昨年に続いて年末年始の旅行で利用することになったJL2。19:45羽田発という仕事終わりに直行で乗れるサラリーマン御用達のスケジュールで、いつもお世話になっています。
昨年はビジネスでしたが、今年はマイルでアップグレードしてファーストに搭乗。
ファーストクラスのチェックインカウンター前には門松が置かれていました。クリスマスも終わると、世の中も一気に正月気分です。
サンフランシスコからはアメリカン航空に乗り継いでSFO→PHX→SJOという旅程。全て通しの航空券なのですが、昨年に引き続きなかなかボーディングパスを印刷出来ない様子。結局15分ほど待たされました。いつもこの調子だと、JALのカウンタースタッフはスキルが低いと言わざるをえません。
出てきたボーディングパスにはいつものSSSS。米国線では8割方は選ばれているので、もう慣れたものです。
ラウンジのエントランスにも門松。
ラウンジ内では、前回見つけて気に入ったRED SUITEへ直行。
この日もRED SUITE内に乗客はいませんでしたが、靴磨きのスタッフの方が1名待機していました。どうやら彼も暇だったらしく、私が室内をぶらぶらしていると部屋の案内をしてくれることに。
このあたりの機械類は実際に過去のJAL機に搭載されていた運行機材とのこと。
こちらは過去のJALの運賃表。国際線の行き先に"沖縄"が含まれていることに時代を感じます。
Futbolínも置いてあります。日本ではあまり馴染みが無い人が多いようですが、欧米人の利用者には大人気だそう。
スタッフの男性の話も面白く、飛行機の話からオーダーメイド靴の話まで、興味深い話を色々聞かせてもらうことが出来ました。
ただ、余りにスタッフの方との話に花を咲かせていると、ラウンジ内のアナウンスで私の名前が呼ばれてしまうはめに。ふと我に返ると、いつの間にか搭乗開始時刻の19:15を大幅に過ぎており、既に19:37。急いでラウンジを後にしてゲートへ向かいます。
SSSSの二次検査も急いで済ませ、最終乗客として搭乗。搭乗するとすぐにドアが閉まりました。
座席前のテーブルにはメニューケースが。JALのファーストは1年半ぶりですが、こんなケースは記憶に無いので最近導入したのかもしれません。重厚感があり、ファーストクラスの特別感を演出するには良い試みでしょう。
ファースト乗客には、機内Wi-Fiの無料クーポンも提供されます。容量制限は設けられておらず、ANAが100MB限定だったことに比べると気前の良いサービス。
座席横にはSHISEIDOのメンズスキンケアキット。JALの場合は男女別に違ったものが提供されます。
そしてETROのアメニティバッグ。ご丁寧に液体物が入っているので乗り継ぎ時は透明の袋に入れ替えるようにという注意書き付き。誰かクレームでもつけた人がいたのでしょう、いかにも日系キャリアらしい対応です。
ドアクローズ後すぐ出発するかと思いきや、ゲートを離れてすぐにパイロットからのアナウンスが入り、計器不具合の表示が出ているため一度別の駐機スペースに移動して状況を確認するとのこと。
ターミナルから離れたところで再度駐機すると、すぐに整備スタッフが乗り込んできました。
ドアが開きっぱなしで外気が入ってくるので、特にドアから一番近いファーストクラスキャビンはかなりの寒さ。ペットボトルの水と一緒に温かい緑茶もサーブしてもらいました。
10分ほどで再度アナウンスが入り、部品交換が必要になるため1時間ほどこのまま待機するとのこと。この先タイトな乗り継ぎがある人は大変そうですが、私は余裕を持って5時間半の乗り継ぎ時間を設定しているため問題なさそうで一安心。
結局、定刻より1時間半遅れの21:15に再度ドアクローズとなり、今度は無事に離陸しました。冬場は空気が澄んでいるため東京の夜景も一層綺麗。
到着予定時刻は13:20。定刻が12:00なので、到着も1時間20分遅れのよう。フライト中の遅れの挽回はあまり出来なさそうです。
