登山2日目は2:30に起床し2:58に出発。荷物は余分なものは小屋に残し、最低限だけサブバッグに詰め込みました。
クレストネス小屋から山頂までは距離にして5km、標高差は400mあります。コースタイムは約2時間で日の出が5:30過ぎとのことなので、余裕のあるスケジュール。
3:39、Valle de los Conejosを通過。5.1km中の2.3kmを40分で歩きました。ただし、ここまでは谷沿いに進む平坦な道だったのでペースも早めです。
Valle de los Conejosを過ぎると、谷底から尾根に向けて登りが始まります。
尾根を越えるとガラッと景色が変わります。左下には池のシルエット、そして左前にチリポ山のシルエットが夜の闇に浮かび上がってきました。いよいよ近づいてきたという感覚になります。
4:30、尾根の反対側へ下降気味に少し進んだ後、チリポ山は左という標識に到着しました。真正面にチリポ山が構えており、ここからがファイナルアタック。
手を使わないといけないほど急な部分もありますが、ひたすら黙々と。
そして4:48、3,820mに登頂。無事コスタリカ最高峰を制覇しました。
山頂は風も吹いており寒いですが、持ってきた防寒着及びホッカイロで完全防備をして、そのまま日の出まで待機。
少しずつ空が白んでいきます。
遠くの稜線の奥から太陽が上がってきそうです。
ここまで明るくなればもう少し。
5:48、ちょうど登頂から1時間後の日の出。無事にご来光を拝むことが出来ました。
大西洋側には雲海が広がっています。ガイドブックにもこの時期は太平洋岸は晴れ渡るのでハイシーズンだが、大西洋岸は曇りが続くので観光客も少なめと書いてありましたが、まさにその通りのよう。
晴れ渡るこちらが太平洋側。登山中にシルエットだけ見えていた池も、今ではくっきり見えます。
歩いて来た登山道もくっきり。
頂上には登頂者の記帳用ノートがあります。一応私もきちんとサインをしておきました。日本人の名前はノートを見渡しても数える程しかなく、日本ではまだまだ無名の山です。無名のままでいてほしい気もしますが・・・
6:12、下山開始。登山時は暗いのでよくわかりませんでしたが、やはり最後のアタックはかなりの急登でした。下るのにも細心の注意を払います。
尾根を逆サイドに下りる前に振り返った、最後のチリポ山の姿。整った美しい形をしています。数時間前にシルエットで見えたのも正にこの形です。
7:00、Valle de los Conejosを通過。下りはあっという間です。
Valle de los Conejosから見た尾根側の景色。奥の稜線を越えた先にチリポ山があります。
7:30、クレストネス小屋まで帰還。
下山前に朝食タイム。こちらはコスタリカの朝食の定番、Gallo Pinto(ガジョピント)です。Gallo Pintoとはガーリックが利いた豆ご飯のようなもので、通常赤飯のような見た目をしています。ご飯は多分昨日の炒飯の余りがベースで、残菜を出さないようにきちんと工夫されているようでした。
食後は荷物のパッキングを済ませて、下山準備完了。8:28、クレストネス小屋を出発しました。
下りも天気は最高。のんびり歩いても良いのですが、下山後のサンヘラルド発のバスのスケジュールが13:00発の次は16:00発と3時間も空いてしまうので、13時発に間に合うように駆け足気味に下っていきます。
10:06~10:15、Llano Bonitoの休憩所で一休み。登りに3時間半かかった区間を1時間半で下ってきました。
残り3kmを切ると、いよいよ麓の村が見えてきます。
11:55、登山口に帰還。14kmを途中の休憩を含めて3時間半ですから、1kmあたり15分弱というかなりのハイペースだった計算になります。
登山口でもう終わった気分になっていたのですが、意外とここからサンヘラルドの村までの1.5kmも長いです。舗装されている区間が多いので、今までとコンディションが違い足にかなり負担がかかりました。
12:19、宿まで無事帰還。着替えをしてレストランでランチを済ませても、13時発のサンイシドロ行きのバスには十分間に合いました。