Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

4日目:エミレーツ航空 ファーストクラスラウンジ@ドバイ(DXB)コンコースB

普段ラウンジだけで記事にすることは無いのですが、せっかくのファーストクラスラウンジなので、フライトとは別扱いにしてみました。

 エミレーツA380を100機以上も保有している超巨大エアライン。そのハブ空港といううことで、当然ラウンジは複数箇所あります。その中で今回利用したのは、コンコースBにあるラウンジ。

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免税店やレストランが並ぶメインフロアからは、エスカレーターで1階上がったところに位置しています。

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エスカレーターを降りて右に曲がるとファーストクラスラウンジの入り口。ちなみに、反対側にはビジネスクラスラウンジがあります。

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受付でボーディングパスを提示して手続きを済ませてから入室すると、まず目に入ってくるのが噴水。その奥には終わりが見えないほどの長い廊下が続いていました。かなりの規模です。

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入り口近くにある看板でまずは全容を把握。ビジネスセンターやダイニングエリアといった定番の設備に加え、高級ワインショップであるLe Closや短時間であれば無料での利用も可能なTimeless Spaが入っています。

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まずはそのTimeless Spaへ。ところが、残念ながら朝の混雑する時間帯だったせいか、最短で2時間待ちとの案内でした。この時点で次のフライトの搭乗開始まで1時間ほどしかなく、あえなく断念。 

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続いてダイニングエリアで軽く朝食を。

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ファーストクラスラウンジということで、当然?アラカルトメニュー。こういうのを体験すると、JALの羽田・成田のラウンジが如何にサブスタンダードであるか思い知らされます。

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卵料理からアラブ料理、インド料理にお粥まで。アジア人、インド人、白人と誰が来ても対応可能なラインナップ。

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甘党向けのメニューももちろんあります。キヌアのお粥がSweet Optionsなのは不思議な感じ。

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がっつり食べたいところですが、ちょうど到着便で朝食を済ませたばかりで、この後の乗り継ぎ便でも食事は楽しむ予定。よって、ここでは一番軽そうなChicken Congeeで済ませました。見た目は華やかさに欠けるものの、味は特段問題無し。まあお粥なんて失敗しようが無い気もしますが。

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もちろん、アラカルトだけでなくビュッフェもあります。さすがにここまでは手が出ませんでしたが、ホットミールやサラダ、スイーツ類など品揃えは豊富。

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ちなみに、このラウンジ内でサーブされる水は全てVOSS。金をかけている感がわかりやすいところに注力するのが中東流。

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 ちなみに、ここはキッチンがガラス張りになっており、中の仕事ぶりを覗き見ることが可能です。常時数十人は座れるダイニングスペースで次々とアラカルトがオーダーされるわけですから、キッチンの忙しさもかなりのものでしょう。働いているのはほとんど南アジア系とフィリピン系で、中東の労働者層の縮図といったところ。

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食後はラウンジ内をふらふら。前回ビジネスクラスラウンジを利用した時も感じたのですがラウンジが本当に広く、一般フロアの1つ上の階がまるまるラウンジになっています。部屋感は全くなく、これ自体がターミナルの通常エリアの一部であるかのよう。

そのおかげで、ピーク時間帯であるにも関わらず全く混雑した様子はありません。

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もはや端が見えない廊下。これだけの設備を保てるだけの成金エアラインだということを隠そうともしないのがエミレーツらしいところでした。

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滞在時間1時間ほどでゲートへ向かい、帰国便への搭乗です。

 

4日目:エミレーツ航空 EK349 コロンボ〜ドバイ(DXB) ファースト

到着便からの降機後、道なりにターミナル中心部の方へ向かうと目に入ってくるのが、コロンボ空港の利用者には有名な仏像。敬虔な仏教国らしく、仏像に背を向けて写真を撮ってはいけないという注意書きが立っていました。

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その裏にあるのがトランジットカウンター。ぱっと見、スリランカ航空やワンワールド便しか対応していないように見えますが、中で暇そうにしているスタッフに尋ねると、問題無くエミレーツ便のチェックイン手続きも可能でした。作業時間3分ほどで東京までのボーディングパスも発券してもらえ、非常にスムーズ。

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チェックインを終えたら、することも無いのでエミレーツのラウンジへ向かいます。トランジットカウンターのすぐ近くにあるエレベーターで。

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エミレーツは、毎日ドバイ行きが3便に加え以遠権路線としてマーレ行きとシンガポール行きが1便ずつの計5便が就航しており、コロンボ空港では一大勢力。当然自社ラウンジを構えています。

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ここのラウンジはとにかくスタッフの数が多く、席に着くと頻繁にドリンクの注文を取りに回ってきてくれます。エミレーツ便乗客しか利用できないため混雑しないからこそ出来るのでしょうが、トイレにも専門のスタッフがおり、用を足し終えると洗面台の水を出してくれたり、手を洗い終わるとタオルを渡してくれたりしたのはさすがに驚きました。

