Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

7日目:ブリティッシュエアウェイズ BA7 ロンドン(LHR)〜羽田 ビジネス

帰りはビジネスクラス利用なのでコンコルドルームは使えません。ワンワールドエメラルドステータスで入室可能なギャラリーズファーストラウンジへ。

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コンコルドルームと同じくテラスもありました。

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トイレに興味を引くポスターがありました。インペリアルエアウェイズは1939年まで運航していたBAの前身である航空会社で、見事に大英帝国の領地を航空路で結んでいます。当時はロンドンからシドニーまで何時間かかったのでしょう。

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ヒースローのターミナル5はメインターミナルの他にサテライトとして5B、5Cがありますが、マドリードと違い使用ターミナルの規則性はよくわかりません。今回は5Cのゲートからの出発なので、メインターミナルから地下を走る連絡列車に乗ってゲートへ向かうと、既に搭乗は始まっており並んでいる人はいませんでした。

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お馴染みのClub Worldシート。今回は最後列を事前指定しました。窓側なので後ろ向きです。

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窓側に座るときは、最後列を選ぶと通路に出るときに通路側に座っている人を跨がなくていいのでオススメです。

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ただ、この日はガラガラでビジネスクラスの搭乗率は20%程度。横を見ても誰も座っていませんでした。これであればどこの座席を選んでも大した違いはありません。

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隣の座席との間にはディバイダーがありますが、離着陸時は下げておく必要があります。席に座った時の視線は下の写真のような感じになり、隣りが埋まっていると距離感が近すぎるのがこのシートの欠点です。

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時間通りに離陸。

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パーソナルモニターは横から引き出します。クラブワールドのシート自体はずいぶん昔から変わっていない気がしますが、モニターは最新版に更新されており不便はありません。

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座席操作ボタンはディバイダーの下。文字が無くとも直感で操作できます。

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アメニティはいつもの巾着袋入り。

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離陸するとすぐに食事です。ロンドン発は10:45ですが、東京の時刻に合わせて1食目が夕食。

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2食目は到着前に朝食がサーブされます。

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ドリンクメニュー。

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1食目、まずはいつものout of Africaナッツから。

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前菜は和食の盛り合わせを選びました。

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メインは牛フィレ。これも和風です。

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デザート

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乗客が少ない割にはスローペースのサービスで、食事が終わったのはロシアに差し掛かろうかという頃。ただ、朝の羽田到着に備えて寝ておきたいという人でも、食事が終わってから到着まで8時間近く睡眠時間を確保できるので、これくらいのゆったりとしたサービスでも多分問題はありません。

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私も羽田到着後はそのまま仕事へ向かう予定なので横になりました。ディバイダーを上げますが、JALのスカイスイート等とは違いディバイダー上部が透明になっているため、通路を歩く人からの視線を完全に遮ることはできません。これはクルーが乗客の様子を見渡しやすくするためでしょう。

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ヨーロッパ時間だとまだ昼過ぎなのですが、前夜にマドリードで十分な睡眠時間を確保できなかったこともあり、すぐに熟睡。目が覚めるともう日本海

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もう到着まで50分を切っていますが、私が目覚めたのに気づいたクルーが朝食はどうするか確認に来てくれました。もちろんサーブしてもらうようお願いします。どうやら朝食のタイミングでまとめて乗客を起こすことはしないようです。こんな到着直前でも対応してくれたのは、乗客が少なかったからかもしれません。

まずはパン、フルーツとスムージー

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メインはせっかくのブリティッシュエアウェイズなのでイングリッシュブレックファストに。イングリッシュブレックファストといえば豆のイメージがありますが、それは入っていませんでした。

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新潟県から本州上空に入ったあたりでちょうど日の出。

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富士山がくっきりと観測できる中、羽田空港に着陸しました。

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到着後は到着ロビーにあるシャワー室で汗を流し、そのままオフィスへ出勤して日常生活へと戻りました。

 

 

