スースからケルアンへの移動はルアージュ(乗り合い型のミニバン)で。ルアージュステーションは旧市街から少し離れており、タクシーで5分ほどでした。タクシー代は1.6ディナール(=約70円)と激安です。
行き先の方面別にチケット売り場も分かれています。少し解りづらいですが、チュニジア人は親切な人が多く、聞けばすぐ教えてくれるので特に問題なし。ケルアンまでは4.8ディナール(=約210円)。
3列シートで、8人集まり次第出発。ケルアンまでは1時間で到着しました。
ケルアンに着いたら、まずはルアージュターミナルから徒歩県内にあるシディ・サハブ霊廟へ。霊廟のメインホールはイスラム教とでないと立ち入れませんが、その手前までは誰でも入場可能。
あまり詳しくないのですが、シディ・サハブとはイスラム教の聖人の一人のことのよう。霊廟ということで、モスクとは違い豪華絢爛な内装です。
タイル画も密度があって精緻です。
霊廟の前は広場になっており、出店がいくつか出ていました。
そのすぐ隣りにあるのは、その名もキッズランド。週末なので子供達で賑わっています。
遊具は中国からの中古品なのか、運転開始時と終了時の自動アナウンスは中国語でした。チュニジア国民は中国への親近感が高いという調査をどこかで読みましたが、こうしたところから潜在的に刷り込まれていくものなのかもしれません。
キッズランドを冷やかしたら、タクシーで旧市街の入り口へ。
ここの旧市街は、タイルや陶器の店が目立ちました。観光客受けしそうなものばかりです。
店の入り口を棒で閉じているのは、現在店主が礼拝中につき一時閉店中という意味。これでも盗みが起こらずに成り立つのは治安が良い証拠でしょうか。
メイン通りは賑やかなものの、一歩奥に入るとシャッター街。今や地方都市の衰退は全世界の共通課題です。
中心部を通り抜けて、旧市街の一番端にあるグランドモスクまでやってきました。
残念ながらすでに観光客の入場時間は終了。イスラム教徒用の礼拝場だけ外から覗いてみましたが、アーチ上の天井や柱が荘厳な雰囲気を醸し出しています。
グランドモスク向かいの土産物屋が、2ディナール(=約90円)で屋上に登らせてくれるというのでお願いしたところ、中庭がよく見えました。グランドモスクはミナレットを開放していないようなので、全体を見渡すには中に入るよりもこちらの方がいいかもしれません。
後になって2ディナールではなく5ディナールだと吹っかけられたのですが、それじゃ払わないというとあっさり引き下がって終了。屋上開放は観光客向けの良い小遣い稼ぎにはなるのでしょうが、まだまだぼったくりの経験値は浅いようです。
ガイドブックに乗っている、3つの扉を持つモスクというのにも行ってみました。上部の彫刻は美しいものの、特に内部を覗けるわけでもなく、ここはパスしても問題無かったです。
ルアージュステーションに戻り、チュニスへ。運賃10.2ディナール(=約450円)で所要時間は2時間。
チュニスに着いた時には19時を過ぎており、既に真っ暗。チュニスのルアージュステーションは中心部から1kmほど南に離れたところにあるので歩いてホテルの方まで戻りましたが、道に人影は無く、治安面が少し気になりました。暗くなったらタクシーを拾う方が良いでしょう。
早歩き気味に10分歩いて、時計塔まで戻って来ればもう安心。
夕飯はホテル裏のレストランでクスクス。魚のグリルも付いて9ディナール(=約400円)とお手頃な値段で満腹になれました。