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ダイニングコーナーにはエミレーツラウンジお決まりの円形ディスプレイ。食事の種類も豊富でしたが、この時点ですでに深夜1時頃だったので食事は控えてソファーで仮眠をして過ごします。

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ラウンジに流れるまもなく搭乗開始のアナウンスで目が覚め、ゲートへ。隣りのゲートの便がシャルジャ行きだったように、スリランカ人は中東で出稼ぎ労働をする人が多いため、このような深夜・早朝の時間帯でも湾岸諸国へのフライトは豊富です。

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初めてのエミレーツ航空ファーストクラスに搭乗。機材はB777-300ERで、個室になるタイプのシートです。

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座席は全体的に眩しいゴールド基調。いかにもオイルマネーがじゃぶじゃぶな中東の成金エアラインといった感じで期待を裏切りません。ドバイのエアラインですから、こうでないと。

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座席脇にはミニバーとタブレット。ミニバーには冷蔵機能が無いので実用性はあまり無いのですが、こう並べてあるだけで、わかりやすいゴージャス感の演出にはなります。

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タブレットはパーソナルモニターの操作のほか、座席のリクライニングにも使用。少し古いのか、あまり解像度はよくありませんが操作性には問題なし。

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初搭乗ということで座席周りを色々探っていると、フィリピン人の担当クルーが挨拶に来てくれ、そのままアラビックコーヒーとデーツが配られました。この辺りは中東系エアラインの定番。

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出発前に食事はどうするかという確認が入ります。コロンボ3:15発、ドバイ6:00着という深夜帯のフライトなので出発後はまず睡眠を取ることに。それでも初のファーストということで食事もお願いしたいので、到着1時間前に起こしてもらいます。朝食のオーダーは事前に入れておいて、起きたらすぐサーブしてもらう手筈です。

そういうわけで、離陸したらすぐベッドメイクをしてもらいました。

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そういえば、アメニティがあるか聞いてみたところ、4時間半以上のフライトでしか準備していないとのこと。このコロンボ線の所要時間は4時間15分と、残念ながらギリギリ足りないのでした。

ベッドメイキングが済んだシートに横になると、頭上には星空の演出。そういえば、人生で初めて1人で飛行機に乗ったのもエミレーツだったなんてことも思い出しました。もう10年以上前のエミレーツが日本に就航したての頃の話ですが、当時はエコノミーの座席から見えるこの星空に感動したものです。

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個室のドア越しのノックで目が覚めると、ちょうどアラビア半島に到達したあたり。3時間ほど眠れました。

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ちょうど日の出。地上と違い、飛行機からだと雲に邪魔されずに綺麗な日の出が見られることが多いです。

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早速、朝食タイム。重厚なメニューです。

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この便に搭載されているのは朝食メニューのみ。メインは4択で、インド系が2つと洋食が2つ。

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寝不足の体にインド料理はきつい気がしたので、無難にスクランブルエッグをチョイス。ちょっと期待外れなプレゼンテーションという気もしますが、まあ朝食だとこんなものでしょうか。

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食事が終わると着陸態勢に入り、あっという間にドバイ上空。

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ドバイに到着。改めて機内を見渡すと、真正面のエミレーツのロゴが目立ちます。ファーストクラスの座席は8席ですがこの日の乗客は3名。担当クルーの人数も3名で、1対1でちょうど良いサービスが受けられるフライトだっただけに、こんな短時間で降機しなければならないのが残念なくらい。

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そして降機すると今回もバスゲート。エミレーツは増便のペースに空港キャパシティが追いついていないのか、結構な頻度でバスゲートになります。

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ただし、ファーストクラス専用のバスがあるのでバスゲートでも全く苦ではありません。むしろ歩いて移動する距離が少なくなり好ましいくらい。

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バスの内部に備え付けられているのも立派な椅子。ファースト乗客が全員バスに乗って出発するまでビジネス乗客は機体から降機させないという運用でしたが、ここまでのクラス間差別の徹底ぶりもさすがエミレーツでした。

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3日目:中国南方航空 CZ3060 マーレ〜コロンボ ビジネス

マーレのホテルからは車で船着場まで送ってもらい、そこからは乗り合いのボートで空港へ。夜のボートはマーレから空港経由でフルマーレ島の自宅に帰る地元住民も多く、かなり混雑していました。

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空港ではインド等と同様、建物内への入場前にパスポートと航空券のチェックがあります。マーレでテロの危険があるとは考えにくいですが、イスラム教の国ですし、ISの影響を受けた若者がいるとも限らないので対策には念を入れているのでしょう。

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中国南方航空のチェックインカウンターは、エコノミークラスは帰国の中国人で長蛇の列。コロンボ経由の広州行きですが、コロンボが目的地の乗客はあまりいないようです。

