Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

1日目:シンガポール航空 SQ285 シンガポール〜オークランド スイート

プライベートルームでの7時間の滞在を終え、オークランド行きのゲートへ。

チャンギ空港では、ターミナル4を除いてゲート前で保安検査があるのですが、そこでは優先レーンが設置されていません。今回は機材がA380で利用客が多くエコノミー客で長蛇の列が出来る可能性を想定して、搭乗開始時刻を少し過ぎてからゲート前に向かうことに。その読みは当たり、行列なしで保安検査を通過することが出来ました。

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保安検査を通過すると、ゲートでは既にエコノミークラスの搭乗中でした。ただし、左側にはしっかりスイート・ビジネス用の優先レーンが空けてあるので、列に並ぶことなく搭乗。

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シンガポール航空A380で最上級クラスとして設定されているのは、ファーストクラスでは無くスイートクラスという名称で、個室型のシートになっています。新型と旧型の2種類のシートがあるのですが、今回搭乗する機材は旧型の方。座席番号は3Aです。

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座席から見た風景はこのような感じ。この状態では開放感がありますが、離陸後は窓と扉を閉めて完全なプライベート空間を作ることも可能です。

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座席前方。夜行便だったため映画を見たりすることは無かったのでそこまで気になりませんでしたが、パーソナルモニターの位置が少し高めな気がします。

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アメニティ類。羽田便と比べてパジャマとポーチのデザインが微妙に違った他、ポーチの中身もキャンドルが入っていたりと、より充実していました。

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座席横のシート操作パネル周りは木目調で落ち着いた雰囲気を演出。

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着席後は、ウェルカムドリンクと共に担当クルーからの挨拶を受けます。スイート担当のクルーは4名とのことですが、それに対してこの日の乗客は私ともう1名のみ。クルーの方が乗客よりも人数が多いなんて、そうそう経験出来ることではありません。

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シンガポールからオークランドまでは距離にして約5,200マイル、フライト時間にして約10時間。東京から米国西海岸くらいの距離感です。

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離陸後、まずはトイレで着替え。シンガポール航空のファーストクラスは1階に位置するので、エミレーツやタイなど他のA380のファースト席に比べると狭いトイレですが、着替え用の折り畳み式ベンチは用意されており、そんなに不都合はありません。

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機内食メニュー。夜遅い時刻の出発ですが、まずは離陸後にコース制の夕食がサーブされます。

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メインは4種類。これに加えてBook The Cookから事前注文することも可能で、私は"Boston Lobster Thermidor"をオーダーしてありました。

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続いて間食メニュー。深夜便なので間食需要はあまりなさそうですが、それでもこれだけのラインナップが用意されています。

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そして到着前の朝食。こちらこのメニューでは無く、和食"京懐石"のコースをBook The Cookでオーダーしています。

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夕食タイム。まずは温められたナッツとシャンパンからスタートです。

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前菜はイベリコハムとブラータチーズ。パンはクルーが持ってくるボックスの中から欲しいものを選ぶ方式で、中東系のようにバスケットごと置いてくれるわけではありませ。

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続いてサラダ。ドレッシングのかけ方にクルーの個性が出ています。

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チキンスープ。キノコ類が山のように入っており、チキンスープというよりはキノコスープでした。味はチキンの出汁が効いていて美味しかったです。

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そしてメインのボストンロブスターテルミドール。ロブスターが丸々1尾使われており、圧巻のプレゼンテーションです。クルーも、「とても一人用とは思えないから私も少し貰ってもいいかしら」などと笑って冗談を言いながらサーブしてくれるほど。

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デザートは2種類。どちらも持ってきて直接見てから選ばせてくれました。満腹のところにチョコレートムースはキツかったので、バニラアイスの方をチョイス。きっと私が選ばなかった方はクルーの胃袋に収まるのでしょう。

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最後にフルーツ。シンガポール航空のフルーツはカットされていないという噂を聞いたことがありましたが、まさにその通りで、クルーが持ってくるフルーツバスケットの中から自分で好きなものを選んで取る方式でした。少し手間はかかりますが、こちらの方が機内の乾燥からは守られそうです。

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食事が終わったのはバリ島の近く。まだオークランドまでは8時間近くあります。

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食後にお茶を飲んでいると、クルーから「今日は乗客が少ないので、真ん中の座席を2席使ってダブルベッドを作る余裕があるが、どうしたいか?」と言うありがたいお話が。断る理由は無いので喜んでお願いしました。

もう1人の乗客が2Cと2Dを使い、私が使ったのは3Cと3D。ベッドの真ん中にはディバイダーがあるので寝転がるには少し硬いですが、それでもこの広い空間で横になると、普通のシートとは閉塞感が全く違います。良い体験になりました。

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クルーに扉をノックされて目が覚めたら、既にオーストラリアを通過してタスマン海上空。3Aに戻り、朝食の準備をしてもらいます。

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Book The Cookで事前オーダーしていた京懐石の朝食セット。事前オーダーなのでメニューに記載はありませんが、クルーが「天空の四季」という名前の付いたコースだといせてくれました。

まずサーブされたのは、手前右がアサリのしぐれ煮、奥は牛肉のアスパラガス巻き、粟麩、そして奥の大根おろしとシラスは手前左のジンジャー風味のジュレと合わせて食べるそうです。

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続いて主菜。和朝食らしい献立が並んでいます。ご飯はお粥にも出来ると言われたので、そうしてもらいましたが、そこだけがちょっと微妙な仕上がり。

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到着前、記念品をどうぞと言われて渡されたのはトランプ。こんな記念品をもらうのは小学生になる前に初めて家族旅行で飛行機に乗って沖縄に行った時以来だと思います。今回は乗客が少なくクルーと色々話す機会があったので、飛行機好きだとバレたのでしょう。

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ランギトト島などのオークランド沖の小島を眺めながらの着陸となりました。

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搭乗したA380機。生産終了となってしまったのは残念ですが、まだ現役で動いているうちに他のエアラインでも搭乗しておきたいものです。

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