Out of Office 旅に出よう

とあるサラリーマンの週末旅行記録

4日目:ギニアビサウ〜ガンビア 陸路移動

この日はビサウからセネガルのジガンショールを経由してガンビアの最大都市セレクンダまでの移動。距離でいうと約300kmほどですが、アフリカの陸路移動ほど時間が読めないものはないので、早め早めの行動を心がけます。

朝6時、まだ真っ暗ですが宿をチェックアウト。レセプションのスタッフにタクシーを呼んでもらい、乗り合いタクシー発着場まで移動しました。

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発着場はこのあたり。市街地から空港へ向かう大通りを少しそれたところにあります。大通りを離れると未舗装の真っ暗な道を進んで行くので少し不安になりましたが、無事到着。ホテルからは15分ほどです。

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発着場自体はそれなりに広く、特に行き先の看板も出ていないのでわかりにくいのですが、タクシー運転手に「どこまで行くのか?」と聞かれ、ジガンショールと答えるとジガンショール行きの乗り場の真ん前で下ろしてくれたので助かりました。

私が着いた時点でジガンショール行きを待っている先客は5人。10人集まったら出発とのことで、人数が集まるまで待機。30分ほど待って6:45に人数が揃い、無事出発しました。人が集まらないと数時間待ちとなることもよくあるアフリカで、幸先の良いスタートです。値段は運賃4,000フラン+荷物代500フランと、ボラれることもなく事前リサーチ通り。

最前列に運転手+2人、2列目と3列目には4人が座る配置。運良く最前列を確保できたので、道中の景色を楽しみながら移動できます。

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ビサウの町を出てすぐに検問がありましたが、検問はこの1度のみ。乗客全員が車から降ろされたものの、パスポートのビザページを見せるだけで済み、賄賂の要求等は一切ありませんでした。

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隣国セネガルと首都を結んでいるこの道路は、ギニアビサウにとって最重要な道路なのでしょう。道路はずっと舗装されており、快適なドライブでした。

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途中には、まだ建造されてそんなに時が経っていないであろう橋も。

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中国すらまだ進出していないような天然資源もないアフリカ最貧国で、誰が橋の建設費を融資したのか興味がありましたが、特に看板や記念碑等はありませんでした。

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この移動で隣りに座ったギニアビサウ人は、学生の頃にキューバへ国費留学していたとのことでスペイン語が堪能でした。50代のこの男性が学生だった頃というと、30年ほど前の話なのでしょう。当時、キューバがアフリカの共産主義国家に対する支援のために留学生を受け入れていたのは容易に想像が付く話です。

キューバの印象を聞くと、ギニアビサウとは比べものにならないほど発展していて自由な雰囲気の中最高な生活を楽しんだとのこと。生まれ育ちが違えば感じ方も違う、ということでしょうか。

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出発から2時間半ほどで国境へ到着。アフリカでは国境地帯の写真撮影などもってのほかという所がほとんどなのですが、ここは非常にリラックスした雰囲気でした。

ギニアビサウ側の国境施設からセネガル側への国境施設へは徒歩で1~2分ほどですが、他の乗客に付いていけばいいだけなので特に心配するようなことはありません。

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国境を越えると15分ほどでジガンショールの町に到着。バスターミナルに着いたら、そのままガンビア行きの車を探しますが、外国人がうろうろしていれば必ず誰かしらが近寄ってきて「どこへ行くのか?」と聞いてくるので、「ガンビア」と答えれば乗り場まで連れて行ってもらえます。こういう輩は必ず最後になって法外な案内料を要求してくるのですが、当然そんなのは無視。彼らも、外国人相手に無茶な要求をしていることが地元の人達にバレてしまっては分が悪いので、大声で主張することも出来ません。

ガンビア行きの車は一回り小さい普通の乗用車になりました。これが西アフリカでよく言うsept-place(セットプラス)。この名前を英訳するとseven-seat、つまり7席。その名の通り7人(+ドライバー)乗りの西アフリカでは最も移動手段です。セットプラスといいながら、実際には詰め込んで10人ほど乗せるケースが主流なのですが、そこは西アフリカ一の先進国セネガル、きちんと乗客7人で出発しました。