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幸いにもビジネスクラス側のカウンターは列も無くすぐにチェックイン完了。コロンボからはエミレーツに乗り継いで東京まで帰るのですが、別冊航空券であるにも関わらず、荷物はスルーで東京までチェックインしてもらえました。これでコロンボでは入国をせずに済みます。

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チェックイン時に、ボーディングパスと一緒にラウンジへのインビテーションが渡されました。指定されたのはLeeli Lounge。

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保安検査、出国審査は行列も無くスムーズに抜けて、免税店エリアへ。この空港の利用は観光客がほとんどなので、空港の規模にしては充実した品揃えです。

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免税店エリアの物色もそこそこに、さっさとラウンジへ向かいます。マーレを発着する大抵のエアラインはここのラウンジを利用している様子で、中はそれなりに混雑していました。

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ラウンジに滞在していた時間帯はちょうどワールドカップの試合中でした。ドイツの試合が行われており、ラウンジ内にいくつか置いてあるテレビでの前ではドイツ人観光客が大盛り上がり。

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食事はホットミールが3種類とサラダ、サンドイッチ等の可も無く不可も無くといったラインナップ。その中で気になったのがこのJapanese Cheesecakeですが、どこかJapaneseなのか全く不明です。味はまだしも、こんなひどい見栄えのものをJapaneseと呼ばれてしまうのはちょっと・・・

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搭乗ゲートは免税店やラウンジがあるフロアの1つ下。

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搭乗開始予定時刻の少し後にゲートへ向かうと、中国系の航空会社にしては珍しくオンタイムで搭乗が始まっていました。

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駐機位置が遠かったのか、徒歩ではなくバスでの搭乗。既にビジネス客用のバスは出発してしまった後だったので、エコノミー客用のバスで機体まで向かうことになってしまいますたが、そこまですし詰めにされることもなく一安心。

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機材はA330-300。一般的には大型機材に括られる部類の機材ですので、中国人にとってモルディブが人気の旅行先であることが想像できます。

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そういうわけで、シートも新型のものが装備されており、フルフラットになるタイプ。中国国際航空のシートとほぼ同じ仕様です。

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2-2-2の配置なので、窓側を指定すると通路アクセスが無いのが難点ですが、コロンボまでの短距離であればそんなことも気になりません。

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座席に着くとクルーがやってきて、跪いて足元にスリッパを置いてくれるという中国系エアライン特有のサービスはこの便でも同様。いつもこれはやり過ぎだと思うのですが、中国人の感覚的には喜ばれるのでしょう。

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離陸前に機内が真っ暗になった後、着陸便を待つとのことで滑走路脇で少し待機となったのですが、その間に多くの中国人は座席をフルフラットに。そして驚いたことに、なんとそのまま離陸しました。この辺りの安全意識はやはり中国系キャリア。

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この便の機内食は少し面白い仕組みで、この区間でサーブされるのはコロンボで降りる乗客のみ。広州まで行く乗客はコロンボ出発後にきちんとした夕食がサーブされるのでしょう。ここではサンドイッチの軽食のみで、ビーフかチキンからの選択でした。

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食事が終わるともうコロンボ到着の寸前。

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離陸時の出来事から想定できたことですが、着陸前には座席を戻すようにとのアナウンスはあったものの、見回るクルーもおらず当然中国人乗客達はアナウンスを完全無視で、そのまま着陸。降機時に撮ったのが以下の写真ですが、着陸時も本当にこのままの状態でした。ちょっと信じられません。

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海外発航空券ユーザーの中では有名発券地の一つであるコロンボですが、個人的には今回初上陸。乗り継ぎ便のボーディングパスを受け取りに、かの有名なトランジットカウンターへと向かいました。

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3日目:モルディブ滞在 (3) ティラフシ島ぶらぶら

ヴィリンギリ島へ渡った昨日に続いて、2日連続で南西端の船着場へ。今日の行き先はティラフシ島です。

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10分間隔で運航していたヴィリンギリ島への船と違い、ティラフシ島への船は1時間〜2時間に1本のみ。今回は13:00発の便に乗船しました。

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中はがらがら。

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出港後、船は昨日訪れたヴィリンギリ島の横を通過していきます。

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ヴィリンギリ島を過ぎると、進行方向にティラフシ島が見えてきました。

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30分ほどの乗船で無事ティラフシ島に到着。帰りの船は16時発の便に狙いをつけて、それまでの2時間半で島を探検してみます。

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ティラフシ島はモルディブの国内産業を発展させることを目的として20年ほど前に開発が始まった島。そうした経緯から島全体が工業地帯のようになっています。一般家庭用の住宅は基本的に無く、労働者向けの宿舎があるのみ。女性は全く見かけず、おそらく人口全てが男性の島です。

