Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:フライト欠航の結末

翌日、欠航仲間たちと8時半にホテルロビーで集合。念のためフロントスタッフにTACVから今日のフライトに関する連絡は来ていないかと確認したのですが、何も無いとのことだったので、全員で連れ立ってプライアの港へ向かいます。

タクシーに乗って10分ほどで港へは着きましたが、路上の即席魚市場等は目につくものの、フェリー乗り場がどこかわかりません。人に聞きながらしばらく奥へ歩いて行くと、"Gare Marítima"と看板が出ている建物が見つかりました。Gareはフランス語圏を旅しているとよく目にする単語ですが、ポルトガル語でも同じなのでしょうか。とにかくフェリー乗り場はここのようです。

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しかし、中に入ろうとすると入り口にいた警備員に止められています。曰く、チケット保持者しか入れないとのこと。事情を話しても、ここにチケット売り場は無いからフェリー会社のスタッフが来るまで待てと言われ、入り口で立ったまま待つことに。

そのまま9時半を過ぎ、乗船も始まってしまいます。フェリーの中にフェリー会社のスタッフがいるのは確実なので、全員で警備員に頼み込んで空席があれば乗せてほしいと伝えに言ってもらったりしましたが、定刻の10時になると、私達の目の前でフェリーは出航してしまいました。結論としては、ここのフェリーは港でのチケット当日販売は行っておらず、市街地にあるフェリー会社オフィスもしくは代理店での事前購入が必須なようです。アフリカらしからぬ、きっちりとした運用です。

ちなみにこの日は大晦日。警備員に話を聞くと、明日は元旦でフェリーも運航無しとのこと。そうなると、あとはもう今日のフライトに賭けるしかありません。今日のフェリーに乗れない時点で諦める人もいましたが、私も含め何人かは空港へ行ってみることに。

空港に着いたのは11時頃。再びTACVのオフィスで話を聞くと、今日の朝便は奇跡的に飛んだものの私達までは席が回らなかったこと、その後視界が悪くなったため午後便は欠航の予定であることを告げられました。正直フライトが飛ぶことはそんなに期待していなかったため、予想通りの結果です。

私もこの時点で残念ながらフォゴ島行きは諦めて、プライアのあるサンティアゴ島のみで過ごすことに決めました。そもそもフォゴ島の火山とその周辺の不思議な風景の写真を見て今回の旅の行き先はカーボベルデに決めただけに残念ですが、そこまでたどり着けないのであればどうしようもありません。

ちなみに、フォゴ島の火山はこんな感じです。(写真2枚はWikiから借用。)

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何回もの噴火を経て、溶岩や火山灰の影響で月面のようになった地形が特徴的です。火山は山頂まで登れるらしいので、登山にもトライする予定でした。

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アフリカはまだまだ未訪問国が多く今後も来ることになるはず。いつか必ず戻ってきたい場所になりました。

 

2日目:フォゴ島行きフライト欠航

プライアに到着後、予定ではその日のうちにTACVカーボベルデ航空に乗り継いで、今回の旅行の主目的地であるフォゴ島に行くはずでした。

しかし、出発ロビーに行って出発フライト一覧をいくら探してもフォゴ島行きの表示がありません。そこで近くにいたスタッフに聞くと、欠航とのこと。チェックインカウンターの裏にあるTACVのオフィスに行くように案内され、行ってみると既に数人が並んでいました。

並んでいる間に他のスタッフから話を聞くと、ここ数日ずっとBruma Seca(日本語に直訳すると「乾いた霧」)という季節風サハラ砂漠から大量の砂を巻き上げながら海を渡って吹き続けており、悪天候でも離着陸が可能なレーダー設備を整えているプライアとサル島以外の空港はクローズ状態とのこと。先ほどのフライトで気になっていた靄はどうやらこの砂のせいだったようです。

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そのまま15分ほど並んで私の番が回って来ました。責任者らしい男性スタッフとの会話でわかったのは以下の通り。

・今日のフォゴ島行きのフライトは欠航が確定済み。

・明日のフライトは天気次第なので現時点では何とも言えない。ただ、数日間ずっとキャンセルが続いておりフライトの再開を待っている乗客も多く、飛んだとしても全員を乗せきれるかは不確実。

・フライトに乗れるまでのホテルはTACVが用意する。

・もし早くフォゴ島に明日行きたいならフェリーも検討してみてはどうか。プライアの港から毎日1便(朝10時発)出ている。フェリーに乗るのであれば、後日連絡してくれればフライト代は全額返金する。

