年末で出国ラッシュの羽田空港。まずはここからロンドンまで飛びます。
保安検査と出国審査は今までに見たことのないほどの大行列。幸い今回はファーストクラス利用のため保安検査はファストトラックでパスし、出国審査はいつも通り自動化ゲートで並ばずに通過できましたが、まともに並んでいたら20分くらいはかかりそうな様子でした。
搭乗開始まではJALのファーストクラスラウンジでひと休み。JAL便の出発時間帯よりは少し早いせいか、ここはそこまで混雑していません。
搭乗開始時刻になってゲートへ向かいます。拡張後にオープンしたT字になっている部分のゲートなので、歩いて行くと少し時間がかかり、着いたころには優先搭乗は既に終わっているようでした。
搭乗。座席はキャセイやカタールが採用している逆ヘリンボーン型のビジネスクラスと似ていますが、ファーストクラスなだけあって、それよりも少し高級感があります。
席に座るとすぐクルーの方がウェルカムドリンクを持って挨拶に来てくださいました。シャンパンをもらいます。
BAのファーストクラスは初めてなので、座席周りを少し確認。一番に気になったのは窓のシェード。ボタンで上げ下げ可能です。
座席前方部分。右端の取っ手の部分を開くと、ジャケット等を掛けられるハンガーがあります。
手元のコントローラー。回すタイプのリクライニング操作は初めてです。奥にあるボタンでシェードの上げ下げも調整できます。
ポケットには、全クラス共通と思われる日本語の案内が置いてあります。この機材は日本路線に張り付いているわけではないですから、毎日ヒースローで出発前の日本路線の機材の全座席のポケットに入れて、戻ってきた機材から回収しているのでしょうか。なかなかの手間です。
リモコンの操作方法やヒースローでの乗り継ぎ方法などが細かく記されていました。
搭乗も順調に終了し、定刻で離陸。BAは遅延が多いイメージがあったので一安心です。
都心上空を飛んで北上していきます。下にはスカイツリーが見えました。
秋田県上空に差し掛かったあたりで1回目の食事がスタート。ナッツは袋詰めではありません。キャラメルでコーティングされたものも入っており、ビジネスでいつも出るout of Africaのナッツとは違う種類のようでした。
テーブルセッティング。2人旅の場合は向かい合って食事ができるようになっていることもあり、テーブルはかなり大きめ。
前菜・メインをそれぞれ数種類の中から選べます。前菜は和食をチョイス。
メインは和風ステーキにしました。メニューには、白米と味噌汁が一緒にサーブされると書いてあったのですが、味噌汁はなかなか出てきません。白米が白い紙に乗ったままなのはクルーのミスでしょう。
ほぼメインを食べ終わっても味噌汁が出てこないので、クルーに確認してみると、しまったという顔。どうやら忘れていたようです。
数分後、やっと出てきました。自信なさげにスプーンとフォークをセットして、このスープにはこれで合っているかしら?と聞いてくるなかなか面白いクルー。ファーストクラスの担当クルーは全員英国人で、和食の作法にはどうしても疎くなってしまうようです。JALではありえないやり取りですが、このフランクな感じも悪くありません。
最後はデザートかチーズを選べます。甘いものという気分ではなかったので、チーズをもらいました。
最後はイギリスの航空会社なので紅茶で締め。お茶の種類が豊富で、7~8種類のフレイバーから選べます。
食後はベッドメイクをしてもらい、支給されるパジャマに着替え。この前に乗ったタイ航空のA380のような広い着替えスペースはなく、普通のサイズのトイレを使うしかないのは少し不便。
冬の欧州線の往路はとにかく時間がかかります。この日も13時間近いロングフライトで、いくら寝てもシベリアからなかなか抜けません。数時間寝た上に映画も数本見るだけの時間がありました。目が覚めている乗客にはクルーが時折飲み物やスナックを持ってくるなど、それなりに気配りはされているようです。
この日は偏西風を避けるためか、かなり高緯度のエリアを飛行するルートでした。ノルウェーを縦断してオスロを過ぎたあたりで2食目が始まります。
2食目も最初の食事と同様、前菜・メイン共に数種類から選べました。日系のようにアラカルトメニューがほとんど無い分、2回の食事の選択肢は豊富です。
前菜はスモークサーモン。
メインはまた和食の豚肉にしました。最初の食事に比べると軽めの内容です。
食事が終わるともう着陸まで30分。パジャマのまま降機するわけにはいかないので、急いで着替えます。
ロンドンは快晴。定刻通りにヒースローに到着しました。