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メインの産業は造船業。小ぶりの船がほとんどですが、建造や修繕が行われている様子が伺えます。

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この島で生活する労働者用の商店もいくつかありました。

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中は普通のスーパーですが、工具類の品揃えが多いのが特徴的。

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道路が舗装されておらず泥だらけの靴が多いためか、商店はどこも土足厳禁。

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面白いことに、この島で目立つのはヒンディー語だかタミル語だかの文字。少なくともモルディブの言語であるディベヒ語ではありません。おそらくこの島の労働者の大半はインドやスリランカからの移民なのでしょう。

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造船所エリアを抜けると、ゴミ集積場エリアに出ました。

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ペットボトルはまとめて潰してリサイクルでしょうか。

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そして、ティラフシ島の代名詞とも言えるゴミの山。

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マーレにはゴミ処理施設が無く、首都で出たゴミは基本的に全てこの島へ運ばれてきます。GWに訪れたツバルにもこのような場所はありましたが、それとは比較にならない規模です。

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ちなみに、このゴミの山から海を望むと、対岸にリゾートホテルのような施設が見えます。モルディブまで休暇に出かけて、泊まった部屋からの眺めがゴミの山だったらさぞかしがっかりなことでしょう。

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ティラフシ島は今でも埋め立てによる拡張工事が継続中。

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更に奥の方に歩みを進めると、船の墓場のような場所に辿り着きました。解体待ちなのか、いくつもの船が半分沈んだまま横たわっています。

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ここで写真を撮っていたらどこからともなくこの廃船のオーナーだという人が現れ、この船を買いに来たのか?と聞かれました。5年前に中古船を買い取ったものの使い物にならず、部品だけでも処分して現金化できないかと考えて、ずっと保管(放置?)していたそう。まさか売り物だったとは。

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そして島の最西端までやってきました。

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ここでも更に埋め立てが行われている様子。白い砂浜と青い海のリゾートに代表されるモルディブの対外的なイメージとは随分違った風景がこの島にはありました。

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15:40頃、船着場に帰還。ちょうど16時の船に合うタイミングで帰って来られました。

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帰りの船は大混雑。ここでも当然乗客は男性のみです。

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これにてモルディブ観光も終わり。ホテルに戻ってシャワーを浴びたら、空港へ向かいます。

3日目:モルディブ滞在 (2) マーレ観光

この日も早速朝から街歩きへ。午前中はマーレの市街地を巡ることにします。

夜の間に雨が降ったらしく、路面には水たまりがあちらこちらに出来ていました。水はけはあまり良くなさそうです。

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まずは共和国広場(Republic Square)へ。中央に聳えるのはモルディブ国旗。

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デパートやスーパーなどの商業ビルが並び立ち、マーレの中でも特に中心街と言えるあたりです。

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続いて、共和国広場のすぐ脇に建つのがイスラミックセンター。1984年に建設された、マーレ屈指のランドマークです。

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Ministry of Islamic Affairsなる省庁があること自体がさすがムスリム国家。同じアジアでも、政教分離の東アジアとは大きな違いです。

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イスラミックセンター内部には、モルディブで最も大きなモスクであるGrand Friday Mosqueがあります。礼拝の時間帯以外であれば異教徒も立ち入りは自由。

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美しいアラビア文字の羅列。

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朝早い時間帯だったからか、イスラミックセンターの内部は人もまばらで、いるのは清掃員くらい。外の喧騒と打って変わって静かな館内が荘厳な雰囲気を増幅させます。

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続いて隣りにあるのが、11月3日記念碑。1988年の同日に起こったクーデター未遂事件にて亡くなった人の慰霊碑です。クーデターも成功すれば一国の首領になれますが、失敗すればただのテロリスト扱い。

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慰霊碑の向かいにある緑に囲まれた一帯は、スルタン公園(Sultan Park)。朝は閉まっていましたが、夕方になると開放されて中ではコンサートなどのイベントが開かれていました。ちなみに、地元住民は入場無料ですが外国人は有料。小さい公園なので外から覗けば十分な大きさで、わざわざ料金を払って入場するまでの価値はありません。

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この公園でどうしても気になるのが、中央に鎮座するマグロの像。さすが遠洋漁業が外貨獲得手段になっている国なだけあり、マグロの地位は高いよう。

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公園を抜けると現れるのが国立博物館。残念ながらこの日までラマダン明けの休暇で閉館とのことで入れませんでした。

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この立派な建物はCHINA AID。ゴールデンウィークの南太平洋への旅行でもこのロゴを数多く目にしましたが、モルディブもインド洋のシーレーン構築に当たって中国の戦略的な拠点の一つになり得るでしょう。

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続いて、Old Friday Mosque。先ほどのイスラミックセンター内にあるGrand Friday Mosqueに比べると随分と小ぶりですが、17世紀に建てられたモルディブ最古のモスクの一つであり、歴史的価値は比較にならない程です。

