Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

2日目:札幌から礼文島まで陸海移動 (1) 特急宗谷

この日は鉄道とフェリーを組み合わせて、札幌から礼文島までの長距離移動。まずは札幌駅へと向かいます。

f:id:Pablo21:20200903223756j:plain

 今回乗車するのは特急宗谷。札幌から稚内まで乗り換えなしで行ける唯一の特急で、1日1往復しか走っていません。札幌7:30発で稚内12:40着と、5時間超の旅。飛行機なら羽田からマニラやハノイまで着いてしまうほどの時間です。

f:id:Pablo21:20200930194625j:plain

1日1本にも関わらず、4両編成の短い特急。需要の少なさを物語っています。目的地である稚内市の人口は3万人程度ですし、旭川から先は目立った街も無いことを考えれば当然かもしれません。

f:id:Pablo21:20200930195003j:plain

ただ、この日は連休の初日。ホームに着くとコロナ禍はどこへやらの混雑で、自由席はこの通りの大行列でした。自由席車両は1両しかないので、座席争奪戦になることは必至です。

結局この日は立ち席が出て混雑をお詫びするアナウンスが繰り返し流れるほどの大盛況だったようで、途中下車をする人も少ないので稚内に着くまで席に座れずに過ごした乗客もいたようです。特急料金を払いながら5時間超も立ちっぱなしはさすがに悲劇。

f:id:Pablo21:20200930194620j:plain

私は数日前に指定を抑えており、無事に着席。指定席ももちろん満席でした。列車の座席は飛行機のエコノミークラスに比べると随分スペースが広いので楽ですね。

 

f:id:Pablo21:20200930195615j:plain

出発後、旭川までは田畑や市街地が続く典型的な地方の沿線風景。そこまでの北海道らしさはありません。

f:id:Pablo21:20200930195748j:plain

ちなみにこの列車、5時間以上も走る長距離特急にも関わらず、車内販売はありません。それどころか車内に飲み物の自販機も無し。途中の駅でも長い停車時間があるわけではないので、乗車前に飲食物の事前の調達は必須です。

今回、札幌駅で買ったのは「やまべ鮭寿し」。

f:id:Pablo21:20200930203244j:plain

鮭とヤマベが半々に入った押し寿司。ヤマベというのは聞き慣れませんが、ヤマメの北海道での呼び名だそう。駅弁というと内容の割に値段が高い印象がありますが、これは600円と中々お手頃な価格でした。

f:id:Pablo21:20200930203455j:plain

旭川を過ぎると、徐々に人口密度が下がっていき、風景にもワイルドさが増してきます。

車内放送では、エゾシカなどの野生動物が多数出没する区間に入るので急ブレーキにご注意下さい、といった北海道ならではの放送も流れました。実際、車窓が速すぎて写真は撮れなかったもののエゾシカは何度か見かけるなど、乗車時間は長いながらも、外を見ていても飽きません。

f:id:Pablo21:20200930200052j:plain

音威子府(おといねっぷ)駅。本州では聴き慣れない、アイヌ文化の残る北海道らしい地名の響きです。Wikipediaで調べたところ、アイヌ語の「オトイネプ」(=川口のにごっている川)に由来するとのこと。

f:id:Pablo21:20200930200103j:plain

音威子府駅を過ぎると、しばらく天塩川沿いに走行。

f:id:Pablo21:20200930202158j:plain

稚内到着間近になると、少し海沿いも走ります。晴れていれば利尻岳が綺麗に見えるのですが、残念ながらこの日は曇天で全く見えず。

f:id:Pablo21:20200930203733j:plain

12:40、5時間10分の旅を終えて日本最北端の駅・稚内に到着。自由席で立ちっぱなしの人はお疲れ様でした。

f:id:Pablo21:20200930204233j:plain

 

 

1日目:JAL JL531 羽田〜新千歳 ファースト

コロナ禍で3月以降の旅行は全て中止となっていましたが、少しずつ規制も緩和され始めた7月から再び旅行を再開。とはいえ、海外にはまだまだ行けなさそうなので国内からです。