7日目:イベリア航空 IB3170 マドリード〜ロンドン(LHR) ビジネス

朝6:55発のフライトに乗るため、5:20頃に空港に戻ってきました。この時間はカウンターもがらがらです。

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すぐにチェックインは完了。ファストトラックがあるようなので、案内表示に沿ってそちらへ進みます。

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どうやらここが入り口のようですが・・・

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残念ながらオープンは5:45からとのこと。仕方がないので来た道を戻り、一般レーンから制限エリアへ入ります。この時間は一般レーンでもまったく混雑していないので、そもそもこんなに早く来る必要がなかったかもしれません。

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制限エリアも閑散としています。店はいくつかのコーヒーショップを除きほぼ全てクローズ。

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バラハス空港内のターミナル4は、シェンゲン域内線用のメインターミナルと域外線用のサテライトターミナルにわかれています。ただ、イギリス・アイルランド路線に関しては扱いが少々複雑で、ブリティッシュ・エアウェイズはサテライトターミナルを利用する一方、イベリア航空はメインターミナルを使っています。よって、今回利用できるラウンジも、域内線用のダリVIPラウンジでした。

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中は広々、シャワー設備もあります。

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朝ということで、フード類はこんなもの。

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メインターミナルの端に、出国審査ブースを境に一部区切られたエリアがあり、そこがイギリス・アイルランド路線用のエリアです。ここにアイリッシュパブを配置しているのは確信犯でしょう。

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搭乗開始。ビジネスクラスは10席のみにも関わらず、優先搭乗には結構な人数の列ができました。

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機内誌でおもしろい記事を発見。イベリア航空の昨年11月の定時運航率が世界一、子会社のイベリアエクスプレスもLCC部門で世界2位(欧州1位)だったとのこと。一昔前は遅延のイメージが多かったイベリア航空ですが、最近は信頼できるキャリアになりました。

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上海線と成田線の就航で極東路線に戻ってきたイベリア航空。この2路線限定の機内販売もあるようです。

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離陸したのは7時過ぎですがまだ真っ暗。スペインはヨーロッパでもかなり西側に位置しますが、東側に位置するポーランドセルビアと同じ中央ヨーロッパ時間を採用しており、この時期の日の出はなんと8時半頃。

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ビスケー湾に到達するあたりで明るくなってきました。上空では地上よりも日の出は少し早くなります。

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機内食はエコノミークラス用かと勘違いしてしまうような残念なクオリティ。

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今回の旅行で乗ったイベリア航空3路線のうち、最初の2路線はイベリアエクスプレス運航便でしたが、最後のこのフライトだけがイベリア航空本体運航でした。エクスプレス便は全員が20代と思われる若いクルーでしたが、この便のビジネスクラス担当(男女1名ずつ)はともにパッと見50代。きっと待遇はかなり違うことでしょう。

他の欧州キャリアと同様、今後短距離線はエクスプレス運航が増えていくのでしょうが、利用客としては、どちらに乗っても同じレベルのサービスが維持されるのであれば問題ありません。

ロンドンに上空に差し掛かる頃にはすっかり明るくなりました。

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BA王国のターミナル5に到着です。

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6日目:イベリア航空 IB3833 ラスパルマス〜マドリード ビジネス

制限区域内の乗り継ぎができず、一度区域外に出てしまったため、再度出発ロビーから入って保安検査場を通過。ファストレーンは閉まっていて使えませんでした。

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イベリア航空ラスパルマスに自社ラウンジを持っておらず、Sala Galdosという共用ラウンジが指定されていました。プライオリティパスでも利用可能なようです。夕方の時間帯は数名しか利用者がいませんでした。

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ヨーロッパの地方空港のラウンジとしては標準的な設備でしょうか。

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外にはテラスもあります。

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搭乗時間が近づいてきたのでゲートへ。案内標識にはスペイン語・英語と並んでドイツ語が表記。北部ヨーロッパの寒い地域に住む方々に人気の避寒地なだけあります。

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ゲートに到着。優先搭乗が始まったので乗ろうとしますが、各々の搭乗順序を待っている乗客が無秩序にゲート前を埋め尽くしているため、ここを抜けるのに一苦労。