当初の予定では今日中にフォゴ島に着き、翌日はフォゴ島で火山トレッキング、翌々日はフォゴ島内を一日ぶらぶらした後で夕方の便でプライアに戻り、3日後はプライア町歩きと過ごし、4日後の午後便で帰路につくスケジュールでした。4日後のフライトはずらせないので、フォゴ島に行くとすれば明日中には何とか到着したいところ。

空港にはWiFiもなく情報収集のしようもないので、とりあえず今日はTACVの用意するホテルへ向かい、インターネット環境があるところで今後の方策を考えることにしました。

TACVに用意してもらったのはHotel Vista。プライアは中心部の丘になった部分に旧市街があり、その周辺に新市街が広がっているのですが、このホテルが位置するのは新市街。オフィスビルが多くあるエリアでした。(写真は翌朝撮影。)

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最初に通された部屋はベッドルーム+バスルームの普通のシティホテルのような設備でしたが、エアコンが効かずフロントで部屋交換をお願いしたところ、かなり広い部屋にアップグレードされました。広めのリビングルームが付いています。

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キッチンもあります。当然これとは別にベッドルーム、バスルームもあり、代金は航空会社持ちということを考えると十分満足できるレベルです。

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プライアに着陸したのは3時過ぎでしたが、ホテルに着いたのはもう夜7時頃。ホテルのレストランで夕食をとりながら、フォゴ島行きのフライトに乗れず同じホテルに送られた他のヨーロッパ人観光客たちと明日の作戦に付いて話し合います。

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カーボベルデの国産ビールを飲みながら。

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結局、明日もフライトは不確実ですがフェリーは確実に動いているので、とりあえずフェリーを試してみることにしました。ホテルのスタッフに聞いたところ、フェリーは旅行代理店を通してチケットを事前予約するのが普通らしいのですが、この時間は代理店も閉まっています。仕方なく明日朝10時の出発に合わせ、全員でタクシーに分乗して早めに港に行ってみることに決まりました。

 

 

 

 

 

2日目:ビンテル・カーボベルデ NT805 サル島〜プライア エコノミー

到着ロビーから、そのまま空港内を歩いて出発ロビーへ。一応カーボベルデ国内では最大の空港とはいえ小規模な造りで、迷うことはありません。

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チェックインカウンターは国際線も国内線も共用です。ちょうどルクセンブルク行きの便がチェックイン中で、並んでいるのは明らかに休暇帰りと思われる旅行客ばかりでした。ビンテル・カーボベルデのカウンターは左端ですが、私はラスパルマスでボーディングパスは受け取り済みで預け荷物もないので、ここはパス。

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その後、"Saídas/Departures"の表示に進んで保安検査を受けると、出国審査場に出てしまいました。国内線のはずなのになぜ?と思って係員に聞くと、ここは国際線の出発ゲートだとのことで、どうやら私が間違えてしまったよう。そういえばボーディングパスのチェックは一度もありませんでした。なかなか緩い空港です。

国内線の出発ゲートはチェックインカウンターに隣接していたのですが、地味すぎて全く気付きませんでした。そもそも、出発の30分前にならないと入れません。

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時間になり搭乗。今回搭乗したビンテル・カーボベルデは、ラスパルマスから乗ってきたビンテル・カナリアスがカーボベルデの国内線を運航するために11月に設立したばかりの子会社です。機体のペイントを見る限り、機材もとりあえずはビンテル・カナリアスからの借り物を使っているようでした。

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機材はATR72。まだ就航したばかりで現地での知名度は低いのか搭乗率は低めで、乗客もほとんどが私と同じラスパルマスからの乗り継ぎ客でした。

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パイロット2人はどちらもスペイン人、クルーもスペイン人2人+カーボベルデ人1人でした。機材、スタッフ共にまずは本拠地から送り込んで運航を始め、少しずつ土着化していくスタイルなのでしょう。いつまでもスペイン人を派遣していては人件費がかかって仕方がないはずです。

座席の注意書きもスペイン語と英語。

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先ほどチェックインカウンターで見かけた観光客はこれに乗って帰るのでしょう。日本では見かけることのないLuxairです。

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離陸。座席はちょうどプロペラの隣でした。

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少し高度が上がるとかなりの靄。これがプライア到着後の災難の元凶となります。

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フライト時間は45分なので機内サービスは水のみ。それでもヨーロッパ文化圏らしく、炭酸の有無は選べます。

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カーボベルデの首都プライアに到着。なぜか国際線用の到着ゲートからターミナルに入りました。