ということで、やって来たのは羽田の国内線ターミナル。19時半頃の風景ですが、まだまだ搭乗客は少ないのか出発ロビーもこのように閑散としています。

f:id:Pablo21:20200903075853j:plain

それもそのはず。これ以降の時間帯の北ウイングからの出発便は、新千歳行きの2便以外は全て欠航になっていたのでした。まだまだ本数を絞った運行が続いています。

f:id:Pablo21:20200903075952j:plain

預け荷物も無いので自動チェックイン機で手続きを済ませたら、こちらの入り口から制限エリアへ。通常の保安検査場も空いていたと思うのですが、こちらの方が直接ラウンジに繋がっているので動線が便利。

f:id:Pablo21:20200903080118j:plain

ラウンジ内もこの程度の人。普段国内線をほとんど利用したことが無かったのであまりわからない部分もありますが、座席にも相当余裕があり、かなり空いているのだと思います。

f:id:Pablo21:20200903090025j:plain

食事は個別包装されたこのおにぎりだけでした。まあ国内線なので、ここでガッツリ食事することを想定している人はいないでしょうし、これでも問題無いのでしょう。

f:id:Pablo21:20200903090051j:plain

逆にビールはサーバーが4種類もあって驚き。以前からこんなにレパートリーがありましたっけ?

f:id:Pablo21:20200903090054j:plain

15番ゲートから搭乗。搭乗時はどうしても前後の乗客との距離が縮まってしまうので、ソーシャルディスタンスを確保するのは難しいですね。

f:id:Pablo21:20200903090507j:plain

今回は国内線ですがファーストクラスなので食事あり。メニューもきちんと用意されていました。

f:id:Pablo21:20200903090748j:plain

飲み物類はこちら。アルコールも一通り揃っています。

f:id:Pablo21:20200903090814j:plain

おしぼりは使い捨て形式のものに変わっていました。これもコロナ対策でしょうか。

f:id:Pablo21:20200903091101j:plain

夜中の離陸。晴れていれば東京の夜景が綺麗に見られるタイミングですが、あいにく曇天だったため、地上の景色は離陸してすぐに雲の下に隠れてしまいました。

f:id:Pablo21:20200903091804j:plain

食事はそれぞれの皿にプラスチックの蓋が付いた状態でサーブされ、ドリンクはプラカップにグレードダウンという違いはあるものの、内容自体は従前と何ら変わっていなさそうで一安心。

f:id:Pablo21:20200903092509j:plain

食後にはメニューにも記載されていた今月おすすめのドリンクのトマトジュースを。カップかと思いきやこちらは小瓶1本での提供でした。

f:id:Pablo21:20200903092753j:plain

1時間20分ほどで新千歳空港に到着。預け荷物受け取りのベルトコンベアは北海道らしく白い恋人仕様です。

f:id:Pablo21:20200903214233j:plain

各国語での歓迎で北海道の形。国際線が皆無な現在にあっては虚しさを感じます。

f:id:Pablo21:20200903214820j:plain

地方空港というと大体アクセスはバスになるイメージですが、新千歳は主要空港らしく、鉄道が乗り入れています。本数も多く、あまり待たずに出発する電車に乗ることが出来ました。

f:id:Pablo21:20200903220247j:plain

新千歳空港から札幌駅までは意外と遠く、電車で45分ほど。札幌駅に着いた頃にはもう23時を過ぎていました。明日も早朝から移動なので、この日は駅の近くのホテルで1泊して終了。

f:id:Pablo21:20200903223423j:plain

 





 

 

 

2020年2月 ベトナム旅行 まとめ

昨年7月に訪れたばかりなので、ほぼ半年ぶりとなったベトナム。今回はベトナム最大都市であるホーチミンシティに滞在し、比較的ゆっくりと過ごす旅になりました。

現地ではサイクリングツアーとグルメツアーの2つのツアーに参加。どちらもガイドがかなり優秀で、期待以上の内容を楽しむことが出来ました。学生の頃は現地ツアーなどほとんど参加せず、ひたすら自分の足でウロウロしていたものですが、歳を重ねるに連れて旅のスタイルも少しずつ変わってくるようです。

