1月1日の朝。一度早めに起きたのですが曇り気味だったので初日の出は諦めてゆっくり二度寝し、9時頃にホテルの朝食でスタート。ロビー横の朝食会場には前日にはなかった新年のバルーンがいつの間にか設置されています。

チェックアウト後は車を走らせてチロエ島の西岸へ。ムエジェ・デ・ラス・アルマス(Muelle de las Almas)という絶景ポイントがあるらしいのでそこを目指します。目的地の数km手前に入場券の販売所があるので見落とさないように要注意。1人3,000ペソ(=約450円)でした。

目的地手前の区間は未舗装路なので注意。太平洋を横目にワイルドな風景が広がります。

そして入り口で駐車料金3,000ペソを払って駐車。ここからは片道2.5kmほど歩きます。晴れて来たので絶好の散歩日和。看板には「800m先でチケット提示が必要なので忘れずに持って行くように」と書かれており、正にこれが目に入らなければ車の中に入場券を忘れていたところでした。

予告通り、15分ほど歩いたところでチェックポイントに到達。万一チケットを忘れてもここでもう1度支払いをすれば入れそうな雰囲気ではありました。

こんな感じのなだらかな道。トレッキングというよりは散歩の延長のようなルートです。

正面に見えていた峠を越えると、目的地のMuelle de las Almasが見えて来ました。

Muelleとはスペイン語で桟橋のこと。このように崖に面して桟橋が設置されておりフォトスポットになっています。

チロエ島の先住民族に伝わる、死者の魂が海辺の断崖に集まって死後の世界へと向かう船に乗り込むという伝説に着想を経て作られた桟橋が、SNSで写真撮影ポイントとして流行ったということのよう。

崖ギリギリまで行ってみると、確かにかなり切り立っています。外洋に直で面しているということもあって白波も立っており、日本海を連想させるような荒い海でした。

対岸の小島には、海面沿いでひなたぼっこをするアシカの姿も。

そのあとは隣接するテプウエイコ公園(Parque Tepuhueico)へ。ここは国立公園ではなく私有地の自然公園という扱いだそうで、バードウォッチングの聖地だそう。車を走らせる間も、確かに色々な鳥を目にすることができました。

この日は公園内にあるTepuhueico Lodgeに宿泊。公園の中を通る林道の最奥部に位置しており、周りに他の建物は何もなく自然のど真ん中で過ごすことができる施設です。

部屋はこんな感じ。自然のど真ん中でありながら快適な環境が確保されており、素敵なロッジです。

17時頃着いたので、少し周囲を散策。テプウエイコ湖ではカヤック等を楽しんでいる人もいるようでしたが、日帰り客は徐々に帰っていく時間です。

20分ほど歩いた先には滝も。水が少し茶色く見えるのはこの周辺で育つテプという樹木の根から滲み出るタンニンの影響だそう。宿のシャワーの水も同じ理由でこの茶色をしているものの心配なく使えますからね、という案内がチェックイン時にもありました。

周囲に何もない場所なので、当然夕食もロッジで。素敵な食堂でコース料理が出てきます。前菜はニンジンベースのクリームスープ。

メインはメルルーサのチョクロ添え。地元の食材を使った料理で、食事の評判が良いのも納得の内容でした。

デザートまで出てくる3コース。

ドリンクもチリらしくピスコサワーから始まって、2杯目は地元のクラフトビール。期待以上のディナーコースで、ゆったり休暇を過ごしたいなら最高の宿泊先でした。

