Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

往路:ANA NH159 ニューヨーク(JFK)〜羽田 ビジネス

今回は米国拠点になってから初のANAでの帰国。同じJFK出発ではありつつ、いつもはJALなのでターミナル8ですが、今回はターミナル7にやってきました。ここはJFKの全ターミナルの中でも最も狭いのではないかと思わせるサイズです。ターミナル6の完成後は解体が決まっているだけあり、全体的に薄暗い雰囲気。

1:50出発の便に対して0:00にはチェックインカウンターに着いたのですが、もうガラガラでした。通常であれば2時間前というとカウンターが最も混雑する時間のはずですが、乗客が早めにチェックインを済ませてしまう傾向があるのはJALの深夜便と同様です。

ラウンジはHORIZONS T7 LOUNGEという名の空港運営ラウンジ。かつてBAがT7から発着していた頃はBAラウンジだった部分が引き継がれた、あまりパッとしない空港運営ラウンジです。ただ、Priority Passでの入場は出来ません。

内部はANA便の乗客で大混雑だったので、撮影出来たのはミールコーナーくらい。ホットミールが数種類とサラダが並んでいる程度で、特に搭乗前に夕食を済ませたいような深夜便においては少し寂しいラインナップな気がします。

ちなみに、あまりに食事がショボすぎるからか、ANAは独自のサービスとしてカップ麺を配っているようでした。これをズルズルと音を立てて啜る日本人乗客が多く、ラウンジ内部は結構カオスな雰囲気。ANAは羽田の自社ラウンジのルードルバーと言い、なぜここまでヌードル類にこだわるのか理解に苦しみます。

日系らしくオンタイムに搭乗開始。ただでさえビジネスクラスが多い機材にSFC客も加わるため、グループ2は大行列でした。

初のThe Room。コロナ前の2019年から導入されているシートですが、乗りたいと思っているうちにコロナ禍になってしまい、導入から4年経ってやっと試すことが出来ました。前評判通り、座席の横幅はビジネスクラス最大級でしょう。

モニターも24インチとかなり大きめ。JALのSky Suiteも23インチあるのでスペック上はそこまで変わらないのですが、こちらの方が画面と座席の距離が近いので迫力としてはかなり違う印象です。

アメニティポーチはGLOBE-TROTTER。以前に乗った時はハードケース型だった記憶がありますが、現在はソフトケースに変更されているようです。

搭乗後のウェルカムドリンク。色々とJALと比較してしまいますが、どちらもプラカップなのは仕方ないとして、アルコールを出してくれる分だけここはANAに軍配。

1:50出発という深夜便なのですが、JALと違い離陸後すぐに食事のサービスがあるのでしばらく機内は明るいまま。ただかなり遅い時間なので私はもう離陸後すぐに就寝することにします。一応フルフラットにした際に敷くマットレスは用意されているのですが、薄い毛布のようなクオリティでここはエアウィーブのJALとは比較にならず。

4時間寝て北極圏を飛んでいるあたりで一旦起床。

ここで機内食をもらうことにします。和食か洋食の選択ですが、ANAは深夜便と昼行便で機内食の内容を分けていて、深夜便だと少し簡素な内容になっています。

まずはアミューズから。JALアミューズがナッツとオリーブで固定されていることに比べると、こちらの方が多少凝っている感は出ています。

メインは和食をもらいました。ワンプレートでドンとサーブされる形式ですが、思ったよりはしっかりしている内容。これならワンプレートではなくて前菜とメインを順番にサーブすれば良い気がしますが、クルーの労力削減が目的でしょうか。

メインの食事はこれで終了。簡素メニューということで和食はデザートすらないので、アラカルトメニューを物色。

結局チーズをもらいました。アルコールに関して言えばANAビジネスクラスでもポートワインを積んでおり、ファーストクラスしか積んでいないJALに比べて洋酒好きにとってはアドバンテージです。

緑茶で終了。ワンプレートだったこともあってか、2時間もかからずに食事は終了しました。寝ている乗客も多かったですが、クルーが過度にならないレベルで頻繁に様子を見にきてくれて、ドリンクのリフィルや配膳をあまり待たずにスムーズに行ってくれたのはさすがANA