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ここのモスクは服装制限が厳しく、男性でも半ズボンは不可。チェックは厳しく、素足が見えているような服だと入場させてもらえません。

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このモスクは珊瑚を固めたブロックで出来ているのが特徴。きめ細やかな彫刻が入っており、当時の彫刻技術の高さが伺えます。

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修復途中なのか屋根がトタンで覆われており、これがかなり雰囲気を台無しにしてしまっているのが残念。

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このモスクは元々は寺だった建物を改築しているため、一般のモスクと違いメッカの方角を向いて建てられていません。そのため、床に敷いてあるマットがメッカの方角に合わせて少し傾いており、この線に沿って並んで礼拝をするという仕組み。

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内部の装飾は木材がメイン。上を見上げると、確かにモスクではなく寺を彷彿とさせるような造りになっている気がします。

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次は、裏路地を歩いて市場の方へ。マーレはどこも道が狭く、人と自動車がすれ違おうとするとこういうことになります。

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ここでも。駐輪しているバイクが多すぎるのも道路混雑の一因でしょう。人口密度が異常に高いため、住民が所有するバイクも面積比ではかなりの多さになっているはず。

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しばらく歩くと、卸売の店が多く並ぶ賑やかなエリアに辿り着き、市場が近そうな雰囲気。

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まず見つけたのは魚市場でした。

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 モルディブといえば漁業大国なので大規模な市場があるのかと思いきや、かなりこじんまりとしたものでした。よくよく考えればモルディブの漁獲高の大半は輸出に廻るはずなので、地元住民向けの取り扱いと考えれば適正な規模です。

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南国らしい不思議な色の魚も。

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隅の方にはタコも並んでいます。タコは食用としない国も多いのですが、モルディブでは普通に食べるということでしょう。

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買った魚は、その場で捌いてもらえる仕組み。この人たちは魚捌きを生業にしているだけあって、見ていて惚れ惚れするような手つきであっという間に魚をおろしていました。

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続いて野菜市場。モルディブに農耕地はほとんど無いので、ここに並ぶ品物のほとんどは輸入品です。木の幹に付いたまま陳列されているバナナが目立ちます。

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東南アジアでよく見るフルーツ、ランブータンモルディブにもありました。

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あまり見慣れないフルーツも。

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それにしても、魚市場にも野菜市場にも女性の姿はほとんど見かけません。さすが敬虔なムスリム国家。

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市場の外では、商品が次々と船に搭載されていきます。離島が多いモルディブでは、マーレを経由して各島へ品物が運ばれるサプライチェーンが構築されているようです。

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海岸沿いには魚の干物が並んでいました。鰹節のようなものもあり、魚を中心とした島国ならではの食生活は日本と通じるものがあります。

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市場を後にして、海岸沿いをぶらぶら。

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恐ろしいバイクの量。これだけの中からどうやって自分のバイクが見つかるのでしょうか・・・

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この日までラマダン明けの休暇だったため、閉まっている商店も目立ちます。昼食で立ち寄ろうとしたタイ料理屋もお休み中でした。

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結局、ふらふら歩いていたら見つけたこちらのSea Houseでランチにすることに。

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モルディブ料理というと昨日食べたカレーくらいしか無さそうなので、今回は普通の観光客向けレストラン。そんな中でも、せっかくなのでマグロのケバブを注文しました。プレゼンテーションも味もインターナショナルスタンダード。

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食後は町歩きを再開。まず見つけたのは、モルディブらしからぬトリックアート的なビル。

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続いてやってきたのは人工ビーチ。開発によって自然の砂浜が全く無くなってしまったマーレにおいては、地元住民が海水浴を楽しむことができるように人工のビーチが2ヶ所設置されています。観光客も遊泳可能ですが、ビキニ等は不可。

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ビーチの正面で建設が進むのは、マーレと空港島を結ぶ大橋。

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費用は中国による融資で賄い、工事を請け負うのも中国企業。橋の名前もChina-Maldives Friendship Bridgeというから驚きです。

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橋のジャンクション予定地のあたりは工事中で立ち入り禁止。中国の行う一般的なプロジェクトと同様、建設作業員は中国人労働者で賄うのであまり地元の経済の活性化には繋がりません。

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島の南側には、マーレ唯一のプール。入江の中に囲いを設けてあるだけの海水プールですが、他にプールが無いのでモルディブの国家代表選手もここで練習するそうです。

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申し訳程度に屋根付きの観客席も準備されていました。

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プールの近くにはピザハットを発見。未だインターナショナルチェーン店がほとんど進出していないモルディブにおいて、見慣れた店と言えるのはバーガーキングピザハットくらいです。