水平飛行に移ったら、支給されるパジャマに着替え。JALのパジャマはサイズが大きいので、Sサイズでちょうどぴったりです。
機内食メニュー。和食か洋食からの選択で、洋食の場合はアペタイザーとメインがそれぞれ3種類から選べます。
アラカルトメニューも充実。
まずはシャンパンからスタート。サロンが無くなってしまった今、JALが搭載するのはルイロデレールのクリスタルです。
クリスタルと一緒にサーブされたのは、メニューには載っていない突き出し。プレゼンテーションもしっかりしています。
続いてテーブルのセット。今回は洋食を選んだので、パン用のバター、オリーブオイル等も配置されました。
アミューズブーシュ。赤ピーマンの鱈ペースト詰め。スペインではPimiento Rellenoと呼ばれピンチョスの定番の一つです。スポイトに入ったソースが特徴的。
続いてアペタイザーはタラバガニを選びました。トマトと大きなモッツァレラチーズでさっぱりした仕上がり。
メインは牛ほほ肉の赤ワイン煮。想定以上に色が黒くてインパクトのある見た目でしたが、見た目の通り味付けも濃い目。クルーもそれを承知しているのか、口直しにサラダを少し持ってきてくれたので助かりました。
食後はチーズ。ビジネスクラスのチーズはいつも貧相なJALですが、ファーストだと少しはまともな内容になっており一安心。
デザートはマセドニア。刺さっているスポイトの中身はオリーブオイルです。
ファーストだとビジネスに比べても食事の時間は長くなりがち。食事が終わる頃には日付変更線の手前まで到達していました。日本時間では0時を過ぎた頃になっており、少し眠ることにします。
歯を磨くためにトイレに立ったタイミングでクルーにベッドメイクを頼むと、あっという間にセッティングしてもらえました。掛け布団を少し捲った状態でセットするのもマニュアル通りなのでしょう。
目が覚めたのはこの辺り。だいぶアメリカ大陸が近づいてきました。
ベッドを撤収してもらうように頼み、席に戻るとこの状態。きちんと毛布が畳まれているだけでなく、ガイドブックまでしっかりセッティングされていました。クルーの個性が出るところでしょうか。
寝起きの食事はまずはフルーツから。フルーツなどビジネスとファーストで差の付けようが無いだろうと思っていたのですが、ただカットフルーツが並ぶビジネスとはプレゼンテーションがかなり違っていました。さすが、手が込んでいます。
続いて選んだのは蒸し鯛の胡麻茶漬け。見返してみると、チョイスが昨年ビジネスに乗った時とほとんど同じでした。嗜好は簡単には変わらないものです。
最後にフィナンシェ。
クルーからの最後の挨拶と共に配られるのがこの小箱。
中身はマカロン。このままコスタリカに持っていっても仕方が無いので、その場で食べてしまいました。
降下が始まり、陸地が見えてきます。
今回は南側から空港にアプローチするルートのため、サンフランシスコの市街地は遠くに見える程度。ゴールデンゲートブリッジもほとんど見えませんでした。
到着。米国名物の厳しい入国審査に臨みます。珍しくVisitorsの列が米国市民の列より空いているかと思ったのですが・・・
奥に進むとこの行列でした。タイトな乗り継ぎがある人はオレンジ色のExpress Connectionカードをもらっていましたが、私は十分余裕があるため対象にならず。
13:45に列に並び始めて、自分の番が回ってきたのは15:00過ぎ。幸い別室送りにはならずに一発で通過出来ました。この日は他のブースを見てもほとんど別室送りになっている人が見当たらず、ちょうどトランプ大統領による政府機関閉鎖の真っ最中だったので、そのせいでスタッフの数が足りずに別室が機能していないのかもしれないと推察します。
荷物ピックアップの前には乗り継ぎ便の表示が。JALからUAへの乗り継ぎ客(しかもニューアーク)がいるとは意外。
外へ出られたのは15:15。別室検査がなかったのは不幸中の幸いでしたが、それでもアメリカの入国審査はいつも一苦労です。