ちなみに、水のボトルを飲み終えたので古いボトルを捨てつつ新しいものをもらおうと、食後にトイレに行くタイミングでギャレーに行って「水のボトルを下さい」とクルーの方に言ったら、なんと「そちらに注ぎますね」と言われ空のボトルにそのままリフィルされました。ビジネスクラスでこの対応は初めてで軽い驚き。ボトルのサイズ自体もJALの半分くらいのミニサイズなのに、1人1本と決まっているのでしょうか。

食後は到着までまだ7時間くらいあるので再就寝。最近だと導入するエアラインが増えてきた扉が閉まるタイプのシートも、ファーストクラスではエミレーツ、SQ、先日のJAL等で乗ったことがあるもののビジネスクラスでは初めて。この通り少し隙間はありますし、寝転がると通路を歩く乗客と目が合ってしまうほどの低さではありますが、まあ無いよりはマシという感想でした。

シートに関しては広さは文句ないのですが、気になったのがフルフラットにした時の座面とオットマン部分のこの段差。写真だと少し伝わりにくいかもしれませんが、オットマン側の方が明らかに高くなっており、前述の通りマットレスもペラペラなので、そのままだと脚が少し上がり腰が沈んだ状態で眠ることになります。これが結構不快で、結局クルーに枕を追加で1つもらって腰の下に入れることで水平を確保しました。

この座席が不具合なだけかと思ったのですが、帰りのフライトでも同じ状況に見舞われたのでThe Roomではそもそもがこういう設計になっている様子。寝る時のフラットさに拘りがある方は要注意です。

その後は食事は控え、日本での活動に備えて到着1時間前までひたすらゴロゴロ。羽田は初めての第2ターミナルへの国際線到着でした。

2024年2月 日本一時帰国 まとめ

2ヶ月ぶり、今年1回目の一時帰国。今回も東京滞在がベースで、更に2月のベストシーズンということで北海道までスノーボードをしに行ってきました。

今回は暖冬ということで微妙な雪質ではありましたが、基本的に日本のゲレンデの雪はJapan Powderを略してJAPOWとも呼ばれるほど米国でも評判が良く、ニセコや白馬は当地でもかなり知名度が高いです。私が在住している東海岸にもゲレンデはいくつもあり何度か通ってはいますが、このエリアは降雪量も少なくガリガリの雪質で日本とは比較になりません。コロラドやカナダまで行けば良いスキーリゾートはありますが、リフト券1日$200、宿泊も1泊$300というアメリカ物価を考えると、飛行機代を払っても日本に行く価値は十分にあります。

 

【フライト】

いつも通りJALで。羽田-JFK往復を素直に買ってしまうと、ビジネスで往復$10,000前後ととても手が届かない値段になってしまうので、今回もお得なソウル発券を組み合わせて帰国。そのため、用もないのにソウル往復が挟まってしまいます。国内線は別切りでJALANAをそれぞれ購入。

そして今回の目玉は何といってもJALの新機材A350-1000。ファーストクラスは6席に対し乗客も3人ということで、ゆったりとしたサービスで新シートを楽しむことが出来ました。今後は深夜便のJL3/4にも新機材が導入されるとのことなので、次はビジネスクラスにも乗って新機材を色々と堪能してみたいところです。

 

旅行記

往路1区間目:JAL JL3 ニューヨーク(JFK)〜羽田 ビジネス

往路2区間目:JAL JL91 羽田〜金浦 ビジネス

往路3区間目:JAL JL92 金浦〜羽田 ビジネス

国内旅行:JAL JL575 羽田〜帯広 エコノミー/ANA NH84 新千歳〜羽田 プレミアムクラス

復路:JAL JL6 羽田〜ニューヨーク(JFK) ファースト

復路:JAL JL6 羽田〜ニューヨーク(JFK) ファースト

帰りはファーストクラスということで、最近出来たばかりの専用チェックインスペースを利用してみることに。ただ、この通りJALのロゴがあるだけで他には何も表示がない扉なので、ここであっているかわからずに少し右往左往してしまいました。

中に入るとスタッフが待ち構えており、この日のファーストクラス客は私が最後だったのか、「Pablo21様ですか?」とすぐに特定され、ソファで待つように案内されました。

カートに乗せた大量の預け荷物はそのままスタッフに引き取られ、パスポートを渡して5分ほど待った後にボーディングパスを受け取り、ここでの手続きは終了。ここから裏へ進み専用の保安検査を通り抜け、出国審査の前で通常の導線と合流する流れでした。