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そして、船着場の近くにあるのが津波モニュメント。

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2004年のスマトラ沖大地震に伴って発生したインド洋大津波は、モルディブにもかなりの影響を及ぼしたようです。この平坦な国土ですから、甚大な被害があったであろうことは想像に難くありません。

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午後はモルディブの"産業の島"として有名なティラフシ島へ向かいます。

2日目:モルディブ滞在 (1) ヴィリンギリ島ぶらぶら

マーレの船着場からはホテルの送迎車で移動。マーレは小さな島を首都として開発した経緯から、噂に聞いていた通り凄まじい人口密度の都市です。街中にはひたすらビルが立ち並び、細い路地はすれ違うスペースすらほとんど無く、ちょっとしたことですぐに詰まって渋滞に。

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今回宿泊するホテルはSomerset Inn。マーレらしく両隣りの建物とほぼ密着しており、狭苦しそうな外観です。

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中の部屋も狭いですが、土地柄を考えれば仕方ないでしょう。これで1泊70ドル。翌日はフライトが夜なのでチェックイン時にレイトチェックアウトについて聞いたところ、8時まで利用可能で30ドルとのことだったので、合わせてお願いしました。

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チェックインを済ませたら早速外へ出発です。初日はマーレの対岸にあるヴィリンギリ島へ行ってみる予定ですが、その前にまずは街の食堂で腹ごしらえから。地元の男達で賑わう、ローカル感満点の食堂に入ってみました。

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ここは陳列されている中から自分の好きなものを選ぶ方式。実際のものを見て選ぶことが出来るので旅行者にも優しいところです。

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ラムカレーとバスマティライスをチョイス。ローカル向けということでラムカレーは容赦ない辛さでした。

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食事を済ませたら、マーレの南西端にある船着場からヴィリンギリ島へ向かいます。船は10分間隔で運行しているので、特に時刻表を気にする必要はありません。

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リゾート島へ向かう観光客用のスピードボートとは違い、こちらは完全にローカル向けの船。運賃は政府の補助金のおかげでかなり安価に抑えられており、片道3.25ルフィア(=約25円)。

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15分ほどの船旅であっという間にヴィリンギリ島へ到着。この日は週末だということもあり、この島の住民やマーレから遊びに来た人でビーチは大盛況です。

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ビーチの向かいに見えるのはマーレの街。

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海抜がほとんど0mのため、ここから見るとマーレの街は海に浮かんでいるかのよう。隙間無くビルが建っており、さながら現代の軍艦島のような風景です。

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マーレには広い土地がほとんどない分、休日はこちらでの島で過ごす人も多いよう。ここでは草サッカーをする場所もあります。

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青空カラオケに興じる人たちも。

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ヴィリンギリ島はかつてはリゾート島だったものの、マーレの人口増加に伴って市民の住居を確保するために、リゾートホテルを解体してローカル島として再開発されたという経緯があります。そのため、マーレに比べると道幅にも余裕がありずいぶんと落ち着いた雰囲気。

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マーレと違い、この島では普通の自動車は全く走っていないのも、落ち着いた雰囲気を感じる理由でしょう。警察のパトカーでさえゴルフカートです。

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モルディブではクリーンシティを目指しているのか環境美化の取り組みにはかなり力を入れており、啓発の看板をよく見かけます。

ちなみに、この看板の上部に書かれているのはモルディブの国語であるディベヒ語。表記に使われる文字はターナ文字と呼ばれるのですが、かなり特徴的な文字で、日本人にとってはただの記号にしか見えません。

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ちなみに、環境美化に関しては、実際のところは遊泳可能なビーチを少し離れるとこの現状。これでは政府が啓発運動に熱心に取り組むのも理解できます。

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街中でいくつも見かけたのがモスク。モルディブというとリゾートのイメージが先行しがちなのであまりイメージが湧かないかもしれませんが、国民の大半がイスラム教徒というムスリム国家です。

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お祈りの時間になりアザーンが流れ始めると、どこからともなく人が現れてフラフラとモスクの方向へ向かって行きます。イスラム国家では定番の風景。

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モルディブで独特だったのが、このハンギングチェア。四角い枠に網を張って上から吊るしただけのシンプルなものですが、あらゆる場所で見かけました。このように路上にいくらでも吊るされているので、誰でも自由に使えるのが良い感じです。これに朝から夕方まで揺られて何もせずに週末を過ごせば、あなたもモルディブ人の仲間入り。

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海辺では釣りをする人たちが。

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釣ったその場で捌いてしまうのがモルディブ流らしく、既にバケツの中にあるのは皮や頭部など捨てられそうな部分ばかりで、唯一そのままの姿で確認できたのはこの1匹だけでした。ただ、捌かれた残骸を見る限り、釣果はかなり良かった様子。

