Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

5日目:大韓航空 KE713 釜山〜成田 ビジネス

国内線ターミナルから外に出ると、すぐ左手に見えるのが国際線ターミナル。十分歩いて移動できる距離です。

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国際線ターミナルは、規模は大きく無いながらも賑わっています。

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大韓航空は保安検査入り口に一番近いベストポジションのカウンターを確保していました。まあ韓国のフラッグキャリアですから当然でしょう。ただ、今回は金浦で既にボーディングパスを入手済みなのでここは立ち寄ること無くスルー。

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行き先を見ると、ほとんどが日本行き。大阪行きに至っては30分間隔で飛んでおり、国内線かと思うような頻度です。

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出国後は大韓航空ラウンジへ。JALもここを利用するようです。

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ハブ空港でも無いのであまり期待はしていませんでしたが、まさにその通り。椅子がただ並んでいるだけで、金浦の国内線ラウンジと大差ありません。最低限のフード類が置いてあるのが辛うじて国内線ラウンジとの違いですが、それでもサンドイッチや辛ラーメンなど特に食指が伸びるものはありませんでした。

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ちなみに隣りはエアプサンのラウンジ。LCCのラウンジとは少し奇妙な感じもしますが、エアプサンアシアナ航空の子会社であり、アシアナが釜山発着便の大半をエアプサンに移管してしまったのに伴い、ラウンジの運営も移管されたようです。

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定刻で搭乗開始。

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この日の機材はB737-900。ビジネスクラスは8席設定があるのですが、他の乗客は誰もいませんでした。

ちなみに、やはりこの短距離路線ではビジネスクラスの需要が少ないのか、大韓航空の釜山〜成田線は今年11月の冬スケジュールより機材がモノクラスのA220-300(CS300)に変更になり、ビジネスクラスの設定は廃止されています。

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単通路機ということでソウル線に比べるとシートは劣りますが、サービス内容は変わりありません。離陸前にはウェルカムドリンクとナッツがサーブされました。

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ゲート出発。離陸前に整備員が手を振ってくれるのは日本だけではなかったようです。

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日系LCCのピーチももちろん釜山に就航しています。これくらいの距離であればLCCでも全く問題無いでしょう。

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離陸。

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山沿いに拡大していく釜山の街。

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離陸後、機内食メニューが配られます。メインはお馴染みのビビンバか和食の2択。

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大韓航空に乗ると、いつも同じとわかっていてもやはりビビンバを頼んでしまいます。

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ご飯のパックを器に移すと入れ替わりにスープが出てくるところまで必ず一緒。もう覚えました。

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ワインはミニボトルでサーブされます。日韓線の距離を考えれば仕方ないのかもしれませんが、少し残念な気も。

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ちなみに、大韓航空の日韓線に乗るたびにいつも不思議に思っているのですが、ワインの選択肢が赤かポートのみで白がありません。韓国では白ワインはあまり好まれないということなのでしょうか。

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一応デザートとしてフルーツも。

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福井県あたりから日本の上空へ。

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成田に着いたのはもう暗くなり始める頃でした。

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5日目:大韓航空 KE1113 金浦〜釜山 エコノミー

仁川から金浦への移動は、普通はバスか鉄道の2択になります。今回は乗り継ぎ時間も十分ありますし、ゆっくり座って行きたかったのでバスを選びました。

鉄道は現金(もしくはICカード)のみですが、バスはクレジットカードが利用可能なのも利点。到着ロビー外の有人チケット売り場で購入しました。運賃は5,000ウォン(=約500円)です。

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韓国のバスはこのように窓ガラスに行き先がプリントされているケースが多い気がします。バス乗り場にたくさんのバスが並んでいても、これなら迷いません。金浦空港を経由してソウル市内まで行くバスのようでした。

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今回のバスは4列シート。それでもこの通りガラガラだったので全く問題無し。

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30分ほどで金浦空港に到着。まずは国際線ターミナルに停車した後に、国内線ターミナルに着きました。

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金浦空港の国内線利用は初めて。まずはチェックインフロアへ向かいます。

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カウンターの前には自動チェックイン機が並んでいます。とりあえずこれでチェックインに挑戦。

