Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

5日目:利尻島滞在 (2) 利尻岳登山

この日は今回の旅のメインイベントとなる、日本百名山でもある利尻岳の登山。心配なのは天気でしたが、朝4時過ぎに起床すると、宿の2階から見えたのは日の出。この空模様ならとりあえず安心です。

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4:45に宿を出発。登山口までは宿の車で送迎してもらえます。車から見えた利尻岳は、雲一つかかっていませんでした。絶好の登山日和です。

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車は10分ほどで登山口に着き、ちょうど5:00に登山開始。この時間でももうかなり明るいのは、さすが夏の北海道です。

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今回は利尻岳のメイントレイルである鴛泊登山道を単純往復。往復約12km、標高差は1,500m、コースタイムだと往復9時間という、日帰り登山としては本格的な部類のコースです。

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登山口はテント場。ここにテント泊をして登山に向かうトレッカーも多いようです。

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歩きはじめて5分で、日本名水百選にも選ばれているという甘露泉水に到着。登山口から近すぎるので、登山者の補給用というよりは、テント場に泊まる人用の水でしょうか。登山道には、ここから先に水分補給ポイントはありません。

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5:13、3合目通過。この先も各合目の標識が立っているのですが、合目間の距離に随分差があり、これをマトモに信じているとペース配分を間違えてしまうので要注意です。

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5:32、4合目。最初の方は勾配も緩やかなので、サクサク進みます。

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5:51、5合目。まだまだルートは茂みの中です。

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6:00、6合目。その名も第一見晴台です。

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名前の通り、今までの樹林帯を抜けて一気に視界が開けました。ちょうど登り始めから1時間経ったので、ここで10分ほど休憩することに。正面には鴛泊の町並み、そして海を挟んだ対岸に見えるのは礼文島です。

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利尻空港。まだ朝早いので航空機の姿は見えませんが、ここは礼文島と違い、ANAが新千歳、JALが丘珠にそれぞれ就航している現役空港です。

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6:28、7合目。胸突き八丁の名前の通り、序盤の緩やかな登りとは打って変わって、急登が続きます。標高895mで、7合目といいつつもまだ高度的には半分弱程度。

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6:50に着いたのは第二見晴台。まだ8合目ではありません。ここでやっと1,000mを超えました。

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第二見晴台からの展望。1,000mを超えると、少し高度感が出て来ました。

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進行方向を見上げると、正面に見えるのは山頂へのルート上にある長官山のピーク。利尻岳の山頂はその裏に隠れて見えません。

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7:02、8合目である長官山山頂。ここで真正面にドカンと利尻岳が姿を現しました。雲ひとつない快晴で最高の陽気。ここで再び5分休憩。

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7:12、長官山から数分平坦な道を歩くと、利尻岳山小屋に到着。管理人の方が常駐しているわけでもなく、完全な避難小屋です。

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内部もかなり簡素。ウレタンが敷いてあるので、誰かが泊まっている形跡はあります。

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小屋から先は頂上までひたすら登り続き。それでも所々に階段が設けられていたりと、北海道にしてはかなり整備された登山道で、難所はありません。

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7:42、9合目。頂上に近づくにつれ、各合目の間隔が広がってくるので要注意。

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軽い岩登り。

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利尻岳は土壌が脆いらしく、登山道の周辺は侵食がかなり進んでいます。登山の際は道を外さない、トレッキングポールにキャップを付ける等の配慮が必要です。

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急登を終えて、ついに頂上が目前に。

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8:17、利尻岳登頂。山頂には小さな祠がありました。この祠の土台が少し浮いてしまっているのも、土壌の侵食が原因なのだそう。

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頂上からの景色その1。鴛泊・礼文島方面です。

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その2。沓形方面。少し雲が湧いて来ました。

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その3。右に見え陸地は宗谷岬です。その後ろにはサハリンが見えるような。

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今立っているのは北峰。そして左奥に見えるのは南峰。実は南峰の方が数メートル高いらしいですが、あちらは危険とのことで立ち入り禁止です。

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頂上の周辺はお花畑。天気も最高なので、40分以上頂上でのんびりしました。

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9:05に下山開始。長官山の辺りまで下りてくると、下から湧いて来た雲が徐々に上がって来ました。

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第二見晴台まで下りるともうこの通り。速めのペースで登って正解でした。

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第一見晴台まで下りると、もはや雲の下。これでは頂上から見える景色は雲海になってしまっていることでしょう。

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11:15、キャンプ場に帰還。登り約3時間、下り約2時間のコースでした。

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下山時刻が早過ぎたために帰りは宿の送迎は無し。鴛泊までの約3kmは、車道を歩いて戻ります。

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12時すぎに宿に帰還。早めの行動が奏功して、最高の天気の中での登山になりました。

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