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ワールドカップはモルディブでも一大イベント。メッシ、ロナウドネイマールを差し置いてエジプト代表のサラーが最もフィーチャーされているのは、イスラム教徒のよしみなのでしょう。

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子供たちが集まっている商店があったので何かと思って中に入ってみると・・・

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アイスクリーム屋でした。年中暑いモルディブにおいて、アイスクリームは日本以上に人気のスイーツなのでしょう。

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私も暑さに参っていたので1つ購入。物は試しと、どんな味だか想像もつかないまま一番ドギツい色のフレイバーを選びましたが、思った以上に美味しい味。店員さん曰く、ブルーベリーや紫芋ではなく、現地で人気のクッキーか何かの味だそう。

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一般住宅の壁にあった立派な壁画。大抵の人が思い浮かべるモルディブは、アザーンが流れてくるようなビル街ではなく、この壁画の中のような景色でしょう。

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数時間ほどでヴィリンギリ島の探検を終え、再びボートに乗ってマーレへ戻ります。

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夕方のマーレ行きは、一日ヴィリンギリ島で遊んだ人たちがマーレに帰るためか行きよりも混雑していました。もう少し人が増えると乗りそびれる人が出そうなほど。

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船着場からホテルまで歩いて帰る途中、マーレにしては珍しく開けた場所があるなと思い中を覗いてみると運動場でした。

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クリケット用やサッカー用など、複数のグラウンドが整備されています。マーレで建物を気にすることなく球技を楽しめるのはここくらいのものでしょう。

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バレーボールも人気のよう。

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そんな運動場の中で一際目を引いたのが、この相撲の土俵のようなコート。中心付近にプレイヤーと思われる男性の集団が陣取っています。

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なんだろうと思って眺めていると、いきなり始まりました。どうやら2チームに分かれ、チームAのプレイヤーが外から一人ずつ順番に土俵内に入り、中心に陣取るチームBの集団のリーダー?を捕まえるというようなゲームのよう。ルールは推測ですが、かなりスピード感のあるゲームです。見ている方はよくわかりませんが、プレイしている方は楽しそう。

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運動場の向かいの海岸通りは只今工事中。

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道路の拡張が計画されているよう。多数の自動車とバイクで慢性的に混雑しているマーレですが、土地も少ないので拡張するのは簡単なことではないはず。

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マーレの島は海抜が低いこともあり、高潮による浸水を防ぐために周囲を防波堤に囲まれています。おかげで、防波堤の外側は波が荒くとも内側はいつでも穏やか。

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マーレの典型的なビル。土地が狭いため、少しでも床面積を稼ごうと上の階に行くに従って少しずつ道路の上に出っ張ってきています。強度が心配になりますが、このエリアは火山が無く地震も起こらなさそうなので問題はなさそうです。

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道路の傍に人混みが出来ていたので何かと思って近づいてみると・・・

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ワールドカップの中継でした。アジア予選でもほとんど名前を聞かないほどの弱小国であるモルディブですが、サッカー熱は他国に負けません。

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初日の散策はこれで終わり。

2日目:エアアジアX D7178 クアラルンプール〜マーレ プレミアムフラットベッド

まずはメインターミナルからKLIA2へ。メインターミナルの到着ロビーの案内板にはKLIA2へのバスは右方向と表示されていますが、これはバスターミナルから出発する普通の有料バスのこと。事前に調べたところでは最近無料のターミナル間シャトルバスが運行を開始したようなので、そちらを探します。

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実際は、エレベーターもしくはエスカレーターで1階まで降りるのが正解。エレベーターの前にはきちんと"Free Shuttle to Terminal klia2"と表示されています。

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1階まで降りて4番出口から外へ。

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外に出るとシャトルバスの停留所があります。案内役の女性スタッフは爆睡中ですが、マレーシアというお国柄を考えれば、そもそも無料シャトルバスの停留所に案内スタッフを配置すること自体が驚き。

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時刻表を見る限り、深夜帯を含め24時間ずっと10分間隔に運行されているよう。今までは、もっと頻度の低い有料バスか鉄道を使って移動していたことを思うと、利便性は高いと言えそうです。

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5分ほどの待ち時間でシャトルバスが到着。無料なので特にチケットも無く、そのまま乗るだけです。

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乗車時間10分でKLIA2まで到着。地上階に着くので、そのまま併設されている開店前のショッピングモールを通り抜けて出発ロビーへ。

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メインターミナルとは一転して、早朝のフライトが多いため朝から賑やかなKLIA2。

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ターミナル内は煌々と明るく賑やかですが、外はまだ真っ暗。それもそのはず、まだ5時前です。

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エアアジアは基本的にはKLIA2では自動チェックイン機でのチェックインに誘導されるのですが、ビジネスクラス相当であるプレミアムフラットベッド利用の場合は専用カウンターでチェックインが可能です。

