Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

7日目:フナフティ散策 (4) 市街地周辺

ツバル最終日の朝。フライトは12:20発なので、午前中は未だあまり見て回れていなかった中心部の市街地を散策します。

まずは昨日と同じベーカリーで朝飯。

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昨日は気づきませんでしたが、このようにパン以外のものも売っていました。便利。

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今日はポテトとポークのサモサをチョイス。このポークもきっと調達元は昨日訪れた豚小屋なのでしょう。。。

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パン屋の横にあるのは町議会。ここでいう"町"(TOWN)の単位は、フナフティ環礁全体だそうです。ツバルの国土は9つの環礁及び島から成り立っており、フナフティ環礁もそのうちの1つという立ち位置。

ちなみに、駐車場に止まっているスクールバスも日本の支援による日産車です。

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町議会の横にはそのスクールバスが使われている小学校。ちょうど入り口でここの教員の方に会ったので話を聞くと、今日は学期末の三者面談の日で授業は休みだとのこと。彼女に断って校舎内を見学させてもらいました。

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明日から2週間の休暇ということで、校舎内はきれいに片付けられています。

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壁には英語の比較級・最上級の違いの解説。

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moreとmostを使うパターンも忘れずに。ツバルの子供たちは自然に英語を話すので忘れてしまいがちですが、彼らにとっても英語は外国語。しっかりと学んで身につけているようです。

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小学校から道を挟んだ反対側にはツバル唯一の大学。

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といっても、ツバル独自の大学ではなく、南太平洋諸国が共同で設立したその名もUniversity of the South Pacificです。本拠地はフィジーにあり、ここでは衛星通信でフィジーと繋いで授業が受けられるという仕組み。

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平屋建てでキャンパスもこの写真で見える範囲で全部。

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掲示板には授業の時間割等と並んで、国連機関からのインターンの案内が掲示されていました。やはりこの国で大学まで進学するような学生は、国外での経験を積むのが基本的なキャリアパスになるのでしょう。

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さらに道を進むと次に現れるのは裁判所。人口1万人とはいえ、曲がりなりにも独立国家である以上は必要な施設ですが、犯罪とはほぼ無縁なこの島では活用される機会は少なさそう。

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裁判所の隣りは、島で唯一の病院。ドクターは外国人ですが、ナースはツバル人のおばちゃん達です。

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外来は平日であれば朝8時から夜11時まで。意外とツバルの病院関係者は働き者のようです。

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まだ朝8時前ですが既に待合室にはこれだけの人。診察代が無料なので、暇つぶしに来ているだけの人たちなのかもしれませんが。

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少し町外れの方にあるのが台湾大使館。オーストラリア、ニュージーランドですら大使館を置いていないツバルにおいては唯一の在外公館です。

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町唯一のガソリンスタンド。ただ、これ以外にも島の至る所にペットボトルで燃料を売っている簡易ガソリンスタンドはいくらでもあるので、バイクで島を探検中に燃料切れになっても問題なし。

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スーパーは以外と多く、市街地に10店舗ほど散在しており、オーストラリア、ニュージーランドや中国、東南アジアからの輸入品を取り扱っています。スーパー10店舗のうちの半分ほどが中国人による経営ということで、やはり中国人の商魂のたくましさは世界一。

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空港近くで目立つこの大きな建物が政府庁舎。ツバルの中ではかなり存在感のある建物ですが、これで各省庁などが全て賄えていることを考えれば、国の規模に相応していると言えます。

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政府庁舎の反対側を少し南に進むと、これもツバルで唯一の図書館。

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名前の通り、"国立図書館"です。

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中は本棚がずらっと並ぶほか、地元住民が利用可能なパソコンも2台設置されていました。政府庁舎も病院も共用部は扇風機しか無かったツバルにおいて、珍しく冷房がガンガンに聞いていたのでここで一休み。

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書籍はよく見ると古いものが目立ちます。司書さんに話を聞いてみると、予算から購入しているのは子供向けの本のみで、それ以外は全て寄付に頼っているとのこと。

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日本語の本も「太平洋学会誌」という雑誌が何冊か。これもその筋の方による寄付だと思われます。

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こちらが子供向けコーナー。確かに新しい本やテレビが設置されており、ここは充実しています。大人が本を借りに来るというよりも、子供のための教育施設という色合いが強いようです。

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最後に訪れたのがツバルの郵便局。ツバルといえば、切手ファンの間では記念切手で有名な国なようなので、どんなものがあるのか物色しに来ました。

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郵便局の建物内に入ると、早速テーブルの上にビニールカバーが敷かれ、その下におびただしい数の記念切手が展示されています。

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例えば、ツバル独立10周年記念切手。

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それから、ツバルらしいと言えば地球温暖化を警告するような啓発的な切手も。

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ただし、ここにある記念切手の大半はツバルと全く関係ないものだというのが面白いところ。日本の浮世絵なんてものもあり。

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ツバルには走っていない鉄道に関するものもあり。

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更には2010年W杯のスペイン対パラグアイ戦なんてものまであり。

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最新のものだと英国のウィリアム王子とキャサリン妃の第1子誕生などともありました。経済規模の小さいツバルにとっては、こうした記念切手の販売というのも主要な外貨獲得手段の一つです。

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これにてツバル3日間の滞在も終了。宿に戻ってチェックアウトを済ませ、空港へ向かいます。

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