Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

3日目:ロラス島日帰り

今回サントメで最初に2泊したのは、街の中心からそう遠くないところにあるHotel Residencial Luxan。Luxanは現地ではルーシャンと発音します。

セール価格を提示していたhotels.comから予約したところ、当日チェックインの段階で予約が入っていないと言われ少し戸惑いましたが、レセプションのスタッフがオーナーに電話をして確認してもらい、無事にチェックイン完了。

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部屋はバス、トイレ、エアコン付きのシングル。hotels.comのセール価格で1泊30ユーロとサントメのまともなホテルの中では最安の価格帯であるにもかかわらず、立地、清潔感ともに問題無し。ただ、朝食付きのプランだったのですが、日曜は8時からスタートとのことで時間帯が合わずに1泊目は食べられなかったのが残念。

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到着の翌日はサントメ島のすぐ南にある、ちょうど赤道上に位置していることで有名なロラス島へのデイトリップに参加。日本出発前にSao Feriasという旅行会社を通して50ユーロで事前予約していました。

デイトリップの出発はHotel Miramarという高級ホテル。Luxanからは歩いて15分ほどです。朝8時にここに集合し、バスに乗ってサントメ島の南部へまずは向かいます。

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途中の車窓。いくつか川に架かる橋を渡るのですが、その時に下を見てみると川の中に多くの人が。何かと思いきや、みんな洗濯をしているのでした。

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どの川でも同じ風景。日本で生活していると桃太郎の昔話でしか聞かない川での洗濯も、ここでは未だに日常生活の一部です。

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しばらく乗っていると見えてきたのはピコ・カン・グランデ (Pico Cão Grande)。岩頸と呼ばれるマグマが固まって出来た柱状の自然形成物で、高さも300m以上ありサントメでも屈指の観光名所なのですが、あいにくこの日は曇天で頂上部分が見られず。

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ただ、広大なアブラヤシのプランテーションの奥に聳えるピコ・カン・グランデは、これはこれで分厚い雲と相まって独特の怪しい雰囲気。

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バスに乗ること2時間弱で、サントメ島の南部にある船着場に到着しました。ここからは、向かいに見えるロラス島まで、島内に唯一建つリゾートホテルが所有するボートに乗って向かいます。

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ボートのスケジュールは朝と夕方の1日2往復。それ以外でも、35ユーロ払えば運転してくれるようです。また、サントメ市内のホテルまでの送迎が片道32ユーロであることを考えると、このデイトリップの料金である50ユーロはかなりお得なことがわかります。

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船着場に着いたのが10:00頃だったので、バスの乗客が全員ボートに乗り移るとすぐに出発。これにタイミングよく接続するために、朝のホテル集合も8時に設定されていたということだったのでしょう。

 

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すぐ目と鼻の先に見えていたこともあり、15分ほどですぐにロラス島に到着。着いたのはリゾートホテルが造ったであろう立派な桟橋です。

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幸いなことにサントメ本島と違い、ロラス島側は晴れ間も覘く良い天気。ここからサントメ本島側に目をやると、あちら側には分厚い雲が立ち込めているのがわかります。2,000m級のサントメ山が聳えているのが理由なのでしょうか。

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ちなみに、ロラス島に住んでいる現地住民用に、もう少し簡素なボートもあります。観光客でも船頭にいくらか払えば乗せてもらえるようですが、ロンプラによると事故が多いので決して使わないようにとのことです。

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下船すると、ココナッツウォーターのウェルカムドリンクでお出迎え。

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まずはホテルのレセプションで登録を済ませ、ランチ時に使用するバウチャーを受け取ったら、そのあとはもう帰りのボートが出発する16:30まで自由時間になります。

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早速島の探索を開始。まずは島の内部を突っ切る一本道を進んで、反対側の海岸を目指してみることにしました。

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ロラス島は直径1.5kmほどの小さな島。15分ほど歩くとすぐに反対側まで到着しました。白砂で綺麗なビーチです。

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しばらく海岸沿いに歩くと、崖に囲まれた自然のプライベートビーチもありました。崖が急すぎて降りることが出来ないので、足を踏み入れたければボートをチャーターして海から回りこむしかありません。

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ところどころに現れる白砂のビーチを除けば、全体としては岩がちな海岸線。

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岩の隙間から不定期に轟音が響くので何かと思いきや、犯人はこの穴。

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下が海と繋がっており、強い波が来るたびにその力に海水が押されて、ポンプのように吹き出していたのでした。写真だと映りが悪いですが、間近でみるとかなり迫力があります。

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その後は、島の西側の海岸線沿いに続く道へ。途中で何ヶ所か、ココナツの殻が燃やされている場所がありました。殻が山積みに集められていたので地元住民による人為的なものだとは思うのですが、その目的はわからず。

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それにしても綺麗な色の海です。

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途中、崖に梯子が掛けられており下に降りられるビーチもありました。

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少しビーチに横になって、ゆっくり読書でも。

東南アジアやカリブ海のビーチリゾートに劣らない海の青さですが、違いは人が全くいないこと。波と風の音しか聞こえない極上の時間です。

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その後、混雑しそうな時間帯を外して14時過ぎにホテルへ戻りランチに。ビュッフェスタイルで、ドリンクのみ別料金でした。

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ホテル内のプールはデイトリップの訪問客でも利用可能です。

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食後は、ホテルからは歩いて10分のところにある、この島一番の見所である赤道モニュメントへ。GPSでチェックしたところ、少しずれていましたがほぼ赤道直下と言える場所でした。

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床面にはモザイクで世界地図が描かれ、ちょうど地図上でサントメの位置に記念碑が設置されています。

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ちなみに日本はなぜか九州と四国だけ色違いで別の国扱い。日本だけでなく、他にも所々間違いのある世界地図だったので、間違い探しのつもりで見てみると良いでしょう。

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思わず気になったのは、イラクからシリアにかけての一時IS領土となっていた地域だけ狙ったかのようにタイルが剥がされていること。理由はどうあれ、誰かが意図的にやったことを疑わざるをえません。

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しばらく経つと地元の観光客と思われるグループが来たのですが、驚いたことに落ちている石を手に取るとモニュメントに自分たちの名前を刻み始めました。

私が見ているのは気づいているので彼女に全く悪気は無いであろうことを考えると、つくづく教育の重要性を感じさせる一場面です。

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最後は、丘の上にあるという電波塔へ。

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これが行く人がいないのか意外と悪路で、最後の方は藪をかき分けて進むことになりました。

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到着。ただ苦労した割には眺めは大したことが無く、ちょっと肩透かし感。

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通信設備はもちろんHUAWEI。アフリカにおける中国の存在感は、残念ながら日本の比ではありません。

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16時半にレセプション前に再集合して、行きと同じルートで船からバスを乗り継いでサントメ市内へ。着いた頃にはとっくに日没を過ぎており、街灯も少なかったので真っ暗な中をホテルまで戻りましたが、特段治安の悪さは感じませんでした。

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