空港に着いたのはフライトの2時間前。小さい空港なのでこんな早くに到着する必要も無いのですが、元々は午後のスバ行きの便を予約していたにも拘らず、前々日にメールで予約便のキャンセルと午前中のナンディ行きの便への振り替えを通知されたという経緯があったため、念のため早めに到着しました。
それでも既にカウンターには行列。当然優先カウンターなど無く、20分ほど列に並んでようやく自分の順番が来たのですが、対応してくれたスタッフの女性にパスポートを渡すと、彼女はパソコンをいじりながら曇り顔です。どうしたのかと聞くと、振り替えされた際にフィジーエアウェイズが航空券の再発券をしていないため、チェックインが出来ないとのこと。どうやら他にもそういう乗客が何名かいるらしく、ここでは手続きが出来ないのでまとめてフィジーの本社に電話をして再発券をしてもらうようにするとのことでした。
結局、無事に再発券手続きは完了したようで、更に30分ほど待ってから再度カウンターに案内されました。その際にコンピュータからはトンガ〜ナンディとナンディ〜スバの2区間分のボーディングパスがそれぞれ印刷されたのですが、後者の国内線区間の搭乗券の文字には大きくSBY(=スタンバイ)の文字。これはどういうことかと質問しようとする前に、スタッフにそのボーディングパスは破り棄てられ、ナンディ行きのボーディングパスのみが手渡されました。スバ行きの国内線はナンディで再チェックインするようにとのことでしたが、なんとなく嫌な予感。
結局空港に着いてからチェックインが完了するまで1時間近くかかりました。チェックインカウンターはオープンエリアだったので暑かったですが、制限エリアは冷房付き。ラウンジは無いので、ゲート前のベンチで一休みです。
オンタイムで搭乗開始。ボーディングブリッジどころか乗客輸送用のバスも無く、歩いて機体まで向かいます。
機材はATR72-600。日本では見ない機材です。
座席配置は2-2でビジネスもエコノミーもシートは一緒。最前の2列がビジネスクラス扱いですが、A320やB737と違い中央列も無いので、欧州域内便のような隣が空席というメリットすらありません。しかも、ビジネス乗客は私を含めて元々2人しかいなかったのですが、スバ便のキャンセルも影響でインボラ客が続出して結局満席に。隣りが細身の若者だったのがせめてもの救いです。
座席には枕が予めセットされていました。
搭乗が終わると、他の便の離着陸を待つようなこととは無縁のこの空港のことなので、すぐに離陸。トンガタプ島は本当に平坦で起伏が全くありません。最高地点でも65mしかないそうです。
機内食はメニュー等は無く、口頭での確認。ラムカレーかマヒマヒ(南太平洋で良く見かける白身魚。日本語ではシイラ)の2択だったので、前者をチョイス。国際線とはいえ羽田〜新千歳より短い距離のフライトだと思えば頑張っている内容でしょう。クルーも感じが良く、ドリンクのリフィル等も何度か回ってきました。
フィジー本島が近づくと、海面にも小島が増えてきます。
フィジー本島(ビティレブ島)は面積にしてトンガタプ島の5倍。平坦だったトンガと違い、内陸部は山がちの地形です。
ナンディに到着。フィジー航空のエース機材であるA330の隣りに駐機することになりました。
こちらが乗ってきた機材。搭乗タラップが機材後方にしかないため、ビジネスクラスの乗客は、エコノミー客が降りてから一番最後に降機することとなります。
オープンエアのブリッジを歩いて入国審査へ。南太平洋諸国の中では最大規模の空港ですが、それでもローカル感が漂い到着時点から南国気分にさせてくれます。