Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:アエロカルダル サンティアゴ〜ロビンソンクルーソー島 エコノミー

今日は今回の旅の目的地、ロビンソンクルーソー島へのフライトの日。サンティアゴからは、夏季に週1~2便の頻度で運航するアエロカルダル社の定期チャーター便で向かうのが通常の行き方です。

アエロカルダル社はLATAM等の大手エアラインと違い、通常の旅客ターミナルは変わらず、その裏にある、プライベートジェット等が利用する専用ターミナルを利用します。ここまでは旅客ターミナルからタクシーで10分程度。

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チェックインでは手荷物・預け荷物の全ての重量を計測。小型機のため荷物の受付は1人あたり10kgが上限とされており、かなり厳密に測られました。朝にホテルで調整していたこともあり、9.7kgでギリギリセーフ。

チェックイン後の出発ラウンジは広々。どうやら今回の乗客はこれで全員のようです。

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外には小型機が数機。搭乗予定機は、ちょうど給油車が向かいに停まっている機材です。奥の建物はLATAMの整備場。

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出発は10:30の予定だったのですが、スタッフよりアナウンスがあり、現地の天候が優れないため出発を遅らせるとのこと。今日中に飛べない可能性もありますと言われましたが、とりあえず待つことに。

出発ラウンジに置いてある雑誌も、"TTHE PRIVATE JET LIFESTYLE MAGAGINE"と銘打ってあります。プライベートジェットライフスタイルとはなんぞや、という感じですが。

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世界の50カ所への特別な旅が特集されており、日本も1つ載っていました。空手や忍術の素養を学びながら東京から京都へ向かう10日間の旅で、お値段は120万円(!)。これでも50種類の中ではお手頃な方でした。

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4時間以上待ち、今日はもう飛ばないかなと思ったところで、15:00過ぎにやっと搭乗開始。もちろん機体までは歩いて向かいます。

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ターミナル全景。

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機材はドルニエ228。日本だと調布飛行場から伊豆諸島へのフライトに使用されている機材です。

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機内は1-1配列で8列程度。ここまで小さな機材はエンジェルフォールに行った時以来です。

離陸時は外気が30度超えなので機内も暑いですが、エアバスボーイングの大型機と比べると断熱性に弱く、上空を飛んでいる間に機内温度もどんどん下がっていきます。

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離陸。

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出発して15分ほどで、本土を後にして太平洋に出ます。

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その後は特に景色も変わりなく、本を読みながら時間つぶし。2時間弱で、ついに島が見えてきました。

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島全体が雲に覆われており、確かに視界はよくなさそうです。

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一度アタックしたものの視界の悪さから引き返し、15分後に再アタック開始。

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通常の飛行機では経験しない程の大きな揺れに襲われます。そのまま海か岸壁に叩きつけられるのではないかと思うほど。

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ここまで陸地が近づいてきても平野が全く見えません。一抹の不安がよぎります。

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それでも、着陸直前で滑走路が現れ、なんとか無事着陸。初めて着陸時に拍手をしてしまうほどの緊張感でした。

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ロビンソンクルーソー島の空港ターミナル。

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ロビンソンクルーソー島は、フアンフェルナンデス諸島を構成する島の一つで唯一の有人島です。独特な自然環境に囲まれ、観光で発展するだけのポテンシャルはあるのですが、2010年にチリ大地震で大津波の被害、2011年に本土からの飛行機の墜落等があり、未だに人気が伸びきらない秘境扱いの行き先になっています。

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空港設備は簡素なもので、管制塔の中も入り放題。1人のスタッフで全てをこなしているようでした。

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空港の周りは殺風景。この奥はもう切り立った崖です。

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反対側も原野が広がるのみ。よくこのデコボコした土地に滑走路を造ったものだと感心します。

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空港があるのは、島にある唯一の集落とはちょうど反対側。このデコボコ地形のため島を横断する舗装道路は敷けず、集落までの移動手段は船か徒歩のみです。歩いても5~6時間ほどらしいので、本当は荷物だけ船で運んで自分は歩いて行こうかとと思っていたのですが、飛行機が5時間遅れたせいでこの時点で既に19時過ぎ。仕方なく船で行くことに。どちらにしろ船の料金もフライト代に含まれています。

船着場までは送迎の4WDで5分。

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オタリアの大群に出迎えられました。

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どうやら船着場のある湾一帯がオタリアの一大コロニーになっている様子。視界に入るだけでも、優に100頭は超えていました。ここの湾はオタリアと一緒に泳げるということで良いダイビングスポットにもなっているとのこと。

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乗船するのはこちら。外海を走るのでもちろん濡れますが、防水ジャケットが支給されるので問題ありません。

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湾を出たら、島の北側を周って集落へ。

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45分ほどの行程ですが、途中に上陸できるような砂浜は皆無で、海岸線はほとんど全てこのように切り立った絶壁で取り囲まれていました。

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島唯一の集落、サンフアンバウティスタに到着。人口1,000人足らずの小さな村です。

既に21時を過ぎていましたが、真夏であることに加え、チリ本土より700km近く西に位置しているのに時差が無いことから、24時近くまでは暗くなりません。

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宿も軒数が少ないので予約は必須。今回はダイビング教室経営のマルセロと島唯一の歯科医であるモニカの夫婦が経営する、Refugio Nauticoに宿泊しました。1泊2食付で98,000ペソ (=約2万円)ですが、これでも島の宿泊施設の中ではリーズナブルな方です。

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明日からは島探検に出かけます。