歓迎すべき新サービスではありますが、パスポートを渡した後はスタッフは裏方へと行ってしまい、ポツンと1人でこの空間に残されることになります。せっかくここまでの設備を作ったのであれば、1日十数人程度しか利用者もいないはずですからお茶のサービスくらいあっても良いのにという気もしました。

その後の流れはいつもと同じ。ラウンジに行ってTHE SALONで和菓子とお茶をいただいて搭乗開始を待ちます。

今回の搭乗機材、JALの新フラッグシップであるA350-1000。昨年12月の搭乗でも狙っていたのですが就航延期となってしまい、今回晴れて初搭乗となりました。新機材ということで否が応でも期待が高まります。

112番ゲートから搭乗。搭乗プロセスは今までと何も変わりありません。

搭乗。今回の座席は1Kを指定。この機材はファーストの座席数が8席から6席へと減り、1-1-1の2列配列となりました。真ん中の席が1列目は左、2列目は右から出入りする関係で、ベストなシートは1Kと2Aとなりましたが、ご覧の通り1列目は窓が3つある一方で2列目は2つしかないため、個人的には1Kが最高のシートになったかと思います。

着席した際の視界はこんな感じ。前述の通り隣の1Dの出入り口は左側のため、こちらから見ると壁が広がる形になります。

新シートでまず一番驚くのはこのスクリーンの大きさ。写真だとあまり伝わらず残念ですが、43インチモニターということで従来型ファーストクラスの23インチと比べてもかなりサイズアップです。

オットマンの下は収納スペース。機内持ち込みサイズのスーツケースが2つは入ると思われる大きさの収納となっており、お陰で上部の荷物収納がないため空間が広々としています。

シート脇にはスマートフォンのワイヤレス充電設備と取り外し可能なタブレット型のタッチパネル。

その下にはリクライニングや照明のコントローラー。文字がなくても直感的にわかりやすい表示になっていました。

オットマン横のスペースは、3つに区切られており、左側の2つがそれぞれ収納場所。右側の縦長の扉の中には、かなり重量のあるメインのテーブルが収納されています。左上の収納には水のペットボトルが予めセットされていました。

席に着くと、担当クルーの方が順番に回ってきて挨拶タイム。今まではファーストクラス担当は3人体制でしたが、座席が減った関係で1人はビジネスクラスとの兼務になり、実質2.5人になったそうです。

挨拶が終わると、まずはおしぼりとウェルカムドリンク。隣の大きなサイドテーブルが便利です。クルーの方が色々と座席周りも説明してくれますが、彼女たちも今日がこの機材は初乗務とのことで、なかなか慣れない雰囲気は否めません。

それからミールとドリンクのメニューの紹介。左ポケットにはWi-Fiの無料コードと機内販売の案内が入っています。このメニューケースは以前と変わりありません。

そして離陸後、シートベルトサインが消えたタイミングで配られたのが機内着。こちらも今までと同様です。

新機材は開閉式の扉も付いているので、機内着が配布される際にもここで着替えるか化粧室で着替えるかどちらでも良いという案内がありました。ただ、着替えがシートでも出来るようになったためメインの化粧室のサイズはB777-300ERより小さくなっているという話だったので、座席で着替えることに。ワードローブも各席に付いているため脱いだ服の収納も問題ありません。

