Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

4日目:アルジェ街歩き (2)

早いものでこの日で最終日。15時発のフライトまでは自由時間なので、ガイド無しでアルジェの街を探検に出かけます。

まずはホテルのすぐ近くにあるメトロの駅へ。

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2011年に開業したばかりなので、まだピカピカ。

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券売機では、なんと6カ国語が選択可能。フランス語が理解できなくても支障ありません。運賃は1乗車50ディナール(=約50円)です。

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まだ運行されているのは1路線のみ。ホテル最寄りのKhelifa Boukhalfa駅から、例の記念塔があるJardin d'essais駅まで乗車します。

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週末の朝ですが、5分間隔ほどで運行していました。

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車内もまだきれい。このクッション性の全く無い硬い椅子は欧州や中国のスタンダードです。

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Jardin d'essais駅からはロープウェイに乗り換えて記念塔へ。アルジェは坂の多い街なだけあり、公共交通機関としてのロープウェイが5路線ほど整備されています。運賃は1乗車30ディナール

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ロープウェイは眺めが良いので観光客向け。朝もやに浮かび上がる新モスクのミナレットが幻想的です。

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ロープウェイの駅を降りると、すぐ目の前に記念塔がそびえ立ちます。

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1982年に独立20周年を記念して建設され、正式名称は"Mémorial du martyr"(殉教者祈念碑)。対仏独立戦争宗教戦争と捉えているかのような名称です。

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この記念碑の地下にはアルジェリア歴史博物館があります。残念ながら内部の写真撮影は不可。

現体制の正当性を強調するためか、アブデルカーデルをはじめとするフランスによる植民地支配への抵抗や、対仏独立戦争時代に集中した内容で、あたかもフランス領時代以前のアルジェリアの歴史は存在していないかのような、政治的な思惑を感じざるをえない展示だったのは興味深いところです。

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記念碑のすぐ横には大きなショッピングモールがあります。

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80年代は上流階級向けの商業施設として賑わったそうですが、現在は空きテナントが目立ち、当時の面影はありません。

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再び街の中心部へ戻り、適当に散策。

アルジェといえば階段。

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フランスの撤退以降、あたかも時が止まってしまったかのような光景。

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それぞれ、なんとも言えない風情があります。

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最後に、タクシーに乗ってもう一度カスバへ向かいました。

アルジェのタクシー運賃は初乗り20ディナール、その後1kmあたり20ディナールと、ガソリンが安いだけあって激安の設定。メーターがついているので気軽に使えそうです。

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初日と同じスタート地点からカスバをぶらぶら。

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すぐ道に迷ってしまいますが、坂を下って行きさえすればどこかの新市街には出るので、気の向くままに足を進めます。きちんと気をつけてさえいれば、特に治安面での不安は感じませんでした。

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一つ一つの路地が写真映えする美しさで、一日中居ても飽きないでしょう。

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新市街に到達。ちょうど市場のあるあたりに出てきました。かなりの賑わいです。

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屋内市場もあります。アルジェリアというと砂漠を思い浮かべがちですが、地中海沿いは気候も温暖で、野菜がよく採れるようです。

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週末ということで、街中は歩く隙間もないほどの混雑しています。スリには要注意かもしれません。

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12時半にホテルでガイド、ドライバーと待ち合わせて、空港へ向かいました。