今回は米国拠点になってから初のANAでの帰国。同じJFK出発ではありつつ、いつもはJALなのでターミナル8ですが、今回はターミナル7にやってきました。ここはJFKの全ターミナルの中でも最も狭いのではないかと思わせるサイズです。ターミナル6の完成後は解体が決まっているだけあり、全体的に薄暗い雰囲気。
1:50出発の便に対して0:00にはチェックインカウンターに着いたのですが、もうガラガラでした。通常であれば2時間前というとカウンターが最も混雑する時間のはずですが、乗客が早めにチェックインを済ませてしまう傾向があるのはJALの深夜便と同様です。
ラウンジはHORIZONS T7 LOUNGEという名の空港運営ラウンジ。かつてBAがT7から発着していた頃はBAラウンジだった部分が引き継がれた、あまりパッとしない空港運営ラウンジです。ただ、Priority Passでの入場は出来ません。
内部はANA便の乗客で大混雑だったので、撮影出来たのはミールコーナーくらい。ホットミールが数種類とサラダが並んでいる程度で、特に搭乗前に夕食を済ませたいような深夜便においては少し寂しいラインナップな気がします。
ちなみに、あまりに食事がショボすぎるからか、ANAは独自のサービスとしてカップ麺を配っているようでした。これをズルズルと音を立てて啜る日本人乗客が多く、ラウンジ内部は結構カオスな雰囲気。ANAは羽田の自社ラウンジのルードルバーと言い、なぜここまでヌードル類にこだわるのか理解に苦しみます。
日系らしくオンタイムに搭乗開始。ただでさえビジネスクラスが多い機材にSFC客も加わるため、グループ2は大行列でした。
初のThe Room。コロナ前の2019年から導入されているシートですが、乗りたいと思っているうちにコロナ禍になってしまい、導入から4年経ってやっと試すことが出来ました。前評判通り、座席の横幅はビジネスクラス最大級でしょう。
モニターも24インチとかなり大きめ。JALのSky Suiteも23インチあるのでスペック上はそこまで変わらないのですが、こちらの方が画面と座席の距離が近いので迫力としてはかなり違う印象です。
アメニティポーチはGLOBE-TROTTER。以前に乗った時はハードケース型だった記憶がありますが、現在はソフトケースに変更されているようです。
搭乗後のウェルカムドリンク。色々とJALと比較してしまいますが、どちらもプラカップなのは仕方ないとして、アルコールを出してくれる分だけここはANAに軍配。
1:50出発という深夜便なのですが、JALと違い離陸後すぐに食事のサービスがあるのでしばらく機内は明るいまま。ただかなり遅い時間なので私はもう離陸後すぐに就寝することにします。一応フルフラットにした際に敷くマットレスは用意されているのですが、薄い毛布のようなクオリティでここはエアウィーブのJALとは比較にならず。
4時間寝て北極圏を飛んでいるあたりで一旦起床。
ここで機内食をもらうことにします。和食か洋食の選択ですが、ANAは深夜便と昼行便で機内食の内容を分けていて、深夜便だと少し簡素な内容になっています。
まずはアミューズから。JALのアミューズがナッツとオリーブで固定されていることに比べると、こちらの方が多少凝っている感は出ています。
メインは和食をもらいました。ワンプレートでドンとサーブされる形式ですが、思ったよりはしっかりしている内容。これならワンプレートではなくて前菜とメインを順番にサーブすれば良い気がしますが、クルーの労力削減が目的でしょうか。
メインの食事はこれで終了。簡素メニューということで和食はデザートすらないので、アラカルトメニューを物色。
結局チーズをもらいました。アルコールに関して言えばANAはビジネスクラスでもポートワインを積んでおり、ファーストクラスしか積んでいないJALに比べて洋酒好きにとってはアドバンテージです。
緑茶で終了。ワンプレートだったこともあってか、2時間もかからずに食事は終了しました。寝ている乗客も多かったですが、クルーが過度にならないレベルで頻繁に様子を見にきてくれて、ドリンクのリフィルや配膳をあまり待たずにスムーズに行ってくれたのはさすがANA。
ちなみに、水のボトルを飲み終えたので古いボトルを捨てつつ新しいものをもらおうと、食後にトイレに行くタイミングでギャレーに行って「水のボトルを下さい」とクルーの方に言ったら、なんと「そちらに注ぎますね」と言われ空のボトルにそのままリフィルされました。ビジネスクラスでこの対応は初めてで軽い驚き。ボトルのサイズ自体もJALの半分くらいのミニサイズなのに、1人1本と決まっているのでしょうか。
食後は到着までまだ7時間くらいあるので再就寝。最近だと導入するエアラインが増えてきた扉が閉まるタイプのシートも、ファーストクラスではエミレーツ、SQ、先日のJAL等で乗ったことがあるもののビジネスクラスでは初めて。この通り少し隙間はありますし、寝転がると通路を歩く乗客と目が合ってしまうほどの低さではありますが、まあ無いよりはマシという感想でした。
シートに関しては広さは文句ないのですが、気になったのがフルフラットにした時の座面とオットマン部分のこの段差。写真だと少し伝わりにくいかもしれませんが、オットマン側の方が明らかに高くなっており、前述の通りマットレスもペラペラなので、そのままだと脚が少し上がり腰が沈んだ状態で眠ることになります。これが結構不快で、結局クルーに枕を追加で1つもらって腰の下に入れることで水平を確保しました。
この座席が不具合なだけかと思ったのですが、帰りのフライトでも同じ状況に見舞われたのでThe Roomではそもそもがこういう設計になっている様子。寝る時のフラットさに拘りがある方は要注意です。
その後は食事は控え、日本での活動に備えて到着1時間前までひたすらゴロゴロ。羽田は初めての第2ターミナルへの国際線到着でした。