まずはメインターミナルからKLIA2へ。メインターミナルの到着ロビーの案内板にはKLIA2へのバスは右方向と表示されていますが、これはバスターミナルから出発する普通の有料バスのこと。事前に調べたところでは最近無料のターミナル間シャトルバスが運行を開始したようなので、そちらを探します。
実際は、エレベーターもしくはエスカレーターで1階まで降りるのが正解。エレベーターの前にはきちんと"Free Shuttle to Terminal klia2"と表示されています。
1階まで降りて4番出口から外へ。
外に出るとシャトルバスの停留所があります。案内役の女性スタッフは爆睡中ですが、マレーシアというお国柄を考えれば、そもそも無料シャトルバスの停留所に案内スタッフを配置すること自体が驚き。
時刻表を見る限り、深夜帯を含め24時間ずっと10分間隔に運行されているよう。今までは、もっと頻度の低い有料バスか鉄道を使って移動していたことを思うと、利便性は高いと言えそうです。
5分ほどの待ち時間でシャトルバスが到着。無料なので特にチケットも無く、そのまま乗るだけです。
乗車時間10分でKLIA2まで到着。地上階に着くので、そのまま併設されている開店前のショッピングモールを通り抜けて出発ロビーへ。
メインターミナルとは一転して、早朝のフライトが多いため朝から賑やかなKLIA2。
ターミナル内は煌々と明るく賑やかですが、外はまだ真っ暗。それもそのはず、まだ5時前です。
エアアジアは基本的にはKLIA2では自動チェックイン機でのチェックインに誘導されるのですが、ビジネスクラス相当であるプレミアムフラットベッド利用の場合は専用カウンターでチェックインが可能です。
チェックインを済ませたら、保安検査と出国審査を通って制限エリアへ。利用客自体は多いのですが、ブースが多く開いているのでスムーズに通過できました。
出発時刻まではラウンジで。エアアジアでも本拠地のクアラルンプールにはラウンジを設置しています。
とはいえ、エアアジアでもビジネスクラスの設定があるのは数える程のフライトしかないため、内部はがらがらでした。エコノミー客でも追加料金を払えば利用できるようですが、そこまでの価値があるかというと・・・
到着時点ではまだ時間が早すぎたのか、食事類の用意は全くなし。
7時過ぎから食事類が少しずつ出てきて、ナシレマやスクランブルエッグ、ベイクドビーンズなどベーシックなものが揃いました。
搭乗時刻にゲートに着くと、既に長蛇の列。
それでも、今回はプレミアムフラットベッド利用なので行列を脇目に前方へ進んでいくと、ちゃんと優先搭乗レーンも用意されていました。この辺りはLCCのエアアジアとはいえフラッグキャリアと変わりません。
搭乗。今回選択したプレミアムフラットベッドは、エアアジアの中でも大型機であるA330のみに搭載されているシートで、JALのシェルフラットシートに似たタイプです。写真には写っていませんが、かなり厚手のブランケットも配布されるので、冷房のキツいエアアジアでも安心。
2-2-2の配列が2列で、トータルで12席のみ。この日の搭乗率は5割以下で隣りにも人が座らず快適なフライトです。
ちなみに、1列目に座っていた下の写真に頭だけ写っている男性は、華僑なのですがマレーシアでは有名人だったらしく、整備スタッフやクルーが代わる代わるやって来ては一緒に写真を撮ってもらっていました。日本だったらプロ意識に欠けると言われそうですが、ここはマレーシアですから。
もはや見慣れたアブラヤシの広大なプランテーションを眺めながら離陸。
プレミアムフラットベッドの区画は、離陸するとすぐに消灯となりました。
そして配られたのがエンタメ用のタブレット。AppleやSAMSUNGではなくHUAWEIなのがLCCの限界というところでしょうか。
そして、画面にはコンテンツの有効期限が切れているから乗客に配布しないようにとのメッセージが出ているというオチ付き。そもそもこのタブレットを使うつもりは無いので別に構わないのですが、詰めの甘さが出ています。
ちなみに、タブレットは5ヶ国語から言語選択が可能で、日本語もあるので日本人でも安心して使えます。
一応イヤホンも配られますが、持ち帰り可能ということなので大した品質では無さそう。
水平飛行に入ると、クルーに機内食は今食べるか着陸前に食べるかと聞かれたので、このタイミングでお願いすることに。フライトの予約時に一緒に事前予約をしていたチキンラザニアです。
特に上級クラス用の食事が用意されているというわけではなく、エコノミーだと有料の機内食が1食無料になるというだけ。
機内誌で就航路線図をチェック。一時期はロンドンやパリにも就航していたエアアジアですが、欧州路線は全撤退と少し大人しくなりました。現存する長距離路線というとゴールドコースト経由のオークランドや、関空経由のホノルルといったところでしょうか。
ライフラットで一眠りして、気づけばもうモルディブ上空。
降下していく過程で、海にコテージが並ぶリゾートホテルがいくつも見えました。天気が曇っているのが残念。
空港に隣接するフルマーレ島は現在も拡張工事中。とはいえ、津波が来たら島全体が波に洗われてしまいそうなほど平坦です。
マーレの空港にはボーディングブリッジが無いので、どんなに大型機でも全てタラップで降機。入国審査のブースは数が少なかったのですが、幸いプレミアムフラットベッドの乗客は一番最初に降機できるため、並ばずに通過できました。後ろの方はかなり並んでいたようです。
イミグレ、税関を通り抜けてたどり着く到着ロビーに並んでいるのは、各ホテルのブース。離島のリゾートホテルに行く場合は、ここで再度手続きをしてボートや水上飛行機で各地へ向かうことになります。
私の滞在するのは首都マーレのホテルですが、一応空港送迎が付くためお願いしておきました。指定されたブースで手続きをして、同じホテルへ向かう他の乗客が来るのを待ちます。
待っている間にSIMカードを購入するために携帯ショップへ。モルディブには地場系のdhiraaguとカタール系のooredooという2社の携帯会社があり、短期間用で安いプランがあったdhiraaguで購入しました。4GBで15ドルとまあまあな値段設定です。
同行客が揃ったら、係員の案内でボート乗り場まで。空港送迎とは言え、安宿なので専用の移動ボートがあるわけではなく地元住民用のボートでまずはマーレまで向かいます。マーレ側の船着場では別のホテル係員が待機しており、そこからは専用車でホテルへと向かいました。