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チェックインを済ませたら、保安検査と出国審査を通って制限エリアへ。利用客自体は多いのですが、ブースが多く開いているのでスムーズに通過できました。

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出発時刻まではラウンジで。エアアジアでも本拠地のクアラルンプールにはラウンジを設置しています。

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とはいえ、エアアジアでもビジネスクラスの設定があるのは数える程のフライトしかないため、内部はがらがらでした。エコノミー客でも追加料金を払えば利用できるようですが、そこまでの価値があるかというと・・・

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到着時点ではまだ時間が早すぎたのか、食事類の用意は全くなし。

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7時過ぎから食事類が少しずつ出てきて、ナシレマやスクランブルエッグ、ベイクドビーンズなどベーシックなものが揃いました。

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搭乗時刻にゲートに着くと、既に長蛇の列。

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それでも、今回はプレミアムフラットベッド利用なので行列を脇目に前方へ進んでいくと、ちゃんと優先搭乗レーンも用意されていました。この辺りはLCCエアアジアとはいえフラッグキャリアと変わりません。

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搭乗。今回選択したプレミアムフラットベッドは、エアアジアの中でも大型機であるA330のみに搭載されているシートで、JALのシェルフラットシートに似たタイプです。写真には写っていませんが、かなり厚手のブランケットも配布されるので、冷房のキツいエアアジアでも安心。

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2-2-2の配列が2列で、トータルで12席のみ。この日の搭乗率は5割以下で隣りにも人が座らず快適なフライトです。

ちなみに、1列目に座っていた下の写真に頭だけ写っている男性は、華僑なのですがマレーシアでは有名人だったらしく、整備スタッフやクルーが代わる代わるやって来ては一緒に写真を撮ってもらっていました。日本だったらプロ意識に欠けると言われそうですが、ここはマレーシアですから。

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もはや見慣れたアブラヤシの広大なプランテーションを眺めながら離陸。

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プレミアムフラットベッドの区画は、離陸するとすぐに消灯となりました。

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そして配られたのがエンタメ用のタブレットAppleSAMSUNGではなくHUAWEIなのがLCCの限界というところでしょうか。

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そして、画面にはコンテンツの有効期限が切れているから乗客に配布しないようにとのメッセージが出ているというオチ付き。そもそもこのタブレットを使うつもりは無いので別に構わないのですが、詰めの甘さが出ています。

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ちなみに、タブレットは5ヶ国語から言語選択が可能で、日本語もあるので日本人でも安心して使えます。

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一応イヤホンも配られますが、持ち帰り可能ということなので大した品質では無さそう。

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水平飛行に入ると、クルーに機内食は今食べるか着陸前に食べるかと聞かれたので、このタイミングでお願いすることに。フライトの予約時に一緒に事前予約をしていたチキンラザニアです。

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特に上級クラス用の食事が用意されているというわけではなく、エコノミーだと有料の機内食が1食無料になるというだけ。

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機内誌で就航路線図をチェック。一時期はロンドンやパリにも就航していたエアアジアですが、欧州路線は全撤退と少し大人しくなりました。現存する長距離路線というとゴールドコースト経由のオークランドや、関空経由のホノルルといったところでしょうか。

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ライフラットで一眠りして、気づけばもうモルディブ上空。

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降下していく過程で、海にコテージが並ぶリゾートホテルがいくつも見えました。天気が曇っているのが残念。

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空港に隣接するフルマーレ島は現在も拡張工事中。とはいえ、津波が来たら島全体が波に洗われてしまいそうなほど平坦です。

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到着。カタール航空スリランカ航空の横にスポットイン。

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マーレの空港にはボーディングブリッジが無いので、どんなに大型機でも全てタラップで降機。入国審査のブースは数が少なかったのですが、幸いプレミアムフラットベッドの乗客は一番最初に降機できるため、並ばずに通過できました。後ろの方はかなり並んでいたようです。

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イミグレ、税関を通り抜けてたどり着く到着ロビーに並んでいるのは、各ホテルのブース。離島のリゾートホテルに行く場合は、ここで再度手続きをしてボートや水上飛行機で各地へ向かうことになります。

私の滞在するのは首都マーレのホテルですが、一応空港送迎が付くためお願いしておきました。指定されたブースで手続きをして、同じホテルへ向かう他の乗客が来るのを待ちます。

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待っている間にSIMカードを購入するために携帯ショップへ。モルディブには地場系のdhiraaguとカタール系のooredooという2社の携帯会社があり、短期間用で安いプランがあったdhiraaguで購入しました。4GBで15ドルとまあまあな値段設定です。

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同行客が揃ったら、係員の案内でボート乗り場まで。空港送迎とは言え、安宿なので専用の移動ボートがあるわけではなく地元住民用のボートでまずはマーレまで向かいます。マーレ側の船着場では別のホテル係員が待機しており、そこからは専用車でホテルへと向かいました。

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