ちなみに、これがコロナ禍前の最後の海外渡航となってしまいました。現在でも全く見通しは立ちませんが、いつになれば再び海外へ行けるようになることやら。

 

【フライト】

JALの直行便を利用した単純往復。行きは羽田発の深夜便、帰りは成田行きの早朝便を利用しました。どちらももう何度も乗っているフライトなので、特段の感想は無し。

ベトナム発の航空券はJALの海外発券の中でも値段設定が安い土地の1つなので、また海外旅行に行けることになった際には、活用することが出てくることでしょう。

map

 

旅行記

1日目:JAL JL79 羽田〜ホーチミンシティ ビジネス

2日目:クチトンネル サイクリングツアー

3日目:ホーチミンシティ滞在

4日目:JAL JL750 ホーチミンシティ〜成田 ビジネス

 

4日目:JAL JL750 ホーチミンシティ〜成田 ビジネス

朝にホーチミンを出発する成田行きのJL750便で帰国。この便に乗るのは2018年11月、2019年7月に続いての3度目で、もう慣れたものです。

前回、前々回は空港近くに前泊していたので歩いて空港まで向かいましたが、今回はホーチミンシティの中心部からタクシーで空港へ。まだ薄暗い早朝でしたが、Grabのおかげでスムーズに到着です。