着替えたらすぐにミールサービスが始まります。やはりJALのファーストクラスといえばSalonでしょう。

今回の機内メニュー。石かわとカンテサンスでいつも悩んでしまいますが、前回の搭乗時は和食にしたので、今回は洋食を選ぶことにしました。

ドリンクメニューその1。シャンパン2種類、白ワイン4種類。サロンは日本発限定です。

ドリンクメニューその2。赤ワイン3種類、日本酒2種類、焼酎2種類。さすがファーストクラスは十四代森伊蔵など希少なアルコールが揃っています。

ドリンクメニューその3。ロイヤルブルーティーはそれだけで1ページもらえていた気がしますが、扱いが低くなった様子。

ということで、まずは突き出しからスタート。ここはメニューに乗っていませんが和洋共通です。

続いてテーブルセット。従来機材に比べてテーブルは大きくなり、スペースに余裕ができました。

カンテサンスと言えば、山羊乳のババロアJALの洋食メニューも3ヶ月毎にメニューは変わりますが、一品目のこれは常に固定されています。

パンはバスケットを持ってクルーが回ってくるので、好きなものをもらう方式。メゾンカイザー製です。

続いてオードブル1品目。オードブルもメニューでは2品書いてありますが、1つずつサーブされるスタイルでした。

ドリンクは白ワインに交代。いろいろ試してみたいとクルーの人に話していると、色々とテイスティングしてみますか、とのことで気になる3種類を全て試してみました。ビジネスクラスだと躊躇してしまうようなお願いもファーストクラスなら気軽に頼めてしまうのが良いところ。

オードブル2品目。こういったソースは盛り付け担当のクルーがギャレーで準備をするのですが、マニュアル通りに行うのは結構難しいのだそう。

メインの1品目。以前にカンテサンス監修の洋食を頼んだ時と同様に、袋包みの状態でサーブされました。結んである糸の先端が赤くなっている方を引っ張れば解ける仕組み。

オープン。JALの洋食はメインが魚→肉と続くので途中で満腹になってしまうことが多かったのですが、今回はサイズも小さめで正に適量でした。

メイン2品目のビーフサーロイン。もちろんここでワインも赤に選手交代です。

この時点でミールサービス開始から約2時間。まだもう少し入りそうだったので、アラカルトメニューもチェックしてみます。

赤ワインをもうちょっと続けたかったので、それに合いそうなものということで串の盛り合わせをもらいました。前回も注文しましたが、今回もどれも肉厚で良い出来。

からのチーズステージ。前回10月に乗った時とは皿も内容も代わり、全体的に少しグレードアップした気がします。大体変更がある時はショボくなる方向のことが多いのですが、これは良い変化。

ここでは、新たに搭載が始まった泡盛と黒糖のリキュール、KOKUTO de LEQUIOを試してみました。結構甘味が強いですが、黒糖の独特のフレイバーが沖縄を思い出させる懐かしさで、結構個人的にはお気に入りになりました。

最後にデザートでやっと終了。ちょびちょびと色々なアルコールを飲み続けた結果、3時間半に亘るロングコースになりましたがいつも通り大満足です。

食後はベッドメイクをクルーの方にお願いして、トイレ探検。従来機種より狭くなったと聞いてどれほどかと思いましたが、機内のトイレとしては十分な広さ。ここでの着替えも問題なくできそうです。

こちらがベッドモード。サイドテーブルも折り畳めるので圧倒的な広さです。今までに乗った飛行機のベッドの中でも、シンガポール航空スイートクラスのダブルベッドに次ぐ広さ。

最後にお茶をもらっておやすみなさい。

とはいえ日本時間だとまだ夕方なのでそんなに長くは寝られず、4時間半ほど寝て起床。機内マップで確認するとシカゴの手前くらいまで来ています。

しばらく日本のバラエティ番組を見ながら暇つぶし。この表示の通りJALアプリとペアリング出来るらしいのですが、ペアリングをして何が出来るようになるのかはイマイチよくわかりませんでした。

ちなみにヘッドフォンはBang&Olufsen製のものが配られます。ヘッドレスト内蔵スピーカーもありそれで聞くことも出来ますが、ベッド状態でマットレスが敷いてあるとさすがに聞き取りづらく、これを使いました。寝転がる際こそヘッドフォンが邪魔になるので内蔵スピーカーの有り難みが感じられる場面なだけに、ここは少し残念な仕上がり。

1時間半前くらいで到着前の食事をもらいます。まずはフルーツ。こちらも前回は丸型の皿だったので少し変わりました。内容は季節に依ると思いますが、前回よりも種類は増えています。

続いてサラダとミネストローネ。ロイヤルブルーティーと一緒にもらいました。

最後はカレーでシメ。なぜかカレーがメニューにあると頼んでしまいたくなるのは、もはや日本人の性でしょう。

到着前にSHISEIDOのセット、なぜか今回は2個どうぞということでありがたくいただきました。SDGsへの意識からか、ケースがプラスチックから紙に変更になり安っぽさが増した気がします。