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今回のルートは金浦⇒釜山⇒成田という乗り継ぎ旅程なのですが、チェックイン機では国内線区間のみチェックインが出来ました。レシートのような見た目ですが、これでもきちんとしたボーディングパス。

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続いて、国際線のボーディングパスも受け取るために有人カウンターにやってきました。釜山経由で成田行きだと伝えると、あまりそういうケースは無いようか少し手間取っている様子。まあ、普通の人は金浦⇒羽田の直行便に乗るでしょうから、このルーティングがレアケースであることは容易に想像できます。

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カウンタースタッフが電話で他の部署と連絡を取り合ったりすること5分ほどで、無事乗り継ぎ便のボーディングパスも印刷されました。こちらはきちんとした台紙に印刷。

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そして嬉しいことに、金浦での国内線ラウンジのインビテーションまで一緒にもらえてしまいました。この区間はエコノミーなのでラウンジアクセスは無いかと思っていたので、これはラッキー。

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仁川までのアシアナ便の遅延の可能性を考えて余裕のある乗り継ぎにしていたため、まだ出発まで3時間ほどあります。なので、空港隣りのロッテモールで適当に時間つぶし。

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モール内の韓国料理屋で適当に早めの昼飯を済ませました。それにしても、このモールには日本料理の店がいくつもあり、韓国での和食の人気を感じます。

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ロッテモールの入り口近くの地下鉄駅改札前にあったのは、なんと竹島(韓国名:独島)の模型展示。この領土問題に関する韓国人の執念は日本の比ではないようです。

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1時間ほど前に空港に戻ってきて、そのまま制限エリアへ。

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ここにも竹島の展示がありました。

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"Dokdo is a source of pride for the people of Korea"とのこと。韓国側としては領土問題は存在しないというスタンスなので、当然そのことには言及されていません。

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ラウンジは保安検査を越えてすぐの左手側、階段を登った2階にあります。

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内部はまあ日本の地方空港の国内線ラウンジレベルといったところでしょうか。羽田に比べるとかなり小さいですが、金浦空港の利用客も羽田空港に比べるとかなり少ないので、身の丈にあったサイズだと言えます。

フード類はクラッカーがあるくらいで、他はドリンク類のみ。

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搭乗時刻になりゲートへ。金浦空港自体は歴史のある空港ですが、最近改築でもしたのか国内線ターミナルの内装は近代的。

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ゲートに着くとほぼ搭乗は済んでおり、並ぶことなく機内へ。搭乗開始時刻は出発予定時刻の15分前に設定されていることからも想像できる通り、日本の国内線と同水準のスムーズな搭乗が行われているようです。

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タキシング中に見えたB747。金浦からは済州便に投入されています。今時国内線でB747をガンガン飛ばしているのなんて、韓国くらいのものではないでしょうか。

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離陸。金浦空港は都会に位置しているかと思いきや、飛び立つ方向によってはすぐに田畑の並ぶエリアもあるようです。

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開発中の新興住宅地。東京以上に人口集中が激しいソウルですから、こういったニュータウンがいくつもあるのでしょう。

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機内サービスはドリンクのみ。この辺りは日本の国内線と一緒です。

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そういえば、私にドリンクの確認をする時、クルーは自然に英語を使っていました。日本人と韓国人の見た目はなかなか見分けがつかないことも多いと思いますが、私にだけ韓国語ではなく英語を使ってきたのは驚きです。きちんと座席番号毎の国籍まで把握しているとは感心。

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羽田〜伊丹より近い金浦〜釜山。1時間であっという間に釜山に到着しました。

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釜山空港の国内線到着ロビーはかなりこじんまりとした造り。ここから歩いて国際線ターミナルまで移動します。

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4日目:アシアナ航空 OZ578 アルマトイ〜仁川 ビジネス

今回は帰りもアシアナ航空で。23:10発のフライトなので、余裕を持って21時過ぎには空港にやって来ました。

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アルマトイの空港は今回初めての利用ではなく、実は10年前にも1度利用しています。到着時は全く記憶にある風景と違いましたが、出発ロビーは辛うじて当時の面影があり懐かしい気分。