ジガンショールからガンビアまでは運賃2,500フラン+荷物代500フラン。今回も運良く待ち時間15分ほどで出発したのですが、最後の余り物だったのか、一番狭い最後列の座席になってしまいました。

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ジガンショールから国境までは約1時間半。最初にセネガル側の国境施設で降ろされ、手続きを終えた後に再度車に乗ってガンビア側の国境施設まで行き、ここが終着地点になります。

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ここで、ガンビアへの入国時に一悶着発生しました。

事前に調べていた限りでは、日本人は陸路国境でビザ取得が可能なはずで、そのつもりで入国審査に臨んだのですが、パスポートを渡すと、何やら奥の部屋へ来いと言われて怪しい気配。そのままデスク一つの小さな部屋に連れて行かれると、そこで審査官から「日本人はビザに加えてクリアランスが必要だ。」と言われました。そして、「ビザは3,000ダラシ(約7,200円、ダラシはガンビアの通貨)で取得可能だが、クリアランスは事前取得が必須だ。」とも。

リアランスというのは初耳ですし、何を指しているのかもよくわかりません。とにかくそんなものは持っていないと伝えると、審査官曰く「クリアランスは本来事前取得が必須だが、今回はビザ代に加えて更に3,000ダラシを追加で払えば入国を許可する」とのこと。小部屋に連れて行かれた時から怪しい雰囲気はしていましたが、これは明らかに腐敗の匂いです。

こちらは、ビサウガンビア大使館でそんなものは必要ないと聞いたとか、日本大使館に確認するぞ、とかハッタリをかましてみますが全く効きません。押し問答を繰り返していると、審査官がおもむろに棚から書類を出して来て、あるページを指し示しながらこれを見てみろとのこと。

そのページにはCountries that need both visa and clearanceという記載があり、国名が並んでいます。

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この国名リストを見ながらページを進んでいくと、

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確かにJAPANの記載がありました。

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確かにこの書類を文字通り理解すれば、日本人はガンビア入国に際してビザとクリアランスの両方が必要ということです。審査官は、これはガンビア政府の公式な文書なのだからクリアランスを提出するか、無ければ3,000ダラシ払えと迫ってきます。ただ、この文書にはクレジットが一切なく、国名表記の大文字と小文字がバラバラだったり、イマイチ信用できません。そもそも、世界的には強いパスポートの一つである日本パスポートが、ソマリアイラク、中国、インド、パキスタンと同等に並んでいるのを信じろというのが無理な話です。

とはいえ、この審査官を突破しないことにはガンビアに入国が出来ません。ここでこちらも戦法を変えて、3,000ダラシも追加で払わないといけないなら今回の入国は諦め、セネガルに戻るからパスポートを返せと言ってみることにしました。

正直ダメ元だったのですが、どういうわけかこの作戦が効果抜群。こちらが諦めるとは思っていなかったのか、帰る素振りを見せると審査官は急に慌て出し、今回は48時間有効のトランジットビザであれば特別に発給すると言い出します。もう少しプッシュすれば通常の観光ビザももらえそうな気もしましたが、今回の滞在予定は48時間あれば足りるため、それで手を打ちました。

ということで、紆余曲折がありつつもビザ代の3,000ダラシだけ払って無事入国完了。国境施設の向かいの商店にはタクシー運転手がタムロしており、 移動手段には困りません。

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乗り合いタクシーもありましたが、入国のやりとりで疲れ切ってしまったため、400ダラシで予約しているセレクンダのホテルまで行ってくれるというチャータータクシーを利用しました。

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国境から1時間ほどでホテルに到着。ビサウを朝早く出発したのが奏功し、ガンビア国境で一悶着あったものの、予定よりかなり早く、13:30には移動完了です。

滞在したホテルは、ファジャラ地区にあるPelican Residence。ビーチリゾートが集まる一帯からは少し離れており、住宅地の中にあるゆったりとした宿です。一泊1,050ダラシでバストイレ付き、部屋も広くオーナーもフレンドリーで、2泊しましたが特に問題はありませんでした。