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今回もイベリア・エクスプレスの機材です。

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ちょうど夕暮れ時の離陸。雲の上から顔を覗かせているのは多分隣のテネリフェ島にあるスペイン最高峰のテイデ山でしょう。

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離陸後に水平飛行に入ると、私の後ろの列に座っていた子連れ夫婦のところに、エコノミー区画から、仕切りのカーテンを越えて何人かの女の子たちが代わる代わるやってきては写真を一緒に撮っていました。後でこっそりクルーに聞いたところ、どうやら夫の方がスペインの有名な俳優とのこと。クリスマス休暇をカナリア諸島で過ごしていたのでしょう。

それにしても、エコノミーから客が入ってくるのを止めようともせず放っておくのはやはりラテン系のエアライン。それでも、家族でオフを過ごしているにも関わらず感じよくファンに接していた俳優はさすがでした。

機内食往路のロンドン〜ラスパルマス線と全く一緒。ただ、往路と違い選択肢は無くこれ一択でした。

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カバの種類は別物。

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その後何事もなく、定刻でマドリードに到着しました。

マドリードの空港では、往路にロストバゲージとなった荷物を受け取ることになっています。荷物受け取り場のカスタマーサービスに行くと、裏側の関係者以外立ち入り禁止エリアにある一時保管場所に通されました。そこで、旅行初日に羽田で預けて以来やっと私のバックパックと再会。クレジットカードの付帯保険で保険金請求をするのに必要な書類だけ、忘れずに発行してもらいます。

荷物を受け取って到着ロビーに出たのは23時ちょっと前。この日は空港近くのクラウンプラザを予約していました。空港とホテル間の無料送迎サービスがあるので、ホテルに電話したところホテルシャトル専用乗り場があるからそこで待っていろとのこと。案内表示を見ると、確かにその表示があります。

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ただ、乗り場は当然外。真冬の深夜のマドリードで外で待つのは結構きついです。車が到着するまで15分ほと待ちました。

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車のドライバーはルーマニア人の移民男性。かなりお喋りな人で面白かったのですが、冗談か本気かチャウシェスクを賛美するようなことを少し話し始め、反応に困ります。

ホテルに到着したのは23時半。チェックイン時に翌朝の空港までの車も手配しておきます。翌日のフライトは6:55発なので、車は5時で予約。部屋は少しアップグレードしてくれたようでしたが、結局4時間程度しか睡眠時間は確保できませんでした。

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6日目:ビンテル・カナリアス NT6801 サル島〜ラスパルマス エコノミー

乗り継ぎ時間は1時間20分。国内線から国際線への乗り継ぎでこの時間だと空港によっては少し心配になりますが、この空港では全く問題ではありません。到着便を降機してから10分ほどで保安検査・出国審査を通過して国際線の出発ロビーに到着。

出発ロビーだけ後から増築されたのか、新しい建物です。配管むき出しの造り。

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オンタイムで搭乗開始。ビンテルは今回利用した4区間全て時間通りでした。規模は小さいですが信頼できるエアラインです。

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ターミナルの正面に駐機。バスに乗るまでもなく、歩いて機体までアプローチ。

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事前座席指定では最前列は選択不可だったのですが、前日のオンラインチェックイン時に選ぶことができました。NTというのはビンテル・カナリアスの2レターコード。リージョナルエアラインにしては立派な機内誌を作っています。

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離陸してすぐ、サル島の最大都市エスパルゴスの上空を通過。島の中心都市が海岸沿いではなく内陸部にあるのは珍しい気がします。

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街の端に向かうにつれて、だいぶアフリカらしい街並みになりました。

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サル島はサンティアゴ島と違い緑が全く無い島でした。

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機内食は生ハムがチョリソーに変わったのと、パテの種類が違う以外は往路とほぼ同じ内容。短距離線のコールドミールでは、下手にサンドイッチなどを出すよりもこちらの方が地域色が出ており、良い試みです。