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2日目:ビンテル・カナリアス NT6800 ラスパルマス〜サル島 エコノミー

翌朝、またバスに乗って空港へ戻ります。空港ターミナルは現代的な造り。非常に横に長く、入る場所を間違えるとチェックインカウンターまでかなり歩きます。

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ビンテルのカウンターは左端。同じ時間帯にはダカール行きもあるらしく、カウンターはそれなりの混雑。乗り継ぎのカーボベルデ国内線も含め、ここでボーディングパスを発行してもらえました。

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チェックイン後は保安検査場をさっさと通過。前日の便で荷物が届かず帰路に着くまで受け取れない見込みとなり、旅行中に着る衣類を全て調達する必要があるため、制限エリアで服が買えるショップを探します。幸いターミナルの一番端にGAP、Superdry、スポーツショップ(NIKEadidas等の取り扱い)があり、ここで全て買い揃えました。下着類からシャツ、パンツに加え、カーボベルデでは登山をする予定なのでシューズや、買ったものを持ち運ぶバックパックまで購入し、免税で合計約500ユーロ。6万円までクレジットカードの付帯保険でカバー可能なので、懐は痛まずに済んだのが不幸中の幸いです。

そういえば、制限エリアはEU域内線、域外線共通なので、免税はどうやって判断するのか不思議に思っていましたが、会計時のボーディングパスのスキャンで自動的に識別されるようでした。なかなか考えられたシステム。

搭乗開始時刻の直前になってゲートへ。出国はどこでするのかと不思議に思っていたのですが、ゲートの直前に出国審査ブースがありました。ダカール便も重なっているため長蛇の列。ただ、スペインの出入国審査は適当なので、進みは早いです。

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機材はボンバルディアのCRJ900。小型機の部類なので、ボーディングブリッジではなくバス搭乗です。

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離陸。サハラ砂漠の対岸にあるだけあってか、乾いた大地が広がっています。

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カーボベルデの中でもサル島はヨーロッパ人に人気のリゾート地。年末年始を過ごす人が多いのか、フライトは満席でした。

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意外によかったのが機内食。タパスのようなつまみ系でいろいろな種類が入っており、スペインらしいラインナップ。今までに経験したエコノミーのコールドミールの中ではかなり満足度が高いものでした。

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右上のパッケージは、クリームチーズとソブラサーダ(チョリソーのパテ)。クラッカーに塗っていくらでも食べられます。

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2時間半ほどでサル島に到着。降機したら歩いて入国審査場まで向かいます。

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建物に入ったら左奥にビザカウンターがあり、事前のフォーム記入等は不要でアライバルでビザの取得が可能。費用は現金であれば25ユーロ、クレジットカードであれば2,500 CVEなので、クレジットカードの方が少しお得です。

ヨーロッパ人は事前にビザを取得してくる人が多いので入国審査にそれなりの列が出来ていましたが、アライバルのビザ取得であればビザカウンターで入国審査も出来てしまうので、こちらの方がスムーズに手続きを終えられました。

 

 

 

1日目:イベリア航空 IB3617 ロンドン(LHR)〜ラスパルマス ビジネス

イベリア航空もブリティッシュエアウェイズと同じくターミナル5発着のため、ターミナル移動は必要なく、保安検査だけ受けてすぐ出発エリアへ。ヒースローは乗り継ぎが面倒な印象でしたが、保安検査にはしっかりとファストトラックも用意されており、ターミナル5内なら降機から15分もあれば出発エリアに出られそうです。

ここでは楽しみにしていたコンコルドルームへ。ドーハのカタール航空ラウンジと並んで、ワンワールドエメラルドステータスでは入室できない、ファーストクラス乗客用のラウンジです。

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標識にはギャラリーズラウンジの表示しかありませんが、ここで合っています。

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ラウンジフロアへ入って右へ曲がると、コンコルドルームの入り口です。

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ラウンジ内部。ファーストクラス乗客しか利用できない割には人がそれなりにいます。午後3時頃でこの調子ですから、午前中の北米便が集中する時間帯はかなりの混雑になるのでしょう。

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テラス席。内部よりこちらの方が開放的でリラックスできる気がします。

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テラスからはターミナル内部を見渡せます。

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乗り継ぎが3時間以上あったので、ダイニングも利用してみました。一人客でも快適に過ごせるように細かく仕切られていますが、向かいのブースに人が座ってしまうと目が合ってしまうかもしれません。

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午後のメニュー。

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到着前に食事がサーブされたこともあり、大して空腹ではなかったので、鴨の生ハムとフルーツだけもらいました。この盛り方は改善の余地ありでしょうか。