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アシアナ航空のチェックインカウンターの前に来ると、エコノミー側はかなりの行列でした。しかも1列になっておらず、カウンター毎に列が形成されているという非効率な形。

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幸い、ビジネスクラスカウンターは別立てで設置されていました。空いていたのでエコノミー客が手続きをしていましたが、その人が終わればすぐにこちらの番。仁川までの1区間のみなのでチェックインもすぐ完了です。

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ラウンジインビテーションももらいました。ただ、Asiana Loungeと書いてありますが直営ラウンジがあるわけではありません。

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出国審査をパスして出発フロアへ。ここも見覚えがあります。

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小さいですがカザフスタンの土産物店もあります。バラマキ土産に向いていそうなお菓子類の取り扱いもあり、値段も市内と変わりなかったので以外と有用かも。

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大きく掲示されていたのはエジプトのリゾート地、シャルムエルシェイクの広告。ビザの関係かロシア人に人気のリゾート地として有名なところで、カザフスタンに対するロシアの影響力を感じます。

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この時間の出発便はウルムチ、北京、タシケント。深夜は国際線の大半を占めるはずのロシア便が無いので、ここは東アジアの空港かと思うような顔立ちの人ばかりでした。

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そしてラウンジ。アルマトイの空港には共用ラウンジ1つしかなく、ここをハブとするエアアスタナも含め、就航している全エアラインがここを利用することとなります。ちなみに、プライオリティパスでも利用可能。

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内部は狭い造り。人が多く混雑していることに加え、窓が無いことによる閉塞感もあり、あまり居心地の良い雰囲気ではありません。

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フードコーナー。一見数は揃っているように見えますが、ドライフルーツやクッキーなどの乾いたスナックばかりです。

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しかも面白いのは、このフードコーナーは以下の航空会社のインビテーションを持つ利用者限定だということ。主にエアアスタナ以外のエアラインです。

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エアアスタナ利用客は、このカウンターで何か注文が出来るようでした。少なくともフードコーナーの食事よりはまともなのでしょう。

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逆により悲劇的なのはプライオリティパスの利用客。カウンターの横に置かれたこの数種類のビスケットが並ぶコーナーがプライオリティパス用です。一つのラウンジの中でここまで利用者の区分によって区画を分けているのは今まで見たことが無く、あからさまに差をつけるのはあまり好ましい運用とは言えない気がしますが。

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 ちなみに、ちゃんとした食事を摂りたい人には有料メニューがあります。これは全利用客で共通。

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サンドイッチ2,000テンゲ(=約600円)、サラダ2,500テンゲ(=約750円)と市内に比べるとずいぶん高いですが、空港という立地を考慮すれば仕方ないでしょう。

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アルコール類も有料。フリードリンクはプライオリティパスであれば水と紅茶のみ、航空会社のインビテーション持ちでもジュース等のソフトドリンクしかありません。

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ラウンジ内にアシアナ航空搭乗開始のアナウンスが流れたのでゲートへ。既にかなりの人が集まっていました。

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狭い扉から通路に出た先でボーディングパスのチェックがあります。通路に出ればビジネス客用の優先レーンがあるのですが、この扉で詰まってしまって前に進めず。動線を考慮した造りになっていません。

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なんとか搭乗。往路はほぼ満席でしたが復路は空席が目立ち、30席中埋まっていたのは10席ほどでした。ちなみにクルーは往路と同じ。

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離陸前のウェルカムドリンクはオレンジジュース。この段階でミックスナッツも配られました。離陸後はすぐ寝る乗客が多いからでしょう。

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続いて配られたのはペットボトルの水。どうやら韓国搭載品のようです。

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その次はアイマスクと耳栓。ここまで全て離陸前で、完全に夜行便仕様のサービスです。

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特段混雑する空港でも無いので、ゲートを離れるとすぐに離陸。仁川までの飛行時間は5時間しか無いので、離陸後はすぐに横になりました。

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クルーに起こされたのは着陸の1時間前。ちょうど空が明るくなり始めるころでした。