f:id:Pablo21:20200902194637j:plain

チェックインはいつも通りガラガラでスムーズ。

f:id:Pablo21:20200902194847j:plain

そしてイミグレはいつも通り大混雑でした。朝のホーチミン出発便はこれが通常だと考えていた方が良さそうです。

f:id:Pablo21:20200902194853j:plain

ラウンジはいつも通りLe Saigonnais。内部は前回、前々回と変わりなかったので省略します。相変わらずこの時間帯の利用客はほぼ日本人のみでした。

f:id:Pablo21:20200902195023j:plain

免税店には何故か日本のお菓子。日本人をターゲットにするにしても、国際線の出発フロアというのは置く場所を間違えている気がしますが・・・。

f:id:Pablo21:20200902195915j:plain

本日も機材はB787-8。往路で乗った羽田発の深夜便の折り返し機材です。

f:id:Pablo21:20200902200917j:plain

折り返し便なので、シートも同様のシェルフラットネオ。座席には機内食メニュー、水のボトル、日本の税関書類など一通り必要なものが既に置いてありました。

f:id:Pablo21:20200902204014j:plain

この日の空席状況。1Aを取りましたが、いつも通り何も言わずとも隣席ブロックしてもらえています。

f:id:Pablo21:20200902204338p:plain

離陸。

f:id:Pablo21:20200902204709j:plain

内陸部を上昇していった後、カムランの辺りから南シナ海へ。晴れていたので眼下の景色がよく見えました。

f:id:Pablo21:20200902205047j:plain

出発後はドリンクとあられミックスだけ貰って一眠り。食事は後回しにしてもらいます。

f:id:Pablo21:20200902205955j:plain

2時間半ほど眠って、目が覚めたのは沖縄本島を過ぎたあたり。眼下には与論島が見えました。エメラルドグリーンの美しい色です。

f:id:Pablo21:20200902210321j:plain

続いて沖永良部島。どちらの島も住宅地と農耕地がほとんどで、あまり陸上の自然は無さそうな様子に見えます。

f:id:Pablo21:20200902210529j:plain

こちらは幾分か緑が広がる徳之島。

f:id:Pablo21:20200902212226j:plain

そして奄美大島。ここはかなり木々に覆われています。

f:id:Pablo21:20200902212415j:plain

最後が喜界島。東南アジアからの帰国便でこのルートは何度も通っているはずなのに、こうした奄美の島々に気がついたのは今回が初めてでした。

f:id:Pablo21:20200902212605j:plain

ここで食事をもらいます。機内食メニューはこちら。

f:id:Pablo21:20200902215115p:plain

今回は洋食で。ワンプレートではなく、きちんと前菜とメインを別々にサーブしてくれます。

f:id:Pablo21:20200902212647j:plain

メインはビーフ。写真でイメージするほど硬くはなく、普通に食べられた記憶があります。

f:id:Pablo21:20200902215233j:plain

デザートはタピオカ。これは前回と全く同じものでした。

f:id:Pablo21:20200902215317j:plain

食後にチョコレートはいかがですか?との言葉に甘えていくつか。

f:id:Pablo21:20200902215415j:plain

奄美諸島を過ぎてから食事を始めたので、食べ終わるともう着陸態勢に。ベトナムと違い、2月の千葉は寒々しい色をしているのでした。

f:id:Pablo21:20200902215557j:plain



 

 

3日目:ホーチミンシティ滞在

今回ホーチミンで滞在したのは、Icon 56というコンドミニアムベトナム人富裕層や外国人向けと思われる高級マンションですが、その一部が短期滞在用に貸し出されています。

中心部の1区からベンニャ川を挟んだ向かい側の4区に位置しており、中心部まではUberが便利ですが頑張れば歩いても行ける距離。1階にはコンビニも入っているのでちょっとした買い物も楽々でした。

f:id:Pablo21:20200824104523j:plain

コンドミニアム内部。電飾が少し派手なのは予想外でしたが、全体的に清潔ですし広さも十分。

f:id:Pablo21:20200824104545j:plain

キッチンや冷蔵庫に加えて洗濯機も設置されているので、旅行だけでなく業務出張でも快適に使えそうです。

f:id:Pablo21:20200824104534j:plain

この日の昼に訪れたのは、ベトナム戦争証跡博物館。

f:id:Pablo21:20200824234527j:plain

内部はひたすらこのような写真の展示です。ベトナム一般市民の戦争被害に重点を置いており、写真の一部には見るに耐えないようなものも含まれますが、かなり充実した内容。ゆっくり見れば半日はかかってしまう程の規模でした。

f:id:Pablo21:20200824235401j:plain

そして夜に参加したのは、ベトナム料理のグルメツアー。ガイドが運転するバイクに乗ってホーチミンに点在する屋台を巡る、食と観光が合わさったようなツアーです。

f:id:Pablo21:20200824235857j:plain

1軒目で出てきたのは麺料理のブンティットヌン。フォーに似た米麺ベースですがスープはなく、タレをかけて混ぜて食べる汁無し麺でした。

f:id:Pablo21:20200825000047j:plain

店内にバイクも駐めるのがベトナム流?

f:id:Pablo21:20200825000448j:plain

続いて2軒目。ガイド無しでは来られないような裏路地の中にあるディープなローカル屋台街です。

f:id:Pablo21:20200825000549j:plain

名前は不明ですが、シーフードや豚肉が入った具沢山オムレツのようなものを香草で巻いて食べる料理。ベトナム料理は全般的にヘルシーなので、胃にも優しくどんどん食が進みます。

f:id:Pablo21:20200825000640j:plain

続いて食休みがてら訪れたのはベトナムで最も古いと言われているアパート街。ベトナム戦争以前に、米兵向けの宿舎として建設されたものだそうです。

f:id:Pablo21:20200825000901j:plain

このツアーは、英語を勉強したいベトナム人大学生がガイドをしており、安い値段が設定されています。そのため、参加前は十分なコミュニケーションが取れるか不安だったのですが、この日の19歳のガイド君の英語は流暢で全く問題無し。食事だけでなくベトナム文化の説明や大学生活の話など、ユーモアたっぷりで飽きずに楽しめました。

むしろ笑ってしまったのは、あちらから「日本人だから英語が出来ないかと思っていました」と言われたこと。日本人の英語力はベトナムの大学生にも舐められる始末なのでした。

f:id:Pablo21:20200825001949j:plain

3軒目はネギの豚肉巻き。

f:id:Pablo21:20200825002512j:plain

4軒目はバインミー。ここまで来ればさすがにもう満腹になりました。

f:id:Pablo21:20200825002656j:plain

最後の5軒目はシメのデザート。一見何だかよくわからない代物ですが、バナナをもち米で包んで焼いたものです。

f:id:Pablo21:20200825003132j:plain

それをカットして、ココナッツソースと混ぜたら完成。これももちろん美味しいのですが、もち米ベースということで、想像通りかなり腹にたまる内容。申し訳ないと思いながらも半分ほどでギブアップとなりました。

f:id:Pablo21:20200825002833j:plain

これにてツアー終了。弾丸旅行なので翌日はもう帰国です。

 






