一旦イマームレザー廟を後にして、訪れたのはすぐ横にあるレザーバザール。屋内型のバザールですが、規模はかなり大きく端まで見渡せないほど。この通路の奥までずっとバザールが続いています。
巡礼者がたくさん訪れる宗教施設のすぐ隣りという立地上、観光客向けの店が目立つのがこのバザールの特徴です。これは巡礼客向けの写真館。こんな合成写真で満足するのかと思ってしまいますが、現地では意外と人気なよう。
そしてイランのバザールといえば、この豊富なスパイス類。バザール全体にこのスパイスの香りが充満しています。
これはサフラン。本当に燃えるような真紅色です。ここイランでもかなり高級品のため、盗難防止のためにガラスのショーケースの中に入って展示されていました。
こちらはナボットとという棒状の砂糖。チャイを飲む時は、これを適度な長さに切って投入するのがイラン流です。
2時間ほどバザールで時間をつぶし、再びイマームレザー廟に戻るともう夕暮れ時。ミナレットのライトアップが見事です。
礼拝の時間が近づくと、人々が走って絨毯の方へと向かっていきます。この後にこの広場で行われた日の入り時の礼拝は、私が見た中ではかつてない規模の人数による集団礼拝で、人々の動きがシンクロしながら礼拝が行われる様は、さすがに写真には取れませんでしたが一見の価値がありました。
昼に訪れた黄金のアーチも、夜に来るとまた格別。昼よりも荘厳な雰囲気になり、巡礼の地としての風格が出ています。メッカにはイスラム教徒以外は入れませんが、あそこもきっとこんな雰囲気なのでしょう。
眩いほどの明るさ。周囲の人の数も明らかに昼よりは増えています。
建物の中に入ると、イスラム法学者と思われる正装の男性による講演会のようなものも行われていました。
昼に訪れた所とは別の金網から、再びイマームレザーの墓にお祈り。金網に群がる人々の熱気を見ると、日本人には無縁と言ってもいい信仰心の強さを感じざるを得ません。
夜も2時間ほど滞在してから再び出口へ。この施設のためにわざわざテヘランから日帰りでやって来ましたが、十分その価値のある場所でした。
イマームレザー廟の周りは夜になるとさらに賑やかに。ここからタクシーを拾って空港に行こうとしましたが、驚くほどの値段を吹っ掛けて来たので諦め、少し離れた場所からsnappを使って空港へと向かいました。