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飛行位置でいうと、天津を過ぎたこのあたり。

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朝食を運んできてもらいます。一応メインは2種類から選択可能。

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洋食を選びました。日系の東南アジア線の朝食あたりと比較するとちょっと寂しい内容でしょうか。ヨーグルトのハングル文字を見る限り、この便は機内食も仁川で往復分を積み込んでいるようです。

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南側から仁川へアプローチ。

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定刻通りの到着。韓国の到着ではお馴染みの出発国の国旗でお出迎え。日本便だと日の丸だけでなく日本語の表示もあるのですが、さすがにカザフ語までは対応していないようです。

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仁川はイミグレで長蛇の列に遭遇することが時たまあるのですが、この日はそういうこともなくスムーズに通過。ここからはバスに乗って金浦へ向かいます。

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4日目:アルマトイ滞在 (2) チャリンキャニオン国立公園

アルマトイ滞在2日目にして最終日の今日は、市内を離れて郊外にあるチャリンキャニオン国立公園というところへ向かいます。

公共交通機関はあまり便利なものが無いので、Outfitter KZという現地旅行会社を通じて専用車をチャーター。プライベートツアーで190ドルと良いお値段です。

朝7時ホテル前でドライバー兼ガイドのと合流し、すぐに出発。

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出発して2時間ほどで、チャリンキャニオンの手前にあるバイセイト(Байсеит)という町に到着。ここでランチを調達します。

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メイン通りの左右に並ぶ商店から適当に調達。果物類は種類が豊富で困りません。

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パン屋もあるので、ここで鶏肉やツナが詰まったサモサをいくつか購入。他にもハムやチーズ、トマトなどを買ってサンドイッチを作るのもありかもしれません。

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バイセイトまでは中国国境へと繋がる幹線道路だったのですが、ここから先は脇道へ。何も無い平原地帯にひたすら真っ直ぐ伸びる道路で、運転好きな人には楽しいルートかもしれません。

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バイセイトから1時間でチャリンキャニオンに到着。

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駐車場に車を停めて外に出ると、広がるのはこの絶景でした。

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チャリンキャニオンは名前の通り渓谷が連なるエリアで、カザフスタンのグランドキャニオンと呼ばれることもあるそう。本家に比べると落差は小さいですが、それでも圧巻の風景です。

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ここからはトレッキングルートに沿って渓谷の下へ。下りる道は意外と急で転んでいる人も何人か見かけました。

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ここは午前中に来るのが正解。もう10月ですが直射日光を遮るものが無く、10時頃でもすでに汗ばむほどでした。

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アルマトイを朝早くに出発したせいかまだ観光客も少なく、とても静かな環境です。風の音しか聞こえない静寂に包まれながら歩くのは清々しい気分。

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2.5kmほど歩くと、エコパークなるキャンプ施設に到着。ここでは自前のテントを張ることもできますし、遊牧民の使う移動式テントであるユルトに泊まることも可能なようです。

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エコパークの脇には川も流れ、釣りをしている家族連れも。

ふとこの川はどこに流れ着くのか気になって調べてみると、なんとアルマトイ北部にあるバルハシ湖までしか行かず、その先はどこの海にも繋がっていないのでした。日本人の感覚的には川は下流に辿れば必ず海に出るものですが、海が遥か遠くのカザフスタンではそんな常識も通じません。

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ユルトの中を見学。観光客用らしくきちんとデコレーションされており快適そうです。

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エコパークから駐車場まで同じ道を引き返す途中、こんな車にすれ違いました。歩くのが面倒な人は送迎もしてもらえるようです。

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駐車場に戻ってくる頃には、アルマトイから来たと思われる大型バスが何台も。早朝に出発して正解でした。

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通常のアルマトイ発のグループツアーだとここまでですが、今回はプライベートツアーなのでまだまだ奥の方も車で周ってもらいます。続いてやって来たのが、"月の谷"と呼ばれるエリア。

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月の谷というとチリ、ボリビア、ヨルダンなど世界各地に同じ名前の景勝地はありますが、ここもそれらと同じく、緑の無い荒涼とした風景が月を思い起こさせるという理由で名付けられています。ここは下まで降りるとかなり深いため、上から眺めるだけで終了。

