今までに乗り継ぎでの1泊を2度経験しているラスパルマスですが、明るい時間帯に町中を歩くのは今回が初めて。とりあえず観光客が集まる旧市街の見所だけ押さえておきます。
旧市街の目抜き通りであるトリアナ通り。歩行者天国になっており、観光客向けの商店やレストランが軒を連ねます。
トリアナ通りを突き抜けて更に南へ進むと、雰囲気ある旧市街の街並みが広がっていました。
旧市街で一番目立つ建物はサンタアナ大聖堂。1500年に建設され、カナリア諸島を代表するカテドラルです。
これはCasa de Colón、日本語に訳すと"コロンブスの家"です。コロンブスはスペインから新大陸を目指す途中、燃料や食料の補給を行うためにラスパルマスに立ち寄りました。その際にこの島の総督を訪ねて支援を求めたのですが、その時の総督邸がこの建物。なので、正確には"コロンブスの家"というのは間違った表現な気がしますが、有名になった者勝ちということでしょう。
ラスパルマスは街のすぐ裏手まで山が迫っており、坂の多い街。個人的にはアルジェを思い出させる風景だと感じました。
続いて、バスに乗って目指すのはカルデラ・デ・バンダマ(Caldera de Bandama)という場所。名前の通り大きなカルデラがあり、その周囲をハイキングすることが可能とのことです。サンテルモのバスターミナルが311番のバスで向かいます。
バスに乗ること30分で、バンデマの村に到着。小さな山村です。
ハイキングコースは(1)丘の上に登りカルデラを一望するルート、(2)カルデラの周囲を一周するルート、(3)カルデラの底へ降りるルートの3つがあります。(1)→(2)の順番で周り、時間が無いので(3)はパスすることにしました。(1)のスタート地点は、バス停のすぐ横にあるこの坂道。
生えている植物が独特。これはサボテンでしょうか。
15分ほどで丘の上に到着。標高569mです。実はこの丘は車でもアクセス可能で、観光客で賑わっていました。
ここから一望できるのがこのカルデラ。直径1,000m、深さは200mにも及ぶとのこと。大迫力です。
カルデラと反対側には、奥にラスパルマスの市街地まで見渡すことが可能。
丘の頂上から車道に沿って10分ほど下ると、カルデラの縁を一周するルートのスタート地点。ここは看板があるので迷わないでしょう。Maps.meにも載っています。
外周は3kmほどで、45分ほどで1周できます。それなりにアップダウンがあり、足元も砂質の地面が多く滑りやすいので、サンダル等は避けた方が良いでしょう。
外周は細い箇所だとこの程度の場所も。
ここから下を覗くとこんな感じです。足を滑らせたら下まで一直線。
先ほど登った丘の頂上はあちら。カルデラの下には小屋のようなものがありますが、人は住んでいないはず。
外周のゴールはゴルフ場。ハワイが日本人に人気のゴルフ場であるように、カナリア諸島はヨーロッパ人にとって良いゴルフ場なのかもしれません。
ハイキング後はバスでラスパルマスへ戻りましたが、2時間に1本しか運行のないローカルバスのため、バス停で30分近く待つことになりました。
カルデラデバンダマ、本数が少ないとはいえ公共交通機関でアクセスも可能ですし、半日で行ける気軽なハイキングコースとしてはなかなか良いところでした。