ホテルで1泊した後は再び空港へ。ホテル前のバスターミナルから空港まで直通の急行バスが30分間隔で出ているのでアクセスは抜群です。
今回の搭乗は1年半ぶりのビンテル・カナリアス便。まさかこんなにすぐに再びビンテルに乗る機会があるとは思いませんでした。
この日のビンテルのチェックインカウンターはガラガラ。日本人はモロッコのビザは要らないの?とスタッフに訊かれましたが、不要と答えるとそのまますぐにボーディングパスを発券してもらえました。
この日の出発便。スペインの他ドイツ、オランダなど欧州各地への便が多く、地理的には近いはずのアフリカ方面へのフライトは今回搭乗するラーユーン便しかありません。
この空港のラウンジは1カ所。プライオリティパスで入場可能です。
中は天井も低く暗い雰囲気。
食事類はドーナツ、フルーツ、ビスケット等。後は冷蔵庫の中にサンドイッチが一応あります。
このラウンジの良い点はテラス席があるところ。この時期のカナリア諸島は気候も最高で、良い日光浴になります。滑走路が目の前なので飛行機の離発着も見放題です。
ビンテルの出発ゲートは一番端っこ。ゲートの直前に出国審査ブースがありますが、職員が1人しかいないため、便出発の直前は行列が出来ます。
時間通りに搭乗開始。ビンテル便の場合は漏れなくバスゲートです。
機材はATR72-600。後方からの搭乗です。ヘジャブを着用した女性の多さに、欧州圏を離れてイスラム圏へ向かうフライトであることを実感させられます。
写真ではイマイチ伝わりませんが、かなりの強風でした。
バス1台で乗客全員を運んだので、一通り搭乗が終わるとすぐにドアクローズ。
クルーが座席を周って希望者に新聞を配布していました。今時エコノミークラスでは珍しいサービスです。といってもカナリア諸島の地方紙2紙のみですが。
離陸。一路アフリカへ。
ラーユーンは、地理上では西サハラという帰属未確定地域に位置する都市ですが、実効支配をしているのはモロッコ。機内でも当然のようにモロッコの出入国カードが配られました。
この区間は距離143マイル、飛行時間45分と、羽田〜中部よりも短い距離。機内サービスも簡素で、チョコレートバーと水が配られるのみでした。前回搭乗時にビンテルの機内食は気に入っていたので少し残念。
食べ終わって出入国カードを書き終わる頃にはもう下降中。海岸線を越えてアフリカ大陸に突入です。
一面砂。サハラ砂漠の端に位置しているので、緑は全くありません。
到着。この空港の発着便はラスパルマス線が唯一の国際線で、他はモロッコの国内線が1日数便離発着するのみ。身の丈にあった小さなターミナルです。
ラーユーン・ハッサン1世空港。ハッサン1世とは19世紀のモロッコ国王の名前だそうです。
モロッコ領であることを知らしめるかのように棚引くモロッコ国旗。国際的な認知は受けていませんが、第一印象としてはモロッコ本土と全く違いが無さそうに見受けられます。