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時間になったので搭乗。テラス席の真下のゲートだったのですが、階段が近くにないので遠回りしないといけません。

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この便はイベリア航空の子会社LCCであるイベリア・エクスプレスの運航。座席ピッチはイベリア航空よりも少し狭いらしいのですが、バルクヘッドであれば関係ありません。

LCCですがビジネスクラスであれば食事もしっかりとサーブされます。ポークかパスタからの選択でした。

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カバを積んでいるあたりは、さすがスペインの航空会社。

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クルーも感じが良く、ビジネスクラスに乗っている限りはLCCであることを全く感じさせず、良い印象のフライトでした。

しかし、最後の最後、ラスパルマスに到着したところで荷物遅延というオチ。しかも私一人ではなく、ビジネスクラスの乗客全員分です。まだ荷物はロンドンにあり、翌日の同じ便で運ぶので到着は24時間後になるとの説明を受けましたが、私は明日の朝の便でカーボベルデに飛んでしまいます。イベリア航空のスタッフはカーボベルデまで荷物を届けると言ってくれましたが、ラスパルマスからカーボベルデまでのフライトは週2便しかなく、次のフライトが飛ぶのは既に帰路につくタイミング。そこで、今回の旅行に荷物を間に合わせることは諦め、帰路に一泊する予定のマドリードで受け取る手はずを整えました。

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旅行中の服等どうしようかと思いましたが、手続きを終えて空港を出たのはもう22時頃。店も閉まっており、この日はどうしようもないので、とりあえずホテルへ向かいます。

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乗り継ぎの一泊だけなので空港近くのホテルがよかったのですが、ラスパルマス空港は周辺に何もありません。バスで15分ほどかけてラスパルマス市街まで出るしかなく、バスターミナルから徒歩1分のHotel Parqueに宿泊。一晩寝る分には十分でした。

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1日目:ブリティッシュエアウェイズ BA8 羽田〜ロンドン(LHR) ファースト

年末で出国ラッシュの羽田空港。まずはここからロンドンまで飛びます。

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保安検査と出国審査は今までに見たことのないほどの大行列。幸い今回はファーストクラス利用のため保安検査はファストトラックでパスし、出国審査はいつも通り自動化ゲートで並ばずに通過できましたが、まともに並んでいたら20分くらいはかかりそうな様子でした。

搭乗開始まではJALのファーストクラスラウンジでひと休み。JAL便の出発時間帯よりは少し早いせいか、ここはそこまで混雑していません。

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搭乗開始時刻になってゲートへ向かいます。拡張後にオープンしたT字になっている部分のゲートなので、歩いて行くと少し時間がかかり、着いたころには優先搭乗は既に終わっているようでした。

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搭乗。座席はキャセイカタールが採用している逆ヘリンボーン型のビジネスクラスと似ていますが、ファーストクラスなだけあって、それよりも少し高級感があります。

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席に座るとすぐクルーの方がウェルカムドリンクを持って挨拶に来てくださいました。シャンパンをもらいます。

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BAのファーストクラスは初めてなので、座席周りを少し確認。一番に気になったのは窓のシェード。ボタンで上げ下げ可能です。

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座席前方部分。右端の取っ手の部分を開くと、ジャケット等を掛けられるハンガーがあります。

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手元のコントローラー。回すタイプのリクライニング操作は初めてです。奥にあるボタンでシェードの上げ下げも調整できます。

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ポケットには、全クラス共通と思われる日本語の案内が置いてあります。この機材は日本路線に張り付いているわけではないですから、毎日ヒースローで出発前の日本路線の機材の全座席のポケットに入れて、戻ってきた機材から回収しているのでしょうか。なかなかの手間です。

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リモコンの操作方法やヒースローでの乗り継ぎ方法などが細かく記されていました。

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搭乗も順調に終了し、定刻で離陸。BAは遅延が多いイメージがあったので一安心です。

都心上空を飛んで北上していきます。下にはスカイツリーが見えました。

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秋田県上空に差し掛かったあたりで1回目の食事がスタート。ナッツは袋詰めではありません。キャラメルでコーティングされたものも入っており、ビジネスでいつも出るout of Africaのナッツとは違う種類のようでした。

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テーブルセッティング。2人旅の場合は向かい合って食事ができるようになっていることもあり、テーブルはかなり大きめ。

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前菜・メインをそれぞれ数種類の中から選べます。前菜は和食をチョイス。

