成田発の便から降機したあと、乗り継ぎ時間が短いため直接バスに乗せられ連れて来られたのは、アクラ行きの機体の真後ろ。後ろの扉に接続された細いタラップからの搭乗です。
アディスアベバ経由は初めてだったのですが、エチオピア航空のラウンジは疎か、ターミナル内にすら入ることなく乗り継ぎを終えてしまいました。
この区間の機材はA350-900。成田便のB787-9に続き、2便続けて最新機材に乗ることが出来たのはラッキーでした。
最後尾から搭乗したので、ビジネスクラスの区画はずっと先の方。まだ前方のボーディングブリッジからの一般搭乗も終了しておらず、人の流れに逆行しなはら前へと進んでいきました。最新機材らしく、エコノミーでもモニターは随分と高解像度のものが導入されているようです。
やっとたどり着いた1Lのシート。エコノミーは満席とのことですが、ビジネスの搭乗率は5割以下でした。隣も空席で快適です。
席に着いてもしばらくはまだ荷物の搭載が終わらないのか動き出さず。結果的にはこれならビジネスの優先降機と専用バスを使えばターミナルを経由しても乗り継げた気はしますが、とにかく間に合ったので一安心。
ウェルカムドリンクはシャンパンもありましたが、朝なのでオレンジジュースを選択。
この便でも再びアメニティポーチが配られました。
エチオピア航空のポーチは便利な壁掛け型。中身は大したものが入っていませんが、ポーチは他の場面で役立つ機会がありそうです。
定刻から30分ほど遅れた9:15頃に出発。エチオピア航空はアディスアベバをハブとして見事なまでの乗り継ぎ用スケジュールを構築しており、ズラッと駐機していた機体も、この朝の時間帯には次々とアフリカ各地へ飛び去って行きます。
離陸。アディスアベバの街を一望です。
離陸後すぐに機内食メニューが配られました。表紙にはシミもあり、何度も再利用していることが伺えます。
メニューはランチ。成田便には無かったエチオピア食というのが気になります。どうやらエチオピア発の便限定のようです。
まずはスナックのみが配られました。
この後すぐに食事のサーブかと思いきや、いつまでも始まらないのでクルーに聞いてみたら、食事はエチオピア時間の昼食時刻に合わせて離陸の2時間半後とのこと。前便で朝食を摂ったばかりなので食事が後ろ倒しになること自体は歓迎なのですが、それならそうとメニューを配る時に一言欲しかったところです。
離陸後は南スーダン、中央アフリカ、チャドなど、とてもじゃないですが旅行は出来ないような不安定国の上空を飛んでいきます。中央アフリカの上空あたりでやっと機内食の時間になりました。エチオピア時間で11:30、ガーナ時間で8:30頃です。
前菜はメニュー上は2種類から選べるようでしたが、クルーが問答無用で持って来たのはサーモン。元々これにしようとしていたので問題ありませんでしたが、もう一方の選択肢がそもそも搭載されているのかは謎です。
メニューの構成上は次がメインのはずですが、その前にエチオピア食のカートが回って来ました。様々な付け合わせをインジェラという酸味のあるクレープと一緒に食べるようです。
インジェラと言えばバックパッカー界隈では世界でも一二を争うマズい料理ということで有名。私も恐る恐る食べてみましたが、さすがに機内食と言うことでエチオピア人以外にも食べやすい味にしてあるのか、美味しく食べることが出来ました。
インジェラだけでも十分な量でしたが、その後にメインがやって来ます。白身魚を選びましたが、満腹なせいで半分ほどしか食べられず。エチオピア食か通常食はどちらかで十分です。
最後のデザートは気合いで。ちなみに、チーズやフルーツも選べるのですが、フルーツを選ぶとカットされていないバナナやリンゴがそのまま配られるようでした。
食後にお茶と一緒に箱入りチョコレートがもらえるのは前便と一緒。
その後、到着前にガーナの入国カードが配られます。私のように乗り継ぎのみの場合は記入不要。
アディスアベバからアクラまで、アフリカ域内をほぼ一直線のルートですが、距離にして約2,700マイルと東京〜ホーチミンと同等。赤道近くに位置するので、世界地図で見るとそこまで大きく見えませんが、やはりアフリカ大陸は巨大です。
ガーナの隣国・トーゴの首都ロメが眼下に見えたあたりから降下開始。
そして相変わらず赤土が目立つアクラ。
アクラ空港に到着。2018年夏以来1年半ぶりにこの空港に戻って来ました。当時はまさか再び訪れることになるとは思いませんでしたが。
コックピットの窓が特徴的なA350の機体ともお別れ。最初の目的地のリベリアまではあと1フライトです。