今回のパナマシティ滞在は1.5日。パナマシティは運河をベースに発展した街で経済活動の活発さでは中米随一ですが、観光名所はそこまでたくさんあるわけではないので、これだけ時間があれば見どころは大体回れます。
まず2日目に最初に向かったのはメトロポリタン自然公園(Parque Natural Metropolitano)。滞在先のインターコンチネンタルホテルからはUberで15分程度で公園のビジターセンターに到着しました。
ビジターセンターで入場料4ドルを支払うと、レンジャーから注意事項(コースを逸れてはいけない、動物を見つけても餌をやってはいけない)とルートの説明を受けます。
このように大きく分けて2つのループがあるルートで、1番の見どころは最も奥にあるMirador/Lookout pointと書いてある展望台とのことなので、ここを目指すことに。
コースは基本的にこのような感じで、さすがに入場料を徴収するだけあって歩きやすいようによく整備されています。起伏もそこまであるわけではなく、ハイキングというよりは森林散歩のような雰囲気。
そしてちょくちょく動物にも出会います。まず歩いて数分ですぐに現れたのは大きなイグアナ。こちらにビビる様子もなく平然と歩き去って行きました。
続いては木の上にいるアリクイ。アリクイといえば地上を歩いてアリの巣を掘っているイメージがあったので、木に登るスキルを持っているとは意外な発見です。
そして公園のそこら中でわんさか見かけたのはこのハナグマ。群れでいるので草木をガサガサさせる音も賑やかで、誰でもすぐ気づけます。
肝心の展望台はというと眺望は少しがっかり。さすがに標高160mでは森林限界にはほど遠く、鬱蒼とした木々の隙間から市街地が見えるのが限界です。ここは眺望を期待するよりも、動物観察を楽しむ場所ということでした。
続いて午後に行ったのはパナマ運河のミラフローレス閘門。入場料$17.22で、展望デッキ見学とシアターでのムービーの上映が含まれています。
このミラフローレス閘門は10年以上前に中米をバックパッカーとして縦断した時にも来たのですが、その際はタイミングが合わず船の通過を見ることができませんでした。ということで今回はリベンジ。
ドックの中に船が入ると、みるみるドック内の水位が下がって行きます。
そして水位が下がり切ったら、ドックの先のゲートが開門し、ドックの両脇を走る牽引列車に引かれて移動。
このプロセスを2つのドックで繰り返して水位を下げ、太平洋へと船は出て行きます。大昔に社会科の授業で習ったような気がしますが、それを目前で見学することが出来て感動。船がこうやって高低差のある場所を階段のように下って行くのを見るのは想像以上に迫力があります。
ちなみにシアターは立体眼鏡をかけて見るIMAX仕様。定期的に上映プログラムは変わるようなのですが、この時はモーガンフリーマンのナレーションによる、パナマ運河開通に至るまでの歴史のドキュメンタリーでした。パナマにいるのに英語ナレーションでスペイン語字幕というのが少し不思議な感じ。
個人的には読み書きは英語、会話と聞き取りはスペイン語の方が楽なので、逆の方が嬉しいのですが。
そして3日目の午前中に行ったのは旧市街にあたるカスコビエホ(Casco Viejo)地区。スペインコロニアル時代の街並みが保存されていますが、正直中南米の各地の都市に似たようなエリアはあるのでこういうのは若干食傷気味。街歩きが好きな人は楽しめると思います。
旧市街の中に最近出来た、パナマの先住民クナ族の伝統手芸であるモラ(Mola)の博物館がありました。入場無料にしては凝った展示ですし、何より冷房が効いているので外の散策で暑さにやられた際は良い避難スポットになります。
観光はこれくらいで、あとは現地在住の知り合いと全くパナマと関係のない和食レストランに行ったり、ホテルでゆっくりしたりして1.5日の滞在はあっという間の終了でした。