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ずっと大西洋上空を飛行しますが、途中で遠くにアフリカ大陸がうっすら見えました。ちょうどヌアディブ半島あたりです。

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2時間半でラスパルマスに到着。バスでシェンゲン域外の到着ゲートまで運ばれ、入国審査を済ませます。カウンターが2つしか空いていませんが、乗客はほとんどEUパスポート保持者なので時間もかからず、さっさと通過することができました。

そのまま乗り継ぎ用の通路へ進もうとしたところ通行止め。面倒ですが、一度制限区域外に出て再度入り直す必要がありました。

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6日目:ビンテル・カーボベルデ NT804 プライア〜サル島 エコノミー

4日間のサンティアゴ島滞在も終わり、日本へ向けた帰路に着きます。まずは往路と同様にサル島を経由してラスパルマスまで。

プライアの空港でのビンテルのチェックインカウンターは1カ所のみ。小型機しか運航していないのでこれで十分なのでしょう。並んでいるのはやはりスペイン人ばかりで、往路と同じく現地人はほぼ皆無でした。

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チェックインを済ませたらさっさと制限エリアへ。なんと、国内線と国際線で共用です。国内線のボーディングパスを提示すると、出国審査を迂回して出発ゲートまで進めます。

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出発ゲート。ちょうど同じ時間帯でTACVのプロビデンス行きのフライトがあり、大半はそちらの乗客です。

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プロビデンス行きのB757カーボベルデの人口は約50万人ですが、それに加えて海外に移民したカーボベルデ系の人口が約100万人で、そのうち約50万人がアメリカ在住とのこと。アメリカの中でも最大のカーボベルデ系住民の居住地がプロビデンスとのことで、移民と本国とを繋ぐ大切なコネクションになっているようです。

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私が乗るのはこちら。行きと同じくATR72です。

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珍しい赤道ギニアの航空会社Ceibaが駐機していました。カーボベルデには就航していないはずなので、政府要人でも乗せてきたのでしょうか。

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当然のように歩いて搭乗。搭乗率は半分以下といったところ。この機材もスペインから持ってきたようで、安全のしおりもスペイン語と英語です。タイトルのみ日本語もありますが、惜しい!

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時間通り離陸。インフラ事情の悪いアフリカの島国でもしっかり定刻に運航できるのはさすがヨーロッパ系のエアライン。

途中、カーボベルデ諸島の他の島々も見えました。これはボアビスタ島。

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水平飛行は20分ほどですぐに下降を始め、あっという間にサル島上空。ヨーロッパ人に人気の避寒地なだけあり、ビーチ沿いに大きなプールを備えたリゾート施設が散見されます。

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到着。ここで初めてカーボベルデ塗装のビンテル機を発見しました。少しずつ自前の機材も増やしていくのでしょう。

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5日目:セラ・マラゲータトレッキング

もともと長く滞在する予定ではなかったサンティアゴ島。どうしても時間が余ってしまいます。前日の夜に何をすべきかとガイドブックを読んで情報収集していたところ、内陸部にあるセラ・マラゲータ国立公園でハイキングができるとの記述を発見。もともと山歩きは好きなので、これでこの日の予定も決まりました。

朝8時過ぎにホテルを出発し、ミニバンで国立公園入り口まで向かいます。今回のミニバンはすぐ出発はしたものの、プライアのメイン通りを行ったり来たりしながら満員になるまで乗客を探すスタイル。結局プライア市内を出たのは9時頃。途中アッソマーダの町でミニバンを乗り換え、10時半頃に入り口へ着きました。

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入り口から2分ほど車道を下ったところに事務所があり、そこで入場券を購入してパンフレットを受け取ります。入場料はメモをし忘れてしまいましたが、確か500CVE程度だったはず。それほど高くはありませんでした。ここもシダーデ・ヴェーリャと同様、事務所に寄らずにコースに入っても多分バレません。

