Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

6~7日目:ラゴス滞在(鉄道・ホテル・治安・食事)

ラゴスのMile 2まで着いたら、まずは鉄道に乗って市内へ。乗車には日本でいうSuicaのような専用カードが必要なので、チケット売り場でまずは購入。カード代が500ナイラ(=約70円)、運賃はMile 2から終点のMarinaまで375ナイラ(=約50円)とかなりリーズナブル。

ちなみに、カード購入にはナイジェリア国内の電話番号が必要ですが、桁数・形式(080,090等で始まる)が日本と同じなので、日本の電話番号を伝えておけば問題なくカード発行できました。

時刻表の抜粋。30~40分に1本程度の運行で、そこまで頻度が高いわけではありません。ちなみに日曜は運行形態が大きく異なり、本数が大幅に減るので要注意。

数ヶ月前に開業したばかりなのでまだピカピカの車両。中国からの融資で建設された鉄道のため車両も中国製なのは当然なのですが、運転士まで中国人だったのには驚きました。中国に技術移転という発想がないのか、それともナイジェリアの人材水準が低すぎて運行を任せられないということなのか・・・。

運行頻度が少ない割には車内はガラガラ。運賃はそこまで高くないのですが、ルートが限られすぎていて従来の乗合バスに比べるとまだ使いづらいのかもしれません。

現在の運行区間はMarina〜Mile 2のみ。将来的にはMile 2より更に西にあるOkokomaikoまで延伸が予定されているほか、他の路線もまだまだ増える予定だそうです。

車窓を眺めていたら、スラム街の真上を通ったのでよく眺めることができました。この角度からスラム街を見る機会は無かったのでゴミまみれの中で人が生きている光景は結構な衝撃です。

終点のMarina駅は高架駅。ホームからはエスカレーターで下に降りるのですが、えすかれーたーに行列が出来ていました。何かと思ったら、エスカレーターに乗り慣れない人が何人かいるようで、うまく乗るタイミングを掴めずに入り口で躊躇していた模様。エスカレーターに乗ったことがないなんて、ナイジェリアの発展途上具合を改めて痛感しました。

ちなみに、この写真の右に写っているのは、何回か乗ろうとトライしたものの結局私は無理と言って階段で降りていっているおばちゃんです。記憶がないような小さい頃からエスカレーターに乗り慣れている先進国の人間にはわからない感覚。

ホテルはVictoria IslandにあるDe Rigg Place Victoria Island。ラゴス市内にいくつかあるローカルのチェーンホテルで、大手OTAの事前決済で朝食込み1泊$51.50で宿泊できました。清潔感は十分あるのですが、シャワーのお湯が若干ぬるかったのが少し残念。Wi-Fiも途切れがちで少し不満はありましたが、値段を考えればまあ妥当な水準だったかと。

朝食はWesternとAfricanの2種類から選べるので、2泊でどちらも試してみました。こちらはWestern。見ての通り大したことはないですが、アフリカでは気軽に外で朝飯を探すのも大変なので、ホテルでサーブしてもらえると助かります。

そしてこちらがAfrican。白い蒸しヤムイモはモサモサしたプレーンな味の一方で、卵のピリ辛ソースがかなり美味しかったです。

ラゴスは大きく分けると3つのエリアに区分されており、南からそれぞれVictoria Island・Lagos Island・Mainlandという構成。今回の旅でいうと、Mile 2がメインランド、Marina駅はラゴスアイランド、ホテルはヴィクトリアアイランド(通称VI)にそれぞれ所在しています。

VIはこの3エリアの中で最も安全。大使館やオフィスビル等が並んでおり、治安が心配なラゴスですが、ここであれば日中は1人で歩いても特段問題が無さそうです。

ラゴスアイランドは商業の中心で、大きなマーケットや市内バスの発着ターミナル等があります。VIに比べるとアフリカ感が強くなりますが、ここも歩いていてそこまで治安が心配になる雰囲気はありませんでした。ちなみに、ラゴスアイランドの東側にあるIkoyi地区は高級住宅街が並んでおり、こちら側は治安の問題もほぼなさそう。

ラゴスは市内移動については、Uberが使えるので徒歩では遠そうなところに行く時に便利。ドライバーとマッチすると、ドライバーからApp内で電話がかかってきて行き先を訪ねてくるケースが何回かあったので、きちんと電話は出られる状況にしておいた方が良さそうです。

郊外のモールもUberに乗っていけば楽々。南アフリカ発のチェーンスーパーSHOPRITEを見ると、英語圏アフリカにいることを実感します。

ラゴスには駐在員の知り合いがいるので、夜は合流しておすすめの現地料理レストランYellow Chiliへ。LonelyPlanetにも載っている有名店で、VIにあるだけあって良い雰囲気でExpatで賑やかなお店です。

色々食べましたが、特に西アフリカの定番米料理であるジョロフライスが、エビ等のシーフード入りでパエリアのような出来上がりになっており非常に美味でした。

他にも現地感満載の料理が色々。これらを腹一杯食べて現地ビールを何杯か飲んでも1人16,000ナイラ(=約2,200円)と、このクオリティにしてはリーズナブルで満足できました。