そしてA350就航記念ということでミニチュアモデルも。もしかしたら飛行機オタク認定されたということかもしれません。

ちなみにアメニティポーチはゼロハリバートン。これは一時期のファーストクラスのポーチに比べると随分と予算カットが進んだような雰囲気があります。

定刻より少し早い10:45頃にJFKに着陸して、一時帰国終了。期待に違わぬ素晴らしいシートで、今後もJALで日本とNYを往復する楽しみがまた増した気がします。

国内旅行:JAL JL575 羽田〜帯広 エコノミー/ANA NH84 新千歳〜羽田 プレミアムクラス

一時帰国中の国内旅行で、今回は北海道の帯広・トマムへ。

スノーボードの板を米国から預け荷物扱いで持ってきたのですが、持ち運ぶのが面倒で羽田の第3ターミナルの荷物一時預かりで保管してもらっていました。その関係で第3ターミナルにある今回は国内線乗り継ぎカウンターでチェックイン。国際線と通しではない国内線の単体航空券でも、ここで問題なく手続きできました。

チェックインを済ませたら、すぐ横になる国内線乗り継ぎ用の保安検査を通って制限エリアへ。保安検査の先はバス発着所になっており、第1ターミナル行きと第2ターミナル行きのバスがそれぞれ12分間隔で運行しています。

10分ほどのバス移動で第1ターミナルの出発フロアに到着。羽田の売店は日本各地のお土産が多く並んでいて、一時帰国の身としてはワクワクしながらショッピングを楽しんでいたところ、ラウンジに行く間もなく搭乗時刻になってしまいました。

今回の機材はB737-800。JALの国内線の主力機材です。

タキシング中、1つ後ろにJ-AIRの機体が目につきました。J-AIRといえば伊丹ベースで羽田から飛ぶことはないのかと思っていましたが、三沢・秋田・山形といった東北地方へはJ-AIR運航の便があるようです。Aviation Geekとしては機材繰りがどうなっているのか気になります。

離陸。見事な冬晴れの東京です。

世界有数の人口密集地、東京。やはりこう見ると緑が少ないな、と思ってしまいます。奥には雪を被って真っ白になった富士山も見えます。

北上して行って会津若松上空。この辺りのルートは国際線で飛ぶことがほとんどないので、普段見慣れない風景で、窓にずっと齧り付くようにして景色を眺めていました。

太平洋に出て、襟裳岬から北海道へ。

襟裳岬から北に伸びる日高山脈。こういう風景を見ると登山・トレイルランをしたい衝動に駆られますが、北海道はヒグマが怖いので登山客の多いポピュラーな山以外はなかなか躊躇してしまいます。

雪が積もって真っ白になった十勝平野を眼下に収めながら帯広に着陸。マイナス3度となかなかの寒さでしたが、先月フィンランドでマイナス25度を経験したばかりなので、これくらいなら何のその。

滞在中は基本トマムスノーボードしていただけなので詳細は省略。JAPOWを求めてわざわざやって来ましたが、昼は0度を上回るほどの暖かい日が続いてしまい、ちょっと期待外れな滞在でした。

帰りは新千歳からANA。早めに着いて空港内にあるきくよ食堂でカニイクラ・ウニの三種丼をもらいました。これが$20以下で食べられるなんて、米国にいると天国のよう。

帰りのフライトは21:20発ということで、平日夜の便なので日帰り出張のサラリーマン等が多いかなと思いましたが、B777-200という大型機材にもかからずプレミアムクラスは全部で3名のみとかなり余裕のあるフライトでした。食事を少しもらったら、時差ボケもあり爆睡して終了です。

 

往路3区間目:JAL JL92 金浦〜羽田 ビジネス

JAL91便で羽田から着いて、その1時間15分後に出発する折り返し便のJAL92便で戻るという修行のような金浦タッチルート。

金浦空港は乗り継ぎの導線がきちんと確保されているわけではないので、羽田で91便に搭乗する際に折り返し便に乗る予定ということを事前に申告しておく必要があります。そうすると金浦到着時にスタッフが待ち構えてくれているので、その人と一緒に専用ルートを通って保安検査を再度受け、92便のボーディングパスを渡されて出発ゲートエリアで解放されるという流れ。事前申告を忘れると少し面倒なことになりそうです。