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この辺りまで来ると完全にオフロード。ドライバー兼ガイドのグリゴリーは元ソ連の軍人のため、運転スキルは折紙付です。

ちなみに、グリゴリーはウクライナ生まれなのですが、ソ連軍兵士としてアルマトイ駐留時にソ連崩壊を迎えたため、そのままカザフスタンに残ったという激動の人生を歩んだそう。こういう話を聞くと、平和な日本に暮らせることに感謝。

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遠くに走っているのは馬の群れ。まさに遊牧民の世界です。

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丘の上に馬のシルエットが見えます。馬に高い所に登る習性などあったのでしょうか。

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3ヶ所目にやって来たのは石の棚(stone shelf)と呼ばれる場所。切り立った崖の上にある場所で、遥か下には先ほどキャンプ施設の脇に流れていたものと同じ川が見えます。ここでランチ休憩。

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標高差は250mとのこと。切り立っていますが当然柵などはありません。落ちたら助かる見込みは無いでしょう。

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最後の4ヶ所目はチャリンキャニオンが一望出来る場所。午前中にトレッキングをしたのはちょうど川の反対側でここから見えるあたりです。

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ゴツゴツした不思議な景観がたくさん。ここからアルマトイに戻ると既に18時過ぎで1日がかりのツアーでしたが、自然好きにはかなり楽しめる大満足の内容でした。

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いつも通りの弾丸ツアーなので、この日の深夜便で帰国の途につきます。ホテルに戻ったら荷物をまとめ、空港に行く前に最後の夕食のため、ロンプラオススメのロシア料理店"ゴスチ"に立ち寄りました。

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店内は帝政ロシア時代の邸宅風ですが、日曜の夜だからかほとんど客がおらず。

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ロシア料理の定番をいくつかオーダー。まずはビーフストロガノフ。日本だとデミグラスソースを使うので赤いですが、本場は白です。

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当然ボルシチも。

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それからロシア料理では個人的に欠かせないペリメニ

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 食後はレストランからUberを呼んで、そのまま空港へ直行しました。

3日目:アルマトイ滞在 (1) 市内散策

今回宿泊したのはRitz-Carlton。おしゃれな雰囲気のロビーでもちろん英語も通じ、外部とは別世界のような場所です。

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アルマトイで最も高いビルに入っているだけあって眺めも最高。朝目覚めるとアルマトイの南側に連なる天山山脈が綺麗に見えました。

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到着翌日は市内をぶらぶらしてみます。まずはロンプラで当たりをつけたКаганат(カガナト)という大衆食堂で朝食。学食のような形式で、ディスプレイに並んだ選択肢の実物を見て選べるので、言葉が通じなくても指差しで簡単に注文できます。

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中央アジアと言えばやはりラグマン。トマトベースのスープを使った肉野菜うどんのようなもので、日本人の口に合うことは間違いありません。私のお気に入り料理の一つ。

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同行人は肉団子とスープを。計3品で1,500テンゲ(=約450円)とお手頃で満腹になれる良い店でした。

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腹を満たしたら、地下鉄で移動。開通は2011年なので独立後なのですが、必要以上に深くまで真っ直ぐ降りるエスカレーターなど、モスクワなど旧ソ連圏の地下鉄と似た雰囲気になるのは何故でしょうか。

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それでも開業からまだ年月が経っていないだけあって、車両はモスクワに比べると随分新しめ。まだ1路線しか走っていませんが、一応2号線・3号線に向けた拡張計画はあるようです。

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地下鉄でやってきたのは、その名も28人のパンフィロフ戦士公園。第2次世界大戦にカザフスタンから参戦し、ソ連の対独戦におけるモスクワ防衛で戦死した28人の兵士を記念する公園です。

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愛国心を煽るような銅像がいくつも並ぶ、いかにもソ連らしい雰囲気の公園です。

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この公園の一番の見所は、ゼンコフ教会と呼ばれる美しい正教会。中のイコンもきっと見応えがあるのでしょうが、残念ながら改装工事中でした。