 

2日目:クチトンネル サイクリングツアー

深夜便に乗って朝にホーチミンシティに到着後は、そのまま事前予約していたサイクリングツアーに参加。

今回参加するのは、以前にミャンマーのインレー湖でも参加したGrasshopper Adventuresが主催するツアーです。前回もかなり満足度が高かったので、今回も期待は高めです。

本来のツアーは、ホテルでピックアップしてもらい桟橋まで車で連れられた後に、スピードボートに乗ってサイクリング開始地点まで移動するというのが基本行程。ただし、私はそれだと間に合わないということで、空港近くのカフェでガイドの車にピックアップしてもらい、そのまま車で開始地点まで移動することに。こうした参加者ごとのイレギュラーな要望に柔軟に対応してもらえるのは良いポイント。しかも、スピードボート相当分の代金の割引までしてもらえました。

ガイドとの待ち合わせ場所は、ホーチミンにしては意外とおしゃれなカフェ。事前にしっかりとメールでのやりとりをしていたおかげで、イレギュラーな流れでも無事合流できました。

f:id:Pablo21:20200429184755j:plain

1時間ほど車に乗り、船着場に到着。この後はスピードボートで来る2人の参加者が到着するまで待機とのことで、しばらく周囲をぶらぶらして過ごします。

f:id:Pablo21:20200429230555j:plain

その間にガイドは自転車の組み立て。事前に身長を伝えているので、それぞれの参加者に合ったサイズに事前に調整してくれています。その上で実際に乗ってみて、最終的な微調整をしてもらった上でセットアップ完了です。

有名メーカーGTのバイクなので安心。

f:id:Pablo21:20200429184805j:plain

スピードボートが到着して参加者が全員揃い、10時頃に出発。距離は27km、ほぼフラットなルートで難易度もGrasshopperの中では低めとのことで、気軽に参加できるコースです。

最初はキャッサバ畑。

f:id:Pablo21:20200429184744j:plain

そこからゴム林へ。ベトナムは天然ゴムの生産量が世界3位と、実は天然ゴム大国なのです。

f:id:Pablo21:20200429184733j:plain

木の上の方に傷を付け、そこから糸を垂らすとそれに沿ってゴムの樹液が落ちてくる仕組み。ガイドがただの道案内ではなく、道中の風景の解説がしっかりしているのも、このツアーの評価が高い一因です。

f:id:Pablo21:20200429184719j:plain

続いて立ち寄ったのはライスペーパーの加工工場。ライスペーパーと言えば、日本でもポピュラーな生春巻きを始めとする、ベトナム料理には欠かせない基本素材の1つです。

f:id:Pablo21:20200429184654j:plain

工場の裏ではライスペーパーが天日干しされています。乾燥するにつれて生地が収縮するために発生するパリッという割れる音があちこちで響き渡り、不思議な雰囲気の場所でした。

f:id:Pablo21:20200429184642j:plain

乾燥したら、この機械で円形にくり抜いて出荷されます。残りカスは家畜の餌になるとのことで、意外と勿体ない使い方をしていることに驚き。円形ではなく四角形にすればより効率が良さそうなのですが、やはり生春巻き等に使うとなると円形の方がやりやすいということでしょうか。