ラウンジは大韓航空のKAL Loungeが指定。辛ラーメンカップヌードルが山積みになっているところに韓国らしさが出ています。ただでさえ狭いラウンジなのですが、この時間帯はJAL中国東方航空の虹橋行きが同時間帯出発でバッティングしており、座る席を探すのもやっとなほどの大混雑でした。

ラウンジ滞在は10分ほどで出発ゲートへ。ファーストクラス設定はないのでGroup 1に並ぶのはワンワールドエメラルド会員のみだと思いますが、結構な人数でした。羽田-金浦線は高頻度乗客が多いようです。

ということで、1時間もせずに先ほど乗って来た機体に逆戻り。機材はB787-8でした。

当然シートも同じシェルフラットネオ。復路便は混雑していて窓側が取れず、2-2-2の真ん中となりました。ただ、しっかりと隣席ブロックが効いていたのはさすがJAL、いつもありがたいことです。

機内食メニュー。行きの便では機内食をパスしましたし、ちょうど昼飯時のフライトでもあるのでこちらの便では食事をもらうことにしました。

行きと同じく選択肢は無し。ワンプレートでドンと出てきます。正直これなら国内線ファーストクラスの方が良い内容なのではという気もしますし、大韓航空アシアナ航空のビビンバとは比較にならないレベルです。ただ、まあ考えてみれば那覇線よりも距離の短い金浦線ですし、日系としては国内線の延長くらいに考えている路線ということなのかもしれません。

食後の緑茶は欠かせません。

羽田空港に到着。航空券の関係でムダな金浦往復を挟んでしまいましたが、ようやく日本に一時帰国です。

往路2区間目:JAL JL91 羽田〜金浦 ビジネス

羽田で一旦入国をして、預け荷物の受け取りと日本国内住所への発送手続きを終えたら、金浦行きに乗るために出発ロビーへ。羽田の国際線は朝6時前から賑やかです。

既に購入済みの航空券の変更手続きを色々とまとめて行ったため、発券カウンターで1時間ほど滞在。7時過ぎになって保安検査を通過しようとすると、一般レーンは2箇所ともかなり混雑していました。こういう時は昨年復活してくれた優先レーンが重宝します。

保安検査を通過したらJALのファーストクラスラウンジへ。定番の寿司はこの日は珍しく3貫セットの中に太巻きが入っており少しがっかり。

いつもJFK便に乗っていると、ラウンジを出てすぐの112番・113番あたりのゲートが使われることが多いのですが、金浦線だからなのかアサインされたのは増築部分の一番端にある149番。久しぶりにこんな奥まで歩きました。

出発15分前で、既にエコノミークラスの搭乗が始まっているタイミング。それでもボーディングブリッジで行列が発生することもなくスムーズに搭乗できるのはさすが日系です。

シートは懐かしのシェルフラットネオでした。10年前は北米線のような長距離路線でもこのシートだった記憶があり、時代が進んだことを感じます。フルフラットにならないタイプのシートですが、日韓線の距離であれば特段文句ありません。

タキシングがてらのplane spotting。AA、TG、BA、QF、AFといった世界各地のエアラインの機体が並んでいる光景を見ると、やはり羽田のプレゼンスの大きさを感じます。

アライアンス移籍で話題のスカンジナビア航空ANAは今年度中にストックホルム線の就航を決行するようですが、SASとの提携無しで勝算はあるのでしょうか。

珍しいところではUAE政府専用機も。

離陸後は中部地方を縦断していく絶景が広がるルート。八ヶ岳北アルプスが一望できます。

JFKからの便でもしっかり食べて来ましたし、ラウンジで寿司も軽くいただいたので、機内の食事はスルー。フルーツとお茶だけもらいました。

ちなみにメニューはこんな感じ。選択肢は無しで、同路線の大韓航空アシアナ航空に比べるとかなり劣っていると言わざるを得ない内容です。

福井県から日本海に出て、次に陸地が見えたのは隠岐上空。コロナ禍の最中には色々日本を周りましたが、その間でも行けなかったので日本に帰国したらいつか行ってみたいところです。

そこから30分くらい経つともう韓国上空。上から見る限り、地形や街並みの雰囲気など日本に酷似していて、いつも韓国上空を飛ぶたびにやはり日本と共通性の高い国家なんだなと実感させられます。

金浦空港に到着。この後は折り返し便で羽田にとんぼ返りです。

 