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秋晴れの良い気候で、散歩をするには絶好の陽気。

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木の上にリスを見つけました。まさに都会のオアシスといった感じのところです。

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公園のすぐ近くにあるのが中央バザール。昔は建物の無い青空市場だったようですが、その頃から野菜を中心とした生鮮食品を扱っていたことためにグリーンマーケットと呼ばれており、そのため屋内市場に転換した際にも建物の外壁を緑色に塗ったとのこと。

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現在でも地元住民の台所です。入り口から中に入るとまずはドライフルーツの区画。

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中のおじちゃん達は皆ウズベキスタン人。中央アジアの中でもウズベキスタンが特にドライフルーツの産地らしく、そこから運んできているようです。見ているだけで、次から次へと試食させてくれます。

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こちらはスパイス売り場。アルマトイシルクロードの中継地点なだけあって、こうした中東の影響を受けた品物も豊富です。

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こちらは朝鮮料理の区画。ソ連時代には朝鮮系の人々が数多く極東から中央アジア強制移住させられたため、アルマトイにも大規模な朝鮮系コミュニティが残ります。アシアナ航空大韓航空中央アジアに強いのもそういった理由によるのでしょう。

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肉売場も充実。途上国の市場の肉コーナーと言えばハエが飛び交うのが普通ですが、ここではそうしたことは全くありません。衛生環境にはかなり気を使っているようです。

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こちらは馬肉。中央アジアでも馬が食用になるのはカザフスタンキルギスのみと、地域色のある食料です。

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野菜・果物売り場は陳列に店員のこだわりを感じます。アートの雰囲気さえ感じるほど。

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バザールの2階にある食堂でランチ。ラグマンと並んで中央アジア料理の代表格であるプロフ(羊の炊き込みごはん)を頂きます。

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もう1品頼んだのは馬肉のソーセージ。物珍しさから注文したのですがやはりクセがあり、1度経験すれば十分かなというのが感想です。

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午後は市街地から見て南東部にあるコクトベという丘へ。麓の駅からロープウェイで登ります。

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運賃は2,000テンゲ(=約600円)。現地の物価を考えるとそんなに安くはないはずですが、週末ということで地元の人で乗車の列が出来るほどでした。

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5分ほどで到着。丘の上は遊園地のようになっており、家族連れや若者で賑わいます。

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アルマトイの名称の由来は"リンゴの土地"ということらしく、このようなリンゴをモチーフにしたモニュメントも。

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なぜか縁もゆかりもないはずのビートルズ銅像まであります。

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外国人観光客にとっては特段何か面白いアトラクションがあるわけではありませんが、ここから見えるアルマトイ市内の眺望は文句無し。これを見るためだけにでも、せっかくアルマトイに来たら一度は訪れたいところでしょう。

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夕食はリッツカールトンのコンシェルジェがオススメしていたカザフ料理店"アラーシャ"へ。

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 外観も内装もエキゾチックな感じで良い雰囲気です。

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食事はあまりカザフ料理に詳しく無いので店員のオススメを適当にオーダー。まずは中央アジアの食事といえば外せないシャシリク

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なんだかよくわかりませんが肉料理。リッツのコンシェルジェが勧めるだけあって、地元料理とはいえあまりローカル感が無いのが逆に少し残念。味はもちろん美味しいのですが。

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2日目:アシアナ航空 OZ577 仁川〜アルマトイ ビジネス

宿泊していたシェラトンから仁川空港まではバスでアクセス。1-2で3列仕様のゆったりとしたバスで快適に移動できました。

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アシアナ航空大韓航空と違い、今でも第1ターミナルを利用しています。チェックインカウンターを探しますが、見渡してもエコノミー用以外は上級会員用しか見当たらないのでおかしいなと思っていると・・・

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一番端に、プレミアムチェックインなる専用エリアがありました。後で調べてみたところ、大韓航空が第2ターミナルに移動した後に増設した新しい設備だそうです。

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とはいえ、壁に囲まれているだけで内部は一般カウンターと何か違うわけではありませんが、混雑する時間帯は便利でしょう。チェックインカウンターのスタッフは私のパスポートを見ると流暢な日本語を話してくれました。

