Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3~4日目:ルクソール遺跡群観光

到着翌日は事前予約したプライベートツアーでナイル川西岸へ。5月は気温が高く昼間は暑さが厳しいとのことで、朝7時出発でお願いして7:30過ぎには王家の谷に到着しましたが、この早い時間帯でもすでに観光客の姿がちらほらと見えます。

代々の王の墓が並んでいるので色々と周りましたが、一番インパクトがあったのはやはりツタンカーメンのミイラ。将来的にはカイロでオープン予定の大エジプト博物館に移されるという話もあるみたいなので、ここで見られるのはもうそんなに長くないかもしれません。

さらに、通常のチケットに加えて追加料金1,800ポンド(=約6,000円)が必要となるセティ1世の墓にも。追加料金が必要なだけあってか団体客はほとんどおらず、他の墓にはあるようなアクリル板や木製の柵が無く壁画を目前とマジマジと眺めることが出来ました。3,000年以上前のものとは思えないカラフルな彫刻です。

王家の谷の次はハトシェプスト女王葬祭殿。1997年に日本人観光客も犠牲になったイスラム過激派によるテロ事件の現場です。観光客にネガティブイメージを持ってほしくないのか、特段犠牲者を悼む祈念碑のようなものは見当たりませんでした。

ハトシェプストはテレビドラマかのようなドロドロした展開で女王に就いたというガイドの話が最も印象に残りました。この壁画も色々とあって、ハトシェプスト本人の絵だけ削り取られているそうです。

3ヶ所目は王家の墓を建設した職人たちの居住地であるディール・エル・メディナ。ここに着いたのは11時頃でしたが、この時間帯になると気温も40℃近くなりかなり体力的にもキツくなってきます。

ここにもいくつか墓があり壁画を楽しむことができます。これはエジプト航空のモチーフにもなっている天空の神ホルス。

この日の最後はアムン神殿。代々の王が増築を繰り返したらしく、何重もの壁で囲まれたかなり大きな神殿です。

色はほとんど剥げ落ちてしまっていますが、サイズが大きい分壁画の迫力はかなりあります。またここは墓と違って内部へのガイドの同伴が可能なので各壁画の説明をきちんと聞けるのが良いところ。

翌日は東岸の見どころへ。こちらはツアーではなく、エジプトで最もメジャーなライドシェアアプリを駆使して自力で周りました。まずやってきたのはカルナック神殿。巨大な円柱が並んでいるさまは圧巻でした。作られた時代によってレリーフの精巧度合いに差があるのも見どころ。

広大な遺跡の一部では、修復作業が現在も進行中。まだまだ男社会のムスリム国家エジプトにおいて、このような作業を数多くの女性が担っているのは印象的でした。

そして最後にルクソール博物館。

ミイラ等も展示されているので見応えはあるのですが、解説が少ないので前提知識がないと理解度は低め。ただ、今回は5月ということで40℃を超える気温の中で外の遺跡巡りはかなり体力を奪われましたが、ここはルクソールの主要な見所では唯一の屋内施設ということで冷房が効いているので快適に見学することができました。