f:id:Pablo21:20200429184705j:plain

その後はこのような街中の道も少し走りながら。

f:id:Pablo21:20200429184620j:plain

次に訪れたのは村の市場。ただ、この時点でもう11時半頃となっており、朝に最も活気がある市場は既にピークを過ぎたような雰囲気でした。

f:id:Pablo21:20200429184609j:plain

生の肉や魚が常温のまま陳列されているのは、いかにも途上国の市場という風景。今思えば、新型コロナウイルスの発生源もこういう場所だったのかもしれません。

f:id:Pablo21:20200429184538j:plain

これはベトナムのゲテモノとして有名な、孵化寸前の鶏の卵。殻を破るとヒヨコの形が分かるような状態ですが、これを食べるのがこの辺りの食文化です。ただ、やはりベトナムで最近の若者はこうしたものを敬遠する風潮があるのだとか。

f:id:Pablo21:20200429184527j:plain

上に色々と吊るしてあるのは、先祖への贈り物?のようなものだそう。先祖の欲しいもの(を模した紙細工)を燃やすと、あの世にそれを贈ることが出来るという風習なのだとか。

f:id:Pablo21:20200429184559j:plain

これも同じ。100ドル札の束を燃やすと、あの世で先祖が金持ちになれると言うことのようです。

f:id:Pablo21:20200429184548j:plain

続いて川沿い。気温が高く日差しも強いので、十分な水分補給と日焼け止めは必須アイテムです。水は出発時に専用ボトルで配られ、残量が少なくなれば都度補給してもらえますが、日焼け止めは持参が必要です。

f:id:Pablo21:20200429184515j:plain

13時過ぎ、ベトナム戦争時に実際にベトコンが使っていたというクチトンネルに到着。ここでサイクリングは終了となり、ここからツアーはクチトンネル見学へと進みます。

f:id:Pablo21:20200429184453j:plain

クチトンネルは現在では観光客向けに、ベトナム戦争当時のベトコンの生活を展示する施設になっています。

エントランス部分には、当時打ち落とした南ベトナム軍・米軍のヘリコプターや戦闘機が展示されており、プロパガンダ的な要素も多分にありました。

f:id:Pablo21:20200429184441j:plain

当時のベトコンの衣装展示。注目すべき点は足元のサンダルだそうで、物資が欠乏していたベトコン側は、廃タイヤを利用したゴムサンダルを履くのが当時の主流だったとのこと。

f:id:Pablo21:20200429184407j:plain

ゲリラ戦を遂行する上で、ベトコン側はベトナム各地にこのような地下トンネルを張り巡らせました。そのうちの幾つかが観光客向けに少し拡張されて気軽に中に入れるようになっています。

f:id:Pablo21:20200429184344j:plain

拡張されたとはいえ、中はこの狭さ。当時はこれと比較してもより狭く、電気もなかったことを考えるとかなり劣悪な環境だったことが想定されます。

f:id:Pablo21:20200429184333j:plain

ちなみに、拡張していない当時のままのトンネルの入り口はこのサイズ。

f:id:Pablo21:20200429184255j:plain

現地ガイドが入り方を実演してくれました。体格の小さいベトナム人でも、なんとかぴったりという大きさ。

f:id:Pablo21:20200429184243j:plain

中に入って蓋を閉じてしまえば、地上から見てもどこが入り口か全くわかりません。

f:id:Pablo21:20200429184230j:plain

地上に所々置いてある一見するとただの岩に見えるこれは、実は地下トンネルの通気孔。見事にカモフラージュされており、これでは上空の爆撃機からは判別がつくはずもありません。

f:id:Pablo21:20200429184418j:plain

ベトコン地下司令部の再現。さながら映画の世界です。

f:id:Pablo21:20200429184204j:plain

内部にはコウモリがうろうろしているので、苦手な方はご注意を。

f:id:Pablo21:20200429184219j:plain

ルートの最後には、米兵・南ベトナム兵を陥れるためのトラップの数々も展示されています。かなりエグい器械ばかりなので、詳細は省略。

f:id:Pablo21:20200429184142j:plain

そして、ベトコンが主食としていたキャッサバの試食も。右側に添えている塩とピーナッツの粉末がよくマッチしており美味しかったですが、毎日これと言われるとウンザリでしょう。

f:id:Pablo21:20200429184153j:plain

 これにてツアーの行程は終了。もう15時近くになっていましたが、この後はツアーに含まれているランチへと向かいます。

もうサイクリングも無いので、心置きなくビールを飲んでやっとリラックス。日本を出てからまだ半日しか経っていないのですが、ほぼノンストップで動いたこともあり、ビールが染み渡り最高の休日でした。

f:id:Pablo21:20200429184131j:plain

ランチ後は車でホーチミンシティまで帰還。帰りは渋滞に巻き込まれ市街地に着いたのは18時前になりました。前夜は深夜便で寝不足だったこともあり、この日の夜は出かけることもなく早々に寝落ちです。