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仁川空港の優先レーンは老人や子供連れなど、特別対応が必要な乗客のみ。上級クラスは、例えファーストクラス客であったとしても一般レーンに並ぶことになります。

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出国後はアシアナラウンジへ。

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入口は自動改札でした。ハイテク技術が好きな韓国ならではでしょうか。

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空いていたチェックインカウンターとは対照的に、ラウンジ内部は結構な混雑です。食事も大したものは無く、成田・羽田のJALANAラウンジに比べるとかなり劣る印象。

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ちなみに、今回の利用はビジネスクラスラウンジでしたが、先月に仁川発のエミレーツ便の利用時はファーストクラスラウンジを利用しました。ファースト側は広さこそビジネス側に劣るものの、人が少なくゆったりした雰囲気の良いラウンジでした。その時の様子はこちらで。

中央アジア便というアシアナの中でもマイナー路線のはずですが、ラウンジからすぐ近くのかなり良いゲートがアサインされていました。ビジネスクラスはほぼ満席と、意外と人気路線なのかもしれません。

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今日の機材はA330-300。アシアナの中距離路線ではお馴染みの機材です。

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座席は滑り台型のライフラットシート。一昔前のシートという感は否めませんが、アルマトイまでの6時間半のフライトであればギリギリ許容範囲でしょう。

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ウェルカムドリンクは日系と違いグラスでサーブされます。というより、プラカップでサーブするのなんて日系くらいのものです。

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機内アナウンスは韓国語、英語、ロシア語。ウズベキスタン人のクルーが1名乗務しており、ロシア語も録音では無くきちんと話していました。

セーフティビデオは表示が粗くてよく見えず。

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離陸後、メニューチェック。韓国語・英語に加えて日本語と中国語の記載もありました。韓国系キャリアといえばビビンバがお馴染みなのですが、今回の便には搭載無し。

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まずは前菜から。ワンプレートでないのには好感が持てます。

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メインは洋食のビーフの方を選択。見た目通り肉は硬めでしたが、食べられないようなものではありません。

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食事が終わる頃には中国上空。なぜか北京上空だけ迂回する経路で飛行していました。

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それにしても、何年前のシステムかと思うほどの古いフライトマップ。学生の頃に乗っていた飛行機でよく見た表示な気がします。

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日本語表示もあるのですが、フォントが時代遅れ。10年ほど前はアシアナと言えば上質の機内サービスで有名だった気がするのですが、最近ではソフト面はまだしもハード面は世代交代がかなり遅れてしまっているようです。

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メニューには記載がありませんでしたが、到着前に希望者にはチキンラップがサーブされました。

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ソウル18:20発⇒アルマトイ21:55着というフライト。アルマトイに着く頃には当然もう真っ暗なので、市街地の夜景を見ながらの着陸です。

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アルマトイ空港着。ウズベキスタン航空の隣りに駐機しました。

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 このウズベキスタン航空の乗客だったのか、イミグレは大混雑。ビジネスクラスなので早めに降機したにも関わらず20分近く待たされてやっと通過できました。

到着ロビーにはツーリストインフォメーションがあります。22:00過ぎという遅い時間でもしっかりスタッフがいるのは感心。英語も問題無く通じます。

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インフォメーションで教えてもらい、到着ロビーの一番端にあるこのブースでSIMカードを購入。1GBで3,000テンゲ(=約900円)です。

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SIMを装着して通信環境を整えたところで、Uberを呼んでホテルへ向かいました。

 

1~2日目:乗り継ぎでソウル観光 元祖馬山ハルメアグチム、戦争記念館、又来屋

乗り継ぎでソウルに1泊する旅程で、せっかくなのでソウル観光に出かけます。韓国は金浦/仁川の乗り継ぎで入国をしたことは何度かありますが、観光をするのは今回が初めてです。

実は今回は一人旅では無く同行人が一緒。ソウルに何度か来たことがあるとのことだったので、こちらはただ付いていくまま、ホテルに荷物を置いたら既に23時過ぎですが早速出発しました。

