サンセットパーク、ベイリッジに続くこの日最後のエスニックタウン訪問は、ブライトンビーチ。ブルックリン南端に位置するこの地域には、ロシア系のエスニックタウンが形成されています。名前の通り、海沿いの立地です。
ロシア系らしく、キリル文字が溢れる街並みです。
店の張り紙もロシア語オンリー。ラテン文字ではなくキリル文字が使われると一気にエキゾチック感が増します。
この地区にはロシア系のスーパーがいくつもあるのですが、揃いも揃って惣菜のラインナップが充実しています。確かにロシア旅行を思い出してみれば、スーパーはこんな感じだったかもしれません。
中央アジア発祥でロシアでも人気の米料理であるプロフも、アフガン流、ウズベク流、サマルカンド流などたくさん種類があり、どれも美味しそう。
同じく中央アジアの麺料理であるラグマンも。通常はスープに入ってうどんのようにサーブされるのですが、こういう汁無しスタイルもあるとは知りませんでした。
こちらはグルジア名物のハチャプリ。旧ソ連圏のグルメが大集合です。
イスラム教徒である中央アジア系の人々向けのハラル料理も目立ちます。ブライトンビーチは元々ロシア系のシマでしたが、言語が同じという共通性から近年は中央アジアをはじめとする旧ソ連各地からの移民が増えているようです。
ウクライナの国旗も。ロシアとウクライナは現在では犬猿の仲ですが、ここでは共存が成立しているのでした。
惣菜コーナー以外にも個性的な品物がたくさんあります。ジュース売り場にはラテン文字の商品があったので何かと思いきや、モルドバ産。
そしてロシアといえば外せないのがキャビアにイクラ。高価なものなので、ガラスケースに入っており客が簡単に持ち出せないようになっています。
香草のディルももちろん取り扱いがあります。さわやかな香りで旧ソ連圏の料理には欠かせません。
ドライフルーツはウズベキスタンの名産品。段ボールにもウズベキスタン産だと書かれていたので、本場からの輸入品のようです。
一通り色々なスーパーを物色したところで、適当な食堂で軽く食事。惣菜コーナーで見て食べたくなったラグマンを注文すると、私が知っているスープ入りで出てきました。上にはディルもたっぷり。
食後ももう少しぶらぶら。観光客向けの雰囲気のする店がありました。
予想通り土産物がたくさん並んでいました。これはソ連・ロシアの歴代国家元首が順番に出てくるマトリョーシカ。ロシア本国でも定番のお土産品です。
さらに、ソ連時代の啓蒙ポスターも今や立派な土産物です。一周回ってアートな感じもしますので、日本でも販売したら流行るかもしれません。
これにて本日のエスニックタウン巡りも終了。地下鉄に乗ってマンハッタンへと戻りました。