往路1区間目:JAL JL3 ニューヨーク(JFK)〜羽田 ビジネス

今回の一時帰国は深夜便のJAL3便で。深夜の時間帯なので空いているいつものターミナル8から出発です。この時間帯だとTSA Precheckのレーンは既に閉まっているとのことで、久々に一般レーンを利用して保安検査を通過しました。

この日のこの便の出発時刻は0:35。冬ダイヤは夏ダイヤと比べて出発が1時間以上早まることを把握しておらず、夏ダイヤ気分で23:30頃空港に着いたらチェックインカウンターのクローズにギリギリでした。おかげでラウンジに立ち寄る暇もなく直でゲートへ。

ゲート前のアナウンスが英語の前に日本語というのはさすがJAL。更に英語の後には中国語もありました。深夜便は羽田経由での中国各地への乗継客の利用が多いというのはどうやら本当のようです。

やっと年始から新型機材であるA350-1000のJFK線への導入が始まりましたが、この深夜便はまだ旧機材のまま。復路は新機材便を予約しているのですが、とりあえず往路は今まで通りのB777-300ERで向かいます。ただ、アメニティキットはこちらの便も既にHERALBONY仕様に入れ替わっていました。

ウェルカムドリンクはいつものジンジャーパイナップルジュース。やはり深夜便だとこれ1択になってしまいます。

今回は定刻通りにサクッと離陸。右側に座っていると、今回は上昇時にマンハッタンの夜景がよく見えました。

この時は期間限定で全クラスの乗客向けにWi-Fi無料キャンペーンを実施していました。個人的にはダイヤモンド会員特典でWi-Fiは常に無料なので、このキャンペーンのせいでWi-Fiに接続する乗客が多くなり回線速度が遅くなるのではないかと若干不安だったのですが、フライトを通じて問題なく接続できました。意外としっかりした設備を導入していたようです。

前回は12月にJL5便の方に乗ったのですが、機内食については3便も5便も同内容で、かつ12~2月の3ヶ月間は同じメニューを使い回すので、この時に乗った便とメニューと全く同一。

ただし、この便は深夜便なのでメインミールのサービスは離陸から約8時間後ということになっています。まずは大体すき焼き丼をもらっているところですが、いつも同じものでも芸がないので、今回はアラカルトからフミコの和食セットをもらいました。

ちょうど食事の最中でトロント上空を通過。珍しくコックピットからも右手にトロントの夜景が見えていますとのアナウンスも流れました。

食事の後はそのままチーズステージへ。乗っているチーズの種類からカットのされ方まで、2ヶ月前の便と全く同じです。

最後にほうじ茶プリンをもらって夜食は終了。アラカルトメニューにアイスクリームとフルーツ以外のデザートが載るようになったのは最近のことな気がします。

その後はしばらくPCで作業。食後はお茶が欠かせないのですが、やはり日系の航空会社でサーブされる日本茶がベストです。

寝る前にギャレーも偵察してきました。ここの配置は毎回パターンが違うので、その日のクルーの個性に任されている様子。今回のクルーは赤ワイン推し。

この後はフルフラットにして爆睡。メインの食事については離陸前にクルーに希望を聞かれたので、離陸8時間後の食事の時間は寝ていたら起こさないように伝えた上で和食の取置きを依頼しておきました。結果的に着陸の2時間半前まで寝続けたので、起床したタイミングで食事をオーダー。

時間短縮のためか、いつも最初にサーブされるオリーブ&ナッツと前菜セットがまとめて配膳されました。

続いて和食のメイン。この肉料理の方であるショートリブ煮込みは味も薄いしJALにしては珍しくハズレメニューだった気がします。

デザートの苺のパンナコッタは和洋共通。

食事が終わるともう羽田はすぐ。今回はちょうどアンカレジの真上を通っていくルートだったようです。

早朝ということで、騒音対策の関係か房総半島をぐるっと回って東京湾海上を降下していくアプローチ。

羽田に到着。このまま金浦へと乗り継ぐのですが、羽田でピックアップして空港宅配で送りたい荷物があったので一度入国しました。

ちなみに、入国時に税関のところにあるモニターを見たのですが、この便は日本人客43名、外国人客183名とのことでした。やはり深夜便は外国人比率高めです。