 

1日目:JAL JL79 羽田〜ホーチミンシティ ビジネス

4ヶ月ぶりの更新。コロナ禍により本業の方が慌しくなり、海外渡航が制限されてしまっていることもあってブログは放置状態でした。ようやく色々と一段落したので、そろそろ再開します。まずはコロナ前最後に行ったベトナム渡航の話から。

 

昨年夏以来、半年ぶりのJL79便。 東南アジアでは唯一ANAと競合せずJALのみが深夜便を飛ばしている路線です。そのせいか、いつまでもフルフラットにならず旧型シート機材が充てがわれているのは前回も今回も変わらずでした。

今回羽田に着いたのは、少し早めの22時。まだ2月のこの頃は国際線もほぼ平常通りで、欠航となっているのも北京行きのみでした。

f:id:Pablo21:20200420000652j:plain

早々にチェックインを済ませラウンジへ向かうと、ラウンジ入り口にこの立て看板が。ここにたどり着ける人はチェックイン済みの乗客だけなので、ここに立てて実効性は無い気がしますが。

f:id:Pablo21:20200420000705j:plain

ラウンジは今回もまだサクララウンジスカイビューを間借りした仮設のファーストクラスラウンジです。年末にシンガポール便に搭乗した際に利用したので今回は割愛。

ただ、シャワールームだけは前回と違い、かなり離れた本館4階へと案内されました。シャワールーム以外はまだ改装工事中で、天井も剥き出し。このタイミングでしか見られないレアな光景でした。

f:id:Pablo21:20200420000806j:plain

この日の座席は1K。隣席は空席ですが、ペットボトル、アイマスク、アメニティ等はセット済み。メニューだけが予約済みの席に置いてあるのでした。不思議な差の付け方。

f:id:Pablo21:20200420000817j:plain

そのメニューの内容はこちら。今回は到着後すぐにアウトドア系のアクティビティに参加予定なので、少しでも睡眠時間を確保したいので食事はパスします。

f:id:Pablo21:20200420000838j:plain

ということで、離陸後はすぐに就寝。足下は広いのですが、やはりフルフラットにならないのは大きなウィークポイントです。そういう意味ではANAにも同路線に参入してもらって競合が生まれた方が良いのかもしれません。

f:id:Pablo21:20200420001712j:plain

それでも着陸直前まで熟睡し、クルーに起こされるともうホーチミンの夜景が眼下に見えました。

f:id:Pablo21:20200420001725j:plain

定刻より少し早めの5:40頃に到着。ビジネスクラスなので最初の方で降機出来たことに加え、JAL便がこの日最初の到着便だったこともあり、イミグレは10分もせずに通過です。

f:id:Pablo21:20200420002243j:plain

到着ロビーから外に出ると、早朝にも関わらずタクシー客引きは健在。適当にあしらい、朝食に入れるような場所を探します。

f:id:Pablo21:20200420002258j:plain

朝早かったせいか到着ロビー周りはファストフード等まだ閉まっており、出発ロビー階まで上がって来て、開店しているフォー店を発見。

f:id:Pablo21:20200420002325j:plain

これで500円はベトナムにしては高いと思いますが、さっぱりした味付けで朝食にはちょうど良い内容。機内で寝起きにサーブされる食事よりはよっぽど健康的ではないでしょうか。

f:id:Pablo21:20200420002402j:plain

食後は到着ロビー階に戻り、再びタクシーの客引きをあしらって、Grabで市街へと向かいます。

f:id:Pablo21:20200420002349j:plain