今回宿泊したのはRitz-Carlton。おしゃれな雰囲気のロビーでもちろん英語も通じ、外部とは別世界のような場所です。
アルマトイで最も高いビルに入っているだけあって眺めも最高。朝目覚めるとアルマトイの南側に連なる天山山脈が綺麗に見えました。
到着翌日は市内をぶらぶらしてみます。まずはロンプラで当たりをつけたКаганат(カガナト)という大衆食堂で朝食。学食のような形式で、ディスプレイに並んだ選択肢の実物を見て選べるので、言葉が通じなくても指差しで簡単に注文できます。
中央アジアと言えばやはりラグマン。トマトベースのスープを使った肉野菜うどんのようなもので、日本人の口に合うことは間違いありません。私のお気に入り料理の一つ。
同行人は肉団子とスープを。計3品で1,500テンゲ(=約450円)とお手頃で満腹になれる良い店でした。
腹を満たしたら、地下鉄で移動。開通は2011年なので独立後なのですが、必要以上に深くまで真っ直ぐ降りるエスカレーターなど、モスクワなど旧ソ連圏の地下鉄と似た雰囲気になるのは何故でしょうか。
それでも開業からまだ年月が経っていないだけあって、車両はモスクワに比べると随分新しめ。まだ1路線しか走っていませんが、一応2号線・3号線に向けた拡張計画はあるようです。
地下鉄でやってきたのは、その名も28人のパンフィロフ戦士公園。第2次世界大戦にカザフスタンから参戦し、ソ連の対独戦におけるモスクワ防衛で戦死した28人の兵士を記念する公園です。
愛国心を煽るような銅像がいくつも並ぶ、いかにもソ連らしい雰囲気の公園です。
この公園の一番の見所は、ゼンコフ教会と呼ばれる美しい正教会。中のイコンもきっと見応えがあるのでしょうが、残念ながら改装工事中でした。
秋晴れの良い気候で、散歩をするには絶好の陽気。
木の上にリスを見つけました。まさに都会のオアシスといった感じのところです。
公園のすぐ近くにあるのが中央バザール。昔は建物の無い青空市場だったようですが、その頃から野菜を中心とした生鮮食品を扱っていたことためにグリーンマーケットと呼ばれており、そのため屋内市場に転換した際にも建物の外壁を緑色に塗ったとのこと。
現在でも地元住民の台所です。入り口から中に入るとまずはドライフルーツの区画。
中のおじちゃん達は皆ウズベキスタン人。中央アジアの中でもウズベキスタンが特にドライフルーツの産地らしく、そこから運んできているようです。見ているだけで、次から次へと試食させてくれます。
こちらはスパイス売り場。アルマトイはシルクロードの中継地点なだけあって、こうした中東の影響を受けた品物も豊富です。
こちらは朝鮮料理の区画。ソ連時代には朝鮮系の人々が数多く極東から中央アジアに強制移住させられたため、アルマトイにも大規模な朝鮮系コミュニティが残ります。アシアナ航空・大韓航空が中央アジアに強いのもそういった理由によるのでしょう。
肉売場も充実。途上国の市場の肉コーナーと言えばハエが飛び交うのが普通ですが、ここではそうしたことは全くありません。衛生環境にはかなり気を使っているようです。
こちらは馬肉。中央アジアでも馬が食用になるのはカザフスタンとキルギスのみと、地域色のある食料です。
野菜・果物売り場は陳列に店員のこだわりを感じます。アートの雰囲気さえ感じるほど。
バザールの2階にある食堂でランチ。ラグマンと並んで中央アジア料理の代表格であるプロフ(羊の炊き込みごはん)を頂きます。
もう1品頼んだのは馬肉のソーセージ。物珍しさから注文したのですがやはりクセがあり、1度経験すれば十分かなというのが感想です。
午後は市街地から見て南東部にあるコクトベという丘へ。麓の駅からロープウェイで登ります。
運賃は2,000テンゲ(=約600円)。現地の物価を考えるとそんなに安くはないはずですが、週末ということで地元の人で乗車の列が出来るほどでした。
5分ほどで到着。丘の上は遊園地のようになっており、家族連れや若者で賑わいます。
アルマトイの名称の由来は"リンゴの土地"ということらしく、このようなリンゴをモチーフにしたモニュメントも。
外国人観光客にとっては特段何か面白いアトラクションがあるわけではありませんが、ここから見えるアルマトイ市内の眺望は文句無し。これを見るためだけにでも、せっかくアルマトイに来たら一度は訪れたいところでしょう。
夕食はリッツカールトンのコンシェルジェがオススメしていたカザフ料理店"アラーシャ"へ。
外観も内装もエキゾチックな感じで良い雰囲気です。
食事はあまりカザフ料理に詳しく無いので店員のオススメを適当にオーダー。まずは中央アジアの食事といえば外せないシャシリク。
なんだかよくわかりませんが肉料理。リッツのコンシェルジェが勧めるだけあって、地元料理とはいえあまりローカル感が無いのが逆に少し残念。味はもちろん美味しいのですが。