オルノピレンに到着したのは17時半頃。かなり緯度が高いところにいるので、この時間でもまだ真昼のような明るさです。

宿泊したのはこちらのQuelen Australという宿。個室で1泊5,000ペソ(=約7,500円)、市街地の中心部にありレストランも併設していてなかなか良い宿でした。
チェックイン時にこのようなドリンクチケットももらい、レストランで利用可能。あいにくこの日のレストランは年末のスタッフパーティーでお休みだったのですが、ドリンクだけもらって部屋で飲むという形で対応してもらえました。

ちなみに、オルノピレンから先は再び街道がフィヨルドで途切れており船で進む必要があります。ここは船の区間が4時間ほどあり、船も大型のフェリーで1日2便(10時発と18時発)しかありません。特に何も考えていなかったのですが、宿のスタッフに予約しないと乗れないよ、と言われウェブサイトをチェックすると、翌日の便はなんとどちらも既に満席。予想外の状況に一気に冷や汗が流れます。

焦って街のチケットオフィスへと駆け込むと、翌日10時発の便は車は満車だが、18時発の便であれば残スペースが少々あるとのこと。当初は10時発の便に乗る予定だったので半日ほど予定がズレてしまいますが、行けないよりはマシということでそちらを購入。ウェブサイトには「限られたスペースしかないので予約推奨」と書いてあったのを完全に見落としており、首の皮一枚で旅程を繋げられました。

チケットを入手して一安心したところで、中心部をぶらぶらしながら夕食の場所を散策。中心部の広場には手作り風のクリスマスツリーが立っていたり、いかにも田舎町という穏やかな雰囲気です。

結局、Google Mapを頼りに評判の良さそうな食堂に入り、ロモ・サルタードとフィッシュ&チップスに生ビールで夕食。生ビールはチリではショップ(Schop)と言わないと通じず、同じスペイン語でも国による表現の違いを実感します。


翌日はフェリーが18時発となってしまい1日オルノピレンで時間が出来たので、AllTrailsで適当に近くのトレイルを調べたところ、滝まで歩くコースが人気がありそうだったのでそれに行ってみることに。朝10時過ぎに車でトレイルヘッドまで向かい、私有地ということで2,500ペソ(=約380円)を払って駐車させてもらいました。

ルートはこんな感じで、トレイルというよりも林道と行った感じ。この日は厚い雲が垂れ込めていて、本来であれば雄大であろう山々の景色が雲の隙間からしか見えないのが残念。

蜂蜜で有名なパタゴニアらしく、途中で養蜂場もあります。蜂が飛んでこないかちょっと不安になりましたが、幸いそんなこともなく普通に脇を通過できました。

1時間ほど林道を歩いて、オルノピレン国立公園の入り口に到着しました。ここは入場料の支払いはありませんでしたが、待機しているレンジャーがいるので彼らが持つノートに氏名等を記入。ちなみに、既に右奥に方に滝が見えています。

ここから滝までがトレイル区間。とはいえ、既に滝も見えており距離は片道500mほどなので散歩の延長のようなものです。

ということで、サクッとリオブランコ滝(Cascada Río Blanco)に到着。リオブランコ(=白い川)という名前の通り、エメラルド色で白濁した川に注ぎ込む滝はなかなか綺麗でした。

20分ほど滝の脇で休憩したら、帰りも同じ林道を歩いての戻り。途中、放牧している家畜の動きをコントロールするためかこのような柵があるので、開けたら必ず閉じるようにしましょう。

13時半頃に駐車場に帰着。トレッキングが終わるタイミングになって少しずつ山々が見えてきました。

オルノピレンの町に戻ってランチは白身魚のフライセット。新鮮なシーフードを期待していたのですが、明らかに冷凍だったのでこれは残念でした。

ランチ後も18時のフェリーまでまだ時間があるので、町の近くにある別の滝であるベハル滝(Cascadas Vejar)に行くことに。ここも私有地に駐車をするので駐車代が1,000ペソ(=約150円)かかりました。

ここは駐車場から滝まで2~3分ほど。このような階段を降りて行ったらすぐです。

こちらがベハル滝。このレベルの滝であればきっとパタゴニアには無数にあるのでしょう。

これにて予定外だったオルノピレン滞在も終了。町に戻ってフェリーへと向かいます。