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メインは和風ステーキにしました。メニューには、白米と味噌汁が一緒にサーブされると書いてあったのですが、味噌汁はなかなか出てきません。白米が白い紙に乗ったままなのはクルーのミスでしょう。

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ほぼメインを食べ終わっても味噌汁が出てこないので、クルーに確認してみると、しまったという顔。どうやら忘れていたようです。

数分後、やっと出てきました。自信なさげにスプーンとフォークをセットして、このスープにはこれで合っているかしら?と聞いてくるなかなか面白いクルー。ファーストクラスの担当クルーは全員英国人で、和食の作法にはどうしても疎くなってしまうようです。JALではありえないやり取りですが、このフランクな感じも悪くありません。

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最後はデザートかチーズを選べます。甘いものという気分ではなかったので、チーズをもらいました。

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最後はイギリスの航空会社なので紅茶で締め。お茶の種類が豊富で、7~8種類のフレイバーから選べます。

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食後はベッドメイクをしてもらい、支給されるパジャマに着替え。この前に乗ったタイ航空のA380のような広い着替えスペースはなく、普通のサイズのトイレを使うしかないのは少し不便。

冬の欧州線の往路はとにかく時間がかかります。この日も13時間近いロングフライトで、いくら寝てもシベリアからなかなか抜けません。数時間寝た上に映画も数本見るだけの時間がありました。目が覚めている乗客にはクルーが時折飲み物やスナックを持ってくるなど、それなりに気配りはされているようです。

この日は偏西風を避けるためか、かなり高緯度のエリアを飛行するルートでした。ノルウェーを縦断してオスロを過ぎたあたりで2食目が始まります。

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2食目も最初の食事と同様、前菜・メイン共に数種類から選べました。日系のようにアラカルトメニューがほとんど無い分、2回の食事の選択肢は豊富です。

前菜はスモークサーモン。

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メインはまた和食の豚肉にしました。最初の食事に比べると軽めの内容です。

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食事が終わるともう着陸まで30分。パジャマのまま降機するわけにはいかないので、急いで着替えます。

ロンドンは快晴。定刻通りにヒースローに到着しました。

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2016年フライトまとめ

旅行まとめに続いて、今年のフライトもまとめてみます。毎年、年末年始は年越しで旅行に出ているため、正確にいうと昨年12月末から今年12月中旬までの1年間の記録になります。

フライト数:64本

エアライン別ではJAL16本、アメリカン9本、カタール8本と続きました。全てワンワールドキャリアになっているのは当然の結果でしょう。

クラス別ではファースト12本、ビジネス35本、エコノミー17本。ファースト12本のうち、本物と呼べる3クラス制のファーストはJAL3本(NRT⇒LAX、ORD⇒NRT×2)とタイ1本(BKK⇒NRT)の合計4本で、残りの8本はアメリカ国内線やカタール航空の中東域内線など、2クラス制の上級クラスがファーストクラスになっている、実質ビジネスクラス相当のフライトです。

フライト距離:124,452マイル

エアライン別ではフライト数と同じくJALが47,529マイル、カタールが18,748マイル、アメリカンが13,451マイルが上位。アメリカンが本数に比べてマイル数が少ないのは、ほとんど国内線ばかりだからです。

今年のフライトを地図に載せるとこんな感じ。リマ以外は北半球で完結してしまいました。

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マイル残高

ユナイテッド航空:88,699マイル

ANAを使った欧州出張でかなり貯まりました。ワンワールドユーザーからすると、ビジネスで300%加算はかなり驚きです。

JAL:45,084マイル

ワンワールドのフライトは基本全てJALにマイルを貯めています。来年に向けて特典航空券を年末にいくつか発券したので、残高がかなり減りました。

デルタ航空:23,513マイル

スカイチームは基本的にここで加算。今年はスカイチームキャリアに乗る機会がほとんどなく、日本国内線500マイルで細々と増えた程度。

・ルフトハンザ:16,964マイル

11月のタイ航空はファーストが300%、ビジネスが200%加算だったのでここに貯めました。スターアライアンスは上級クラスの加算率が全体的にワンワールドより良いようで羨ましい限り。

アメリカン航空:4,049マイル

いつ貯めたのかすら覚えていません。来年の3月が有効期限ですが、中途半端過ぎて使いようもないのでそのまま期限切れになりそうです。

エーゲ航空:420マイル

これも年末に東南アジア行きのビジネスクラスを1本発券しました。スターアライアンスはユナイテッドとルフトハンザで貯めていくつもりなので、これ以上分散させないためにここも今後はあまり使わない予定です。