地下鉄の自動券売機は日本語対応で便利。ただ、キャッシュレス化が進んでいる韓国にしては珍しく現金しか受け付けてくれないので要注意です。地元の利用者はICカードを使うので、きっとこれを使うのは外国人観光客くらいなのでしょう。

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駅の雰囲気は日本と似ています。

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地下鉄に乗って新沙駅で下車。そこから歩いて数分でやって来たのは"元祖馬山ハルメアグチム"なる食堂です。同行人曰く、カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)の老舗とのこと。

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店の前の水槽には蟹がうようよ。これでだいたいのサイズ感は掴めます。

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席に着くと、まず出てくるのが大量のお通し。これは日本の韓国料理店でもお馴染みです。

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ビールはcass。日本のものに比べるとすっきりした味わいの、アジアらしいビールでした。

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そしてお待ちかねのカンジャンケジャン登場。韓国料理が好きな人には定番のようですが、お恥ずかしながら今回初体験となりました。生のワタリガニを数日間醤油に漬け込んだだけなのですが、想像以上の美味しさで驚き。

普段カニと言えば茹でたものを食べることが多いので、こんな食べ方があるとは。生臭さもなく、プリッとした身に醤油ダレが染み込んでいて、ご飯が進む美味しさです。この量で60,000ウォン(=約6,000円)と安くはありませんが、その価値は十分にありました。

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食べ終わると既に深夜2時過ぎ。もちろん地下鉄も無いので、お店の人が呼んでくれたタクシーでホテルまで戻りました。

翌日はホテルのバイキングでスタート。宿泊したのはシェラトン・ソウル・Dキューブシティです。

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この日もフライトは16時過ぎなので、それまで観光へ。地下鉄で移動しようとしたところ、ホーム上に屋台を発見しました。これは日本には無い風景でしょう。

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やって来たのは戦争記念館。あいにくの雨模様です。

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正門の前には勇敢な兵士たちの像。旧ソ連圏で見かけそうなデザインですが、後ろの方で倒れながら縋っている人がいるあたりは韓国ならではでしょうか。

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入口横には、つらつらと名前が書き込まれているパネルがあります。

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何かというと、朝鮮戦争で戦死した兵士の名簿でした。国籍別に並んでおり、アメリカ人兵士のみ州別に並んでいるのですが、ハワイ州の犠牲者に日系人の名前の多いこと。

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入館料は無料なので、チケットを買う必要も無くそのまま館内へ。

戦争記念館という名前の通り、高句麗の時代から朝鮮半島で行われてきた戦争が時系列順に展示されています。これは文禄・慶長の役で活躍した李舜臣が用いていた亀甲船。

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伊藤博文を暗殺したことで有名なこの人も、この国では英雄扱いです。

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前日の夜更かしが祟って行動開始が遅れたので、全部を見学することはできずに太平洋戦争の前あたりでタイムアップ。日本人としては複雑な気分になるような展示も多かったですが、韓国人が歴史をどう捉えているかを学べる場所であることは間違いありません。

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続いてランチにやって来たのは又来屋(ウレオク)。冷麺とプルコギの有名店で、ミシュランガイドにも載っている店だそうです。予約をしていたので、戦争記念館を切り上げてでも急いでやって来たのでした。

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プルコギは1人前33,000ウォン(=約3,300円)、冷麺は13,000ウォン(=約1,300円)。一応高級店のようです。

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注文を済ませるとお通しがセットされるのは昨日と一緒。

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まずは冷麺が登場。1つだけ頼んで2人で分けたいというと、店員のおばちゃんがなんとハサミで麺を半分に切って別の器に分けてくれました。ずいぶん豪快な韓国スタイルです。

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続いてプルコギも登場しました。店員さんが焼いてくれるので、こちらは出来上がったものを食べるだけ。やはり韓国人と味覚が似ているのか、冷麺といいプルコギといい日本人の舌でも美味しいものがたくさんあり、韓国はグルメツアーで来る分には楽しい行き先であることは間違いなさそうです。

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16時間の弾丸ソウル滞在は以上。ホテルに戻ってから空港へ向かい、今回の旅の目的地であるカザフスタンへと飛び立ちます。