入り口の地図でコースを確認。紫色→オレンジ色のコースを辿ってHortelãoの町まで下るルートを歩くことにしました。

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それぞれのコースの入り口にはコースの概要を記した標識があり、紫色のルートはEASTERN TRACKという名前で、標高差は100m程度とアップダウンのあまり無い平坦な道のりであることがわかります。

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最初のうちはコースも広め。これなら迷いようがありません。

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基本的には尾根伝いにコースが続いているので景色は最高。ミニバンで登ってきた道が見えます。

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途中、企業が社会貢献活動として植林をしているエリアがありました。カーボベルデで企業がこうしたCSR活動をしているのは驚きであり、社会がそれなりに発展している証拠です。

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しばらく歩くと、遠くにうっすらと雲の上から突き出たフォゴ島の火山が見えました。本当だったらあの頂上に登っていたはずです。

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1時間ほどで今日のコースの最高地点(標高約970m)につきました。なかなかの絶景。奥に見えるのはサンティアゴ島最高峰であるアントニア峰です。

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途中には休憩小屋のようなものも建っており、国立公園ということでそれなりに整備されています。

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ここではキャンプもできるようです。

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1時間半ほど歩いて12時頃、鉄塔に到着。ここで紫色のルートは終わりです。

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鉄塔からは反対側の海岸線が見渡せます。目指すゴールであるオルテランの町は、写真左側に見える、河川敷が少し広くなっている箇所の横にあります。

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鉄塔の横にあるのがオレンジ色コースの入り口。オルテランまで標高差にして700mほど下ります。ここから道が一気に細くなり難易度も上がるので、ここで引き返して紫色コースを戻るのもいいかもしれません。

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このコースの最初の部分は道があまりクリアに示されておらず、分岐がいくつかあって迷いやすいです。鉄塔から見えた地形をしっかりと頭に入れて、別の谷に下りていかないように注意しながら下る必要がありました。ポイントは、あまり巻きすぎずに直降する道を選ぶこと。

ちなみに、コースは藪の中のような場所を進んでいくので、ハーフパンツだと膝下に雑草がかなり当たります。幸いかぶれるようなことはありませんでしたが、気になる人はハーフパンツはやめた方がベターです。

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段々畑が見えてきたら人家に近づいてきた証拠。

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最初の人家を通り抜けると、道筋が見えるようになりました。ここまで来ればもう迷う心配はありません。

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途中で集落をいくつか通り抜けますが、人が誰も住んでいない打ち棄てられた集落もありました。まだ雑草に飲み込まれてはいないので最近放棄されたばかりなのでしょう。こうした集落を通り抜ける時は少し不気味な気分になります。

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人が住んでいる集落でも、たまに外国人観光客に対していい感情を持っていない人もいたりするので、写真は遠目にしか撮れませんでした。ここはもう国立公園外で、自分の私有地を言葉の通じない外国人がノコノコ歩いていたら良い気分はしないというのは理解できます。

ただそうした人でも、Feliz Ano Novo! (Happy New Year!)と言うととりあえずニコッと笑ってFeliz Ano Novoと言い返してくれます。ちょうど新年のタイミングだからこそ出来た小技です。

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下るに連れて道幅が広がっていきます。

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下り始めて1時間半、13時半頃にやっとオルテランの町が見えました。

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13時45分オルテランに到着。3時間ちょっとのトレッキングでした。

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ここで30分ほど待ち、やってきた車で近くの大きな町であるカリェータまで向かいます。こうした幹線を外れたルートはミニバンではなくトラックの荷台に乗るのが主流のようです。

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犬も乗っていました。乗客の飼い犬ではないようですが、誰も気にしていません。

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カリェータまで45分ほど。そこでミニバンに乗り換えて、17時頃にプライアへ帰着しました。

 

 

 

 

 

 

 

4日目:シダーデ・ヴェーリャ観光

元旦の朝、まずはホテルを移動します。

この日まではTACVに用意してもらったホテルに滞在していましたが、フライトに乗らないことを決めた以上、そこに滞在し続けることはできません。幸い、この日以降は当初のスケジュールでもプライアで宿泊することになっていたので、ホテルを事前に予約していました。

