関空の出発ロビーは以外と静か。24時間空港ですし深夜便が多く飛んでいるのかと思いきや、羽田とは比べものにならないほどの静けさです。就航便の大半が中国・韓国・台湾と言った短距離線なので、深夜便としては成立しにくいのかもしれません。
シンガポール航空のカウンターは一番端。既に出発の1時間前ということもあって、ここのカウンターもほとんど人はおらず撤収寸前といった感じでした。
チェックイン時、カウンターのスタッフに座席を変更してもらえないかとの申し出を受けました。元々予約していた15Aに対し、変更先として提案されたのは20A。どちらもA列でありつつも、以下の座席表の通りスタッガード型のため、15Aは窓のすぐ横なのに対して20Aは通路に近い側という違いがあるためお断りしました。
ちなみに、この提案時にスタッフが「どちらも窓側で変わり無い同じシートなので」と言って変更するように促してきたのには少し不信感を覚えます。プライバシー感も全く違いますし、明らかに同じではありません。
チェックインで、ボーディングパスと一緒に2枚の紙を渡されました。1つはこのファストレーン利用カード。
そしてもう1枚がラウンジインビテーション。基本はJALのサクララウンジが指定されているようですが、よく見ると「がんこ寿司」「プロント」「タリーズコーヒー」の3店のどれかでの2,000円券としても利用可能なよう。こういったシステムは他の空港では見たことがなく、初めての経験です。
出国後、まず目に入ったのはがんこ寿司。ただ、この時間になると寿司類は全て売り切れとのことでした。ラーメンやらカレーやらを食べる気にもならず、ここはパス。
続いてやってきたのはサクララウンジ。カレー臭が凄まじく、入り口の周囲にやってきた時点でかなりの匂いです。日本人であれば知っている匂いですが、外国人からしたら思わず顔を顰めてしまうのではないかというほど。
中を覗いたところ、この時間でも結構な混雑。内部も狭いですし正直匂いもキツいので、ここもパスしました。
結局、最終的にやってきたのはタリーズ。アサイーヨーグルトなるドリンクを買って、ゲート前で飲むことに。
それでも随分2,000円券が余ってしまうので、残りはこの辺りのスナックから適当に選びました。大したラウンジが無い空港においては、このようにショップで使える金券とラウンジ券を選べるようにするのは良い取り組みかもしれません。
関空の深夜便はこんなもの。正確にはこれにプラスして反対側のウイングから出発するエアアジアのホノルル線やバンコク線がありますが、羽田に比べるとかなり貧弱です。TGなどは最近中部発の深夜便就航の宣伝をしているのでてっきり関空発は既にあるのかと思っていたら無いのは驚き。需要は十分ある気がするのに、何故でしょう。
本日搭乗する機材はB787-10。シンガポール航空がローンチカスタマーとなって今年4月に運航が開始されたばかりの最新鋭機材です。
機内へ。シンガポール航空はビジネスクラス乗客とスターアライアンスゴールドの優先搭乗順をしっかり分けてくれているので、大人数のゴールド会員とバッティングすることなく先に搭乗出来ます。他のエアラインもこのようにしてほしいのですが。
座席はこのようなスタッガードタイプ。一人旅であればこのように窓側に座席があり、通路側に物置が配置されているタイプの席が断然おすすめです。12,15,17,19列目のAとKが該当します。
足元の広さはまあこんなもの。SQの他機材と比べると詰め込み感は否めませんが、短・中距離線用のシートであることを勘案すれば仕方ないでしょう。前世代のA330のシートに比べればフルフラットになっているだけでも十分な改善です。
座席の横に大きな物置スペースがあるのはスタッガード型シートの特徴。
ここの扉は開閉することが出来、中にはヘッドホンとメニューブックが入っていました。
扉の脇から出てくるのは鏡。限られたスペースをうまく活用しており、詰め込み型にしてはよく設計されたシートです。
座席横ににはシート操作ボタン。ANAのシートと少し似ているでしょうか。
スリッパの配布もあります。日本人には嬉しいサービス。
ウェルカムドリンクはパイナップルジュースをもらいました。
深夜の出発。この時間帯でも整備員さんは手を振ってくれました。
セーフティビデオに続いて流されたのは、この座席特有の3点式シートベルトに関する案内。この画面表示の通り、離着陸時のみ3点を装着していれば水平飛行中は普通の2点のみで問題ありません。
最新機ということでエンタメシステムも当然最新。今までに無いほどのなめらかなタッチでスムーズな操作が出来ました。
離陸後、機内食メニューをチェック。
開くと1ページ目に出てくるのが花恋暦というSQの和食メニューの紹介。和食には相当力を入れていることが伺えます。
花恋暦の内容はこちら。
加えて、洋食/中華の選択肢もあります。メニューに書いてある通り、離陸後もしくは到着前の好きなタイミングで食事をもらうことが可能なのですが、基本は朝食を前提にしたメニューになっています。
私はまだ夕食を済ませていなかったので、離陸後すぐにサーブしてもらうことにしました。まずは温められたナッツからスタート。
深夜便ということでサービスもテキパキしており、すぐに運ばれてきます。
ライスヌードルを選択。アジアンな感じの胃に優しいテイストで、深夜に食べるには最適でした。
食事が終わってもまだ沖縄の手前あたり。食後はすぐに就寝します。
目が覚めたらもうシンガポールの直前。4時間半ほど眠れました。
朝4時半でも明るいシンガポール。写真が少しブレていますが、シンガポールフライヤーもしっかりと確認できます。
まだひっそりとしたチャンギ空港に到着。