朝7時半にホテルを出発。ここでも時間通りにガイドとドライバーが来てびっくり。ガイドは約束通り英語をしっかりと話すエチオピア系の人でとりあえず安心です。
まずはエチオピア国境近くにあるアリサベ(Ali Sabieh)という町へ。ジブチきっての大動脈なだけあって、道の状態はかなり良好。エチオピアとの間を行き来するトラックも頻繁に走っています。
そして、よく事故を起こしています。何台かこの状態のトラックを目にしたので、日常茶飯事のようです。
2時間半ほどでアリサベの町に到着。予定ではここでランチなのですが、さすがにまだ早すぎるので、近くにあった丘に登ってみました。一応これでも首都のジブチシティについで2番目に大きい町だそうです。
町の外れの方には、掘っ建て小屋が集まっているエリアもあります。ガイド曰くソマリアからの不法移民とのことでしたが、詳細は不明です。
まだ11時頃でしたが、することもないので下に降りてレストランでランチを取ります。ガイドとドライバーは町中のローカルな食堂で食べることになっているらしく、ガイドは私の分の注文だけすると車に乗って行ってしまいました。注文と言っても、メニューはパスタのみ、ドリンクはコーラのみなので迷うこともありませんが。
レストランで食事をしていると、5人くらいの中国人が来ました。誰も英語を話さなかったのでコミュニケーションはとれませんでしたが、後でガイドに聞いてみるとジブチの道路工事はほぼ全て中国企業が担っていて、末端のワーカーはジブチ人がやっているものの現場監督以上は全て中国人なので、田舎でも中国人を見るのは珍しくないとのことでした。やはりアフリカでの中国の影響度は大きいようです。
食事が終わって15分ほど待っていると、ガイドとドライバーが戻ってきました。レストランの庭にて、2日間お世話になる車を撮影。この国では基本4x4といえばTOYOTAのようです。先ほど登っていたのは真後ろの丘です。
午後はアッベ湖を目指してずっと移動。途中のディキル(Dikhil)という町までは舗装道路でしたが、そこを過ぎると砂漠の中の道なき道を突き進みます。車内は冷房が効いていますが、外の気温は40度近くあります。
ここにいるラクダも野生ではなく、一応家畜とのことです。見渡す限り人っ子一人いませんでしたが。どうやって世話をしているんでしょう?
ドライバーは定期的に車のボンネットを開けて何かをチェックしていました。私は車に詳しくないのでよくわかりませんが、故障したのかとちょっと心配になります。幸い、このツアー中は問題なく走り続けてくれました。
走り続けること約3時間。ようやくアッベ湖が見えてきました。石灰岩で出来ているタワー型の地形が特徴です。
更に近づいていきます。
以前はこの辺りも全て水で満たされていたのですが、周辺地域での農業用水に使われてしまったせいで大部分が干上がってしまったようです。中央アジアのアラル海と同じような理由ですね。ここには船の墓場はありませんでした。
このタワーは煙突の形をしていることから現地ではchimneyと呼ばれており、30mくらいの高さになるものもあります。
今晩の宿はこちら。伝統的な現地仕様のテントに泊まりますが、夜は空気がこもって非常に暑く、蚊がしつこいことに加え、数年ぶりに南京虫に思いきりやられる等、散々でした。現状ここしか宿泊施設はないので、アッベ湖に来る方は必ずここに泊まらざるを得ないのですが、要注意です。
アッベ湖畔に位置しているおり、眺めは良好。
西向きなため、夕焼けも綺麗に見られます。
夕食時にだけ電気がつきますが、食べ終わるとすぐに消灯。雨が降り出してきたのでテントに戻り、暑さ・蚊・南京虫と戦いながらほとんど寝られずに苦しい一晩を過ごしました。