予約していたのは、旧市街を挟んで反対側にあるHotel Cesaria。元旦ということで人通りが少なくタクシーに乗るまでに少し時間がかかりましたが、なんとか見つけて10分ほどで到着。いつもと同じくTripadvisorの評判を見てここに決めたのですが、フランス出身の女主人Fatimaが感じの良い人で、わからないことは何でも聞けばすぐ教えてくれ、なかなか居心地のいいホテルです。

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まだ午前中だったせいもあり部屋の準備ができていないとのことだったので、とりあえず荷物だけ置かせてもらいました。Fatimaシダーデ・ヴェーリャへの行き方を教えてもらい、早速出発します。

シダーデ・ヴェーリャ大航海時代ポルトガルからブラジルやインド洋方面へ向かう際の中継地点として栄えた港町で、カーボベルデ唯一の世界遺産に登録されているところです。プライアからは約15km離れており、この国の主要な公共交通手段であるミニバスに乗って向かいました。

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このミニバス、"aluguer"というのが正式名称なのですが、現地人はみんなヤッスィーと呼んでいます。ほとんどのaluguerがトヨタハイエース(Hi-Ace)を使用しており、ポルトガル語ではHを発音しないため、このような呼称になったようです。

特に時刻表はなく、席が埋まったら出発するアフリカではおなじみの方式。元旦なので利用する人が少なく、出発まで少し時間がかかりました。アフリカとはいえ大陸諸国と違い横1列には3人までしか乗せないので快適です。

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アフリカの中ではトップクラスの経済発展度なだけあり、道はずっと舗装されています。

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30分ほどでシダーデ・ヴェーリャに到着。昔は栄えたこの町も今は人口1,000人ほどの小さな田舎町です。広場で降ろしてもらいました。

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丘の上にある要塞が有名とのことなので、歩いて登ってみます。

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メインの通りを外れると完全に裏道の風情。標識が無いので少し心配になり、地元の人に確認しながら上へ。

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町を外れると標識がありました。この方向で問題なかったようです。

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正面入り口到着。チケット売り場はこの裏側の少し下がったわかりづらいところにあります。要塞の入り口には誰もいないので、チケットを買わずに入っても多分バレません。そういう人が多いのか、Please buy your ticketという立て看板も。

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チケット売り場では、この要塞の歴史や修繕の様子を収めた10分程度のビデオが観られます。

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世界遺産登録の証明書?もありました。

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正直にチケットを買って要塞内へ。中はシンプルな造りで大した見所はなく、これで世界遺産かと思ってしまうレベルのものです。要塞そのものよりも、大航海時代の航路の中継地点という歴史的な重要性の大きさで世界遺産に登録されたのでしょう。

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裏には特徴的な谷と台地が広がります。この要塞は、海上からの攻撃ではなく、他の場所に上陸した海賊が陸上から攻撃してくるのを防御するために建てられたそうです。

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反対側はシダーデ・ヴェーリャの町並み。眺望は最高です。

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要塞だけでなく、町中にもいくつか世界遺産になっている建造物があります。これはカテドラルの跡。

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このバナナ通りは、サハラ以南のアフリカで最も古い通り(street)とのこと。今でも沿道の家には地元の方々が住んでいます。

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世界遺産なだけあってカーボベルデ国内では有数の観光地なのですが、もともと歴史的な建築物にそこまで惹かれない私は、何となく消化不良で終わってしまいました。

プライアに戻り旧市街を少しぶらぶらしましたが、前日とは打って変わって町中には誰もいません。いつでも働いているイメージの中国人の商店ですら閉まっています。さながらゴーストタウンのようでした。

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当然スーパーもレストランも閉まっているので、夕食はホテルのレストランで済ませます。今日はキッチンのスタッフも休みだとのことで、Fatimaが自らカーボベルデ国民食であるカシューパを作ってくれました。豆やトウモロコシを煮込んで作った料理だそうで、悪くないのですが少し飽きやすい味です。

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