。サンマルティンに比べると随分大規模な桟橋が上の方に見えます。
観光客には入村料が設定されており、1人10,000ペソ(=約300円)。レティシアから日帰りや1泊で訪れる観光客も多く、サンマルティンとは違い立派な観光都市です。
まずは村の奥にある展望台へ。入り口の安っぽいジャガーが少し興ざめ。
プエルト・ナリーニョの中心部。人口8,000人で、この周辺ではレティシア(人口4万人)に次ぐ主要都市です。(ちなみにサンマルティンの人口は500人)
その後しばし村歩き。村のあちこちに壁画や銅像があり、アートな雰囲気のする村です。一昔前であればヒッピーが好みそうな雰囲気。
エホバの証人も進出済み。彼らの辺境の地への進出ぶりにはいつも驚かされます。
村のアイスクリーム屋さんで休憩。ガイドから好きな味を選んで良いと言われますが、ココナッツ(Coco)とピーナッツ(Maní)以外は日本に馴染みのないフルーツばかり。
結局ガイドのお薦めでコポアス(Copoazú)を選びました。これが絶妙な酸味と爽やかさで絶品の味。暑いアマゾンにピッタリでしたし、日本でも発売されればヒットすること間違いないと思います。
その後、再びボートに乗ってプエルトナリーニョのすぐ脇にあるタラポト湖へ。
昼間の日差しはかなりのもの。森の中だと木々がある程度遮ってくれますが、川の上では直に浴びることになるので、日傘で防ぐのが現地スタイルでした。私の乗る観光客ボートは屋根付きなので助かります。
タラポト湖。Lonely Planetによるとプエルトナリーニョで一番の見所で、睡蓮の群生やマナティ、イルカの群れが見れ、クリアな水で泳ぐことも出来ると書いてあったのですが、どれも叶いそうな雰囲気は無し。只だだっ広いだけの何もない静かな湖でした。
村に戻り、レストランでランチ。メインディッシュはバグレ(なまず)でした。
レストランの壁に描かれていた、アマゾンで獲れる魚たち。一番のご馳走はピラルクだですが、数が少ないため日常的に食べる中ではバグレが最もメジャーだそうです。
昼食後に訪れたのはナトゥタマ(Natutama)という名前の小さな博物館。写真撮影は禁止でしたが、アマゾンに生息する100以上の生物が実物大の模型で並べられて水中や森林の様子が再現されており、なかなか見応えがありました。
また、興味深かったのは入り口に掲げられていた2018年のアマゾン川のモニタリングデータ。一番上を見ると、水深が5月に13.60mを記録した一方、10月には2.60mまで浅くなっています。一年で10m以上水面が上下するとなると、風景がかなり変わることは間違いなさそうです。次は雨季に訪れてみたいところ。
これにてカサ・グレゴリオの4日間のプログラムも全て終了。ガイドと別れて乗合ボートに乗り、レティシアへと戻りました。